転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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人間との共存共栄

ルーミアSide

 

「―――ということでうちに用があるみたいだから連れてきたよ。」

 

「お、おう……そうか……」

 

ゴブタとリーニエと一緒に計九体の槍脚鎧蜘蛛を狩った後、その場に居合わせていたカバル達三人と左目に傷痕がある男性の四人と近隣にある『ファルムス王国』から来たという一団、それと目元に布を巻いた兎の獣人…兎人族(ラビットマン)の少女と九本の尻尾がある狐の獣人の女性を魔国連邦(テンペスト)まで連れてきた私に対し、リムルはそう言う。

 

因みに私とリムルは今、会議室でシズさんと一緒にカバル達四人と一団からの代表三人、二人の獣人の計九人と正面から向かい合うように座り、背後には紅丸と紫苑、蒼影、朱菜、萃香、鬼鮫、ブラッドレイに控えてもらっている。

 

「シズさん!久しぶり!!」

 

「うん。エレン達も久しぶり。

元気そうで良かった……」

 

「そう言うシズさんも元気そうで安心したぜ。」

 

「こっちでの生活はどうでやんすか?」

 

「充実してるよ。

皆で助け合って楽しく過ごせてる……」

 

「あぁー……俺がこの町っていうか、国っていうか………『魔国(ジュラ・テンペスト)連邦国』の盟主、リムル=テンペストだ。」

 

「そして、私はその相方で同じく盟主のルーミア=テンペストです。改めてお見知りおきを。」

 

シズさんとカバル達が話している間にリムルと私はそう自己紹介をする。

 

「本当に魔人とはいえ、こんな小さな少女とスライムが……っと先程、少々失礼な物言いをしてすまなかった。ルーミア殿……」

 

「いえいえ……それで先程、カバル達の上司だとお聞きしましたが……」

 

「はい。先ずは自己紹介を……俺は『ブルムンド王国』の自由組合支部長(ギルドマスター)をしているフューズと申します。ここに来たのは貴女方二人にお会いするのが目的です。」

 

「?私達にですか?」

 

「?」

 

自己紹介しながらそう言う左目に傷痕がある男性、フューズさんに対し、私はそう言いながら首を傾げ、リムルも首を傾げる。

 

「今から十月(とつき)程前、森の調査を依頼したこいつらから報告を受けました。」

 

対するフューズさんはそう言いながら、カバル達と楽しそうに話しているシズさんを見る。

 

「先ずギルドの英雄であるシズ殿の命を救って頂いたこと、心から感謝致します。お礼が遅れてしまい申し訳ない。」

 

「あぁ、別にいいって……」

 

「私達が好きでやったことなので……」

 

「あ。そういえば、リムルの旦那にルーミアの姉御。前の時はいなかった人達がいるみたいだけど……」

 

頭を下げながらそう言うフューズさんにリムルと私がそう言うなか、カバルが紅丸達を見ながらそう尋ねてくる。

 

「あぁ、紅丸に紫苑、蒼影に朱菜。」

 

「萃香とブラッドレイ、鬼鮫……」

 

ガチャッ!!

 

「♪」

 

そんななか、表で鍋料理にされた槍脚鎧蜘蛛を食べてきたミリムが入ってきて、シズさんの隣に座る。

 

「それとミリムです。」

 

「!?ミリムって……まさか、魔王ミリム!?まさか、本当に……っ!!?」

 

「うん。魔王ミリム本人だよ。」

 

「まぁ、説明は後でするとして……」

 

「話の続きをお願いします。」

 

「あぁ、はい。」

 

「ちょっと待ってくれ。そもそもなんでスライムが喋ってるんだよ?」

 

そんななか、『ファルムス王国』からの一団の代表のリーダー格である銀髪に髭面の男性がそう言いながらフューズさんの言葉を遮る。

 

「いや、おかしいだろ!?なんでスライムが喋ってるんだよ!?なんでそんな偉そうにしてんだよ!?隣の槍脚鎧蜘蛛を三体仕留めたガキや後ろの奴らの方が強そうだろ!!なんであんたらは納得してるんだよ!!?」

 

ごもっともです。

 

「リムル様とルーミア様に失礼ですよ。」

 

「うっせぇっ!!黙ってろ!おっぱい!!」

 

あ。

 

ドカァァァンッ!!

