第三者Side
「ルーミアちゃんっ!!ルーミアちゃんっ!!」
「一体どうしたッスか!?ルーミア様!!」
その頃、魔王ゲルドの中に『
「ッ……やっぱり魔王ゲルドと繋がっている髪の毛を切った方が良いんでしょうか?」
「待て。紫苑。もし、魔王ゲルドとルーミア様が繋がっているのなら今、それを断てば逆にルーミア様が目を覚まさなくなるかもしれない……」
そう言いながら剛力丸を構える紫苑に対し、紅丸はそう言って止める。
「ですが……」
「わかっている。だが、ルーミア様なりの考えがあっての行動なのだろう。今は信じて見守るしかない。」
パァァァ……
「「「「!?」」」」
二人がそう話しているなか、魔王ゲルドから二つの光が髪の毛を伝ってルーミアの中に入っていく。
「……ん……」
「ルーミアちゃんっ!!」
次の瞬間、目を覚ましたルーミアに対し、シズはそう言いながら抱きしめる。
「シズさん……」
「もうっ!心配したんだからねっ!!」
「……ごめんなさい。でも、色々とわかったし、解決してきたから……」
「?ルーミア様。『色々と』は?」
抱きしめた後、そう言いながら怒るシズにそう説明するルーミアに対し、紅丸は首を傾げながらそう尋ねる。
「落ち着いた後で話すよ。」
対するルーミアがそう答えるなか、魔王ゲルドの肉体が完全にリムルに取り込まれる。
〈
朝日の光がリムルを照らすなか、そう言う『大賢者』の声が聞こえるや否やリムルのスライムが
「今は安らかに眠るがいい……ゲルド……」
「リムル……っ!!」
「リムルさん……っ!!」
そう言いながら降り立つリムルの両隣にルーミアとシズはそう言いながら並び立つ。
ワアアアアアアアッ!!
「……王よ……やっと……やっと解放されたのですね……」
そんな三人を見て、ゴブリン達やリザードマン達はそう歓声を上げるなか、そう言う黒フードのオークを初めとする、魔王ゲルドの敗北と共に『
ルーミアSide
「心配しましたっ!!」
「おぶっ!?」
そんななか、紫苑がそう言いながらリムルを抱きしめる。
因みに私はシズさんに後ろから抱き抱えられている。
「………」チラッ
「………」ニコニコ
チラッとシズさんを見上げると、シズさんはニコニコと笑いながらリムルと紫苑の方を見る。
けど、目が全く笑ってない……
見なかったことにしよう。
私がそう思っているなか、リムルはスライム態になり、紫苑に抱き抱えられる。
ヒュオオオオオオオッ!!
「リムル様、ルーミア様。見事に約束を果たして下さいましたね。」
そんななか、近くに風の
「トレイニーさん。」
「見事なタイミングだな。」
「フフ……」
「おい。あれって
「嘘だろっ!?俺、初めて見たぞっ!!」
そう言う私とリムルに微笑むトレイニーさんを見て、ガビルさん達が連れてきたゴブリン達やリザードマン達、オーク達は困惑の声を上げる。
「コホン……『森の管理者』の権限において、事態の収束に向けた話し合いを行います。日時は明日の早朝。場所はここより少し南西、森寄りの広場。参加を希望する種族は一族の意見を纏め、代表を選ぶように。以上です。」
そんななか、トレイニーさんがこの場にいる全員に聞こえるようにそう宣言する。
とりあえず今後の後始末はトレイニーさんに任せて大丈b
「それと、異論はないと思いますが、議長はリムル=テンペストとルーミア=テンペストの両名にお任せしたいと思います。」
はいっ!?
トレイニーさんの言葉に私は困惑しながら、トレイニーさんの方を見る。
え?今、トレイニーさん、何て言った?議長?リムルと私が?
私がそう思いながらリムルの方を見る。
「………」
リムルも初耳なんだろう。困惑を隠しきれない表情でトレイニーさんを見ている。
「え~と……頑張ってね。リムルさん、ルーミアちゃん……」
そんな私達二人を見て、シズさんは苦笑いしながらそう言う。
【これ……やるしかない感じ?】
【……だな……】
『思念伝達』でそう言う私に対し、リムルはそう返事をする。
戦いは終わったけど、まだまだやることはあるってことか……
とりあえず気分を変えるために私とリムルは戦場を見下ろせる丘に鬼人達と共に移動する。
「え~と……ゲルミュッドの件はごめんね?貴方達も自分達の手でケジメ着けたかっただろうに……」
「いえ。俺達の分も含めて怒ってくれて、正直嬉しかったですよ。」
「そう?なら良いけど……」
「そのゲルミュッドや
移動した後、改めて謝罪する私に紅丸がそう言うなか、リムルがそう言う。
「……リムル様、ルーミア様。お願いがございます。」
「「ん?」」
「どうかこれからも我らの忠誠をお受け取り下さい。」
「え?」
「?いいの?」
「異論はござらん。」
「貴方様方に会えて、自分達は幸運であります。」
「フフン♪私はリムル様の秘書兼護衛役ですよ♪」
「私もルーミア様の護衛ですから♪絶対に離れませんよ♪」
目を丸くしながらそう言うリムルと私に白老と蒼影がそう言うなか、紫苑と萃香はそう言いながら、紫苑は後ろからリムルに抱きつき、萃香は私の手を握ってくる。
「そ、そうか……」
「それじゃあ、これからもよろしくね。」
「我らの命、果てるまで!!」
こうして紅丸達は正式に仲間となった。