転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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初めての仲間達との出会い……


ゴブリンと狼

「よっと……」

 

スパァンッ!!

 

リムルと共に洞窟から出た翌日、スキルの練習を兼ねてリムルと一旦別行動を取っていたルーミアは『変身(トランス)』の応用で伸ばした髪の先を変化させたブレードで高い木の枝に()っていた林檎を切り落とす。

 

重力に従って落ちていく林檎をブレードから(てのひら)変身(トランス)させた髪で空中キャッチをし、口元まで持っていく。

 

「(シャク)うん……美味しい……」

 

『スキルの扱いが上手くなってきたね、ルーミア。』

 

「『人造全智存在(マザー)』のおかげだよ……」シャクシャク

 

人造全智存在(マザー)』とそう話しながら、林檎を(かじ)りながらルーミアはリムルがいる方へと歩いていく。

 

「……リムルも一緒に食べれたら良かったんだけど……」シャクシャク

 

『まぁ、スライムは味覚がないからねぇ……その内、ちゃんとした味覚をもったモノを捕食すれば手に入るだろうけど……』

 

「キャインキャインッ!!」

 

「ん?」

 

そんななか、リムルがいる方から額に星のような模様がある一匹を筆頭にした、数匹の狼が何かから逃げるように駆けて、ルーミアの横を通り過ぎていく。

 

「……なに?今の……」

 

『さぁ?』

 

「あ。ルーミア。お帰りぃ~。」

 

「あ。ただいま。リムルって……喋れるようになったの!?」

 

「おう!これで意志疎通が楽になったぞ!!」

 

『やったね!リムル!!』

 

「おめでとう!!」

 

「ありがとうな!!」

 

〈………〉

 

「……あれ?『大賢者』さん、なんか()ねてる?」

 

〈否。〉

 

「?」

 

『ところでさっき、数匹の狼がこっちから逃げてったみたいに見えたんだけど、何かした?』

 

「いやぁ、俺は何も?」

 

 

 

 

 

三日後、森の中・・・

 

「なんつうか……三日前の狼以来、全く何もこないな……」

 

「というか……なんか避けられてない?」

 

リムルとルーミアがそう話しながら歩くなか、

 

ザッ!!

 

「「ん?」」

 

「「「………」」」

 

今度は人間の子どものような体躯(たいく)に緑色の肌に盾や剣、槍等で武装した魔物の群れが二人を取り囲む。

 

【今度はゴブリンか……】

 

【でも皆、装備がぼろぼろというか……】

 

【震えてる……よな……?】

 

「グガッ……強キ者ヨ……」

 

リムルとルーミアが“念話”でそう話をするなか、群れの一番先頭にいた、赤いバンダナを巻いたゴブリンが震える脚で前に出ながらそう話しかけてくる。

 

【喋った!?】

 

【まぁ、同じ魔物だから、言葉がわかるのかも?】

 

『少なくとも、知性は低くはなさそう?』

 

【そういえば、なんで言葉がわかるんだ?】

 

〈解。意思が込められている音波は『魔力感知』の応用で理解できる言葉へと変換されます。尚、思念を乗せて発声すれば、会話が可能です。〉

 

【【なるほど……】】

 

「コノ先二、ナニカ用事ガ、オアリデスカ?」

 

『大賢者』からの解説にリムルとルーミアが納得するなか、赤バンダナのゴブリンは未だに震えながらそう尋ねてくる。

 

【……ちょっと試してみるか。】

 

【え?リムル。待っ】

 

「はじめまして!俺はスライムのリムルという」

 

「「「「……ッ!?」」」」

 

ドォォォンッ!!

 

リムルが気軽にそう名乗った瞬間、周りのゴブリン達が一斉に腰を抜かし、必死に頭を抑えて(うずくま)る者や(こうべ)を垂れる者が出てくる。

 

【……あ、あれ?】

 

ルーミアSide

 

「強キ者ヨ!アナタ様のオ“力”ハヨクワカリマシタ!ドウカ声ヲ静メテクダサイ!!」

 

【えっと……思念が強すぎたか?】

 

【今度は抑えて喋ってみれば?】

 

「あぁ~、おほん……すまんな、まだ上手く調整できなくて……」

 

「オ、オソレオオイ……我々二謝罪ハ不要デス!!」

 

さっきよりも確かにリムルの声は小さいのに……思念だけが原因じゃないっぽい?

 

「で、俺達に何の用だ?」

 

「私達はこの先に用事なんかないよ?」

 

「左様デシタカ。コノ先二ハ我々ノ村ガアルノデス。」

 

あぁ、だから、こんなに大勢で……あれ?なんでこんな大勢で……『強き者』とか言っていたし……まさか……

 

ある可能性に気付き、慌てて『魔力感知』を第三者目線に切り替えてから自分とリムルを視る。

 

……どっちも魔素が駄々漏れ……

 

『あらー……』

 

人造全智存在(マザー)』も思わず声を上げる。

 

「強力ナ魔物ノ気配ヲ感ジタノデ、警戒スルタメニコウシテ来タ次第デス。」

 

【強い魔物の気配?俺達の『魔力感知』には引っ掛からなかったけど……】

 

「グガッグガガッ、ゴ冗談ヲ。」

 

〈告。周囲100メートル以内に個体名『リムル・テンペスト』及び『ルーミア・テンペスト』を上回る魔素量を誇る魔物は存在しません。〉

 

【だよなぁ……】

 

【……リムル、ちょっと『魔力感知』で自分を視てみて。】

 

【はっ!?だ、『大賢者』!『魔力感知』で自分を視たい!!】

 

〈了。〉

 

リムルが『大賢者』さんにお願いして自分を見つめ直すなか、自分の魔素っていうか妖気(オーラ)を抑える。

 

【あ!ズルいぞ、ルーミア!!どうやった!?】

 

【えっと……薄いフィルターで抑え込むイメージ……かな……】

 

「ふ、ふふふ……わかるか?」

 

「モ、勿論デス!漂ウ風格マデハ隠セマセヌユエ!!」

 

赤バンダナゴブリンと言葉を交わしながら、私が教えたヒントを(もと)にリムルも妖気を抑え込む。

 

「オオッ!助カリマス!ソノ妖気二怯エル者ガ多カッタノデ!!」

 

「いや、なに、妖気を出しておいた方が色々な魔物に絡まれずに済むからな……」

 

【とりあえずはそういう(てい)でいこう。】

 

【了解。】

 

その後、ゴブリン達と会話を楽しみながら、流れで彼らの村に泊めてもらえることに。

 

そうなった頃にはどちらも『魔力感知』による翻訳(ほんやく)に慣れてきたみたいで、ゴブリン達の言葉がより鮮明(クリア)に聞き取れるようになっていた。

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