プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

13 / 30
ガッチャ!ホッパー1!(アナザーVer)

 荒涼としたとある廃墟。

 その廃墟を、何かを持った男が逃げていた。

 

「はぁ…………!はぁ…………!」

「ふぅ〜…………」

 

 その男が走っている中、その男の背後にいた幼い少女は吹きゴマを吹く。

 すると、男の近くにあった建物の窓が割れて、椅子などが出てきて、それが全て矢に変化する。

 別の存在が口琴を鳴らすと、矢に炎が付き、男の周りに着弾していく。

 

「うわっ⁉︎」

 

 爆発すると、男は持っていた物を落としてしまう。

 その中から、ドライバーの様な物が出てきて、男はすぐに回収する。

 すると。

 

「やっぱり完成してたんだね。暗黒の扉を開く鍵」

 

 その男に対して、一際小さい女の子がそう言う。

 その女の子…………アトロポスの横には、2人の女性…………ラケシスとクロトーが並んでいた。

 すると、男が口を開く。

 

「違うな…………。これは生と死を司る…………希望の鍵だ!」

「ほざけ!」

 

 その男…………九堂風雅はドライバーを持ってそう言う。

 すると、ライオンの様なペイントを施されたフェイスベールをつけた女性であるクロトーはそう叫ぶと、フェイスベールを外し、風雅に襲いかかる。

 

「ふっ!」

「はあっ!ふっ!」

「うわっ⁉︎」

「ハハハッ!はぁっ!」

 

 クロトーの蹴りを避けると、もう1人の女性であるラケシスが剣を持って襲いかかり、風雅はラケシスの攻撃を躱す。

 すると、風雅は2枚のカードを取り出す。


『WRESTLER(レスラー) G(ジー)

ANTROOPER(アントルーパー)

 

 その音声が鳴ると、カードからレスラーGとアントルーパーというケミーと呼ばれる存在が出てくる。

 

「レスラー!レスラー!」

「ルーパー!」

 

 レスラーGがクロトーの方に向かい、クロトーに蹴られるが、アントルーパーが無数の個体が繋がり、レスラーGはアントルーパーをムチの様にして、攻撃する。

 そんな中、風雅は別のカードを構える。

 

APPAREBUSHIDO(アッパレブシドー)

SABONEEDLE(サボニードル)

SKEBOWS(スケボーズ)

 

 その音声が鳴ると、武士の様な見た目のケミーであるアッパレブシドー、サボテンの様な見た目のケミーのサボニードル、スケボーの様な見た目のケミーのスケボーズが出てくる。

 

「あっぱれ、あっぱれ、あっぱれ!」

「スッケボー!スッケボー!」

 

 サボニードルが周囲に棘をばら撒き、クロトーが蹴って対処する中、アッパレブシドーはラケシスと剣を交えており、スケボーズはラケシスに突撃する。

 更に。

 

KAMANTIS(カマンティス)

RAIDENJI(ライデンジ)

 

「カマ!」

「デンジ!」

 

 蟷螂の見た目のケミーのカマンティスと、電池の見た目のケミーであるライデンジが出てきて、カマンティスは鎌形の斬撃波、ライデンジは電気を放出する。

 それに対して、アトロポスは吹きゴマを吹き、近くの建材の一部を壁へと変化させ、カマンティスとライデンジの攻撃を防ぐ。

 

「カ、カ、カ、カマーッ!」

「デンジ!」

 

 すると、アトロポスから黒いモヤみたいな物が出てきて、カマンティスとライデンジがそれに捕まってしまう。

 

「ふっ!」

 

 風雅はいつの間にか手にした剣で、そのモヤを切って、カマンティスとライデンジを解放する。

 すると。

 

「ふっ!」

 

STEAMLINER(スチームライナー)

 

「スチーム!」

 

 風雅が新たなカードを一枚構えると、その音声と共に、機関車の様な見た目のケミーであるスチームライナーが出てくる。

 アトロポスの方へと突っ込み、アトロポスが回避すると、スチームライナーは風雅とケミー達を乗せて、どこかへと去っていく。

 それを見ていた冥黒の三姉妹は。

 

「ウロボロス界に逃げ込んだか」

「ほ〜んと。しぶといイケオジですこと」

「問題ない。すぐ見つけるさ」

 

 クロトーとラケシスがそう言う中、アトロポスは冷静にそう言う。

 そんな中、スチームライナーはウロボロス界へと着いていた。

 

「スチーム!」

 

 スチームライナーがそう言う中、風雅が降りると、風雅の前に98枚のカードが並び立つ。

 すると、風雅は手に持っている2枚のカードに話しかける。

 

「…………探せ。運命に導かれし者を探し出せ!」

「スチーム!」

「ホッパー!」

「スチーム!」

「ホッパー!」

 

 風雅がそう言うと、スチームライナーとバッタの姿をしているケミーであるホッパー1はそう答えて、スチームライナーにホッパー1が乗ると、スチームライナーは何処かへと向かう。

 運命の歯車が動き出そうとしていた。

 そんな中、キッチンいちのせという食堂では。

 

「『夢を追いかけるなら、容易く泣いちゃダメさ〜』」

 

 一人の男性がそんな風に歌っていた。

 彼は一ノ瀬宝翔(いちのせたかと)

 キッチンいちのせに住んでおり、店の手伝いをしつつ、創作料理をよく作っている。

 すると、常連の一人が話しかける。

 

「宝ちゃん。今日もまた、けったいな創作弁当かい?」

「けったいとは失礼な!俺は最高のガッチャを探し求めてるんだ!」

「何だい?ガッチャって」

「やったとか、捕まえたとか。そういう意味みたい。ほっ!」

 

 常連のお客さんの一人がそう話しかけると、宝翔はそう答える。

 宝翔の口癖はガッチャであり、その意味は、宝翔のお母さんである一ノ瀬珠実が言った通りである。

 ちなみに、この食堂は宝翔のお父さんが開いたが、現在はどこかで旅をしている。

 宝翔は、創作料理を完成させる。

 

「よし!出来た!きゅうりハンバーグ柚子胡椒マヨ!いざ…………実食!」

 

 宝翔はそう叫ぶ。

 宝翔の作る創作料理は、一癖も二癖もある物だった。

 宝翔がそれを食べると。

 

「げほっ!げほっ⁉︎」

「宝翔!遅刻しちゃう!」

 

 宝翔がそれを食べてみると、咽せてしまう。

 珠実がそう言うと。

 

「……………やっべ!もうこんな時間だったのかよ!よいしょっと…………母さん、エプロン」

「はい」

「いってきます!」

「いってらっしゃい」

 

 珠実の指摘で、遅刻してしまう事に気づいた宝翔は学校に向かうために、店から出ようとする。

 すると、宝翔は口を開く。

 

「あっ…………今日も帰ったら、店手伝うから」

「うん」

 

 宝翔はそう言うと、珠実も頷き、学校へと向かう。

 

「…………ったく。誰に似たんだか。ねっ」

 

 珠実はそんな風に呟く。

 珠実の視線の先には、家族写真が飾られていた。

 一方、ある家。

 その家のとある部屋では、薄紫の髪の少女が一纏めにしていた髪のゴムを外して、髪をとく。

 

