プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

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第3弾
魔法使いと仮面ライダー


 これは1人の男から始まった物語。

 男は組織によって五体を切り刻まれ、骨を鋼に変えられた。

 筋を、脈を、肉を、毛皮を、強靭なものに造り変えられその体は兵器と成り果てた………。

 それでも男には魂だけが残された。

 組織の名は「ショッカー」。

 そして…………始まりの男「仮面ライダー」。

 これは仮面ライダーと魔法使いの激闘を描いた物語である。

 ショッカーと呼ばれる組織の施設。

 そこには、ショッカーのレリーフの前に跪く男がいた。

 

『デウスマストもクロノウストもプリキュアにやられた。だが、プリキュアの戦闘データを元にプリキュア以上の強さを持った改造人間という存在を造り出す事に成功した!遂に我らがショッカーが本格的に世界征服に動く時が来た!』

「ええ。首領、日本でのショッカーの最初の活動として今、蜘蛛男に命じてショッカーの最高傑作の改造人間にふさわしい素体の人間を捕らえに行っています」

『そうか、例のあの人間か。楽しみに待っているぞ死神博士』

「ええ。完成しだい首領に報告いたしますので必ずや首領の期待に答える改造人間を造ってご覧に入れましょう」

 

 ショッカーのレリーフが光ると、死神博士と呼ばれた男はそう答える。

 そんな中、ある山奥。

 そこに道路があり、木陰から、謎の存在がある男を見ていた。

 その男はバイクに乗って、走っていた。

 その男の名は、北郷武。

 バイクに乗って走る中、ある場所にいた男がストップウォッチを見つめる。

 北郷が到着すると同時に、その男はストップウォッチを押す。

 

「うん。なかなかいい調子だ。だが、この程度のラップタイムでは、まだまだグランプリの優勝は難しいぞ、北郷」

「ははは!敵わないな、立花のおっちゃん!よし!もう一度回ってみます!今度は10秒くらいは短縮してみせますからね!」

 

 その男は、本郷にそう話しかける。

 彼は、立花藤兵衛。

 スナックAmigoのオーナーで、本郷のトレーナーだ。

 本郷はそう言うと、バイクを走らせる。

 

(まったく。子供の様なやつだ。しかし、ライダーとしては超一流。しかも、城北大学生化学きっての秀才とは、誰も信じられんだろう)

 

 立花は、そんなふうに思う。

 すると。

 

「こんにちは〜!」

「おわっ!?みらいちゃん達か」

 

 そんな風に声をかけられ、立花は驚く。

 そこには、朝日奈みらい、十六夜リコ、花海ことはの3人がいた。

 3人は、スナックAmigoの常連なのだ。

 

「こんな所で何をしてるんですか?」

「いや、何。北郷がグランプリに出るから、練習に付き合っていたんだ」

「へぇ〜…………その北郷って人って?」

 

 リコがそう聞くと、立花はそう答える。

 それを聞いたことはがそう聞くと、立花は口を開く。

 

「北郷武。城北大学の卒業生で、IQ600の頭脳を持ち、スポーツ万能であるんだ」

「IQ600!?」

「凄い!」

「そんな人が…………」

 

 立花がそう言うと、みらい達は驚いたのか、そう言う。

 この時の立花達は、気づいていなかった。

 北郷が狙われていたという事に。

 北郷がバイクを走らせる中、ある事に気づく。

 それは、自分の後ろに、5台のバイクがいた事だ。

 

「見たことがないグループだが…………俺に挑戦する気だな。よし!」

 

 北郷は、そのバイクのグループを、自分に対する挑戦者だと認識する。

 そのまま走っていくと、ある光景が目に入る。

 それは、後ろの一団と似た様な服装を着たバイクに乗った一団が、まるで挟み撃ちをするかの様に待ち構えていたのだ。

 

「明らかに俺を狙ってる」

 

 北郷はそれに気づいて、そう呟く。

 前と後ろから迫ってきて、挟み撃ちにされそうになっていた。

 すると、北郷は口を開く。

 

