「首領さん。ちょっと良いですか?」
その後、リムルの一言で一旦休憩・解散となったので、私はその間に絶狼とシズさん、トレイニーさんを連れて首領さんに声を掛ける。
本当は紅丸にも声を掛けたかったけど、黒フードのオークが紅丸達と何か話したそうだったから後回しにすることにした。
「これはルーミア様。如何なされましたかな?」
「ガビルさんはこの後、どうなるのでしょうか?」
「……
「ッ……そうですか……」
「ですが、阿奴なりに一族と儂を想ってした行動なのも事実。故にルーミア様やリムル様からしたら甘いかもしれませんが、破門とし追放する予定です。」
「そうですか……そういうことなら丁度良いかも……」
「?丁度良いとは?」
「……父親である貴方の前でこう言うのは失礼だと思うのですが……」
「構いません。遠慮なく
「では……ガビルさんって自信過剰というかお調子者なところが目立ちますよね?それこそ、今回みたいに周りに煽てられたら、その分何処までも突っ走っちゃうくらいに……」
「確かに……」
「………」ニコニコ
「あはは……」
私の言葉に絶狼はそう言いながらうんうんと同意し、トレイニーさんは静かに微笑み、シズさんは苦笑いしている。
「……否定できませんな。阿奴は卵の時から転がれば何処までも転がっていく奴でしたからな……」
ガビルさん……卵の時からそうなんだ……
「まぁ、転がる話は置いといて……ガビルさんはお調子者であるが故に大局を見誤ってしまう難点こそありますが情に厚く、仲間のことを想えるリーダー的素質があるように感じました。」
「ほぅ……」
「彼は今回の戦争において、自ら交渉して連れてきたゴブリン達を使い捨ての『道具』にせず、大切な『仲間』として扱い護っていました。当時は明らかに格上の存在と化していた
「………」
「そんな彼だからこそ、部下の皆さんも慕っています。ゲルミュッドからの攻撃を身を呈して護ろうとするくらいに……」
「………」
「私も、ガビルさんを生かすという首領さんの裁定に賛成です……彼は死ぬには惜しい……」
「……よもや息子をそこまで評価して下さるとは……」
「追放するのでしたら、私達の町に来るように仕向けてもらっても良いですか?」
「それは……息子を貴女様方の町で引き取るということですか?本当によろしいので?」
「はい。うちには白老を初め、戦い方等を指導できる人材が何名かいますし、彼自身、根は真面目のようですから。」
「わかりました。では、そのように致しましょう。」
「よろしくお願いします。」