転生したけど隣のやつが何か大きなものを抱えている。(抱えてない)   作:得時

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3.テストと罰ゲーム

シド謎の奇声事件から一か月ほどたち、俺はいつの間にかシドと昼飯を一緒に食べる仲になっていた。で、今はシド達と昼飯を食べているわけなんだが……ああ、シド達というのはシド以外にも二人、友達と呼べる奴ができた。

と言っても俺から何かしたわけじゃあない。この関係を作ったのは意外なことにシドだ。シドは奇声を上げた以来、積極的にこの二人に話しかけに行きいつの間にか固定グループを作っていた。それに気がついたら俺も加わっており今こうして四人で飯を食べているわけだ。

 

「おいお前ら、もうじきテストがあるが勉強しているか?」

 

そういうこいつはヒョロ、ガリ男爵家の次男だそうだ。この中では一番お洒落に気を使っているし、遠くから見ればイケメン……いやないか。

 

「いやー僕は全然ですよ、シド君とドライ君は?」

 

そういうこいつはジャガ、イモ男爵家でこいつも次男。坊主頭が特徴、イモっぽい。

 

「同じく。」

 

「実技は自信あるんだが、座学は……なあ?」

 

そんな寄せ集めのようなメンバーだが、みんな気のいいやつだし割と四人で駄弁る時間を俺は気に入っている。

 

「はぁー情けないぜお前ら、そんなんじゃ女子にモテねーぞ。」

 

「そういうヒョロ君はどうなんですか?」

 

「バカお前、そりゃー今から本気出すに決まってんだろ」

 

「今更慌てても同じだと思うけどな」

 

「言ったなドライ、よし同じかどうか次のテストで決めようぜ。一番成績が悪かった奴は罰ゲームな。」

 

「えー嫌だよ。メンドイし」

 

「同感です。」

 

「今更遅いぜ、文句があるならドライにいうんだな。」

 

何でだよ。そんなわけで何故か罰ゲームを賭けた勝負が始まった。ちなみに罰ゲームの内容は「王女様に告白」らしい。一瞬意味が分からなかったがどうやらこの学園にはこの国の王女が在籍しているらしい。知らなかったと言ったら「マジかよこいつ」みたいな顔をされた。普通周りにそんなお偉いさんがいるなんて思うか?あ、俺もこいつらも貴族だった。

 

さて、そんな罰ゲームは御免だから勉強をする……とでも思ったか?たかだか告白ごときで修行をしない理由はないのだ。考えれば当たり前だ。告白は1分で終わるが勉強は何時間かかる?つまり罰ゲームよりも勉強の方が拘束時間が長いのだ!

とまあそんな心持で望んだ試験だったため赤点は免れず、補習にとんでもなく時間を取られることになるのだが……それはまた別のお話。

ああ罰ゲームなんだけどシドのやつ、名前を書かずにテストを提出したらしくてシドに決まった。

アイツも意外に抜けてるところがあるんだな。

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