「よぉ〜し!ふん!」

 

 北郷はそう言うと、バイクで思い切りジャンプをする。

 その一団は、慌てて止まった。

 北郷がそれを見ると、バイクの一団はどこかに去っていく。

 

「なぜあんな真似をしたのか、突き止めてやる!」

 

 北郷はそう言うと、そのバイクの一団を追う。

 それが罠であるとも気付かずに。

 しばらく走らせると、ある場所に集まっていた。

 北郷がそれを覗いていると。

 

「うわっ!?」

 

 突如、糸が北郷に向かってきて、拘束されてしまう。

 すると、不気味な笑い声を出しながら、人が現れて、北郷は意識を失う。

 北郷が意識を取り戻した際には、そこは手術室の様な天井であり、顔にペイントがされている男達が北郷を覗き込んでいた。

 北郷は手足を動かそうとするが、拘束されており、動けなかった。

 

「ここは一体どこだ!?俺を自由にしろ!!くっ!」

 

 北郷はそう言うと、拘束を外そうとするが、外れなかった。

 すると、謎の笑い声が聞こえてくる。

 

「ハッハッハッ!北郷武!ようこそ、我がショッカーに来てくれた!」

「ショッカー…………?一体、何のことだ?」

 

 その声がそう言うと、北郷はそう言う。

 ショッカー。

 それは、世界のあらゆるところに網が張られる悪の組織である。

 北郷武は、日本の人里離れた秘密基地に運び込まれたのだ。

 ショッカーの目的は、世界各国の人間を改造して、意のままに動かして、世界を征服する事を企む恐るべき組織だった。

 その声が、話をする。

 

「我々が求めている人間は、知能指数600、スポーツ万能の男。君は選ばれた栄光の青年だ」

「バカな!俺はショッカーに入ったつもりはない!」

「ハッハッハッ!遅いのだ、本郷!君の意思に関わらず、君は既にショッカーの一員にほぼなってしまっているのだ!君が意識を失って、既に一週間。その間にショッカーの科学グループは、君の肉体に改造を施した!君は今や、改造人間なのだ!改造人間が世界を謳歌し、その改造人間を支配するのが、私だ!世界は私の意のままになる!」

「改造人間?はっ!信じるものか!」

 

 その声は、そんなふうに言う。

 北郷武が意識を失っている間に、北郷は改造されていたのだ。

 北郷がそう言うと、声が聞こえてくる。

 

「信じざるを得ない様にみせてやるがいい!」

 

 その声がそう言うと、科学者の1人がボタンを押す。

 すると。

 

「あっ!あぁぁぁっ!」

 

 どこからともなく、風が吹いてくると、腰についているベルトの風車が回る。

 北郷が呻く中、風は止まった。

 科学者は、北郷に話しかける。

 

「お前の体に、今から5万ボルトの電流を流す。並の人間なら、一瞬の黒焦げの死体となる。しかし、改造され、お前は風力エネルギーを蓄えた」

 

 科学者の1人がそう言うと、他の人に合図をして、何かの装置をつける。

 その男が装置を動かすと。

 

「うわぁぁぁぁぁ!!あぁぁぁぁぁ!!」

 

 北郷に5万ボルトの電流が流れてきて、北郷は苦しい声を出す。

 すると、科学者の1人が口を開く。

 

「やけど一つ、君の体には残らない。ただ、その苦痛は脳改造が行われていない為だ。脳改造が済み、指令の動く様になれば、君は完璧なる、ショッカーの改造人間の一員になれる!」

 

 その男がそう言う中、電流が止められた。

 北郷が荒く息を吐く中、口を開く。

 

「死んでも……………貴様の思い通りの人間になるものか!」

「誰しもが始めはそう思う!そしてやがてショッカーの一員である事に感謝する様になる!北郷武の脳改造を開始する!」

 

 北郷がそう言うと、その男はそう言う。

 脳改造が行われようとする中、突然、その装置が爆発する。

 電気が消えて、サイレンが鳴る。

 