「フレフレ!わたし!がんばれがんばれ!わたし!」

 

 その少女はテンション全開で呟いており、その机には、イケてるお姉さんのファッション雑誌や自分で描いた“なりたい自分”や、自分の思い描く“大人っぽい前髪”の絵が置かれていた。

 

「フレフレ!わたし!がんばれがんばれ!オー!」

 

 その少女は、自分の部屋の鏡の前でハサミを手に持ち、何やら意気込んでいた。

 すると。

 

「はな~転校初日から遅刻よぉ~!」

 

 新学期の転校初日にいつまでたっても部屋から出てこない少女を、このままでは遅刻してしまうと心配した母親が名を呼んでいた。

 

「はな~~」

「この日のために伸ばしてきた前髪……バイバイ……“子どもっぽい”はな……」

 

 母親がそう呼ぶが、その声は少女には聞こえておらず、この日のために伸ばしてきた前髪を見て、子どもっぽい自分へと別れを告げる。

 

「大人っぽいイケてるお姉さんに……変身~♪」

 

 その少女はそう言う。

 憧れている大人っぽいイケてるお姉さんに変身しようと、キラキラとした笑顔を浮かべて、かねてからの自分の思い描いていた事を叶えようとしていた。

 少女は鏡を見ながら前髪を抑えて、ハサミを片手に前髪を切っていく。

 

「元気だけが取り柄の“オチャメな”はなとは、もう言わせないんだからぁ!」

 

 少女はそう言いながらチョキチョキと、自分の思い描く理想の髪形に近付こうと前髪を切っていく。

 

「………って、あれ? ここ、もうちょっとそろえる?」

 

 しばらく前髪を切っている途中、少女は少し前髪が可笑しくなっている事に気づいて、鏡を見ながら慎重に切っていく。

 

「ウワッ!ズレた!アァ~~!」

 

 すると、そんな声を出す。

 うっかり切るところからずれてしまい、少女は悔しげな声をあげる。

 そんな中、カーテンが風に靡き、その風に少女の思い描いた“イケてるお姉さん”の髪型のページが捲れる。

 

「はあぁぁ~~!前髪切りすぎたぁ~~⁉︎」

 

 少女は、そんな風に叫ぶ。

 どうやら思うよりも前髪を切りすぎてしまったらしく、少女の驚きの悲鳴が部屋中に響き渡るのだった。

 その後、その家のリビングでは。

 

「あぁ……書類がない……どこ?」

「古い鞄は見た?」

「それだ!あぁ……今日歓迎会で遅くなるかも……夕御飯お願い!」

「オッケー! 大丈夫!」

 

 両親はそんな風に話をしていた。

 そんな両親の会話を少女の妹が椅子に座りながら聞いていると、頭………正確には前髪部分を抑えて唸り声をあげていた少女の姿が目に入る。

 その妹は、姉の様子が可笑しい事に気づいたのか、口を開く。

 

「んん?どうしたのお姉ちゃん。その前髪?」

「わたしのほうが聞きたいよぉ……」

 

 妹にそう聞かれた少女は、しょんぼりとした様子でそう呟いて顔を上げる。

 

「大人っぽいイケてるお姉さん計画がぁ~……!」

 

 その少女はそんな風に言う。

 少女の名前は野乃(のの)はなで、13歳の中学二年生。

 片眼が隠れる程伸びていた髪を斜めぱっつんにして、両サイドには緑色のヘアピンを付けて纏めている。

 そして現在、彼女は新学期の登校初日の心機一転のデビューが失敗してしまい、額を晒しながら目をうるうると潤ませて落ち込んでいた。

 すると。

 

「はい!お待たせ!」

 

 落ち込んでいるはなに、母…………野乃すみれはオムレツを出す。

 

「んん?………はわぁ~♪オムレツ~~♪」

 

 はなは、大好物のたまご料理のオムレツを見ると、先程まで落ち込んでいたのがウソのようにキラキラとした笑顔でオムレツを見つめる。

 それを見た妹………野乃ことりは口を開く。

 

「プクク!お姉ちゃんって本当にお子ちゃまね……」

「ムッ!!お子ちゃまって言うなぁ!」

「そろそろ身長抜いちゃいそうだけどぉ~」

「むぅ~~~~!」

 

 ことりは姉であるはなに対して、そんな風に言う。

 お子ちゃまと言われたはなは、ことりを睨むが、ことりは気にした様子を見せなかった。

 それどころか、立ち上がって姉の側によっていき、もうすぐ身長を抜いちゃいそうだとからかう。

 はながことりを睨んでいると。

 

「早く食べないと遅刻するよぉ」

「はぁっ!いただきます!ハム!モグモグ!」

 

 ことりは、そんな風に言う。

 ことりに言われて、転校初日から遅刻するわけにはいかないと急いでオムレツを手に取ってパクパクと食べ始める。

 そして学校に行く準備を済ませ、鞄を背負うと靴を履く。

 

「はな、忘れ物ない?」

「だいじょうぶ!」

「よし!それじゃぁ…………」

「「ハグっ!」」

 

 はなとすみれはそう話すと、お互いに抱きつき、親子による愛のあるハグをする。

 

「はな。頑張ってね!」

「うん!フレフレ!ママもがんばれ♪」

 

 すみれははなにそう言う。

 すみれから応援を貰ったはなも笑顔で頷いてフレフレと両手を上げて、笑顔で母親を応援しながら微笑む。

 

「さぁ!いってらっしゃい!」

「気をつけてね」

「行ってきまぁす!!」

 

 はなは、家族三人に見守られながら、勢いよく家を飛び出して学校へと向かい走り出す。

 

「えっさ!ほいさ!転校初日から遅刻はいやだぁ~!」

 

 転校初日から遅刻は嫌だと、公園の入口を通りすぎる。

 公園に立つ金色の鳥の形の時計は現在、7時50分を指していた。

 

「ばっちり自己紹介きめちゃうんだからぁ!」

 

 はなは、転校初日の自己紹介をばっちり決めようと、決意して短くなった前髪を一撫ですると、口を開く。

 

「野乃はなです!よろしくお願いします!ウフフゥ♪ みんな、はなちゃんの登場に話題騒然!! だいにんき~~♪フレフレわたし!! がんばれがんばれ!オー!!」

 

 良い声でビシッと自己紹介して、しっかりした自己紹介を聞いてクラスの話題になり大人気になるという自分の姿を想像して、嬉しさで頬を緩ませていた。

 その時、ボールを打つ音が聞こえたかと思うと、横の公園の中にあるグラウンドの方から野球ボールが飛んでくる。

 ボールの進行方向上にいるお婆ちゃんはゆっくりとそっちを向き、はなもボールがこちらに飛んできている事に気づく。

 

「あぶない!」

 

 彼女はお婆ちゃんを庇おうと走り出し、体を張って守る為に前へ出ようとする。

 すると。

 

「はぎゅ~~~!はぎゅ~~!」

 

 お婆ちゃんに向かって飛んできた野球ボールの前で手を広げると突如、空にピンクの光が照らされ、赤ちゃんのような声が響き渡った。

 次の瞬間、時計の秒針が7時51分で止まろうとした時、周りから色が無くなり、時間が止まる。

 その現象は、声と共に街中に広がっていく。

 

