「各種耐性と『範囲結界』をリンク……分身体に『多重結界』を発動!!」
パァァァ……
数時間後、リムルはスライム態の分身体に耐性と『範囲結界』をリンクさせ、『多重結界』を発動させる。
「それじゃあ、いくけど……念のため、二人は離れていてくれ。ルーミア、万が一の時は頼んだぞ。」
「OK!!」
「わかった。リムルさんも気を付けてね。」
「あぁ……エクストラスキル『黒炎』!!」
ボオォオォォオオオォオオォォォオォォオォオオオォオオォォォオォォオオオォオオォォォオォォオォオオオォッ!!!
次の瞬間、リムルが右手から放出された“黒い炎”が辺り一面を焼き尽くす。
……えげつない……
「何これ!?こっわぁっ!?」
私がそう思っているなか、リムルはそう言いながら炎を捕食して消火する。
〈エクストラスキル『黒炎』です。〉
「知ってるよ!!」
「あはは……」
「えっと、リムルの分身体は……」
「ハッ!?どうなった!?」
「あ。無事みたい。」
シズさんがそう言いながら見つめる先には五体満足っていうか
マジか……
「本体の俺が言うのもなんだが、よく無事だったな……」
「リムルさんの防御力も高いってことだね。」
「じゃあ、次はシズさん。」
シズさんもアギトが補佐したおかげで新しいスキルを手に入れたんだよね。
「う、うん……」
因みにシズさんが手に入れたスキルはエクストラスキル『蒼炎』で綺麗な蒼い炎で威力も勿論
で、私は……
「……なんで?」
「見事な翼だなぁ……」
「あはは……これはちょっと予想外だったね……」
エクストラスキル『
その名前から察するように私の場合、背中から赤紫の炎が翼のように発現していた。
いやいや!私だけなんか毛色が違くないっ!?
「え~と……綺麗だよ?ルーミアちゃん。」
「……ありがとう……とりあえず……」
私はそう言いながらリムルの分身体を見つめる。
「……燃え尽きれえええぇぇぇーーーっ!!!」
「おぉーーいっ!!?」
ボオォオォォオオオォオオォォォオォォオォオオオォオオォォォオォォオオオォオオォォォオォォオォオオオォッ!!
私はそう言いながら少し火力高めで『魄翼』を分身体に繰り出す。
今度は辺り一面が赤紫の炎に包まれる。
「ちょっ、威力高過ぎだっての!!」
「ユニークスキル『
「ユニークスキル『捕食者』!!」
私はすぐさま『
「ルーミア!!威力高過ぎだぞっ!!」
「ご、ごめん。私が最後だったし。思いっきりやってみたくて……『
ユニークスキル『
「確か取り込んだスキルや魔法を組み合わせたり、発展させたりもできるんだっけ?」
「うん。っといっても私は基本手をブレードにして戦うスタイルだから、取り込んだ魔物達のスキルは意表を衝く搦め手に使うことになるかな……」
「そういえば、俺の分身体は……」
シズさんと私がそう話しているなか、リムルはそう言いながら分身体の方を見る。
分身体はけろっとした顔でぷるぷるしていた。
……マジか……(二回目)
「あはは……あれでも無事なんだ……」
「防御力高過ぎ……リムル、君はどうすれば殺れる?」
「いや。俺に聞くなよ。そんなこと……しかし、改めてみると俺達、かなり強力なスキルを手に入れたな……」
「これもシズさんのおかげだね。」
「ううん。私一人じゃ『変質者』にこんな使い方があることさえ知らないまだったと思うから……リムルさんとルーミアちゃんのおかげだよ。」
「シズさん……あ!そうだった……」
「あ。それって……」
リムルがそう言いながら取り出したのは、イフリートが暴走するまでシズさんが着けていた仮面だった。
「欠けてたから修理したんだ……はい。シズさん。」
リムルはそう言いながら仮面を手渡そうとする。
「ありがとう……でも、それはリムルさんが持っていて。」
「え?でも、これは……」
「それは『抗魔の仮面』。昔、レオンに捨てられた私を拾ってくれた『勇者』が託してくれたもので、今まではイフリートの魔力を抑えてくれたものだったの。」
え!?その仮面、元は『勇者』の持ち物だったの!?
「だったら尚更」
「でも、今の私はイフリートとルーミアちゃんから生まれた新しい精霊であるアギトと心を通わせられてる……もうその仮面で押さえつける必要なんてないの……」
「シズさん……」
「だから、今度はリムルさんがその仮面を受け取ってほしい。」
「……リムル。」
「……わかった……ありがたく頂くよ。」
リムルはそう言いながら試しに仮面を着ける。
それにより、自力で抑えても僅かに漏れていたリムルの
「どうかな?」
「似合ってるよ。リムルさん。」
「うん。似合ってる。」
こうして『抗魔の仮面』は『勇者』からシズさんに、シズさんからリムルへと受け継がれるのだった。