「発電機がやられました!」

「直ちに探し出すのだ!」

 

 入ってきた男がそう言うと、科学者達は、部屋から出ていく。

 その間、北郷は。

 

「ううっ……………!」

 

 北郷は、鎖を破壊しようとしていた。

 力を込めると、鎖はあっという間に破壊された。

 すると、部屋の扉が開く。

 北郷は警戒しながら、鎖を手に巻く。

 その人が入ってくると、北郷は驚いた。

 

「あなたは……………緑川先生!先生は確か、行方不明に…………!?」

「うむ。全てはショッカーの……………!?」

 

 北郷はそう言う。

 そこに居たのは、緑川弘。

 北郷武の恩師だった。

 緑川博士がそう言うと、明かりが着く。

 

「はっ!いかん!北郷君!ここから脱出するんだ!」

「しかし……………どうやって?」

「あの天井を破れば、脱出口がある!」

「………………無理です!この高さでは…………!」

 

 緑川博士がそう言うと、北郷はそう聞く。

 緑川博士の言葉を聞いた北郷が、天井を見ながらそう言うと。

 

「北郷君!君は、鉄の留め金を苦もなく切れた!人間には不可能な事だが、君は改造人間なんだ!皮肉にも、ショッカーが実験用に君の体に風圧を与えた為に、恐るべきエネルギーが君の体に蓄積されたのだ!」

「そんな事が……………!?」

「出来る。今の君になら!」

 

 緑川博士はそう言う。

 北郷がそう聞く中、緑川博士はそう言う。

 鉄の拘束具を破壊する中、緑川博士は口を開く。

 

「ぐずぐずしてはおれん!やってみるんだ!北郷君!」

 

 緑川博士がそう言うと、北郷は大きくジャンプして、天井を破る。

 それと同時に、科学者が戻ってくる。

 

「あっ!居ない!?」

「あっ!天井から逃げた!」

 

 科学者達は、そう話した。

 北郷武と緑川博士は、ショッカーの秘密基地から脱出して、バイクを走らせていた。

 その頃。

 

「北郷さ〜ん!」

「どこにいるの!?」

「返事をして下さ〜い!」

「何処モフ〜!?」

 

 みらい達は、箒に乗って、北郷を捜索していた。

 実は、立花から、北郷の捜索を依頼されたのだ。

 

「一体、どこ行ったんだろう!?」

「もう一週間も会ってないし…………」

「何か、巻き込まれてないと良いんだけど…………」

 

 みらい達はそんなふうに話す。

 すると。

 

『…………3人とも、聞こえるかい?』

「あっ…………校長先生!?」

 

 そんな風に声が聞こえてくる。

 声の主は、魔法界にある魔法学校の校長先生だった。

 

「どうしたんですか?」

「何かあったの?」

『実は…………私の古い友人で、魔法界ともちょっとした関わりがある緑川博士から、つい先程連絡を受けた。北郷という人と一緒にいるそうだから、助けてやってほしい』

「北郷さんと!?分かりました!」

 

 リコとことはがそう聞くと、校長先生はそう言う。

 それを聞いたみらい達は、すぐに校長先生が調べた緑川博士の位置へと向かう。 

 そんな中、ある存在が本郷達を見ていた。

 すると、糸が飛んできて、本郷はそれを避ける。

 だが、目の前に蜘蛛の巣が現れ、2人は転倒する。

 そして、本郷は崖下に落ちていく。

 

「ああっ!本郷君!本郷君!!」

 

 緑川博士がそう叫ぶ中、不気味な笑い声を出す女が3人現れた。

 その女達によって、緑川博士はある場所に連れて行かれた。

 そこに居たのは、蜘蛛男と呼ばれる男だった。

 

「ショッカーを裏切れば、死だ」

「くっ…………!?」

 

 蜘蛛男と呼ばれる男は、緑川博士に対して、そんな風に言う。

 すると。

 

「見つけた!」

「あれが緑川博士…………!」

「襲われてるよ!?」

「早く助けるモフ!」

「うん!」

 

