転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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蜥蜴人族(リザードマン)の危機

「豚共を恐れることはない!湿地帯は我らが領域!素早い動きで撹乱するのだ!!ぬかるみに足を取られるノロマに遅れを取ることはない!!!」

 

その頃、シス湖湿地帯では謀反を起こしたガビルの指揮で攻勢に打って出たリザードマン達が素早い動きと連携でオーク達を確実に仕留めていく。

 

「俺達の攻撃が効いてるぞっ!!」

 

「やっぱりガビル様が正しかった!!」

 

「然り!!」

 

「よしっ!一旦退避!!」

 

如何に湿地帯ではぬかるみを気にすることなく素早く動ける蜥蜴人族(じぶんたち)が有利とはいえ、頭数は豚頭族(オーク)の方が圧倒的に上。

 

それがわかっているガビルは兵達に無理はさせず、一旦退かせる。

 

(我らが翻弄し、ゴブリン達に仕留めさせるつもりだったが……その必要はなさそうだ……)

 

「う、うわあああああっ!?」

 

「!?」

 

ガビルがそう思っているなか、戦場の一角でどよめきが起きる。

 

なんと先程、蜥蜴人族(じぶんたち)が仕留めた仲間の遺体に他のオーク達が群がり(むさぼ)っていたのだ。

 

「なっ……」

 

「こ、こいつら……仲間の遺体を喰ってやがる……っ!?」

 

オーク達の異常な行動にガビルが言葉を失い、他のリザードマン達も戦慄し動きを止める。

 

ガシッ!!

 

「!?うわあああああああっ!!?」

 

「「「!?」」」

 

そんななか、近くにいた一体のリザードマンが足を掴まれ、オーク達の輪の中へと引きずり込まれる。

 

「た、たっ助けて!助けてガビル様!!うっ、うわあああああああああっ!!?」

 

引きずり込まれたリザードマンは必死に助けを求めるも、その声も虚しくオーク達に生きたまま貪り喰われてしまう。

 

「ッ……退却だ!急げっ!!」

 

そのおぞましい光景に危険を感じたガビルはすぐさま退却命令を出す。

 

「ガビル様!回り込まれちゃった!!」

 

「なにっ!?」

 

が、オーク達は先程までとは打って変わり、素早い動きでガビル達を取り囲む。

 

(何故、急にオーク達の動きが……っ!?)

 

突然の状況の変化に困惑しながらもオークを観察していたガビルはその『変化』に気付く。

 

「オークに水掻きと鱗だと?それではまるで蜥蜴人族(われら)みたいではないか……っ!?」

 

「そういえばさっき、仲間が一人喰われた!!」

 

「然り!そこから豚頭族(ヤツラ)の動きが変わった!!」

 

「!?」

 

(まさか……喰うことで蜥蜴人族(われら)の能力をっ!?これが豚頭帝(オークロード)の“力”なのかっ!!?)

 

「ッ……密集陣形!!ゴブリン隊を中心に隙間なく固まれっ!!」

 

豚頭帝(オークロード)の『飢餓者(ウエルモノ)』の特性に気付いたガビルはすぐさま指示を出し、リザードマン達はゴブリン達を護るようにして固まる。

 

(くっ……ゴブリン達を連れてきたことが裏目に出たか……)

 

「な、なんだ!?あのオーク共は!!?」

 

「!?」

 

そんななか、黒い鎧を身に纏ったオークの一団が姿を現す。

 

(先頭のオーク……なんという凄まじい妖気(オーラ)であるか!間違いない……奴がそうだ!!)

 

「そこのオーク、止まれぇいっ!!」

 

その一団……特に先頭に立つオークの妖気(オーラ)の高さを感じ取ったガビルは一歩前に出ながら呼び止める。

 

「貴様が豚頭帝(オークロード)であるな?我輩は貴様に一騎討ちを申し込む!!」

 

ガビルはそう言いながら幽閉した首領(ちち)から奪う形で受け継いだ宝具『水渦槍(ボルテクススピア)』を構える。が、

 

「……(ロード)ではない……」

 

「なに?」

 

「我は豚頭将軍(オークジェネラル)豚頭帝(オークロード)様の腹心だが、強さはあの方の足元にも及ばぬよ……」

 

(豚頭帝(オークロード)ではない?しかも、これ程の妖気(オーラ)を持ちながら足元にも及ばぬとは一体……)

 

「一騎討ちだったか?面白い……受けてやろうっ!!」

 

豚頭将軍(オークジェネラル)はそう言いながらバトルアックスと盾を構える。

 

「……感謝するっ!!」

 

(一体どれ程の化け物だというのだ!?本物の豚頭帝(オークロード)は……っ!!?)

 

一方のガビルはそう思いながらも水渦槍(ボルテクススピア)を構え直した。

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