 

髭面の男性がそう言った直後、紫苑が納刀した状態の剛力丸で殴り、気絶させる。

 

「よ、ヨウムゥゥゥゥゥッ!?」

 

「カシラ!?」

 

「……紫苑……」

 

「あ。つい……」

 

「ついじゃねぇよ!!」

 

「えーと……うちの紫苑がすいません。大丈夫ですか?」

 

リムルが紫苑を叱るなか、私はそう言いながら完全回復薬(フルポーション)で髭面の男性、ヨウムさんを回復させる。

 

「ッ……」

 

「すまないな。うちの紫苑は少々我慢が足りないんだ。」

 

「酷いです!リムル様!!これでも忍耐力には定評があるんですよ!!」

 

紫苑……流石にそれはない……

 

「アハハハハハ!!我慢が足らぬとはまだまだだな!紫苑!!」

 

ミリム、君も大概だからね?

 

「おほん。すいません。話の続きを……」

 

「あ。はい。数ヶ月前、『ブルムンド王国』に豚頭帝(オークロード)出現の噂が流れ調査した結果、それが事実であることを確認した自由組合(ギルド)でその対策に追われ浮き足立っていた頃、そちらにいる蒼影殿と鬼鮫殿が使者として現れ、豚頭帝(オークロード)が貴女方に討伐されたことと貴女方が人間との共存共栄を望んでいることを知らされました。」

 

あぁ、そういえば、二人には噂を流したり、討伐の報告をしてもらってたね。

 

「念のため、自由組合(こちら)でも調査の結果、豚頭帝(オークロード)は確かにいないことが確認できました……が、それを成したのが魔物ならば、例えそれが英雄を救ってくれた恩人であったとしても、人間(われわれ)からすれば脅威が去ったとは言い難いのが現実です。」

 

「なるほど……ガゼル王とだいたいの目的は一緒ってことか。」

 

「だね。」

 

「!?ガゼル王……まさか、来たのですか?この町に!?」

 

「あぁ。俺達を見極めると言ってな。」

 

「それでフューズさん。私達は人間とも貿易したいと考えています。」

 

「は?」

 

「この国を経由すれば、商人達の利便性も向上すると思うんだけど、どうかな?」

 

「いや、どうかなと言われましても……」

 

「実は既にドワルゴンとは国交を結んでいます。」

 

「はぁっ!?」

 

「とても良い関係を築けておりますよ。」

 

「まっ、待って下さい!!ドワルゴンがこの魔物の国を承認したということですか!?」

 

私とリムルの話にフューズさんはそう困惑の声を上げる。

 

ガチャッ!!

 

「その話は私が保証します。」

 

そんななか、(あらかじ)め証人として呼んでいたベスターさんがそう言いながら入ってくる。

 

「!?ベスター大臣!」

 

「……元、大臣です。」

 

「貴方程の方が何故、ここに……っ!?」

 

「色々ありまして……ガゼル王はリムル様とルーミア様と盟約を交わし、私はカイジン殿と共にこの国の研究者兼技術者として働かせて頂いております。」

 

「あの伝説の鍛冶師まで……っ!?」

 

「態々来てくれてありがとう。ベスターさん。」

 

「いえ。それと回復薬の売り方について、ご相談があるのですが……」

 

「あぁ、それは後で良いかな?もう少し時間がかかりそうだから……」

 

「わかりました。では、後程(のちほど)……」

 

ベスターさんはそう言いながら退室する。

 

「……ということですのでご納得頂けたでしょうか?」

 

「はぁ……わかりました……そういうことでしたら、『ブルムンド王国(こちら)』としては協力はやぶさかではありません……が、それでも貴女方が本当に人間の味方なのかどうか、先ずは見極めさせて頂く必要がありますが……それは構いませんよね?」

 

「勿論です。リムル。」

 

「あぁ。滞在を許可する。先ずは俺達が本当に無害な存在だということをしっかりと理解してほしいからな。」

 

こうしてフューズさん達の魔国連邦(テンペスト)での滞在が決定した。

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