「さてと、20万もの軍勢を相手取るなら、やっぱり
「使者がアレなんだよなぁ……」
そうなんだよねぇ……嫌いではないけど、なんか……うん……
「……もっと話がわかる奴と交渉したいなぁ……」
……ん?
「リムル様、ルーミア様。自分と鬼鮫に任せて頂けませんか?
「できるのか?蒼影。」
「はい。」
「それじゃあ」
「ちょっと待って。」
「ルーミア?」
「どうかしたの?」
突然、待ったをかけた私にリムルとシズさんは首を傾げながらそう尋ねてくる。
「蒼影、鬼鮫。ここの駒なんだけど……」
「あぁ、周辺のゴブリン達を取り込んだガビルの隊ですね。」
「気絶した彼を取り囲んで、沈んでましたよ。」
ガビルさん……まだ気絶してたんだ……
「ルーミア。何か気になることでもあるのか?」
「……取り越し苦労かもしれないけど……これ、ガビルさんの隊が
「「「!?」」」
私の指摘にリムル達は驚愕の表情で地図を見る。
「いやいや。いくら彼奴がお調子者だって言っても仲間を裏切るような真似は流石にしないだろ。」
「……お調子者だから厄介だと思うよ。本人に最初はその気はなくても上手く
「暴走させられる?」
「忘れた?リムル。昼間、部下のリザードマンさんが教えてくれた、ガビルさんの名付け親………」
「あ!?ゲルミュッド!!」
「リグルのお兄さんに名付けをしたのもゲルミュッド、紅丸達に名付けをしようと交渉して失敗したのもゲルミュッド、そして、ガビルさんに名付けしたのもゲルミュッド………ただの偶然、って片付けるのはちょっと……」
「ルーミアはゲルミュッドが
「あくまでも可能性の話。でも、ゲルミュッドなら何らかの形でガビルさんに接触して、
「……実際にアレを見ているから余計にイメージしやすい……」
「あはは……だね……」
私の推測にリムルは頭を抱えだし、シズさんも苦笑いしながらそう言って同意する。
「……リムル。首領さんとの交渉には私も同行するよ。」
「大丈夫か?ルーミア。」
「ガビルさんや周りのリザードマンは私に対して、紳士的に接してくれていた……仮に首領が同じタイプだとしても、上手く交渉できるかもしれない……」
少し心配そうにこっちを見るリムルに対し、私は真剣な表情でそう言う。
「行かせてほしい。」
「……わかった。無茶はするなよ?」
「うん。ありがとう。」
「蒼影、鬼鮫。ルーミアのことを頼んだぞ。」
「勿論でございます。リムル様。」
「えぇ。」
こうして私、蒼影、鬼鮫の三人が
……なんか嫌な予感がする……