宝の持ち腐れなヒーローアカデミア   作:モルフェウス

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因みに蓮華が作ったメイスのイメージはガンダムバルバトスが持ってるあのデッカイ奴イメージです。


デカい=強いの法則でやっていきます。


デカい=強い

「よいしょー!」

 

 蓮華がメイスを振り回せば、メシャリと言う嫌な音と共に周りにいた仮想敵が潰れて機能を停止する。こんな者普通は人に当ててはならない。だがしかし、仮想敵相手なら手を抜いたり加減を確認する事もできない。

 

「えぐりこむように打つべし。」

 

 蓮華は只管にメイスを振りかぶり仮想敵を砕く…………会えてもう一度言おう。蓮華の個性は、あくまで物質を変化させる変化能力。この異常なパワーは努力の末に手に入れた自前のものである。

 

 因みに、蓮華がどうやってポイントを稼いでいるかというと…………索敵は野生の勘、仮想敵は大げさな起動音や移動音がするのである程度近くにいるのならそれを追えば索敵はある程度は可能。

 

 機動力についてはメイスを叩きつけてその勢いではねたり、メイスを咄嗟にペンダントに戻して速度をかさ増ししたりしている。

 

 判断力もまた馬鹿故の勘による物だ。ある種単純さとも捉えかねないものだが……この入試のようにぶっ壊してオーケーなものなら容易い。

 

 戦闘力は言わずもがな、フィジカルも含めて他の追随を許さない。

 

 なんなら触れただけで仮想敵を機能停止にできるのではないか?そう思う者もいるだろう…………しかし、繰り返そう。

 

「いやぁ……()()()()()()()()()()って面倒だなぁ。触れただけで変形したら一発なのに。」

 

 この蓮華と言う男はバカだ。

 己の個性の性質も理解していないのにヒーローを志す大馬鹿だ。

 

 蓮華は、己の個性は()()()()ではなく()()()()()()に適応されてると勘違いしている。

 生物には使えないと思い込んでいる。

 

 だからこの男は阿呆なのだ。当人がそう思い込んでしまっては、他の者が蓮華が本当などんな個性を持っているか、その真実を知る事はできない。

 

 個性届けも、本人の認識と他人の認識のすり合わせでできた曖昧なものなのだから、真にその個性がどのようなものでどれほど危険な代物なのか確認できないではないか。

 

 蓮華はただひたすらに仮想敵をメイスで叩きつける……ポイントは数えていない。やれるだけの事をやる。それだけだ。

 

「わっしょーーーい!…………あり?」

 

 蓮華は只管に仮想敵を叩き潰す事数分…………試験会場に異変が生じた。()()()()()()()()()()()()()

 

 すると、ソレは現れた……市街地を崩し、建物を崩し、瓦礫を生み出す巨大な仮想敵…………これが、0Pの仮想敵だ。

 

 キャタピラを動かし、その巨腕を蠢かせてそれは突き進む……すると、受験者達は思わず声を上げてしまう。

 

「うんぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「な、なんだデカすぎんだろ!?」

「あんなのに勝てるわけねぇよ!」

「逃げるぞ!潰された死ぬぞあれ!」

 

「うおっ、デッカ。」

 

 慌てふためく受験生とは裏腹に、すごく唖然としながらさらりと言い放つ蓮華…………いやここは慌てふためくのが正解だ。

 

 少なくとも目の前の圧倒的実力差があると思われるヴィランに対して無策で突っ込むのは自殺行為だ。野生下では危機感のない獣は死ぬ。死ななければならない。それが摂理だ。

 

 しかし、それでも蓮華はメイスを握りしめて変形させる。すると、生み出されるのは父親の形見そっくりに錬成したペンダントだ…………これは少しでも身軽にするため、少しでも動きやすくなる為だ。

 

 そして、勢いよく駆け出そうとする………すると、突然呼び止められる。

 

「おいおいバカバカ何しようとしてんだ!?」

 

 蓮華が小首を傾げて振り返ると、そこにいたのは金髪のいかにもちゃらそうな男だ。しかし、その男は真剣な表情で蓮華へと声を掛ける。

 

「……えっ?何が?」

「何が?じゃねぇよ!?何あのドデカ仮想敵に向かおうとしてんだバカじゃねぇのか!?」

「おぉ、よく俺が馬鹿だってわかったな。お前エスパーか?」

 

 なっ?この男バカだろう?

