第三者Side
「ハッ!?こ、ここは……っ!?」
「起きたのかよ!!」
「わーん!ガビル様ぁー!!」
その頃、ゴブタに気絶させられていたガビルは
(我輩は……そうだ。あのふざけた顔の男に……)
「……そういうことであったか……」
「?どういうこと?」
「簡単なことだ。我輩を破ったあの者こそ、あの少女を護る騎士であり、本当の『主』なのだろう。」
「「「なんとっ!?」」」
「アレが……?」
「確かに……そうでなければ、ガビル様が負ける筈など……」
「ズルい!ガビル様を騙すなんて!!」
「まぁ、落ち着け。これも弱者なりの知恵。それに気付かず油断した我輩の不徳の致すところだ。」
「流石はガビル様!!」
「その器の大きさ、山の如し!!」
「………」
パチパチ
「いやぁ、お噂通り、えらい男前やなぁ。ガビルはん。」
そんななか、黒い仮面を着け、頭巾を被った道化師が拍手しながら、そう言いながら現れる。
「ムッ!?何奴!?」
「ワイは『ラプラス』いう
「!?おぉっ!ゲルミュッド様の!!……して、ゲルミュッド様からの警告とは?」
「これがまたえらいことになっとるんですわ~。」クルクル
ガビルからの問いに道化師…ラプラスはそう言いながらその場でくるくると回る。
……ピタッ……
「……例のオークの軍勢、どうやらホンマに
「「「
「ッ……!?」
ラプラスからもたらされた
「
そんななか、ラプラスが語りかける。
「正直なとこ言いますと、お父上には荷が重いんとちゃいます?」
「ッ………」
「本当にあの伝説の魔物が……?」
「
ラプラスの言葉にガビルが息を呑むなか、隊のなかでどよめきが拡がっていく……
「……静まれぇいっ!!」
「「「!?」」」
「伝説だかなんだか知らんが、他より少し優れたオークだというだけだ。」
「ガビル様……」
「とはいえ、そう悠長なことも言ってられなくなった………オーク軍撃退後に首領の座を受け継ぐのでは間に合わん……っ!!」
ガビルはそう言いながらラプラスと向き直る。
「ラプラス殿。申し訳ないが、我輩達は……」
「ええって、ええって。湿地帯に戻るんやろ?はよ行った方がええで。」
「うむ!
「「「お、おう!!」」」
そうしてガビル達は湿地帯へと急いで駆けていく。
「……精々頑張りや。ガビルはん……」
そんなガビル達の後ろ姿を見送りながら、ラプラスは道化の仮面の下で不敵な笑みを浮かべながらそう言った。