 ちょうど、みらい達が緑川博士を見つけたのだ。

 蜘蛛男達に襲われているのを見て、すぐに助けに行く。

 

「「キュアップ・ラパパ!ピンクダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

 

 みらいとリコがモフルンと手を繋ぎながらそう叫ぶと、ピンクダイヤのリンクルストーンがモフルンにつき、モフルンのお腹に現れたハートマークからあふれた光が2人を変身させていく。

 そして、ことはもリンクルスマホンにリンクルストーン・エメラルドを装填して、フェリーチェという単語を書くと、変身していく。

 

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

「あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」

「「「魔法つかい!プリキュア!」」」

 

 3人はプリキュアに変身する。

 そして、緑川博士と蜘蛛男達の間に入る。

 

「君たちは…………!?」

「何?プリキュアだと!?」

「この人には、手出しをさせない!」

「あなた達、何者なの!?」

「邪魔をするな、プリキュア!我らはショッカー!いずれこの世界を支配する者だ!」

「ショッカー?」

 

 緑川博士と蜘蛛男達は、突然現れたプリキュアに驚く。

 みらいとリコがそう言うと、蜘蛛男はそう叫ぶ。

 ことばが首を傾げると。

 

「やれ!」

「来る!」

 

 蜘蛛男は配下達にプリキュアを襲わせる。

 みらい達は、ショッカーと応戦していく。

 

「ふっ!はっ!」

「はあっ!」

「ハァァァァァ!」

 

 みらい達は、ショッカー達と応戦し、倒していく。

 

「なかなかやるな。だが!」

「「「きゃあ!?」」」

 

 蜘蛛男は攻撃して、みらい達を吹き飛ばす。

 

「何これ…………!?」

「強いわね…………!」

「待てい!」

 

 みらいとリコがそう言う中、そんな声が聞こえてくる。

 すると、崖の上に何かが現れる。

 そこには、バッタの様な形の仮面を被った男がいた。

 

「誰!?」

「バッタ…………?」

「貴様…………!」

「とうっ!」

 

 みらいとリコが困惑して、蜘蛛男がそう言うと、そのバッタの仮面の男は飛び上がる。

 すると、蜘蛛男とその仲間と応戦する。

 蜘蛛男を落とした後、他の仲間達とも戦っていく。

 

「とうっ!はっ!」

 

 その男は、蜘蛛男の仲間を次々と倒していく。

 

「とうっ!」

 

 その男は大きくジャンプすると、緑川博士を回収して、バイクで去っていく。

 

「あっ!」

「ちょっと待って!」

「行きましょう!」

「モフ!」

 

 みらい達も箒に乗って、バッタの男を追う。

 

「ぐぬぬ…………!」

 

 蜘蛛男は、悔しそうに見ている事しかできなかった。

 その後、バッタの男と緑川博士、みらい達はある倉庫に入る。

 

「ふぅ〜…………助かった」

「緑川先生、大丈夫ですか!?」

「ああ…………ありがとう」

 

 みらいが一息つく中、リコがそう聞くと、緑川博士はそう答える。

 すると、ことははバッタ男に話しかける。

 

「あの〜…………あなたは?」

「俺は北郷武だ」

「北郷さん!?」

 

 ことはがそう聞くと、そのバッタ男は姿が変わり、北郷武としての姿になる。

 それを見て、みらい達は驚く。

 

「…………ありがとう。魔法つかいプリキュア」

「そっか…………校長先生と知り合いだから」

「なら、バラしても大丈夫だよね!」

 

 緑川博士がそう言うと、リコ達は納得する。

 魔法学校の校長先生と知り合いなので、正体を知っていてもおかしくないと思ったからだ。

 みらい達も変身を解く。

 

「君たちは…………!?」

「私は朝日奈みらい!で、こっちがモフルン!」

「モフ!」

「私は十六夜リコと申します」

「私、花海ことは!はーちゃんって呼んで!」

「ああ…………そうか」

 