「止まって……?」

 

 ボールがいつまでも来ない事に気がついたはなが目を開けると、ボールが宙で止まってる事に驚く。

 次の瞬間、周りの色が戻り、時計の秒針が動き出すとボールも動きだし、はなの目と鼻の先に迫ってくる。

 

「めちょっく!」

 

 そのまま顔面でボールをキャッチしてしまい、お婆ちゃんに心配されながら、特徴的な悲鳴を上げて倒れ込んでしまった。

 はながボールを顔面で受け止める直前、宝翔はラヴェニール学園に向かっていた。

 

「さて…………今日も頑張ろう!」

 

 宝翔はそう言って、ラヴェニール学園に入る。

 すると。

 

「はぎゅ~~~!はぎゅ~~!」

 

 そんな声が聞こえてくると同時に、周囲の風景が灰色になり、時間が止まる。

 

「あれ?時間が止まってる…………?」

 

 宝翔は、時間が止まったことに気づいたが、すぐに風景は元に戻り、皆も動き出す。

 

「ん?何だったんだ…………?」

 

 宝翔は、突然起こった現象に困惑しつつも、教室の方へと向かおうとする。

 すると。

 

「宝翔君、おはよう」

「おはよう!」

 

 宝翔に声をかける人がいた。

 声をかけたのは、薬師寺さあや。

 宝翔のクラスメイトで、学級委員長を担当している。

 

「今日も創作弁当を作ってたの?」

「うん!今日のも自信作!きゅうりハンバーグ柚子胡椒マヨだ!」

「そうなんだ…………」

 

 さあやがそう聞くと、宝翔はそう答える。

 それを見たさあやは、苦笑しながらそう言う。

 二人が教室に向かおうとすると。

 

「おい、一ノ瀬」

「あっ、ミナト先生!おはようございます」

「どうされたんですか?」

 

 そんな風に話しかけてくる人がいた。

 ラヴェニール学園で、歴史の教科を教えているミナト先生だった。

 宝翔がそう挨拶をする中、さあやがそう聞く。

 すると、ミナト先生はある紙を取り出す。

 

「これ……………何だ?希望する進路、真っ白なままだが…………?」

 

 ミナト先生が取り出したのは、宝翔の進路希望調査の紙だった。

 だが、白紙だったという。

 

「これはどうしたの?」

「まだ見つけてなくて…………俺の…………!」

「『ガッチャが…………』だろ?もっと真面目に考えろ」

「いや、俺も大真面目っすよ!」

 

 さあやがその紙を見て、宝翔にそう聞くと、宝翔は言い訳のようにそう言う。

 それに対して、ミナト先生も宝翔がそう言うのが分かっていたのか、そんな風に言う。

 宝翔がそう言う中、一人の女の子が通りかかる。

 

「マジで夢、探してます!じゃあ、教室に向かうんで!」

「ちょっと、宝翔君!」

 

 宝翔はそう言うと、教室に向かおうとする。

 すると、さあやの忠告も間に合わず、前を歩いていた生徒とぶつかる。

 

「うわっ!?いって…………⁉︎」

 

 宝翔は倒れると、手が差し伸べられる。

 その右手の薬指には、変わった指輪が付いていた。

 

「サンキュー、九堂!」

「廊下は走るな!誰だか知らないけど」

「りんなちゃん、大丈夫?」

「…………ええ」

 

 宝翔はそう言う。

 彼女は九堂りんな。

 宝翔達と同じクラスメイトだ。

 すると、りんなは宝翔にそんな風に注意をする。

 さあやがそう聞くと、りんなはそう答えて、そのまま去っていく。

 すると、宝翔は口を開く。

 

「はっ?同じクラスの一ノ瀬…………」

「ルールは守る物!小学生でも知ってる」

 

 宝翔がりんなの前に行きながら、そんな風に言おうとすると、りんなはそう答える。

 すると、ミナト先生はりんなに話しかける。

 

「あ〜…………九堂。お前も、希望する進路、早く出せよ」

「出す必要…………ありますか?」 

「…………まぁな」

 

 ミナト先生がそう話しかけると、りんなはそう答えて、ミナト先生はそう言う。

 それには、宝翔たちも反応する。

 

「えっ?どういう事?」

「りんなさんって、もう進路決まってるんですか?」

「まあ…………な。九堂の進路、決まってると言えば、決まってるんだ。…………先祖代々な」

 

 宝翔とさあやがそう聞くと、ミナト先生はそう答える。

 その後、二人は教室に向かうと、授業開始のチャイムが鳴る。

 

「皆さんに転校生を紹介します……と、言いたいんですが……肝心の転校生がいません……」

 

 教室には既に生徒が(約一名を除いて)揃っていた。

 教師が黒板に新学期の今日に転校してくる生徒の名前を書いて、転校生を紹介しようとするも、肝心の転校生が来ていない為に言葉が詰まっていた。

 

「転校初日からちこくぅ~」

「なんでだよ!」

「フフ♪」

「面白そうな子みたいだね」

「楽しみ。宝翔君もでしょ」

「どうしたもんかなぁ~~」

「……………」

 

 転校生が遅刻していると聞いて、生徒たちがツッコみを入れ、さあやは右隣りの席にいる宝翔に話しかける中、教師が困った様子で頭をかき、りんなは無言で窓の外を見ていた。

 すると。

 

「ごめんなさい!遅れましたぁ、あたしはののはりゃりゃぶしゅ……!

 

 そんな声と共に、慌てた様子ではなが入ってくる。

 だが、早く自己紹介しようと慌てすぎたのか、足をもつらせて派手にすっ転ぶ。

 その様子を見た宝翔とさあやは、思わず唖然とした表情で見つめる。

 

「ウゥ~~」

「野乃さん大丈夫?」

「ッツ!負けない!」

 

 はなが呻き声をあげて倒れていると、教師からそう聞かれる。

 すると、彼女は目を見開いて、負けられないと呟いて勢いよく立ち上がる。

 

「野乃はな!13歳!将来の夢は、超イケてる大人っぽいお姉さんになることでぇ~す!」

 

 立ち上がると同時に、はなは腰に両手を当てて自己紹介をする。

 右手を高く上げて左手を握りしめながら将来の夢を高らかに語る転校生は、堂々とした姿勢で、一切の迷いなく夢を語っている様子をさあやは呆然とした表情で見つめている。

 宝翔は少し興味深げに見ていて、りんなは特に興味を示さなかった。

 

『ハハハハハ!!!』

「すっげぇ元気だな!」

「お茶目だねぇ」

 

 そんなはなの様子を見て、クラスのみんなは楽しげに笑っていた。

 

「めちょっく……」

「野乃さん、自己紹介ありがとう。でも遅刻は駄目だよ?後で職員室ね」

 

 はなは、自分が思い描いていたちゃんとした自己紹介と違って失敗に終わってしまった事、そして転校初日から遅刻してしまった為、後で職員室に来るように言われたのか、下を向いて落ち込んでいた。

 職員室で教師に注意を受け、注意喚起を受け終えたはなが職員室から出てくる。

 

「転校初日から大失敗~~ウゥ~」

 

