え~と……一先ず状況を整理しよう……
先ず、イフリートが抜けて危険な状態になったシズさんを救うために私が『
一か八かの賭けだったけど、シズさんの顔色が良くなったことや『魂の回廊』が繋がったことから考えて、賭けには勝った……と思う……
けど、そう思った直後にシズさんの身体から噴き出した炎が『
うん……なにこれ?
私がそう思っているなか、妖精っぽいナニカが私を見てくる。
「……はじめまして!
………………………………はい?……カアサマ?……誰が……?
「……ん……」
ナニカが言ったまさかの母様発言に固まっているなか、シズさんが起き上がる。
「シズさん!大丈夫か!?」
「うん……まるで全盛期みたいで調子いい感じ……」
「母様の『
「え?この子は……?」
「はじめまして!もう一人の母様!!私は貴女の中で生まれた『黒炎の精霊』だよ!!名前はまだないけど!!」
「………え?」
ナニカ…『黒炎の精霊』の言葉にシズさんも固まる。
「あぁ~………今、『大賢者』が解析してくれたことなんだけど、どうやらそいつ、シズさんに残っていたイフリートの残滓とルーミアの『
「え?じゃあ、この子は私とイフリートの娘みたいなもの……ってこと?」
「……そうなる……な……」
マジかぁ……
「イフリートとルーミアちゃんの娘……」
私がそう思っているなか、そう言いながら見つめるシズさんに『黒炎の精霊』は視線を合わせる。
「もう一人の母様……いや、井沢静江さん。この度は父、イフリートがご迷惑をおかけしてすいません。もし、嫌でなければ、私が父の代わりに貴女の“力”になってもよろしいでしょうか?」
「え?」
「それっておまえがこれからイフリートの代わりにシズさんに宿って支えるってことか?」
「はい。それが私を生んでくれた母様の願いだから……それに父がやらかしたことの責任を娘として取りたいんです……」
そう尋ねるリムルに対し、『黒炎の精霊』は真剣な表情でそう言う。
……生まれたばっかなのにしっかりしている
「……どうかな?シズさん。」
私がそう思っているなか、リムルがそうシズさんに尋ねる。
「そうだね……この子はイフリートの娘ではあるけど、ルーミアちゃんの娘でもあるんだよね……」
対するシズさんはそう言いながら『黒炎の精霊』に手を差し出す。
「私は貴女のお父さんと心を通わせることができなかったけど……こんな私でも、“力”を貸してくれる?」
「!勿論ですっ!!」
「ルーミア。折角だから名付けしてやったらどうだ?おまえの娘でもあるんだし……」
「そうだね……」
リムルにそう言われた後、私は改めて『黒炎の精霊』を見る。
よく見ると、あのアニメのキャラに似てるな……
「『アギト』……アギトなんてどう?」
パァァァ
私がそう名付けた瞬間、私の魔素が『黒炎の精霊』……アギトに流れ込んでいく。
(……ねぇ。『
『あぁ~、明日には進化するかもね……』
「ありがとうございます!母様!!」
「これからよろしくね。アギト。」
「はいっ!!」
笑顔でそう言うシズさんにアギトはそう言いながら夜空のような色合いの炎になり、シズさんの中に入り込んでいった。
こうしてシズさんは今までのイフリートとは違う、新たな精霊を宿すことになった。