 みらい達であると知り、本郷は驚愕の表情を浮かべる。

 みらい達が自己紹介をすると、北郷は頷く。

 すると、リコが口を開く。

 

「ところで…………緑川博士。先ほどのショッカーというのは、何者なんですか?」

「……………ショッカーとは、改造人間を使って世界征服を企む世界規模の悪の組織だ」

「改造人間!?」

「人間だったモフ!?」

「ああ。私も、奴らに改造されてしまったのだ……………!」

「そうだったんだ…………」

 

 リコがそう聞くと、緑川博士はそんな風に語る。

 それを聞いたみらいとモフルンがそう言うと、北郷はそう言い、ことははそう反応する。

 すると、緑川博士は口を開く。

 

「奴らは、ナチスと繋がりがあり、改造人間の技術はナチスからの技術を元にしている」

「ナチスって…………あのナチス!?」

「そうなのね…………」

 

 緑川博士はそう語る。

 ショッカーというのは、第二次世界大戦の頃にドイツを支配していたナチスと繋がりがあるらしいのだ。

 それを聞いた北郷達は驚いていた。

 

「そんな昔から暗躍してるの?」

「ショッカーは世界中のテロや内戦を操作しており、警察や政府などに自分達の配下を潜り込ませて情報操作もしている。そして、今世間で騒がれてる謎の変死に行方不明事件は全てショッカーの仕業なのだ!それにショッカーは目的のためなら殺人も平気でするような組織なのだ!」

「「っ!?」」

 

 ことはがそう聞くと、緑川博士はそう言う。

 それを聞いて、みらい達は驚くと同時に口を開く。

 

「何それ…………!?そんな酷い事をやってるの!?」

「テロや内戦を操作するだけでも恐ろしいのに、殺人もするなんて恐ろしい連中ね」

「謎の変死に行方不明事件。今、騒がれてるけど、全部ショッカーの仕業だったなんて…………!」

「恐いモフ…………!」

 

 みらい達はそんな風に言う。

 ショッカーという存在に驚いて。

 すると、緑川博士は口を開く。

 

「私は…………愚かな事をした。ショッカーを倒すためとはいえ、北郷君を改造人間にしてしまった。ショッカーを前にすれば、私は無力だ。本当にすまない…………」

 

 緑川博士は、己の犯した所業に対して、後悔するような事を言う。

 

「緑川博士は何も悪くないですよ!」

「そうよ!悪いのはそのショッカーって存在なんだから!」

「緑川先生。先生の取った行動は正しいんです!ショッカーの恐るべき陰謀を全世界に訴えるただ1人の証人ではありませんか!」

「……………ありがとう」

 

 それを聞いたみらい達はそんな風に言い、北郷も緑川博士を励ます。

 

「及ばずながら、私も全力を尽くして人間に自由の為に戦います!先生ももっと自信を持ってください!」

「私たちも戦います!」

「ええ!ショッカーの好きにはさせられないもの!」

「うん!」

「モフ!」

「……………ありがとう」

 

 北郷がそんなふうに言うと、みらい達もそう言う。

 すると。

 

「君には、本当にすまない事をした。君はもう二度と人間には戻れず、死ぬまで改造人間のままだ」

「…………少し、水を飲んでくる」

 

 緑川博士はそんな風に言うと、北郷はそう言って、どこかへと向かう。

 その後、北郷は水を出そうと蛇口を捻る。

 すると、まだ力が制御できないため誤って壊してしまう。

 それを見た北郷は。

 

「……………普通の人間の何10倍の力が俺にあって、それがコントロールできないのか。既に人間ではない改造人間の部分が…………」

 

 北郷はそんな風に悲しげに呟く。

 ショッカーに肉体を切り裂かれ、兵器とされてしまった。

 そんな現実に。

 そんな北郷に、みらい達が口を開く。

 

「……………ごめんなさい。もう少し早く、あなたがショッカーに攫われた事に気がついて、助けに行ってたら……………」

「ええ…………あなたがそんな気持ちを感じてしまわなかったのに」

「ごめんなさい……………」

「いや、悪いのはショッカーであって、君達ではない。気にしないでくれ」

「モフ……………」

 