 転校初日から大失敗してしまった事に落ち込みタメ息をついていると、向こう側から片手で鞄を持った黄色い短髪の少女が、太陽に照らされた窓を見つめながら歩いて来ているのがはなの目に入る。

 その姿を目に焼き付けた彼女は、じっとその少女を見つめている。

 

「あっ、背高い………足長い…………きれい………」

 

 はなはそんな風に呟く。

 背が高くて足も長く綺麗なため、思わず見惚れていた。

 

「フフ♪」

「ウゥゥ~~アァ~~!」

 

 黄色の短髪少女は、そんな彼女に向けて微笑み掛け、はなは恥ずかしさで顔が赤くなる。

 すると。

 

「おい!輝木ほまれ!今来たのか?もうホームルーム終わったぞ!」

「……すいません」

「おい!あっ…まったく……」

 

 ほまれと呼ばれた少女は、先生にそう言われると、そんな風に返した。

 一方、はなは。

 

「美人に……笑われた……」

 

 はなは、ほまれに笑われた事にショックを受けていた。

 その日の放課後、宝翔は帰ろうとすると。

 

「宝翔!なあ、出たんだよ!出たの………」

「落ち着け、加治木。何が出たって?」

 

 宝翔に話しかける人がいた。

 それは、加治木諒。

 宝翔達のクラスメイトであり、オカルトマニアである。

 

「いやいや、出たの!恐ろしい怪物だよ!」

「怪物⁉︎」

「うん。ギリギリギリ………ギリギリギリ………って、音がしてな。ガサガサガサ!ガサガサって!こう、背後から来るんだよ!ガサガサ!ガサガサって!」

 

 加治木がそう言うと、宝翔はそう聞く。

 加治木がそう話す中、宝翔の前に、りんなの姿が目に入る。

 

「悪い、その楽しそうなオカルト話、また今度」

「おい、違う!なあ、これ、実話なんだよ!宝翔!」

 

 宝翔がそう言うと、りんなの後を追い、加治木はそう言う。

 何故、宝翔はりんなの後を追っているかというと…………。

 

『……………先祖代々。今時、先祖代々って…………何の事だろ?』

 

 それは、ミナト先生の言葉だった。

 りんなが進路が決まっているのを聞いて、何にするのかと聞こうとしていたのだ。

 りんなの後を追う中、とある階段やら、廃材などが置かれている場所につく。

 すると。

 

「下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとく。ただ一つなる奇跡をなさん」

 

 りんながそう言うと、りんなの指輪が光り、自転車などの廃材が動き出す。

 

「えっ⁉︎」

 

 それを見ていた宝翔がそう反応すると、その廃材などは階段の下へと向かい、目の前の壁に現れた扉にりんなが入る。

 すると、廃材は元の場所に戻る。

 宝翔はその壁の方に向かうが、何もなかった。

 宝翔が首を傾げる中、宝翔の背後の扉が開く。

 

「どういう仕掛け?」

 

 宝翔は首を傾げつつも、その開いた扉の方へと向かう。

 その中に入ると、扉が勝手に閉まる。

 

「うわっ⁉︎」

 

 宝翔が驚く中、何かの音が聞こえてくる。

 

「…………まさか、怪物⁉︎」

 

 宝翔がそう反応すると、何かの影が出てくる。

 そして、宝翔は加治木の言葉を思い出していた。

 

『うん。ギリギリギリ………ギリギリギリ………って、音がしてな。ガサガサガサ!ガサガサって!こう、背後から来るんだよ!ガサガサ!ガサガサって!』

 

 宝翔がそれを思い出すと。

 

「俺…………食われちゃうの?」

 

 宝翔はそんな不安な言葉を漏らす。

 そして、意を決して、後ろを振り向く。

 視線の先には、何もいなかった。

 宝翔は首を傾げつつ、下を向くと。

 

「ホッパー!」

「……………は?」

 

 そこには、緑色のバッタが居た。

 ただし、ただのバッタではなく、少し大きかった。

 宝翔は、首を傾げる。

 その頃、加治木は。

 

「あ〜あ…………証拠写真、撮っときゃよかったなぁ…………」

 

 加治木は、そんな風に呟く。

 その手には、加治木が愛読しているオカルト雑誌である『超常惑星』があった。

 すると。

 

『まもなく、2番線に…………え、SL⁉︎』

「え、え?SL⁉︎」

 

 そんな戸惑ったようなアナウンスが聞こえてくると、加治木は2番線の方に向かう。

 すると。

 

「スチーム!」

「怪物SL⁉︎うわっ⁉︎」

 

 線路をスチームライナーが走っており、加治木は写真を撮ろうとする。 

 すると、スチームライナーが出す煙に怯んだ。

 一方その頃、はなは。

 

「前髪は失敗するし……自己紹介も失敗するし……大人デビュー大失敗……」

 

 校舎の中にある噴水のある広場で、はなは水面に顔を写しながら、自分が思い描いた大人デビューが大失敗してしまった事を落ち込んでいた。

 すると。

 

「でも負けない!フレフレ!わたし!」

 

 それでもめげずに、手を上げて自分を鼓舞するかの様にそう叫ぶ。

 すると。

 

『はぎゅ~!はぎゅ〜!』

 

 はなの耳に、赤ちゃんの声が聞こえてきた。

 

「はっ!また?これって……赤ちゃんの声?」

 

 はなはそう呟く。

 ピンクの光が昼間にも関わらず星の如く輝かせる中、はなは赤ちゃんの声が聞こえた方へ走っていった。

 彼女は声がさらに大きく聞こえる所へと、その声へ導かれる様に屋上の扉を開ける。

 

「「「あっ……」」」

 

 屋上に踏み入ると、そこには、さあやとほまれの二人の姿があった。

 

『はぎゅ~~はぎゅ~!』

 

 はなが二人に見惚れていると、彼女たちは赤ちゃんの声に気づいて、そちらを向く。

 すると、空に浮かぶピンク色の十字の光が虹色のヴェールに包まれ、流星群のように空を流れ消えていった。

 

「野乃さん」

「あっ……う、うん……」

「探してたんだよ。学校、案内したかったんだ!」

「本当⁉︎ありがとう!」

「わたし……薬師寺さあや。よろしくね」

「よろしく!」

 

 さあやは、はなに学校を案内すると話しかける。

 さあやは挨拶すると、はなも笑顔で返す。

 すると、はなはほまれに話しかけようとする。

 

「あっ……あの!」

「ん……」

「うぅ……」

 

 はなはほまれに話しかける。

 しかし、何を話せば良いのか分からず、言い淀んでしまう。

 すると。

 

「その前髪、イケてる!」

「えっ!」

「よく似合ってんじゃん」

「………ありがとう!」

 

 ほまれは、そんな風にはなの髪を褒める。

 自分では失敗したと思った前髪を誉められよく似合ってると言われたはなは、嬉しくてほまれにお礼を言う。

 

「ほまれさーん。学校案内、一緒にどうかな?」

「うんうん!」

「………んっ」

 

