草木も眠るウシミツアワー!!。しかし、この場所東京キングダムは未だにネオンのひかりに照らされ活気に溢れている。
そんな場所で暗闇に潜む者がいる。俺の事だ!
「じゃあ念の為にもう一度作戦の確認するぞ」
俺の目の前にいるのは3人。
今回の任務の主役であるしのぶ。俺と同じ戦闘服に身を包みガスマスクを装着しているためパッと見まったくわからん。武器はメイス2本に閃光手榴弾とスモークグレネードだ。
次にしのぶのバディになった田中稲。長い歴史を持つ、対魔槍炎術の宗家である田中宗家の一人娘。戦闘スタイルは槍を用いた近~中距離タイプ。
次に俺と同じ雑賀孫一の名を襲名したもう1人の雑賀衆当主の本名は蛍。流石に2人も雑賀孫一がいるとややこしいので普段は本名の蛍を名乗っている。見た目も完全にFGOの雑賀孫一なんだけどな。得意武器はもちろん銃火器、というか雑賀衆で銃火器を使えない奴はいない。ちなみに忍法は封印遁と呼ばれる雑賀衆に代々伝わる忍法を使う。
そして最後にこの任務の付き添いとして来た先輩対魔忍の相馬成美さんだ。蟲遁の術を使う対魔忍。
特殊なフェロモンを発することによって虫を自由に操り、戦闘から斥候まで幅広い任務をこなす事が出来る。虫に関する豊富な知識を持ち、虫を原料とした毒や薬を作る事にも長けている。俺の持つ色欲の権能で変異する際の虫の知識を彼女から教えてもらう事もあり関わりは結構ある。
「まず今回の任務の主体はしのぶと稲の2人だ。俺と蛍、成美さんはサポートに徹して2人で対処できない事態に介入する。任務内容はここ東京キングダムにある違法な兵器開発施設を襲撃し兵器に関する情報収集と出来れば施設の破壊。質問は?」
任務内容を確認し改めて何かないか聞くが特に帰ってくる言葉は無かった。
「よし。それじゃあ任務開始」
「「「了解」」」
目標の施設は廃ビルに偽装されており地下に広がっているのがわかっている。侵入経路としては廃ビルから離れた倉庫(搬入口がある事が判明しているため物資の搬入口と同時に侵入する予定だ。
「来た」
1台のトラックが廃ビルから少し離れた倉庫に入っていく。俺たちはそれを追って倉庫に向かう。普通業者の格好をした奴らが倉庫の扉を開いてトラックを中に入れていく。
「成美さん」
「わかったわ。行きなさい」
成美さんへ声をかければ虫遁の術で操っている虫を数匹飛ばしていく。偵察は基本、良いね?
しばらくすれば虫たちが成美さんの元に戻って来る。
「倉庫の中にいるのが2人。武装はハンドガン程度でトラックの中にも2人ね」
念の為にシャチの能力を使い倉庫に向けて超音波を飛ばしてエコロケーションを行う。成美さんの報告通り倉庫には2人いる。ハンドガンは服の中に隠しているのか流石にわからなかった。トラックも確認できた。
「しのぶと稲でトラックの外のやつを1人ずつだ」
「わかりました」
「りょ、了解」
「蛍はトラックの2人」
「了解」
倉庫にいる敵2人は今の所倉庫内の別々の場所にいるので背後から強襲させる。
しのぶは少々ぎこち無く俺が教えた地点に向かう。逆に稲の方は素早く強襲地点に向かう。
これがど素人と訓練したやつの違いか。
何て思っていると2人とも強襲地点についたので通信機で合図を出す。そうすれば2人が静かに武器を振り上げ敵の頭を殴打する。
その一撃で意識が刈り取られ敵は倒れ伏した。
「し、死んでないよね」
「死んではねえぞ」
「う──」
「静かに」
敵が死んでいないかメイスでついているしのぶに声をかけると驚いて叫びかけたので口を抑える。まだトラックの中に人が残っているのだ。
「こいつらを縛り上げて死角に転がしておくぞ」
「りょ、了解」
気絶させた敵を素早く縛り上げて死角になる場所に転がしておく。稲の方も問題なく縛り上げ転がしていた。
その後はトラックの近くに来るとトラックの2人が出て何やら地面に手を着いて作業をしている。良く見てみると何やらカードのようなものを機械にスキャンしている。
作業が終わったのか立ち上がると同時に地面が開きスロープが現れる。
「トラックを奪う。しのぶ、稲」
「「了解」」
俺の指示に従い2人は敵の背後に向けて飛び出し武器を振るった。
「ガッ!?」
「ぎっ!?」
小さな声を出して2人は倒れ伏す。それを流れる用に服を奪い縛り上げこれまた死角に放っておく。
俺と蛍がトラック運転手の服を着てトラックの運転席に乗り込み他の3人はトラックの荷台の中に入らせる。
そして開け放たれている搬入口に向けてトラックを動かした。