転生したらルーミアだった!?   作:デスゴッド

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クリスマス③

「リムル様!ルーミア様!皆さん!!お料理の用意ができましたぁーっ!!」

 

そんななか、そう呼ぶハルナの声が聞こえてくる。

 

「もうそんな時間か……」

 

「それじゃあ行こうか……シズさんも。」

 

「うん。」

 

そうして私達が行くと、様々な料理が並んでいた。

 

「どうぞ。ミリム様。」

 

「おほぉっ!凄いのだっ!!」

 

「どうぞ。ミリム様。」

 

朱菜に呼ばれたミリムがそう喜びの声を上げるなか、席を用意していたリグルがそう言いながら椅子を引く。

 

「うむっ!!」

 

「しかし、まるでレストランみたいだな。」

 

「だね。」

 

ミリムとリムル、私の三人がそう言いながら席に着くなか、ハルナとゴブイチ、リグルの三人が料理を運んでくる。

 

「八面鳥はリグルが獲ってきて、ゴブイチが仕上げました。」

 

ゴブイチ謹製 『八面鳥のロースト~旬の野菜を添えて~』

 

「キッシュはハルナが。」

 

ハルナ謹製 『ジュラパーチとほうれん草のキッシュ』

 

「おぉ……っ!!」

 

「やるじゃん。二人とも。」

 

「お口に合えば良いのですが……」

 

「朱菜様から教わって作りました!!」

 

運ばれてきたローストとキッシュにミリムが目を輝かせるなか、そう言う私に対し、二人はそう言う。

 

「美味い!流石は朱菜の教え子達だ!!」

 

「うん。凄く美味しい。」

 

リムルと私がそう言いながら食べているなか、二人は照れたような仕草を見せる。

 

「美味しいね。」

 

「うむ!やはりここの料理はどれも美味しくて好きなのだ!!」

 

シズさんとミリムもそう言いながら二人の料理を食べる。

 

「お次はルーミア様がお作りになられたチキンクリームパイです。」

 

ルーミア謹製 『バジリスク(毒抜き済)のチキンクリームパイ』

 

「おぉ……これも美味そうだな……」

 

「ん?ルーミア。これはどうやって食べるのだ?」

 

「上のパイ生地をスプーンで破って、中にあるクリームやチキンと一緒に食べるんだよ。」

 

私がそう説明すると、ミリムはリムルやシズさん達と同時に食べ始める。

 

「うむ!これも美味いのだ!!」

 

「お肉だけでなく、お野菜も一杯入ってるのも良いね。」

 

「おまえってなんでもできるよな……」

 

「お口に合って良かったよ。」

 

私もそう言いながらチキンクリームパイを食べる。

 

うん。良い味出してる。

 

「お次はこちら。」

 

そうして出てきたのはサンタの長靴を模したガラスのグラスに注がれた、ドライフルーツ入りのワイン。

 

アピト&ゼギオン謹製 『フルーツと蜂蜜入りホットワイン』

 

「ワインにはアピトが集めてくれた蜂蜜と、ゼギオンが集めてくれた木の実が入ってますよ。」

 

「ルーミア様とミリム様はホットジュースです。」

 

「おほぉっ!蜂蜜!!」

 

「ふぅ……(あった)まる……」

 

「二人もありがとうな。」

 

「私は蜜を運んだだけで……」

 

「………」コクッ

 

そして、次はメインディッシュである朱菜の料理

 

「私からはこちら。」

 

朱菜謹製 『牛鹿フィレ肉のロッシーニスタイル』

 

「「「「おぉ……」」」」

 

「凄い!食べるのが勿体ないくらいだ……っ!!」

 

「確かに……良く作れたね……」

 

まるで芸術のようなその出来映えにリムルや皆がそう声を上げるなか、私はそう朱菜に言う。

 

「前にリムル様から聞いたものを再現してみました。」

 

あぁ……そういえばリムル、前世で殆んどの友人の結婚式に参加したとか言ってたっけ。

 

「んっまぁーいっ!!」

 

「なんじゃこりゃあーっ!!」

 

牛鹿フィレ肉をナイフとフォークで切って一切れ食べたミリムとリムルが思わずそう声を上げる。

 

ミリムに至っては目がハートマークになっている。

 

「うん。本当に美味しい……流石は朱菜だね。」

 

「ありがとうございます。ルーミア様。」

 

「さぁ、皆も突っ立ってないで一緒に食べよう。」

 

そう言うリムルの一言で他の皆も食べ始める。

 

「(コソッ)しかし、よく紫苑が作ると言い出さなかったな……」

 

そんななか、リムルが小声で朱菜にそう言う。

 

「一部料理を任せても………全力で!阻止しました……」

 

「……グッジョブ朱菜……」

 

「ナイス判断だよ。朱菜……」

 

「さぁ!お待たせしました。皆さん、クリスマスケーキですっ!!」

 

「「「「おぉーっ!!」」」」

 

そうして出てきたのはウェディングケーキのような大きなクリスマスケーキだった。

 

「凄いぞ!朱菜!!」

 

「本当に凄い……材料も満足に揃わないなかで良く作れたものだよ……」

 

てっぺんの中央に水飴で作ったのだろう、スライム姿のリムルを模したナニカは……見なかったことにしよう……

 

「美味いでやんす!!」

 

「うまぁーっ!!」

 

「本当に美味い……凄いよ朱菜!!」

 

「ありがとうございます。」

 

皆に美味しそうに食べてもらえて嬉しそうだね、朱菜。

 

「お店とか出さないんですか?」

 

「私はリムル様とルーミア様にお仕えしている身なので。」

 

「リムルさんとルーミアちゃんが羨ましい……イングラシアの名人の腕に匹敵する(・・・・・・・・・・・・・・・・)する美味しさだよ。これ……」

 