 さあやは学校案内にほまれを誘い、はなも賛成と頷く。

 だがほまれはしばらくはな達を見つめた後、一つ高い所にあるベンチに座り、両腕を枕にして空を見上げる。

 その様子を見た二人はお互いに見つめ合う。

 その頃、巨大なビルが建ち並ぶ、薄暗い都市。その奥にある、屋上に巨大なアンテナのような物が設置された、一際巨大なビル。

 ビルの中からは、怒号が響き渡る。

 

「まだ見つからんのか~~!」

 

 男性の怒鳴り声が円柱型の部屋の中で反響する。

 その部屋は、壁から突き出る形で設置されたデスクがあり、そこに座った数人が上から下まで螺旋階段みたいに並び、集まって会議していた。

 

「未来を作る力……『アスパワワ』。その結晶……『ミライクリスタル』」

 

 一人の男性がそう言いながら指をくるりと回すと、ハートの形をした宝石が浮かび上がる。

 

「見つからねば!我々は本社に帰れんのだぞ!」

「あぁもう!あの時、あいつを逃さなければ⁉︎」

 

 ふくよかな男性がイラついた様子で怒鳴り、長髪の女性が何やら悔しがっていた。

 すると、男の一人が口を開く。

 

「ボスは……無事ノルマを達成した方に、昇進を約束すると……」

 

 冷静な雰囲気の男がそう呟く。

 すると、一番上の光が差し込むところから邪悪な闇が現れ、目を赤くギラつかせる恐ろしい男の姿が浮かび上がる。

 怒りに満ちた鬼の形相が現れた瞬間、その場にいた者達は怯えの感情を露にする。

 すると、一人の男が口を開く。

 

「オレチャンがやってやるっす! かる~く奪ってやるっすよ♪」

 

 チャラい感じの男性が立ち上がると、チャラい感じの男性の手に持っていた書類が消える。

 

「頼もしい………それでは……稟議、承認!」

 

 消えた書類は冷静な雰囲気の男が受けとり、中央にばっと投げてそう宣言すると書類が大きくなる。

 すると、天井の巨大な闇の男が唸り声を上げて、大きく口を開ける。

 すると、そこから印鑑のような物が出てきて書類へと押印され、紫のオーラと共にマークが書類に刻まれた。

 

『未来をなくせぇ~!必ず奪うのだ!ミライクリスタル!』

『クライアス社に栄光を!』

 

 天井の巨大な男がそう言うと、他の人たちもそう答える。

 闇の組織の存在による計画が、始まろうとしていた。

 その頃、宝翔はホッパー1と話をする事に。

 

「ホッパー!ホッパー!」

「弁当の残りなんだけどさ、これ、食べる?」

「ホ?ホッパー…………」

 

 ホッパー1がそんな風に鳴く中、宝翔は弁当箱を取り出す。

 ホッパー1が首を傾げると、椅子の背もたれの部分に移動する。

 

「ホッパー!ホッパー!」

「もしかして、俺になんか言いたい事があるの?」

「ホッパーーーーーーっ‼︎」

「うるさい…………!」

 

 ホッパー1は、何かを伝えたいという反応をして、宝翔はそう聞く。

 すると、ホッパー1はそんな叫び声を出す。

 それには、近くを歩いていたりんなが反応する。

 一方、加治木の方は。

 

「何だ?この声?」

「スチーム…………」

「えっ?」

 

 ホッパー1の叫び声に加治木がそんな風に反応する。

 すると、走り去っていたスチームライナーが戻ってきた。

 

「スチーム!スチーム!」

「ああっ!戻ってきた!よし、今度こそ…………!」

 

 スチームライナーが戻ってきた事に気づいて、加治木は撮影しようとする。

 すると。

 

「スチーム!」

「ああっ…………!?」

「ああっ!?」

 

 スチームライナーは、加治木の方に線路を伸ばす。

 すると、スチームライナーがその線路を走っていく。

 ちなみに、加治木はギリギリ躱す事に成功した。

 その頃、宝翔はホッパー1を手に持っていた。

 

「ホッパ、ホッパー!」

「何でだろう…………お前と一緒にいると、こう…………胸がザワザワ…………っ!」

「ホッパー?」

 

 ホッパー1がどこか嬉しそうにそう言う中、宝翔はそう呟く。

 すると、りんなが近づいてくる事に気づいた。

 

「やばっ⁉︎」

「ホッパー⁉︎ホッパー!ホッパー!」

 

 りんなに気づいた宝翔は、ホッパー1をすぐにリュックに押し込む。

 すると、りんなが話しかける。

 

「君。今、何か隠したよね?」

「いや…………何も別に」

「ホッパー!ホッパー!」

 

 りんながそう聞くと、宝翔はそう誤魔化す。

 すると、リュックの中のホッパー1がそう言いながら、動く。

 

「今の鳴き声…………まさか、君…………!」

 

 りんなはそれを見て、そんな風に問い詰める。

 りんなが何かに気づくと。

 

「スチーム!スチーム!」

 

 そんな声と共に、スチームライナーが宝翔達の元に向かっていた。

 

「何何⁉︎SL⁉︎てか、こっちに来てない⁉︎」

 

 それを見た宝翔はそう言う。

 すると。

 

「君は逃げて!」

「わっ⁉︎」

 

 りんなが宝翔を突き飛ばすと、リュックを下ろして、右手の薬指につけてた指輪を人差し指に移す。

 すると、りんなの制服が違う服に変わる。

 

「九堂が変身した⁉︎」

「万物はこれなる一者の改造として生まれうく」

 

 宝翔が姿が変わったりんなを見てそう言う中、りんなはそう言う。

 すると、周囲に散っていた葉っぱが浮かび上がり、スチームライナーへと向かっていく。

 

「うっ…………⁉︎」

「スチーム…………!ムーッ!」

 

 それには、宝翔は顔を覆う。

 スチームライナーの煙突を塞いだ葉っぱだったが、スチームライナーはすぐに熱で温まった葉っぱを飛ばす。

 

「熱い!熱い!熱い!」

「はっ!」

 

 熱せられた葉っぱが飛んできて、宝翔がそう言う中、りんなはその葉っぱを飛ばす。

 すると、スチームライナーの先の線路が熱せられた葉っぱによって、二つに裂けた。

 

「スチーム…………⁉︎」

「九堂、逃げよう!」

「スチーム…………!」

 

 スチームライナーが横に滑りながら近づいてくると、宝翔はりんなを連れだす。

 すると、スチームライナーは新たな線路を生み出して、再び走り出す。

 

「離して!ケミーを止めないと!」

「無理だろ!」

「無理でもやらなきゃ!それが私の…………錬金術師の使命だから!」

「……………っ!」

 

 りんなは宝翔の手を振り払う。

 りんなの言葉には、宝翔はそう反応する。

 

「スチーム!」

「九堂!」

 

 再びスチームライナーが迫ってくると、宝翔はりんなを突き飛ばす。

 すると、宝翔はスチームライナーに掴まる。

 

「ああっ…………!」

「スチーム!」

「うわぁっ!あっ…………!えっ⁉︎うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 スチームライナーが走る中、宝翔はスチームライナーの上の方に乗る。

 すると、鉄骨が迫ってきているのに気づいて、宝翔はスチームライナーの後方部に向かって走る。

 だが、スチームライナーが走り去ってしまい、宝翔は鉄骨に掴まる。

 