 みらい達は、北郷に対して、そう謝る。

 もう少し早く気づけていれば、助けることが出来たかもしれないと。

 それに対して、北郷はそんな風に言う。

 すると。

 

「ギャアアア!?」

「今のは!?」

「緑川博士!?」

 

 そんな中、緑川博士の悲鳴が聞こえてくる。

 それを聞いた北郷達は、急いで駆けつける。

 すると、巨大な蜘蛛の糸に緑川博士は巻き付かれ動けなくなっていた。

 

「緑川博士!?」

「これって…………蜘蛛の糸!?」

「まさか、さっきの…………!?」

「ここまで追ってきたモフ!?」

「緑川先生!」

 

 それを見て、みらい達はそう話す。

 蜘蛛男の仕業である可能性が高いと。

 北郷達は、緑川博士を助けようとする。

 すると。

 

「ふっ!」

「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

「見てはダメだ!」

 

 すると、隠れていた蜘蛛男が緑川博士に毒針を放つ。

 北郷がみらい達の視線を覆うと、緑川博士は泡になって消えてしまう。

 

「緑川博士!?」

「何が…………!?」

 

 北郷達はそれに困惑する。

 すると、倉庫から出て、トラックで去る蜘蛛男達が見えた。

 

「あっ!蜘蛛男達が!」

「逃げるモフ!」

「待て!」

 

 ことはとモフルンがそう言う。

 すると、みらい達は箒に乗り、北郷はバイクに乗って追いかける。

 

「っ!」

 

 蜘蛛男達を追いかける中、北郷が乗っているバイクは変形し、北郷はバッタ男と呼べる存在へと変身する。

 

「「キュアップ・ラパパ!ピンクダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」

 

 みらい達もプリキュアに変身した。

 

「あれ?バイク、変形してない?」

「ショッカーが何かしたのだろう」

 

 みらいがそう言うと、北郷はそんな風に言う。

 北郷達は、ダムに着くと、そのトラックの存在に気づく。

 すると、北郷は建物の窓ガラスに映った自分の姿が目に入る。

 今の自分の姿を見た北郷は、口を開く。

 

「…………これが、今の俺の姿なのか?」

「北郷さん…………」

 

 北郷はそんな風に呟く。

 人ならざる姿になって、北郷の悲しみが溢れたのだ。

 それを見ていたみらい達は、内心、複雑な心境を抱いていた。

 

「おや、もう来ましたか」

 

 そこに蜘蛛男がやってくる。

 それを見た北郷は、すぐにファイティングポーズを取る。

 

「お前が緑川先生を!」

「ショッカーを裏切る者は、誰1人生かしてはおかないのだ!」

「何よそれ!そんな理由で命を奪っていいわけ無いでしょ!」

「何とでも言うがいい。それが我らがショッカーにやり方なのだ!」

 

 北郷がそう言うと、蜘蛛男はそう言う。

 それに対して、リコもそう言うと、蜘蛛男はそんなふうに吐き捨てる。

 立ち向かう姿勢を見せた北郷に蜘蛛男は言う。

 

「貴様…………裏切るつもりか?」

「何が裏切るよ!」

「そうよ!勝手に誘拐して、人の体を改造した癖に!」

「何を言う!改造人間になった時点ですでに栄光あるショッカーの一員なのだ!」

「話が通じませんね…………!」

 

 蜘蛛男がそんな風に言うと、みらい達は蜘蛛男を非難する。

 それを聞いた蜘蛛男がそう言うと、ことははそう言う。

 すると。

 

「……………そうだ。俺は、お前達ショッカーから人類の自由と平和を守るために戦う大自然が遣わした使者…………仮面ライダーと名乗らせてもらう!」

「仮面…………」

「ライダー……………!」

「裏切り者が何をほざく!今ここで、今度こそまとめて息の根を止めてやる!行け!」

 

