転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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樹妖精(ドライアド)からの依頼

「はぁーっ!?20万!!?」

 

「20万もの豚頭族(オーク)の軍勢が今、この森を侵攻しているってこと?」

 

その日の夜、昼間のメンバーに他の鬼人とゴブリン・ロード達にカイジンさん達ドワーフ組を加えた面子での会議の場にて、情報を集めてくれた蒼影と鬼鮫の報告にリムルがそう困惑の声を上げるなか、私がそう二人に尋ねる。

 

「その通りでございます。ルーミア様。」

 

「蒼影。大鬼族(おれたち)の里を襲ったのは数千程度だった筈だが……?」

 

「あれは別動隊だったんだ。」

 

「本隊は今、大河に沿って北上しています。蒼影さん達の里を襲った別動隊の動きと照らし合わせた結果、合流地点は恐らく………」

 

困惑しながらそう尋ねる紅丸に蒼影がそう答えるなか、鬼鮫はそう言いながら複数の木板で作った地図を指でなぞる。

 

「……ここより東の湿地帯、つまり、蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域になります。」

 

「それじゃあ、俺達の町の近くまで紅丸達を追ってきてたのはルーミアと萃香が倒した一体だけで、他は眼中にすら入ってないってことか?」

 

「これまで町の周辺に他のオークの姿は確認されなかったので、その可能性はあるかと……」

 

「うーん……」

 

「ルーミア?」

 

「何か気になることでも?」

 

「鬼鮫の言う通り、合流地点が蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域なのは間違いないとは思う。けど、態々(わざわざ)別動隊に分けてまで大鬼族(オーガ)の里を襲う必要性があったのかな?って思って……」

 

「確かに……この地図を見る限り、どう見ても本隊の進行の邪魔にはなってないと思う……」

 

「そもそもの話、豚頭族(オーク)の目的って何なのかな……」

 

「ふむ……豚頭族(オーク)は元々知能の高い魔物じゃねぇ……この侵攻に本能以外の目的があるとするなら、黒幕(バック)の存在を疑うべきだな……」

 

「例えば……『魔王』とか?」

 

カイジンさんの言葉にそう言うリムルの言葉に周りが静まり返る。

 

シズさんに至ってはレオンのことが過ったのか、険しい表情を浮かべている。

 

「……なんてな。単なる思いつきで言っただけだから忘れてくれ……」

 

少し気まずく感じたのか、リムルはそう言いながらポテトチップ(うす塩味)を一枚食べる。

 

「……魔王とは違うんですが……」

 

「「ん?」」

 

「……前にお話した『豚頭帝(オークロード)』出現の可能性が高まったように感じられます……20万もの軍勢、普通のオークが統率できるとは到底思えない……」

 

「……確かに……」

 

味方の感情を喰べられるなら、それ程の軍勢を作れても不思議じゃない……

 

「「!?」」

 

「ん?蒼影、鬼鮫。」

 

「どうかした?」

 

「偵察中の我らの分身体に接触を図ってきた者がいます。」

 

「ルーミアさんとリムルさんにお目通しをしたいとのことです。」

 

「私達に?」

 

「誰だ?昼間のガビルの相手でもうお腹一杯なんだけど……」

 

樹妖精(ドライアド)です。」

 

樹妖精(ドライアド)だとっ!?」

 

そう言う蒼影の言葉にそう言うリグルドを始め、周りが騒然とする。

 

樹妖精(ドライアド)って確かゲームとかで見る樹に宿る精霊だっけ。

 

「お、おぉ……そうか……お通しして。」

 

「ハッ。」

 

私がそう思っているなか、リムルがそう言った直後、会議室のテーブルの中央から緑の光と共に(つた)が生えてくる。

 

「“魔物を統べる者達”及びその従者の皆様。突然の訪問、(あい)すいません。」

 

次の瞬間、その蔦の中から緑の長い髪の女性がそう言いながら現れる。

 

「はじめまして。私は樹妖精(ドライアド)のトレイニーと申します。以後お見知りおき下さい。」

 

「俺はリムル=テンペストです。はじめまして。トレイニーさん。」

 

「私はルーミア=テンペスト。よろしく。それで蒼影と鬼鮫に頼んでまで私とリムルに接触してきた理由は何ですか?」

 

リムルと一緒に挨拶を交わした後、私はそうトレイニーさんに尋ねる。

 

「本日はお二人にご依頼したいことがあって伺いました。リムル=テンペスト、ルーミア=テンペスト。貴女方に豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼したいのです。」

 

……はい?

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