 金髪の男は思わず声を荒げる。

 

「いやそうじゃねぇよぉ!?てかコントしてる場合でもねぇよ!?兎に角お前!早く逃げなきゃマズイって!」

「……?逃げる?なんでだ?」

「いやバカだろお前!?」

 

 馬鹿である。しかし、ただのバカではない……大馬鹿のうつけだ。それが砂賀蓮華と言う男だ。

 

「あんなのに勝てるわけねぇよ!なのにお前……なんでアイツの方に向っていってんだよ!?」

「いやあ……俺馬鹿だから良くわかんねぇねけどよぉ……こういう時に逃げたらヒーローなれんのかなって。

「……えっ?」

 

 その金髪の少年が呆気にとられると、蓮華は0Pの仮想敵の方を向いて思いっきり駆け出しながら声をはり上げる。

 

「俺はさ!ヒーローになりたくてこの入試受けに来たんだ!ヒーローは立ち向かう者……それが、少し強い敵が出たくらいで諦められるか!」

 

 実に人らしくない、生き物らしくない思い…………しかし、だからこそ、それがヒーローをヒーローたらしめる思い、力。

 

 だからこそ蓮華は立ち向かう、目の前の敵に……たとえ馬鹿だと嘲笑われようと、無茶で無謀と言われようと…………

 

 もしも、この崩落で誰かが巻き込まれたら?もしもこのまま逃げて誰かが取り返しのつかない怪我を負ったら?ならば……その前に敵を倒す。蓮華はただの馬鹿ではない、誰かを助けたいと願う馬鹿だ!

 

 蓮華は、その仮想敵の手に飛び乗るとそのままどんどんと頭上に登っていく…………そして、その仮想敵の顔面まで近づけばあとは単純だ。

 

「親父………力を貸してくれ。」

 

 そう言って蓮華はそのペンダントを、握りしめて天へと掲げる……すると、そのペンダントは徐々に一つの大きなハンマーを形成していく。

 

 ……蓮華の個性『モーフィング』にも一応弱点が存在する。それは、その質量を大きく、または小さくするまでにそのサイズが変わるまでに時間がかかることだ。

 

 その時間内に本体である蓮華が攻撃されたらアウト………と言う割とシビアな弱点も持っている。だから、()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()

 

 周りに他の敵がいなく……敵に最大限接近できる時にのに使える技…………やがて、蓮華の手にはその巨大なハンマーが握られていた。

 

 ……そして、蓮華は叫ぶ。

 

 

 

光になれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

 そして、そのハンマーはゼロ距離から仮想敵に撃ち込まれた、仮想敵はミシミシと潰れていき、残骸が砕け散っていく。ゼロ距離頭上からのハンマー……強力だが条件が揃わないと使えない技だ。

 

 そして、仮想敵へと振り下ろされたハンマーは、仮想敵を潰しながらも大きくなっていく。

 

 他の受験者もそのさまは見ていた……蓮華を気遣ってくれた金髪だけではなく、他の受験生達も唖然としながらそのさまをみていた。

 

 まるで、人間業ではない……圧倒的パワー。思わず、その場にいた誰もが息を呑んでしまった。

 

 ……やがて、その仮想敵は完全に機能を停止する。きゃたは止まり、腕は垂れ落ち、身体は項垂れる。すると、プレゼントマイクの声が響き渡る。

 

『終了〜!!!』

 

 蓮華は、仮想敵が完全に動かなくなったのを確認してから、ハンマーをペンダントへと戻して残骸を利用しながら降りる……

 

(……ふぅ、一回言ってみたかったんだよな。)

 

 蓮華は、言いたかった昔のアニメのセリフが言えて満足である。あれだけカッコつけたこと言っておいて、仮想敵を潰して最初に思うことがそれとは……やはりただの馬鹿なのかもしれない。

 

 蓮華がスタスタと歩いていると……先程の金髪が駆け寄ってくる。

 

「おいっ!?アンタすげぇなぁ!?名前!名前なんて言うんだ!?あ、俺は上鳴電気!よろしくな!」

「俺は砂賀蓮華。よろしくなぁ…………と言うか、止めに良く来てくれたよな、危ないのに。」

「いや、だってそりゃ誰だって止めに入るだろ、いかにもアブねぇやつに近づこうとしてるやつがいたら!)

 

 ……そうは言うが、実際に近くにいて止めようとしたのは上鳴ただ一人である。……蓮華はそのことに気づくと、ぱぁっと笑顔になって上鳴の肩を叩く。

 

「いやっ!すげぇなお前!お前ヒーローになれるぜ!」

「えっ!?いや、ありがと……えっ、なんで褒められたんだ俺?」

 

 上鳴が唖然とする中、蓮華は只管に上鳴の肩を叩いてすげぇすげぇと褒め称えるのだった。

 

 

 

 

 

 




蓮華(及び他の人)が思っている自分個性

・握っていないと変形できない。
・生物には適応されない。
・単純な物にしか変形できない

実際の個性
・触れるだけでオーケー
・生物も変形させられる。
・仕組みさえ理解すれば何にでも変形させられる
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