「計画の方、順調に進んどるみたいやなぁ。ゲルミュッド様。」
「うむ。
その頃、森の方ではラプラスとゲルミュッドがそう話しながら、水晶で湿地帯の様子を観ていた。
「そうすれば、俺の野望も……」
「楽しそうな話をしていますね?」
「!?な、何者だっ!?」
「
そんななか、トレイニーがそう言いながらその場に現れる。
「こりゃヤバいで。ゲルミュッド様。
「な、なんだとっ!?」
「ご名答。それで何を企んでいるのか、話して下さいますか?」
「いやぁ~、そこは守秘義務って言いますか……」
「そうですか。では、もう用がありません。森を乱した罪で貴方方を排除します。」
「はぁっ!?」
「精霊召喚『
ゲルミュッドとラプラスを始末することにしたトレイニーは風の上位精霊、シルフィードを召喚する。
「いやいや!気ぃ早すぎるやろ!!」
「『
『―――♪』
ヒュオオオオオーーーッ!!
トレイニーがそう言った瞬間、シルフィードが歌い、圧縮された大気の刃がゲルミュッドとラプラスに襲いかかる。
「ちっ!!」
対するラプラスは咄嗟にゲルミュッドを突き飛ばすことで庇う。
ズバァァァンッ!!
が、その代償としてラプラスの右腕が斬り落とされる。
「!?お、おい。腕……」
斬り落とされた腕を見て、ゲルミュッドは動揺する。
「あ~ぁ、酷いことしますなぁ……あんさん。」
が、ラプラス本人は特に気にすることなくトレイニーを見据えながらそう言う。
「斬り落とされた腕の代金や。ちょお
ラプラスがそう言いながら残された左腕で指パッチンした瞬間、腹部に赤いコアのようなものを持った黒い小型の
「!?この魔物は……っ!?」
「とあるお人から預かった試作品や。」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
困惑するトレイニーにラプラスがそう答えた直後、黒い蜂の魔物…否、小型の蟲系ダーカー、『エル・アーダ』達は一斉に両腕のランチャーのような発射機構から赤黒いエネルギー弾を放ってくる。
「ッ……」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「『
『―――♪』
ヒュオオオオオーーーッ!!
対するトレイニーはエネルギー弾をかわしながら、再び『
シルフィードが放つ大気の刃は数体の内、三体の腹部のコアに命中し破壊。
パキィィィンッ!!
コアを破壊されたエル・アーダはその場で
「どうやら腹部のコアが弱点のようですね……」
「あらら……あっさりバレてもうたか……けど、前方ばっかり気ぃいきすぎやで。」
ラプラスがそう言った瞬間、二体のエル・アーダが背後からトレイニーに襲いかかろうとする。
シュルルルルルルルッ!!パシィィィンッ!!
が、木々の間から伸びてきた
「なっ!?」
「ッ!『
『―――♪』
ヒュオオオオオーーーッ!!
ラプラスが困惑の声を上げるなか、トレイニーは『
「お姉様!!」
「大丈夫ですか!?」
「トライア、ドリス……ありがとう。助かったわ……」
直後、木々の間からそう言いながら現れた二人の
「ふ、増えたっ!?」
「あらら……アレで
トライアとドリスを見てゲルミュッドが困惑の声を上げるなか、ラプラスはため息混じりにそう言う。
「さぁ、断罪の時間です。罪を悔いて祈りなさい。」
「なっ!?」
「おお怖っ……まぁ、後はもう成り行きを見守るだけやし……ここら辺にしときましょか。」
ラプラスはそう言い左手の指の間に赤い玉を取り出す。
「ほな、サイナラァ~。」
ボンッ!!
ラプラスがそう言いながらそれを地面に叩きつけた瞬間、煙が発生し辺りを包み込む。
煙が晴れた頃にはゲルミュッドとラプラスの姿が消えていた。
「ッ……逃げられるとは……」
「どうします?お姉様。」
「例のエフィメラといい、あの黒い蜂型の魔物といい、状況は予想より思わしくありませんわね……」
トライアとドリスにそう言いながら、トレイニーは夜空を見上げる。
「