転生したけど隣のやつが何か大きなものを抱えている。(抱えてない)   作:得時

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11.紅の騎士団

初老の男性に促され緊張しつつ席に着いた俺は、この状況がどうゆうことなのか考えていた。

なんかやらかしたか?

 

「急に呼び出して申し訳ないドライ君。私はミドガル学術学園の副学長を務めているルスラン・バーネットだ」

 

「はあ?初めまして」

 

「今日君を呼んだのは、他でもないアイリス様が直々に会いたいと願われたからだ」

 

アイリス様?騎士の姉さんの事か?

 

「アイリス・ミドガルです。ドライ君、先日の市民及び団員の救助へのご助力ありがとうございます。」

 

「いえ、騎士を目指すものとして当然のことをしたまでです」

 

どうやら姉さんは騎士団の偉い人だったみたいだ。なんで騎士団に入りたい俺は、ここぞとばかりにアピールすることにした。

 

「ドライ君は騎士を目指しているのですね!それならば話が早いです!」

 

「というと?」

 

「今回君を呼んだのは、私が新たに設立した『紅の騎士団』に仮在籍してもらいたいからです」

 

どういうこと?話が全然見えてこない。

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

その後俺はアイリスさんから様々な事情を聴いた。話が長くなるんで要約すると、

 

①誘拐事件はディアボロス教団とかいう宗教団体の仕業。

②そいつらが今度はアーティファクトという道具を狙っている。

③その教団に対抗するためにアイリスさんが設立したのが『紅の騎士団』。

 

で、『紅の騎士団』の人手が足りないから協力してほしいとのことらしい。

 

……いやいや待て待て。確かに多くの命を救って見せるとは行ったが、少し機会が来るのが早すぎるだろ!?今の俺の実力じゃアルファみたいなのが来たら一瞬で消し飛ぶぞ?

しかも相手は正体不明の謎の教団だなんて、どう考えても死ぬだろ!

 

「とても光栄なお話ですが俺はまだ学生の身です、そんなにお役に立てるとは思えません」

 

「私はあなたの活躍をこの目で見ました。あの怪物相手に立ち回れるのは騎士団にもそう居ないでしょう」

 

「それに学園の授業もあることですし……。」

 

「それならば問題ありません。騎士団の仕事を行っている間、学業は免除ということになっています」

 

なに?

 

「それにもしよろしければ私の権限で卒業後に騎士団に席を作ることも可能です」

 

「是非!よろしくお願いします!」

 

俺は即答した。

勉強免除に加えて騎士団内定、そりゃあ断る理由はない。

 

「彼で本当に頼りになるんですか?」

 

それまで大人しく話を聞いてた王女様が訝しげに言う。

まあクレーター王女より頼りにならないことは確かだな。

 

「そんなことを言うものではありません、アレクシア。彼にはあなたと行動してもらうんですから」

 

ん?

 

「ちょっと姉さま!?私はそんなこと聞いてないわ!」

 

待て。内容にも言いたいことがあるが『姉さま』だと?

そういえばさっきアイリス・ミドガルって名乗っていたな!?ミドガルはこの国の名前……こいつ王女様じゃねえか!!なんで王女様を前線に出しているんだこの国は!?

 

「彼の実力は確かです。それに事件を調査するなら人員は多い方がいいでしょう?」

 

「ですがっ、」

 

「アレクシア。今回の事件は謎が多い。それに伴う危険も計り知れない。彼と行動を共にしないのなら事件の調査は認めません」

 

「……わかりました」

 

アレクシア王女は不服そうだが、嘆きたいのはこちらの方だ。

これでもし王女様に何かあれば投獄、最悪打ち首エンド。

他にも最近誘拐された奴を調査に出すなとか、そもそも俺より強いだろとかいろいろ言いたいことはある。しかし受けてしまっては後の祭り、話はまとまってしまった。

 

こうして気が重くなる中、俺の騎士団ライフ(仮)は始まったのだった。

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