「こんな事して、何のつもり⁉︎」

「使命だか何だか知らないけど、九堂だけ置いて逃げるわけにはいかねぇだろ!」

 

 宝翔が鉄骨に掴まる中、りんなは宝翔の行動について問う。

 すると、宝翔はそんな風に叫ぶ。

 それを聞いたりんなは口を開く。

 

「君、名前は?」

「一ノ瀬宝翔だ!」

 

 りんながそう聞くと、宝翔はそう答える。

 すると。

 

「ホッパー…………!」

 

 宝翔のリュックから、ホッパー1が顔を出す。

 すると、ホッパー1は地面に降り立つ。

 

「ホッパー!」

「スチーム………!」

「戻れ、バッタ君!」

「ホッパー!」

「スチーム!」

 

 ホッパー1が地面に降り立つと、宝翔はそう言う。

 すると、ホッパー1はスチームライナーに乗る。

 

「くっ…………!?うわぁぁぁぁ!?」

「スチーム!」

 

 宝翔の手が限界を迎えてしまい、宝翔は落ちてしまう。

 すると、スチームライナーが宝翔を咥えて、そのままどこかへと去っていく。

 りんなは周囲を見渡すが、宝翔は見つからなかった。

 そんな中、スチームライナーはウロボロス界に到着した。

 

「スチーム!」

「うわっ…………⁉︎ここは…………?」

 

 宝翔がスチームライナーから下ろされると、周囲を見渡す。

 周囲には、フラスコが大量に並び立っており、頭上には、ウロボロスと思われる自分の尻尾を食んでいる蛇がいた。

 すると、ホッパー1とスチームライナーは、カードの中へと戻る。

 

「すげぇ…………!皆、生きてる!」

「スチーム…………!」

「ホッパー!」

「感じるか?ケミーの魂を」

 

 宝翔はそれを見て、そんな風に言うと、スチームライナーとホッパー1はそう言う。

 すると、宝翔に九堂風雅が話しかける。

 

「ここに来たという事は、ホッパー1とスチームライナーが、お前を認めたという事だ」

「俺を認めてくれてたの⁉︎」

「スチーム…………!」

「ホッパー!」

「何だよ…………分かりにくっ!」

 

 風雅がそう言うと、ホッパー1とスチームライナーは、同意する様にそう言う。

 それを聞いた宝翔がそう言うと、風雅はある物を取り出す。

 

「このドライバーを…………お前に託す!」

 

 風雅がそう言って出したのは、ドライバーだった。

 宝翔はそれを手に取る。

 

「……………何ですか、これ?」

「それは…………未来への…………希望だ!」

「いいや」

 

 そのドライバーを見ていた宝翔がそう聞くと、風雅はそう答える。

 すると、その声と共に、空間に穴が開く。

 そこには、冥黒の三姉妹の姿があった。

 

「今あるのは、絶望だよ」

「イケオジ、見ぃ〜つけた」

「今度は逃さない!」

 

 アトロポス達がそう言うと、ラケシスとクロトーはベールを外す。

 

「ふっ!ふっ!くっ…………!」

 

 ラケシスは炎を纏った剣を投擲すると、風雅は宝翔を守る様に、剣を持ち出して、応戦する。

 

「くっ⁉︎」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 風雅はラケシスの剣を地面に叩きつけるが、その際に爆発してしまい、風雅と宝翔は吹き飛んでしまう。

 

「ここは、俺が防ぐ!」

「でも…………!そんな…………!」

「そのドライバーがこいつらの手に渡れば、世界は滅ぶ!」

「ふっ!ふっ!」

 

 風雅は宝翔を守るように応戦して、宝翔にそう言う。

 二対一であり、風雅は年老いているのもあり、劣勢になっていた。

 風雅はクロトーに脇腹を何度も蹴られるが、剣で薙ぎ払い、ラケシスとクロトーを下がらせる。

 ケミーのカードが風雅の後ろに来る。

 すると、ラケシスとクロトー、アトロポスは力を合わせる様に攻撃をする。

 風雅がその攻撃を剣で受け止めるが、剣はすぐに溶けてしまう。

 風雅は、宝翔に話しかける。

 

「少年!今よりお前の字は、仮面ライダーだ!」

「えっ?あっ…………!」

 

 風雅がそう言うと、右手につけた指輪を光らせる。

 すると、ドライバーが一人でに宝翔の腰に装着される。

 宝翔の脳裏に、何かのポーズを取る男が映り、その男がドライバーを操作すると、姿が変わる。

 宝翔が驚いている中、風雅は背中を向けて、攻撃を一身に受け止めていた。

 

「託したぞ!未来を!」

「「ハァァァァァ!」」

 

 風雅は宝翔にそう叫ぶ。

 そんな中、アトロポス達は力を強めていき、風雅の体が溶けていく。

 すると、カードに封じ込められていたケミー達が解き放たれていく。

 強い光が放たれる中、光が晴れると、宝翔は元の場所に戻っていた。

 

「何があったの⁉︎急に、君とケミー2体が消えて…………!それは…………?」

 

 宝翔に気づいたりんなはそう聞く。

 すると。

 

「俺……………仮面ライダーらしい」

「えっ?」

「すごくでっかい物、託されたみたいだ…………」

 

 宝翔はそう呟くと、りんなは首を傾げる。

 宝翔がドライバーを腰に装着すると。

 

「これって…………!」

「「っ⁉︎」」

 

 宝翔がドライバーを腰に装着する中、りんなは何かに気づいたのか、そんな風に言う。

 すると、変な音が聞こえてきて、宝翔達は移動する。

 宝翔達が移動すると。

 

「嘘でしょ…………!?」

「リッパー!」

「デンジ!」

「ダーッシュ!」

「失われていた…………101体のケミーが………全て解放された!」

「えっ!?」

 

 空間に空いた穴から、無数のケミー達が解き放たれ、街に向かう。

 それを見たりんなはそう言う。

 街では、ケミー達が好き勝手に暴れており、大混乱になっていた。

 

「ダッシュ!ダーッシュ!」

 

 バイクのケミーであるゴルドダッシュが暴れている中、キッチンカーの近くに一人の男がいた。

 高台から街を見ていた宝翔達は。

 

「一体、何が起きているんだ…………?」

「分からない…………!」

 

 混乱の渦にある街を見て、宝翔とりんなはそう話す。

 すると。

 

「世界はまた、大きく動き出したのさ」

「お前ら、さっきの…………!」

「そのドライバーは、君が持つべき物じゃない」

 

 アトロポスの声が響くと、空間に穴が開き、再び冥黒の三姉妹が現れる。

 アトロポスがそう言うと。

 

「アトロポス。私が仕留めてくる」

「分かったよ、クロトー」

「ふっ!」

 

 クロトーがそう言うと、アトロポスは了承する。

 すると、クロトーは宝翔達に襲いかかる。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

 

 クロトーは宝翔とりんなの首を抑えて、何処かへと移動する。

 一方、ラヴェニール学園では。

 

「取り敢えず、こんな感じかな」

「ありがとう!」

 

 さあやは学校の紹介を終えて、はなはさあやにお礼を言う。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「「っ⁉︎」」

 

 そんな叫び声が聞こえてきて、はなとさあやが反応して、グラウンドの方に向かう。

 すると、そこには宝翔とりんな、クロトーの姿があった。

 