「……そうですか。そのような人がいるのですね。世界には…」

 

エレンの何気ない一言で朱菜の目にナニカが揺らめいて見えるのは……気のせいだと思いたい……

 

その後はエレンが皆の前で歌を披露して盛り上がったり、皆でプレゼント交換をしたりしてクリスマスパーティーは幕を閉じた。

 

第三者Side

 

パチ……パチ……

 

【はぁ………】

 

その頃、『胃』の中からクリスマスパーティーの様子を見て、サンタコスのヴェルドラは拍手しながらそうため息を吐く。

 

「ヴェルドラ様。また下界の様子を見学しておられるのですか?」

 

そんなヴェルドラに対し、イフリートが呆れながらそう尋ねる。

 

【イフリートか……】 

 

「何時までも封印の解除が終わりませんよ?」

 

【わかっておる………どうやらリムルとルーミアはなにやらクリスマスパーティーという宴をやっておるようだぞ。】

 

「はぁ……宴なんて年がら年中やっておられる気がしますが……」

 

【良いなぁ……我も参加したい……ところでイフリートよ。】

 

「はい?」

 

【もし………もしもだぞ?我にプレゼントするとしたら………………貴様は何をくれるのだ………………?】

 

「………う~ん………」

 

【あぁ!もしもだぞ?もしもの話だからな!?】

 

「………『勤勉さ』。でしょうか………」

 

【………やはりかたいなぁ……貴様は……っと見よ。イフリートよ。】

 

「?」

 

【貴様の娘もまたクリスマスパーティーを楽しんでおるみたいだぞ。】

 

ヴェルドラがそう言いながら指し示す先にはシズと一緒にクリスマスケーキを美味しそうに食べているアギトの姿が映し出されていた。

 

「……私の娘……ですか……」

 

【?どうした?】

 

「あぁ、いや、ご存知でしょうが、我々精霊にはそもそも『親子』という概念がないのでどう反応すれば良いのかわからないというのが正直な感想です。」

 

【……確かにそうだな……】

 

「後……」

 

【?】

 

「……この場合の私の伴侶はルーミア様……ということでしょうか……?」

 

【………】

 

このイフリートの指摘にその場が何とも言えない空気に包まれる。

 

確かにイフリートの“力”の残滓から生まれたアギトが『娘』、イフリートが『父親』と定義するなら、その“力”の残滓に『闇生命力(アンダークエナジー)』と魔力を流し込んだルーミアは『母親』ということになり、イフリートとルーミアが事実上の『夫婦』ということになる。

 

なるのだが……

 

【……確かにそうとも言えるが……待て。リムルとルーミアは我の魔素から生まれた存在だという話はしたよな?】

 

「はい。存じ上げております。」

 

【今の貴様の指摘に当て嵌めるなら、あの二人は我の息子と娘ということにならないか?】

 

「……確かに……そうなると、今の私達の関係は……」

 

(ヴェルドラ)娘婿(イフリート)

 

その考えが過った瞬間、二人の間に何とも言えない空気が流れる。

 

「……封印の解析に戻りましょうか……」

 

【……そうだな……】

 

その後、何故か前よりやる気になりながら、二人は解析作業に勤しむのだった。

 

ルーミアSide

 

「一応用意はしてきたけど、ミリムは喜ぶかな?」

 

クリスマスパーティーが終わり皆が寝静まった頃、私はそう言いながら、プレゼントを手にしながらミリムが寝泊まりしている家へと向かう。

 

ドカァァァンッ!!

 

「!?」

 

が、家に着くとほぼ同時に窓が爆発して吹き飛ぶ。

 

「ミリム!?」

 

何があったの!?

 

私がそう思いながら吹き飛んだ窓から中を覗くと、巨大なリムルのクッションを笑顔で抱き締めるミリムと、吹き飛んで軽く伸びているリムルが目に入る。

 

あ、あぁ~、なるほど……リムルもプレゼントを用意してきたのは良いものの半分寝惚けた状態でサンタを捕まえようとしたミリムに返り討ちにされたと……

 

「おぉっ!ルーミア!!見てくれ!サンタがプレゼントをくれたのだ!!」

 

「う、うん。良かったね。ミリム。」

 

笑顔でそう言うミリムに対し、私は苦笑いしながらもそう返事をする。

 

「はい。これは私からのプレゼント……」

 

私はそう言いながら、ミリムに竜の角のような飾りが付いたプラチナピンクのファー付きの耳当てニットをミリムに着けさせる。

 

「おぉっ!ありがとうなのだ!ルーミア!!(あった)かいのだ!!」

 

「気に入ってくれて良かった。」

 

その後、復活したリムルと一緒に窓を直してから自分の家に帰宅する。 

 

「……ん?」

 

すると、窓辺に綺麗にラッピングされた長方形の箱が目に入る。

 

「『良い子のルーミアちゃんへ。』?一体誰が……」

 

私はそう思いながらラッピングを綺麗に剥がし、中身を確認する。

 

「……え?」

 

『これって……』

 

中に入っていた、柄と刃が深紅で変わった形の黒い装飾が施された大鎌を見て固まってしまう。

 

「なんでこんなものが……」

 

『!?ダメ!ルーミア!!』

 

人造全智存在(マザー)』の警告を他所に私は思わずその大鎌を手に取ってしまう。

 

パァァァ

 

「!?」

 

すると、大鎌は深紅の光となって私の中に収まる。

 

『………あちゃ~………』

 

「え~と……『人造全智存在(マザー)』?これって……」

 

『うん……ルーミアが装備者になったみたい……』

 

マジか……




サンタからルーミアに贈られたプレゼントの大鎌……

わかる人はいますかね(^∀^;)?
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