 北郷は、覚悟を決めたように一度息を吸うと、そんな風に宣言する。

 それを聞いたみらい達がそう反応すると、蜘蛛男はそう言い、戦闘員達と共に襲い掛かる。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「ハァァァァァ!」

「はっ!ハァァァァァ!」

 

 みらい達は、ショッカーの戦闘員と戦っていく。

 蜘蛛男とは違い、戦闘員ならみらい達でも倒すことが出来た。

 すると、倒された戦闘員は、泡となって消えていく。

 

「えっ!?」

「泡になって消えちゃったモフ!?」

「どうなってるの!?」

「これは…………!?」

 

 みらい達は倒した戦闘員が泡となり消える光景を見て、困惑する。

 その頃、北郷は蜘蛛男と戦っていた。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「ぐっ!?うわっ!?」

 

 北郷は、蜘蛛男を圧倒していた。

 

「強い…………!」

「ええ…………!」

 

 それを見ていたみらい達は、自分達でも敵わなかった相手を圧倒する北郷の強さに驚いていた。

 

「ふっ!」

 

 蜘蛛男は毒針を飛ばしていく。

 北郷はそれを避けると、その毒針は、北郷の後ろにいた戦闘員に当たり、泡になって消えていく。

 

「ちっ!役立たずめ!」

「はっ!?何言ってるの!?」

「自分の味方を殺しておいて、何言ってるのよ!」

「うるさい!代わりとなる戦闘員などいくらでもいる!1人や2人減った事ぐらい対した問題ではない!」

「……………これまで戦ってきた敵よりも悪辣ですね…………!」

 

 蜘蛛男がそう毒付く中、みらいとリコはそう叫ぶ。

 すると、蜘蛛男はそう吐き捨てる。

 それを聞いたことはは、怒りを見せる。

 

「ならば…………!これならどうだ!」

「キュアップ・ラパパ!炎よ!糸を焼いちゃいなさい!」

 

 蜘蛛男は、北郷に隙を作ろうと、蜘蛛の糸を発射する。

 すると、みらいは魔法を発動して、その糸を燃やす。

 

「なっ!?」

「今です!」

「ああ!」

 

 蜘蛛男が驚く中、みらいがそう言うと、本郷は大きくジャンプをして、キックを蜘蛛男に叩き込む。

 それを受けた蜘蛛男は倒れて、泡に包まれると、そのまま消えていく。

 

「なんで、あいつも泡になって………?」

「機密保持とかの為かな…………?ショッカーの事を知られない為に」

「そんな…………!?」

「酷いモフ!改造しておいて、そんな風にするなんてモフ!」

 

 リコもそう言うと、みらいはそう言う。

 それを聞いたことはやモフルンが憤ると。

 

「彼らもショッカーの被害者であり、俺も緑川博士の助けがなければ彼らと同じようにショッカーの手先になっていただろう」

「そんな…………」

 

 北郷は申し訳無さそうにそう言うと、みらい達も心を痛める。

 すると、北郷は口を開く。

 

「第三者から見れば、俺は遠い星から来た異星人と思うかもしれない。だが、立花のおやっさんだけは俺の気持ちを分かってくれるはずだ!」

「私たちも分かるよ。だって、北郷さんは良い人だし」

「私たちも協力します!」

「私も!」

「モフルンもモフ!」

「……………ありがとう」

 

 北郷はそんな風に言う。

 すると、みらい達も協力すると言う。

 それを聞いた北郷は感謝の言葉を口にする。

 北郷はみらい達と共に立花のスナックAmigo

に来た。

 北郷達は、建物に入る。

 

「いらっしゃ…………武!お前、武じゃないか!1週間も行方不明になって心配していたんだぞ!」

「すいません。実は、俺たち、ショッカーという組織に狙われていて………」

「ショッカー?何があったんだ?」

「実は…………」

 

 スナックに入ると、立花は北郷に気付き、そんな風に話しかける。

 北郷は謝罪しつつ、そんな風に言う。

 立花は首を傾げると、みらいが口を開く。

 ショッカーについてを説明していく。

 