「フッ!」

「うわっ⁉︎」

 

 りんなが反撃しようとするも、宝翔とぶつかってしまい、倒れてしまう。

 

「二人とも!」

「大丈夫⁉︎」

「えっ⁉︎何でここに⁉︎」

 

 そこにはなとさあやが到着して、宝翔達に駆け寄る。

 すると。

 

「カマカマ!カマカマ!」

「あれは…………カマキリでしょうか?」

 

 クロトーの横に、カマキリの様な見た目のケミー、カマンティスがいた。

 さあやが困惑する中、クロトーは笑みを浮かべる。

 

「使ってやる…………!暗黒に…………染まれ!」

 

 クロトーはそう言うと、ベールを再びつけて、そう叫ぶ。

 すると、クロトーから黒いモヤが出てきて、カマンティスを捕獲する。

 

「カマ⁉︎カマカマカマ⁉︎」

 

 カマンティスが抵抗しようとするが、抵抗も虚しく、クロトーに吸い込まれる。

 すると、クロトーの姿が変わっていき、まるで、複数のカマキリの鎌を銀色の包帯で強引に固定したような頭部と両腕を持ち、カマキリの腕の節に当たる部分がオレンジ色にギラギラ光る単眼になっている怪人に変貌する。

 

「えぇぇぇぇぇ⁉︎」

「こいつ、ケミーを飲み込んで…………!?何だ、この凄く嫌な感じ…………!」

「ケミーの掟!人の悪意に触れさせてはならない!」

「悪意…………⁉︎ていうか、ケミーって………?」

「確かに感じる…………!最悪にドス黒い………!」

 

 はなが驚く中、宝翔がそう言うと、りんなはそう言う。

 クロトーは、カマンティスを取り込んだマンティスマルガムに変貌したのだ。

 さあやが驚き、宝翔がそう言うと。

 

「そうさ。存分に味わいな!」

 

 クロトーがそう叫ぶと、緑色の鎌の斬撃波を放つ。

 宝翔達が避けると、背後にあった樹が切断される。

 

「めちょっく⁉︎」

「何ですか、あれ…………⁉︎」

「二人は逃げて!」

「う、うん!」

「どうなってるの…………⁉︎」

 

 それを見たはなが驚く中、さあやは困惑する。

 りんながそう言うと、はなとさあやは逃げる。

 周囲の生徒達も、怪物が現れたのを見て、逃げ惑っていた。

 すると、クロトーは宝翔に向かって、緑色の鎌の斬撃波を放つ。

 宝翔は必死に避けていく。

 だが。

 

「ああっ⁉︎うわぁぁぁ⁉︎」

 

 飛んできた斬撃波が、宝翔の方へと向かい、宝翔の地面に着弾する。

 爆発を起こして、宝翔は吹き飛ぶ。

 クロトーは宝翔に斬撃波を放ち、その余波で、宝翔は吹き飛ぶ。

 りんなは錬金術を発動して攻撃するが、クロトーによって、あっさりと切断される。

 

「まずはお前を切り刻んで、そのドライバーを頂く!」

「渡すか!」

 

 クロトーはそう言って、攻撃しようとする。

 すると、宝翔はそう叫ぶ。

 

「これは俺に託された…………そう。ガッチャードライバーだ!」

「え……………?」

「そして俺は!仮面ライダーガッチャードだ!」

「ホッパー!」

 

 宝翔はそう叫ぶ。

 それを聞いたりんながそう困惑すると、宝翔はそう叫び、ホッパー1のカードを構えて、ガッチャードライバーに装填する。

 

HOPPER(ホッパー)1!

 

 ドライバーからそんな音が鳴ると、宝翔の右側に、ホッパー1のカードが現れる。

 そして。

 

「スチーム!」

 

 スチームライナーがそう言うと、スチームライナーのカードもドライバーに装填する。

 

STEAMLINER(スチームライナー)

 

 その音声が鳴ると、宝翔の左側に、スチームライナーのカードが現れる。

 2枚のカードからそれぞれのケミーが現れる中、宝翔はポーズを取って叫ぶ。

 

「変身!」

 

 宝翔はそう叫ぶと、ガッチャードライバーのアルトヴォークを操作する。

 

ガッチャーンコ!

 

 その音声が鳴ると、宝翔の周囲をホッパー1とスチームライナーが浮かび上がる。

 

「ホッパー!」

「スチーム!」

 

 ホッパー1とスチームライナーは、2枚のカードが合わさった場所から現れたフラスコの入り口へと向かっていく。

 フラスコの中には、宝翔が居るように見える中、二体は宝翔と組み合わさる。

 すると、ホッパー1とスチームライナーは、宝翔に合わさり、だんだんと宝翔の姿が変わっていく。

 

スチームホッパー!

 

 その音声が鳴ると、宝翔は巨大な青いバッタへと変身する。

 宝翔が変身したのは、スチームホッパーワイルドという姿だった。

 

「あれ……………?」

「これが…………仮面ライダー…………?」

「なんか…………イメージと違う…………まあ、いっか!」

 

 宝翔は、自分が見た姿とは違う姿に困惑する中、りんなも困惑していた。

 すると、それを少し離れた場所から見ていたはなとさあやは。

 

「宝翔君が変身した…………⁉︎」

「宝翔って言うんだ…………」

 

 二人はそれを見て、そう話す。

 宝翔はすぐに意識を変えると、飛び上がる。

 

「はっ!うぉぉぉ!すっげぇ!俺、めっちゃ高く飛べんじゃん!ふぉぉぉ!」

 

 宝翔は飛び上がりながらそう言うと、ジャンプ攻撃をしていく。

 宝翔の攻撃で、クロトーは翻弄されていた。

 すると。

 

「はっ!はっ!」

 

 クロトーは斬撃波を宝翔の進行方向の柱に向かって放つ。

 すると。

 

「あっ⁉︎うわぁぁ⁉︎」

「いいざまだなぁ…………!死ねぇぇぇぇ!」

 

 宝翔は、柱の倒壊に巻き込まれてしまう。

 クロトーがそんな風に嘲笑うと、宝翔に斬撃波を飛ばす。

 斬撃波が迫る中、宝翔は。

 

「やばい…………!」

「一ノ瀬!」

「うっ…………!」

 

 宝翔がそう言う中、りんなはそう叫ぶ。

 すると、宝翔の脳裏に先ほどのイメージが浮かび上がる。

 

「あっ…………!そうだ…………!」

 

 宝翔はそう言うと、ガッチャードライバーのアルトヴォークを操作する。

 

ガッチャーンコ!

 

「ううぅ…………!ハァァァァァ!」

 

 宝翔がそう叫ぶと、宝翔から黒い煙が出てくる。

 すると、ホッパー1とスチームライナーは、宝翔と合わさる。

 そこから、アーマーが宝翔に装着され、ゴーグルがついたバイザーがおでこに移動する。

 

「はっ!はっ!」

 

 宝翔は、クロトーが放った斬撃波を叩き落とす。

 りんなが宝翔の方を見ると、竜巻の様な突風が起こる中、中心部分からオレンジ色の光が出る。

 

スチームホッパー!

