転生対魔忍は平穏に生きたい   作:エドアルド

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今回は主人公の持つベイルドライバーについての説明回的なお話し。

既に登録者数が1000人超えてて驚いた。ウレシィウレシィ


悪魔と仮面ライダー

 

「ご馳走さん」

「また来るネ!」

 

 ヨミハラにあるとある中華料理屋『味龍』の看板娘の1人であるシャオレイに見送られながら店を出る。

 

 既に任務は問題なく終わらせブラックに報告をすませた。その後で小腹がすいた為にヨミハラでも人気のある味龍にて飯にしていた。ヨミハラの中でベイル以外の姿を晒すのは滅多に無いがベイルの顔部分だけを解除して顔を適当な顔に変えれば本来の姿である雑賀孫一には繋がらないので飯ぐらいはとることにしている。

 

 あとはヨミハラから出て太田城に戻るだけだ。

 

 しかし、突然俺に向けられた殺気と不気味な気配に足を止める。

 

「見つけたぜぇ、ベイル」

 

 現れたのは一目で魔族とわかる男だった。側頭部からはヤギのような捻れた角が突き出し筋骨隆々の肉体が目を引く。

 

「誰だ……」

「俺様を忘れたってぇのか!?」

 

 特徴的だが見た事のない魔族の登場に零した言葉は相手を相当怒らせたらしく頭に青筋を浮かべて怒り始めた。

 だが記憶にはこの魔族がかすりもしない。

 

「知らん」

「てめぇ……ぶっ殺してやる!」

 

 激昂した魔族は拳を振り上げて殴りかかって来た。それを左手で防ぎ右手で顔面を殴り抜いた。

 だが手応えが無かった。

 

「…………」

「どうしたァ、痛くも痒くもねぇぞ」

 

 魔族の男は傷一つ無い顔を口角を上げて愉悦に歪ませる。

 おかしい。幾ら全力で無かったとしても生物の肉体を挽き肉にするには十分な威力だった。だが、それで死ななかったと言うことは何かの能力か。

 

「なんだ、なんだ、またベイルに手を出してるバカがいんのかァ」

「でもあいつベイルのパンチを耐えやがったぜ」

「そんな強ぇなら噂ぐらいあってもいいんだがな?」

「見た事ねぇよなぁ。少なくとも有名どころじゃねぇな」

 

 また昨日のように野次馬が集まって来て色々と喋りながら観戦の姿勢に入った。

 

「あ、あいつ見たことるぞ!前にベイルに挑んで一撃で殺られてた奴だ!」

「あ、思い出したぞ!姿こそだいぶ変わってるがベイル相手に動画配信しながら『俺が最強である事を証明してやる!』とか言ってた自己顕示欲野郎だ!」

「思い出した!登録数は3桁程度の雑魚配信者だな!」

「ネットだとイキリ雑魚顕示欲モンスターとか呼ばれてたやつか!」

「なんか変わりすぎじゃね?」

 

 野次馬の言葉で思い出した。なんかカメラ片手に色々喋りながら襲いかかって来たやつ。なんかウザイから話の途中で黙らせたんだよな。配信してたみたいだから視聴者にはグロ絵を見せないよう殺しはしなかったんだよな。

 

「うるせえぞてめぇら!」

 

 野次馬に色々言われて腹が立ったのか野次馬の方に視線を向け、拳を振り抜いた。

 

「うぉ!?」

「危ねぇなこの野郎!」

「お優しいこった」

「こいつらは関係ないだろ」

 

 俺は咄嗟に野次馬との間に割って入り攻撃を受け止める。幾ら闇の住人とはいえここには魔界から逃げて来たものたちもいる、無闇な殺害を許すならそもそも対魔忍になってない。まあ、こんな性格だから苦労するんだよな。

 

「手助けいるネ?」

「いや、要らん」

 

 味龍の店前だったこともありシャオレイからの手助けを打診されるが断る。少なくとも物理攻撃が効いてないなら拳法使いのシャオレイではあまり手助けにはならないだろう。

 

「余裕だなぁ、ええ!!」

 

 実際攻撃は効いてないみたいだが向こうの攻撃も効いてないしな。それにこんな姿になってるのにも予想はついてる。

 

「悪魔か……」

「へぇ、知ってんのか……」

 

 あいつの体から発せられる不気味な気配の正体であり物理攻撃が効いてない理由。悪魔。

 対魔忍世界において悪魔について知ってる事はほぼない。

 

 前世と同じく対価によって様々願いを叶えたりはするがこの世界では無く異界からやってくるブラックのところにいるミスマリンのような悪魔などもおり個体数も少ない事も合わさって正確な情報はあまりない。

 

「そうさ!テメェにやられてから色んなところに行ってよ、手に入れた禁書で呼び出したのさ!」

「対価はどうした」

「テメェを殺した後の俺の魂さ!テメェさえ殺せりゃあなんでもいい!俺の人生に傷をつけたテメェのな!他にも色ん人間や魔族どもの血肉もあったがな。どうだテメェのせいで人が死んだ気分はよォ!」