「なるほど…………そんな事が」

「信じてくれますか?」

「信じるとも。俺の見込んだお前達が言う事だからな」

「おやっさん、やっぱりここへ来て良かった」

 

 立花がそう頷いていると、リコはそんな風に聞く。

 すると、立花はそう答えて、北郷はそう言う。

 

「これからどうする?」

「おやっさん、俺はショッカーと戦う!ショッカーの被害者は俺で最後にしたいんだ!」

「これから辛い道になるぞ」

「はい」

 

 立花がそう聞くと、北郷はそう叫ぶ。

 ショッカーの被害者を、自分で最後にする為に。

 2人がそう話すと。

 

「私たちも協力します!」

「ショッカーは、放って置けないですし!」

「はーちゃん達も!」

「モフ!」

「ありがとう」

 

 みらい達がそう言うと、北郷は笑顔で感謝した。

 その頃、ショッカーのアジト。

 死神博士は苛立ち気味に口を開く。

 

「おのれ、北郷…………仮面ライダー!このままではすまさんぞ!いでよ、蝙蝠男!」

 

 死神博士がそう言うと、蝙蝠のような男が現れる。

 

「いいか?奴を必ずや連れ戻し、脳改造をしてショッカーの手先にするのだ!行け!蝙蝠男!」

「キキーーーッ!」

 

 死神博士がそう命令すると、蝙蝠男はそう答えて、どこかへと向かう。

 一方、その頃、魔法学校。

 魔法学校の校長は、口を開く。

 

「…………これから、ショッカーとの戦いが始まるのか」

 

 そんな風につぶやいた。




今回はここまでです。
今回は、プリキュアのクロスオーバー作品の第三弾です。
まずは、リクエストがあったまほプリと昭和ライダーです。
まほプリ側は、ミライデイズの後の話です。
一部、新仮面ライダーspiritsの描写を入れています。
短編集で、次に何をやるのかは未定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
第三弾でやろうかなと考えている短編は、下記のリンクから見る事が出来ます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=327712&uid=373253
ケロロ軍曹とのクロスオーバーの理由は、最近、ケロロ軍曹の新作映画が来年の夏に公開する事が発表されたのもありますが、冬樹達を始めとする人間のメインキャラの年齢が大体のプリキュア達と同じく中学生で、それぞれの映画のエピソードに関しての繋がりとしては、スタプリはケロロと同じく、宇宙人が出てきて、地球人と宇宙人の絆が描かれていて、超劇場版ケロロ軍曹2とトロプリは、ケロロ側が海が舞台なので。
超劇場版ケロロ軍曹3とひろプリは、空が舞台なのとそれぞれの友情を描いていて、超劇場版ケロロ軍曹4とHUGプリは、ゲストキャラであるシオンがお嬢様なので、愛崎えみるとの関わりを出せたり、家族を欲しているシオンに、はな達も思うところがある感じの反応を出せるかなと思い、超劇場版ケロロ軍曹5とまほプリは、アクアクがまほプリのモンスターであるヨクバールと同じく、欲張りな性格で、クロノウストとは封印されていた繋がりです。
もし、意見があればよろしくお願いします。

オムニバス形式で連載するならどれにするか

  • ひろプリとジオウ
  • ひろプリとゴースト
  • 初代仮面ライダーとプリキュア
  • デパプリとガヴ
  • ひろプリとギーツ
  • GOプリとジオウ
  • HUGプリとガッチャード
  • ひろプリとゼンカイジャー
  • まほプリと1号
  • HUGプリとガッチャード(別ver)
  • プリキュアオールスターズFの小説
  • プリキュアとゴジュウジャー
  • わんぷりと妖怪ウォッチ
  • ケロロ軍曹とスタプリ
  • ケロロ軍曹とトロプリ
  • ケロロ軍曹とひろプリ
  • ケロロ軍曹とHUGプリ
  • ケロロ軍曹とまほプリ
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