剣丞の親友に戦闘狂がいたなら   作:まくろ

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自分のやり方

「やっぱりか。麦穂さんから色々聞いていたけど、そこに繋がるのか。」

「まぁな。色々考えて見たけど、戦においては俺も剣丞もそこまで上手くないだろ。」

「あの、戦で論功得ているはずだから、戦下手ではないかと」

 

ころが嬉しいことを言ってくれるがそれでも俺たちの弱点を答えるなら確実に戦を知らないことであろう。

 

「戦下手では確かにないけど、戦上手でもないんだよ。俺も剣丞も。それに俺が得意なことは敵を殺す方法であって戦ではないからな。」

「殺す方法ですか?」

「そう。戦略を練って人と人との戦いを指揮するのは苦手なんだよ。俺が得意なことは今ある手勢で如何に人を殺せるか。例えば前にあった墨俣では俺は煙玉を使って敵を混乱状態にしてから同士討ちを引き起こしたんだけど、あれは周辺が木々が密集していたからできたんだよ。あの戦法は平野では絶対にできない。所謂俺は山岳や森、林とか障害物が多いところではとことん強いんだよ。田楽狭間でもそうだったけど。でも平野の戦に限っては正直やったことがないからな。」

 

戦いというよりも暗殺術に近い。そのため桐琴さんに既に気づかれていたんだろう。既に俺は狂っていることに。

 

「まぁ、簡単に答えるなら、大軍を預かるためにはそれに向けた軍師が必要ってことだよ。同じくらいの強さの兵なら軍師の差で決まるだろ。」

「確かにそうだけど、そう簡単にいくか?稲葉山城を数人で乗っ取れるくらいには優秀な人なんだろ?」

「ん?正直可能性は高いとは思ってる。流石に斎藤家に見限りをつけてのこの行動だろうし、なんなら最悪打首もあり得るだろ。」

「……確かにそうですね。でもいくら斎藤家でも、そのような知を持った人は貴重なんじゃ。」

「……あっ。確か旭様が言っていた竹中様がそこまで斎藤家で評価が高くないって。」

 

犬子が思い出したようにいうと俺は苦笑してしまう。

 

「過大評価とは思ってるけど、それでもただでさえ苦手意識を持っている竹中をそのままにしとくわけにはいかないだろ。なんならこの一件で詰めろもあり得るくらいには大きな一件だよ。」

「それほどですか?」

「墨俣に拠点を気づいたからある程度は兵力を保てるようにもなったし、織田家が既に互角には戦えるだろうしな。まぁ、斎藤義龍はともかく、竹中半兵衛は既にきづいているんだろうけど。」

 

もう既に勝ち目が薄いことも、そしてその一手を打ち始めてることを。

 

「…今日ほど、お前を敵でしなくて良かったって思うよ。」

「お頭、それでよく戦術上手くないって言いましたね。」

「……?」

 

謎に評価が上がっているんだけど。これくらいできないと、忍びで兵を預かるってことだと思ってる。

 

「そういえば、どうやって竹中さんを会う予定なんだ?」

「ん?……まぁ、それはおいおいかな。とりあえず名目上の依頼終わらせるぞ。ころと剣丞、犬子とひよで分かれるか。 

護衛って意味でも丁度いいだろ。」

「……お頭は……まぁ、要らないっていってきますよね。」

「反対に守る側になるからな。」

 

一番警備が必要なのは俺なのはわかっているつもりだが、一番警備に向いているのが俺自身である。

それに、俺自身このメンバーで仕事をする際は私情を挟まないってことはできないだろうしな。

 

「まぁ、軍議はこれくらいにしようか。何かあったら信号弾あげろよ?」

「「はい!!」」

「んじゃ今日は早めに寝ろよ。明日に響くだろうからな。」

 

 まぁ、今は俺も動かないほうがいいだろうし、素直に寝ようか。……流石に鍛錬もできないしなぁ。

……それにひよや剣丞にも悪いことしてまったし、少しフォローしないとなぁ。と少しだけそんなことを考えながら俺は評定を終えるのであった。

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