第三者Side
「……早かったですね。気付かれませんでしたか?ティア……」
『傀儡国ジスターヴ』にて、他に誰もいない執務室でクレイマンはそう呟く。
「あたいだって『中庸道化連』の一員なんだ。少しは信用してよね。」
すると、完全に閉まった窓のカーテンの向こうからそう言う少女の声が聞こえてくる。
「フフフ……貴女が無茶をしないか、私は心配なのですよ。」
バッ!スタッ!!
「もう!いつまでも子ども扱いは
クレイマンがそう言った瞬間、カーテンの向こうからピンクのツインテールに泣き顔の仮面を着けた道化の少女が軽く怒りながら飛び出してくる。
「これは失礼しました……ミュウランからの報告によると、魔王ミリムは余程あの魔人達を気に入ったようです。」
「ふぅーん……」
「これは面白い展開です。愉快ですよ、まったく……」
「それで実際、強いの?」
「……無視できない。といったところでしょうか。私の敵ではないですし。ですが、ラプラスが……」
「ラプラスが?」
「……不気味さというものを感じたのだとか。エルミルもあのルーミアという魔人の少女の
「?中に潜んでいるもの?なにそれ?」
「さぁ?私もよくわかりませんでしたが、彼が非常に興味を示しているのは間違いありません。」
「ふぅーん……でも、あの小狡いラプラスやエルミルがそう言うってことは何かあるんじゃない?少なくとも、魔王ミリムが興味を持つ理由くらいは調べた方が良いと思うよ。」
「そうですね……もっと情報を集めた方が良さそうです。」
「うんうん!それが良いよ!で!魔王フレイについての調査結果だけど!!」
「伺いましょう。」
「うーんとね。魔王フレイはどうやら『ジュラの大森林』に関わる気がないみたい。なんか配下共々、慌ただしくしている様子だった。まるで戦争準備みたい!」
「その理由はわかりましたか?」
「わかったよ!なんとびっくり!!あの『
「!?『暴風大妖渦』………」
道化の少女、ティアからの報告にクレイマンは目を見開く。
「……フフフ……なるほど……では、ティア。次の仕事を頼みたいのですが……」
「ふふん!そうくるだろうと思って、フットマンの奴も呼んどいたよ!多少の荒事も大丈夫!!」
「流石ですね。ですが、なるべく暴力はなしでお願いします。先ずは封印の地を見つけ出し、暴風大妖渦を手懐けることができるのかどうか……それを探って下さい。」
「任せてよ!クレイマン!!」
「封印の地は恐らく」
「任せてって言ってるでしょ!それじゃあ、あたいはもう行くねっ!!」
パァァァ
ティアはそう言いながら足元に魔法陣を展開し、沈むようにしてその場から消える。
「暴風大妖渦……『魔王』に匹敵すると云われるその“力”……どれ程のものか、非常に楽しみですねぇ……フフフ……」
その場に残されたクレイマンは不敵な笑みを浮かべながらそう呟いた。
見た目:八雲藍のクリソツ
種族:
所持スキル
ユニークスキル『尾獣』:後に登場予定の妹、クマラと同じ。従魔に関しては募集中。橙はとりあえず確定(?)
詳細
次期里長候補として武者修行している最中に里を滅ぼされ、母親と妹の行方もわからなくなって途方に暮れていたところに『ジュラの大森林』で鈴仙と偶然出会い、行動を共にしていた。
そんななか、八体の槍脚鎧蜘蛛に襲われていたところをルーミアに助けられたことに恩義を感じ、その恩を返すべく鈴仙共々、配下になった。
現在はルーミアの秘書として働いている。