「知らん」

「は?───ゲハァ!?」

 

 やかましい目の魔族の腹に拳をめり込ませて吹き飛ばす。いや、正直知らない場所で知らない奴が死んでても別になんとも思わん。俺知らない奴の為に心痛めるほど善人じゃないし。

 

「ギアッ!?……な、なんでぇ、痛いぃぃ!!」

「悪魔を呼んだのはいい手だ。アイツらの中には神格持ちもいる怪物共だ、実際堕ちた神が悪魔になる事もある。大抵の願いも叶えてくれるしな。だが、悪魔を呼んでるのがお前だけとは限らない」

「ま、まさかぁ……!?」

「ダフネ」

「はぁい」

 

 名前を呼べば俺の背後の虚空から少女が現れる。人の姿こそしてるがれっきとした悪魔だ。

 

 俺の所持しているデモンズドライバーは悪魔の力を使用して仮面ライダーベイルに変身する。だがデモンズドライバーが出てくる仮面ライダーリバイスにおいて悪魔とは「人間誰しもが心に宿し、体内に飼っている魔物」という伝承やこの世界における悪魔とはまた違った種族でありこの世界には存在しない。

 なので仮面ライダーリバイス世界のようにバイスタンプを人体に押印しても悪魔が実体化することは無い。なんか別の呪霊玉みたいな物は出てくるけど。

 なのでこの世界においてデモンズドライバーはガラクタに成り下がる。

 

 ならなぜ使えているのかと言えばこの世界の悪魔の万能性にある。こちらの世界の悪魔は先程言った通り神格を持つものがいるほど強力な種族だ、対価によっては神と言って差し支えない力を発揮する。なので対価によっては本来のベイルよりも高いスペックの発揮や特殊能力の付与が出来る。まあ、対価ありきなので下手に強いの頼むと死ぬが。

 

 俺が今契約している悪魔の名はダフネ。姿的には彼女は百足棺と呼ばれる棺桶に蟹の足のような爪が無数に生えた魔獣の中におり拘束具と鎖に全身をがんじがらめにされた上に、その両目を黒の目隠しで封じている。まあ、リゼロのダフネの容姿そのまんまだけそもそも世界が違うし魔女じゃなく悪魔だから別人だけど。ちなみに司ってるのは同じ暴食だったりする。

 今回頼んだのは相手の能力を破るという事。ある程度曖昧な願いでも叶えてくれるあたり融通が効く。どっかの泥の詰まった願望器とは格が違うね!

 まあ、ただおまかせにしたせいで対価がまあまあ重い。俺で無ければ対魔忍生命断たれてるね。

 

「まあ、そう言う訳だ。死ね」

「や、やめ───」

 

 たった一発、拳撃を頭に叩き込めば脳髄を撒き散らしてその命を散らした。

 さっきの余裕な態度から一変して命乞いをしかけたがこちらを殺しに来るなら同じく殺す事でトントンにしてやるのが俺の流儀だ。まあ、場合によりけりだけどな。

 

 にしても面倒臭い事してくれるよな。そのせいで対価払う羽目になった。

 

「…………食っていいぞ」

「やったぁ♪」

 

 ダフネに許可を出せばダフネは俺の左腕をもぎ取り咀嚼し始める。これが今回の対価、左腕だ。その時のダフネの気分によって部位は違うがダフネの対価は基本、契約者の肉体か料理である。

 

 普通なら致命的な対価ではあるが。俺の場合色欲の権能で無傷の自分に変異する事によって物理的な要因に限り元の状態になれるので実質タダに近いし、もぎ取られた時の痛みも色欲の権能で神経を無くせば無に等しい。そんな事してダフネ的にはどうかと言えば幾らでも食べられるのでOKらしい。俺は食べ放題かよ。

 

 ちなみにだがデモンズドライバーで変身する仮面ライダーデモンズやオーバーデモンズにも変身が可能でデモンズドライバーのプロトタイプとも言えるベイルドライバーの改修型である悪魔を必要としないデストリームドライバーも作ってあるがダフネがいる関係上、スペックとかは対価で上げれるので実質的な強弱がなくデストリームドライバーに至っては悪魔を使えない時の緊急用の変身ベルトになっているので今のところ変身する仮面ライダーは気分だ。

 

「帰るか……」

「久しぶりにぃ、ピザ食べたいなぁ」

「はいはい」

 

 ダフネの料理オーダーに答えつつ俺は歩き出す。

 ヨミハラに来るとホントにトラブルばかりで困る。しばらく来なくていいな。というか治安が良くなるまで来たくねぇ。でもベルベットのBARとか味龍あるからなぁ。

 

 それにどうせ任務とかで来るようになるから無意味な願いだったな。

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