「乙事主、ゲルド。調子はどう?」
「ルーミア様……っ!!」
「これはルーミア様……っ!!」
翌日、ミリムの相手を朱菜と紫苑、萃香の三人に任せ、リムルはカイジンさんを連れてベスターさんの研究所に向かっているなか、私はドワルゴンへの街道の設備工事を仲間達と共にしている乙事主とゲルドにそう声をかける。
「順調です。」
「この調子なら後
「そう。それは良いんだけど……二人とも、無理をしない範囲でね。二人が倒れたら、同胞の皆が心配するからね。」
「「ハッ!!」」
「………ん?」
そんななか、町の中から四つの強力な魔力反応を感じ取る。
「……お客さん、かな……」
私はそう呟きながら、四つの魔力反応の元へと向かう。
「!?
すると、そこには絶狼や影狼のように動物の耳と尻尾を持った、四人の
二人以外でああいった種族を見たのは初めてかも……
とか思いながら見ていると、四人の中のリーダー格であろう黒豹の耳と尻尾を持った
「ッ!!」
シュルルルルルッ!!パシィィィンッ!!
私はすぐさま伸ばして毛先を掌に
「!?ルーミア様……っ!!」
「随分なご挨拶ですね……何者ですか?」
「!?俺の拳を……それにこれは髪の毛か……っ!?」
「ッ!?」
そんななか、背後から物凄い
「………」
振り返ると、ミリムが凄い形相でこっちを見ている。
ヤバい!?ミリム、ブチギレている!!?
「なっ!?魔王ミリム!!?」
「リグルド!皆!!急いで離れてっ!!」
ミリムの存在に気付いた
ドンッ!!
直後、ミリムが男の方へと向かっていく。
「くっ……『豹牙爆炎掌』!!」
ボオオオォォォーーーッ!!
男は慌てながらも左掌から強力な炎を繰り出す。
「ワタシの
ドッカァァァンッ!!
が、そう言うミリムの覇気によって上空へと打ち上げられ、爆発する。
ズガァンッ!!
「ぐはっ!?」
ドサッ!!
直後、強烈な右ストレートが男を一発KOにする。
え~と………
「思ってたより被害が少ない?」
「ですな。」
シュンッ!!
「ルーミアさん!大丈夫ですか!?」
「あ。鬼鮫。」
「今、物凄い爆発音が聞こえたんですが……」
リグルドと話している最中、『影移動』で現れた鬼鮫がそう言いながら駆け寄る。
「私も町も一先ずは大丈夫。で、リグルド。あの人は誰?」
そんな鬼鮫にそう答えながら、私はミリムにKOされた男を指差しながらそう尋ねる。
「ハッ。名は『フォビオ』。なんでも『
「……そう……」
思ってたよりも他の魔王からの接触が早いな……
「おぉっ!ルーミア!!こやつがあまりにも生意気な態度を取るものだから、代わりにお仕置きしておいたのだ!!」
私がそう思っているなか、ミリムが褒めてほしいと云わんばかりに駆け寄ってくる。
「………」ブクブク
因みにミリムに一発KOされたフォビオは未だに泡吹いて気絶している。
「ミリム………私かリムルからの許可なしで暴れないって約束じゃなかった?」
「ハッ!?い、いや、それは………そう!この町の者ではないからセーフ!セーフなのだ!!」
「ごめん。普通にアウト。」
「ガァーンッ!!」
「でもまぁ、私を想っての行動でもあるし。今回は不問にしとくよ。」
下手に罰与えて、フォビオに
「おぉっ!流石は
「けど、次からは気を付けてね。」
「うむっ!わかったのだ!!」
「大丈夫か!?って本当に何があったんだ!!?」
そんななか、騒ぎに気付いたリムルがそう言いながら、蒼影と共に駆けつけてきた。