「―――報告は以上です。」
「うん。問題ないな。」
「ご苦労様。」
「ところで、リムル様は今日も食事はなさらないので?」
「あぁ、どうせスライムは味覚ないし……」
「え?」
「リムル……君は今、
今の君の口と舌は何のために付いてるの?
「え?……おぉっ!!リグルド!今日から俺も飯を食うことにするよ!!」
「なんとっ!なら、今日は宴会ですな!!」
「あぁ、頼んだよ。」
「お願いね。リグルド。」
「はっ!!」
「♪」
「リムルさん、凄く嬉しそう……」
「まぁ、今までは味覚の全くないスライムだったから、元人間としては美味しいものを『美味しい』と感じながら食べれるのは素直に嬉しいことだと思う。」
「あ!リムル様!ルーミア様!シズ殿!」
私とシズさんがそう話しながらリムルと共に歩いているなか、食料調達に行こうとしていたリグル達と
「よぉ。リグル。」
「絶狼と協力しての食料調達と周辺の警備、お疲れ様。」
「勿体なきお言葉、ありがとうございます。」
「あ。今日は宴会をやるから大物を頼むな。」
「?リムル様も今日、食べるんスか?」
「おうよ!なんたってこの身体には味覚があるからな!!」
首を傾げながらそう尋ねるゴブタに対し、リムルは胸を張りながらそう言う。
「……いっぱい食べたら、おっぱいも育つッスかね?」
「………」
ヒュッ!ドスッ!!
「ぐふっ!?」
次の瞬間、リムルの回し蹴りがゴブタの
「ゴブタ君?女の子にああいった発言はしちゃダメなんだよ?今回はリムルさんだったから色々と大丈夫だったけど、次からは気を付けようね?」
けど、目が全く笑ってない……
「……はい……ごめんなさいッス……」
そんなシズさんの目から何かを感じ取ったのか、ゴブタは青ざめながらそう謝った。
「では、特上の
「あぁ、うん……お願いね。」
「お任せ下さい!!最近は森の奥から移動してくる魔獣が多いので、獲物が豊富なんです。」
「……何かあったの?」
「あぁ、いえ。環境の変化によって魔物の移動が多くなるので、大したことはないと思いますが……念のため、絶狼殿とも話し合って警備体勢を強化しているところです。」
「そう……」
「……嵐牙。」
【ハッ!!】
私とリグルがそう話しているなか、リムルは影から嵐牙を呼び出す。なら、私も……
「影狼。」
シュンッ!!
「お呼びでございますか?ルーミア様。」
私がそう呼び掛けた直後、私の影から影狼が出てくる。
「嵐牙。念のため、警備隊に同行してくれ。」
「影狼もお願い。」
【「ハッ!!」】
「し、しかし、リムル様とルーミア様はこれからシズ殿と共にお出かけなのでは……」
「別にいいよ。目的地はすぐそこだし。」
「貴方達になんかあったら困るしね。」
「気にするな。リグル殿。」
【姉上の言う通りだ。我らも連れていけ。リグル殿。】
おぉ……カッコいいよ、二人とも……尻尾を扇風機みたいにブンブン振らなきゃ……
「それじゃあ、俺達は洞窟にいるから……」
「何かあったら『思念伝達』で。」
【「ハッ!!」】
「お気をつけて!!」
そうしてリグル達と別れた後、私達はヴェルドラが封印されていた洞窟に移動した。
「ここがあの『暴風竜ヴェルドラ』が封印されていた場所………」
「懐かしいなぁ……」
「それじゃあ、スキルと耐性の
シズさんと私がそう言いながら洞窟内を見渡すなか、リムルはそう言う。
そう。ここにきた目的はリムルの言う通り、私達三人のスキルと耐性の確認をするため。
リムルは一度捕食したことで、私は『
それによって私とリムル、シズさんの三人は新しいスキルや耐性が手に入ったのでここで一緒に確認しようということになったんだよね。
「頼むぞ。『大賢者』。」
〈了。〉
「『
『OK。ついでにボクと『大賢者』の声がシズさんにも聞こえるようにするね。』
「!?この声は……」
「あ。私のユニークスキル『
『よろしくね。シズさん。』
「これは……自立型なのかな?……よろしくね。」
「えぇ~と……前世で刺されて手に入れたのが『熱変動耐性』に『物理攻撃耐性』、『痛覚無効』………『電流耐性』と『麻痺耐性』?」
シズさんと『
「り、リムルさん……?」
「リムルって何かとんでもない犯罪に巻き込まれてたの?なにその拷問にでも遭っていたかのような耐性……」
「いやいや。俺もなんで手に入れたのか……刺された時は別に痺れもしなかったし……」
〈告。要望に対して情報が不足していた場合における代替措置だと思われます。〉
あ。『大賢者』さん。
「!?今のがリムルさんの……」
「はい。『大賢者』さんです。」
「………」
「ってリムル?今の『大賢者』さんの推測に何か心当たりでも?」
「あ。いや、その………刺された時、近くに知り合いがいたんだけど………そいつに俺のPCを風呂に沈めて、電気流して中のデータを消してくれって頼んだんだよなぁ………」
「?」
『あぁ~、それだね。』
「いや、確かにデータを消すには確実だろうけど………もっとやり方があったでしょ………」
普通に危ないでしょ。それ……
「あの時はそこまで余裕なかったんだよ……そういえば、ルーミアはどんな耐性を持ってたんだ?」
「私はリムルと同じ『熱変動耐性』と『痛覚無効』、『麻痺耐性』……後は『病魔耐性』があった。」
「病魔耐性!?おまえこそ、何があったんだよ!!?」
知らないよ、覚えてないんだから。
「もしかして、ルーミアちゃんの死因は病死だったのかな……」
「あぁ~、それなら納得かも……」
「それじゃあ、次はスキルの確認だな。」
シズさんの推測に私が納得するなか、リムルがそう言う。
「……ねぇ。リムル。スキルって実際に使わないと威力とかわからないよね?」
「ん?……あぁ、そうだな……」
「私もだけど、リムルは分身体出せたよね?しかも、私以上に耐性が多いし……」
「お、おい。まさか……」
私の言葉に何かを察したリムルは
けど、逃がさない。
「分身体に各種耐性と『範囲結界』をリンクさせれば、イケるでしょ?」
「いや。それはそうだけど」
「リムルの防御力の性能も確認できるし。一石二鳥でしょ?」
「いや。だからって」
「私も手伝うからさぁ……ね?ね?」
「……わかった……」
よし。ゴリ押し成功。
「あはは……」
そんな私達のやりとりを見て、シズさんは苦笑いを浮かべていた。