「えー、という訳で魔王ミリムの滞在が決まった訳だけど……」
「正直なところ、一人にするのは色々と不安なので、誰かしら見ていてほしい。」
その日の夜、朱菜と紫苑にミリムをお風呂場に連れていってもらい、使い方等を教えてもらっている間に
因みに参加者は私とリムルの他にシズさん、リグルド、紅丸、蒼影、白老、カイジンさん、絶狼、ブラッドレイ、鬼鮫、ピッコロの計十人。
「……ちょっと良いかい?旦那、お嬢。」
「カイジン?」
「どうかしたんですか?」
「……俺ぁどちらかというと他の魔王の動向の方が気になるんだが……」
「確かに。私も同感だよ。」
「我もだ。」
「?」
「?どういうこと?」
カイジンさんとシズさん、絶狼の言葉にリムルと私は首を傾げる。
「魔王は複数存在している訳だが、全員が仲間って訳じゃない。
「私がレオンの下にいた時もよく他の魔王から刺客が送られてくることがあったわ。」
「今回、ミリム様はルーミア様とリムル様と
「リムル様とルーミア様は
「見方によれば、『魔王ミリムと
「今まで配下すら持たなかった魔王ミリムの勢力が一気に増し、魔王間のパワーバランスが崩壊する……」
「そうなるのを面白くないと考える
そんな私達に対し、三人の他に白老、ブラッドレイ、紅丸、ピッコロの四人も続け様にそう説明する。
マジか……ミリムの暴走という未曾有の事態を乗り切ったかと思えば、今度は魔王達の勢力争いに巻き込まれそうになってるの?
「しかしですぞ。実際問題、ミリム様にお帰り頂くというのも無理な話では……」
「だよねぇ……」
「飽きて去るのを待つしかない、か……」
「はい。仮に魔王と敵対するなら、他の魔王の方がまだマシです。」
「あれは
「……ルーミア様。」
「ん?」
「……今朝のことは申し訳ありませんでしたっ!!」
「申し訳ありませんでしたっ!!」
そんななか、紅丸がそう言いながら、蒼影と共に謝罪してくる。
「俺は『侍大将』の座を
「………」
「本当に申し訳ありませんでしたっ!!」
「えーと……頭を上げて。二人とも。」
「おまえらは俺とルーミアを護ろうとしてくれたんだろ?」
「「ハッ……」」
「だったら、問題ないよ。」
「でも、次からは気を付けろよ。」
「「ハッ!!」」
昼間でのことについて、そう言う私とリムルの言葉に紅丸と蒼影は頭を下げたままそう言う。
因みに
「紅丸君。君はまだ若いのだ。失敗した時はそれを糧に成長すれば良い……」
「ブラッドレイ殿……」
「なに、いざとなれば、私が
「……
「若をこれからも頼みましたぞ。
ブラッドレイ殿。」
紅丸がそう言いながら再度頭を下げるなか、白老は笑顔でそうブラッドレイにそう言う。
因みにブラッドレイには『軍務卿』兼『指南役』、ピッコロには『指南役』、鬼鮫には『隠密』の役職を与えている。
「ところでリムル様、ルーミア様。
ミリム様は今はどちらに?」
「あぁ、風呂に行ってるよ。」
「朱菜と紫苑にシャワーの使い方等を教えてもらっているよ。」
タッタッタッ……
そんななか、首を傾げながらそう尋ねてくるリグルドにそう答えるなか、廊下の方からこっちに向かって走ってくる足音が聞こえてくる。
バァンッ!!
「リムル!ルーミア!!ここの風呂が凄いのだ!!泳げるのだ!!!」
次の瞬間、二枚のバスタオルで大事な所を隠したミリムがそう言いながら乱入してくる。
「ミリム様!まだ
そんなミリムに続いて、大きなバスタオル一枚で身体を隠した朱菜がそう言いながら、同じく大きなバスタオル一枚で身体を隠した紫苑と共に追いかけてくる。
「おぉっ、すまんすまん。あまりに感動したものだから早く
そんな朱菜と紫苑にミリムがそう言うなか、会議に参加していた男連中はその光景に思わず固まる。
「ではなっ!リムル!ルーミア!!
明日は一緒に入るのだっ!!」
そう言いながら部屋から出ていくミリムの胸元のバスタオルが落ちかけ……いや、部屋の中からは見えにくいけど、あれは廊下で落ちたな……
「ミリム様!タオル……っ!!」
紫苑がそう言いながら廊下で落ちたバスタオルを拾い、慌てて追いかける。
「失礼しました……」
その後、朱菜が苦笑いしながら、そう言いながら出ていく。
「「「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」」」
「あぁ~……じゃあ、『ミリム様係』は
「「「「「「「「異議なし!!」」」」」」」」
「ふぁっ!?」
「紅丸!貴様……っ!!」
「だって二人とも、ミリム様にめちゃくちゃ懐かれてんじゃないですか……」
「そうだな……リムル君とルーミア君以外に適任はいないだろうな……」
「えっと……頑張ってね。リムルさん、ルーミアちゃん……」
こうして私とリムルがミリムを担当するという暗黙のルールが出来上がってしまったのだった……