転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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武術の師

「る、ルーミア様……なんて恐ろしいことを……」

 

「『模倣者(マネルモノ)』で白老の動きを模倣できるリーニエ殿はともかく……ゴブタ達は既にぼろぼろなのに……」

 

ゴブタやリーニエ達の方へと歩み寄っていくコーチコンビの後ろ姿を見ながら、紅丸と萃香は冷や汗を流しながらそう言う。

 

因みにリーニエは元から持っていた『模倣する魔法(エアファーゼン)』がこの世界に対応してユニークスキル『模倣者(マネルモノ)』に変化していて、本人曰く『動きを模倣して習得するまでの時間が短くなった』らしい。

 

「言っておくけど、『模倣者(マネルモノ)』はあくまで『魔力の流れを記憶して、動きを模倣する』だけで白老やブラッドレイみたいなフィジカルはリーニエも持ってないよ。」

 

原作でもそれが敗因になって負けた訳だし。

 

「だから、今後はフィジカル面(そこらへん)も含めてゴブタ達共々、鍛えてもらうつもりだよ。」

 

勿論、私(とリムル)も参加するし。

 

「は、はぁ……」

 

「そう、ですか……」

 

「なんか俺、背中に悪寒が走ったんだけど……」

 

「『熱変動耐性』を持ってるのに?一緒に(訓練)ヤる?」

 

「お断りします。」

 

うわぁお……綺麗な90°のお辞儀……流石は元サラリーマン。

 

「まぁ、それはともかく、萃香にも力任せじゃない戦い方ができるように武術を教えられる人を用意した方が良さそうだね。」

 

「え?」

 

「ユニークスキル『闇魔創造(ダークネスクリエイト)』。」

 

萃香が思わず呆けた声を上げるなか、私は再び『闇魔創造(ダークネスクリエイト)』を使い、体毛のない緑の肌に龍の胴体のような腕、紫の道着に白いターバンと橫広の肩アーマーの付いたマントを身に纏った人物を創造する。

 

「今度はこいつか……」

 

「『ピッコロJr.(ジュニア)』。」

 

パァァァ……

 

リムルがそう言うなか、私は本日二度目の名付けをして存在を安定させる。

 

「ん……ここは……」

 

「HappyBirthday……気分はどう?ピッコロ。」

 

「おまえは……そうか……複製体である俺を生み出したルーミアか……」

 

ピッコロはそう言いながら萃香の方を見る。

 

「ッ……!!」

 

(さっき、ルーミア様が生み出したブラッドレイ殿と鬼鮫殿も凄まじかったけど、この『ピッコロ』という男も凄まじい妖気(オーラ)だ……っ!!)

 

「で、俺はこいつを鍛えてやれば良いのか?」

 

「うん。お願いできる?」

 

「………」

 

ルーミアからの問いには答えず、ピッコロは一瞬で萃香の前まで移動するや否や蹴りを繰り出す。

 

「っ!!」

 

ドカァァァンッ!!

 

対する萃香は咄嗟に闘気を纏わせた両腕でガードする。

 

「くっ……!!」

 

「ほぅ……小さい癖によく反応したな……それに気の扱いもちゃんとできているようだ……」

 

「あ。この世界(こっち)では闘気って言うらしいよ。」

 

「……そうだったな……良いだろう。こいつを鍛えてやる。俺が本当の意味での『鬼』に仕立ててやるよ……っ!!」

 

「ッ……よろしくお願いしますっ!!」

 

こうして萃香はピッコロから武術の教えを乞うことになった。

 

因みにピッコロの種族はリーニエと同じ闇魔人(ダークデモンノイド)になっている。




萃香(スイカ)

見た目:伊吹萃香のクリソツ

所持スキル

ユニークスキル『密度者(ミツナモノ)』:あらゆるものの密度を自在に操るスキル。物質は密度を高めれば高熱を帯び、逆に密度を下げれば物質は霧状になる性質がある。この特性を使い彼女は霧になることが出来る。この時でも体当たりなど物理的な干渉は可能。

詳細

紅丸達と共に名付けで進化した元オーガの少女。元々は父親共々、武者修行の旅をしていたのだが、偶々、紅丸達の里に立ち寄っていた時にオークの襲撃に遇い、父親とは今生の別れをする結果になった。その後、父親の仇であるオークを討伐するのに手助けしてくれたルーミアに恩義を感じ、その恩を返すべく配下になった。現在はルーミアの護衛役の傍ら、ルーミアがスキルで生み出したピッコロから武術を学んでいる。
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