 

 その音声が鳴ると、竜巻が晴れる。

 そこに居たのは、先ほどのスチームホッパーワイルドのアーマーを全身に装着し、両目が矢印の複眼になっている戦士の姿だった。

 これが、仮面ライダーガッチャード・スチームホッパーだ。

 すると。

 

「今度はこっちの番だ!たっぷりお返しするぜ!はっ!」

 

 宝翔はそう言うと、クロトーが変身するマンティスマルガムへと向かう。

 そこから、クロトーの攻撃を避けていく。

 

「ハァァァァ…………!ハァァァァァ!!はっ!はっ!てやっ!」

 

 宝翔はそう叫ぶと、マンティスマルガムにパンチによる攻撃をしていく。

 クロトーは反撃と言わんがばかりに両手の鎌で攻撃する。

 だが、宝翔は身軽に動き、キックを叩き込む。

 

「おお!軽い、軽い!よいしょ!」

 

 宝翔はそう言うと、クロトーの足を引っ掛けて、そのまま倒す。

 

「はっ!フッ!はっ!」

 

 宝翔は倒れたクロトーに馬乗りになり、マウントパンチをしていく。

 だが、クロトーの攻撃によって吹き飛ばされる。

 

「いったぁ…………!?」

「はっ!」

 

 宝翔が倒れる中、クロトーは斬撃波を放ち、宝翔に天井だった瓦礫を落とす。

 

「危ない!」

「はっ!」

 

 はながそう叫ぶと、りんなが錬金術を発動して、瓦礫を紙飛行機に変える。

 

「瓦礫が紙飛行機になった………⁉︎」

「何、あの力…………⁉︎」

「うん!」

 

 それを離れた場所から見ていたはなとさあやがそう話す中、りんなは頷き、宝翔も頷く。

 すると、宝翔はある物を取り出す。

 

ガッチャージガン!

 

 それは、ガッチャードの武器であるガッチャージガンだった。

 宝翔は、左の手首に付いているガッチャードローホルダーから、ブランクのライドケミーカードを装填する。

 そして、ガッチャードライバーから、スチームライナーのカードを取り出す。

 

「SL君、頼む!」

 

STEAMLINER(スチームライナー)

 

 宝翔はそう言って、スチームライナーのカードをガッチャージガンにスキャンし、ガッチャージガンにスチームライナーのカードを装填する。

 

「ハァァァァァ!」

 

 クロトーが向かってくると、宝翔はガッチャージガンをクロトーに向けて、トリガーを引く。

 

ガッチャージバスター!

 

 宝翔がトリガーを引くと、ガッチャージガンから機関車の煙が放たれ、クロトーの視界を奪う。

 宝翔は、クロトーの後ろへと向かう。

 

「そこか!」

「はっ!はっ!はっ!ハァァァァァ!」

「うわっ⁉︎ぐぅぅぅぅ⁉︎」

 

 クロトーは攻撃しようとするが、宝翔には躱されてしまい、宝翔のパンチを受ける。

 クロトーが倒れる中、宝翔は。

 

「これで……………決める!はっ!ハァァァァァ……………!!」

 

 宝翔はそう言うと、アルトヴォークを操作する。

 待機音が流れる中、必殺待機状態になり、宝翔は片足を上げて、力を溜める。

 そして、再びガッチャードライバーを操作する。

 

「はっ!」

 

スチームホッパー!フィーバー!

 

 宝翔がクロトーに向かうと、その音声が鳴り、一度、スチームホッパー・ワイルドのままカートに急接近する。

 そこから、スチームホッパーに戻ると、低空のライダーキックをクロトーに向かって放つ。

 

「ハァァァァァ!」

 

 宝翔のライダーキックが炸裂すると、クロトーを貫き、着地する。

 宝翔がクロトーを見ると。

 

「うわぁぁぁぁ!?」

 

 マンティスマルガムは爆発する。

 すると。

 

「カマ〜!」

「おっと!」


 爆炎からカマンティスが現れ、そのまま宝翔の方に向かい、宝翔はブランクのライドケミーカードをカマンティスに向ける。

 すると、カマンティスはカードに吸い込まれて、封印される。

 

「おお〜…………!ガッチャ!」

「カマ!」

「これが…………仮面ライダーの力!」

 

 宝翔がそう言うと、りんなはそう言う。

 すると。

 

「いいな、お前…………!」

「えっ…………⁉︎」

 

 そんな声が聞こえてくると、炎が消えていき、そこにはクロトーがいた。

 

「たっぷり地獄を見せてから…………消してやる!」

 

 クロトーはそんな捨て台詞を吐くと、撤退していく。

 

「捨て台詞、怖…………何者なんだ、あいつら」

 

 宝翔はそう言うと、ガッチャードライバーを外す。

 宝翔が変身解除すると、宝翔はホッパー1達と話をする。

 

「へぇ〜…………!お前、ホッパー1って言うのか!」

「ホッパー!」

「それに…………スチームライナーに…………カマンティスか!」

「スチーム!」

「カマカマカマ!」

「ホッパー!」

「皆…………よろしくな!」

 

 宝翔は、ホッパー1、スチームライナー、カマンティスのカードを持って、そんな風に話す。

 すると。

 

「お〜い、宝翔?おお、宝翔!」

「宝翔君!」

「加治木!それに…………薬師寺に野乃さん!」

「なぁ、やっぱり、怪物は実在したんだよ!ちょっと見て!証拠写真!」

「一体、何なの⁉︎」

「大丈夫⁉︎」

 

 そこに、加治木、はな、さあやがやってくる。

 加治木がスマホを見せようとすると、一人の男が指輪を光らせる。

 すると、加治木が撮った写真に写っていたスチームライナーが消えた。

 

「えっ?ん?あれ?今、何の話してたっけ?」

「は?いや…………」

「……………まあ、いいか。それじゃあ、一ノ瀬!また明日な!バイバイ!」

「あれ…………?何の話をしようとしたんだっけ?」

「えっと………よく分かんないけど、じゃあね」

「加治木!二人も………⁉︎」

「ケミーの掟」

 

 加治木、はな、さあやは、何かを忘れた様なリアクションを取る。

 加治木とはなとさあやが帰り、宝翔が声をかけようとすると、そんな声が聞こえてくる。

 宝翔が振り返ると、そこにはミナト先生の姿があった。

 

「ケミーを目撃した者の記憶。そして記録。全て消し去るべし」

「ミナト先生?」

「秩序を守る為の、我々のルールだ」

 

 宝翔が首を傾げる中、ミナト先生がそう言うと、指輪を人差し指に移す。

 すると、ミナト先生の服装が変わる。

 その服は、りんなの物と同じだが、黒を基調としていた。

 

「ミナト先生まで⁉︎」

「人とケミーによる多重錬成。120年ぶりかな」

 

 宝翔がそう叫ぶ中、ミナト先生はそう言う。

 ここから、宝翔の仮面ライダーとしての物語が始まる。




今回はここまでです。
今回は、HUGプリとガッチャードです。
以前に投稿した物が、HUGプリが本編終了後の話だったのに対して、こちらはHUGプリも第一話からとなります。
とはいえ、はなはプリキュアには変身しませんでしたが。
はなは次の話で変身させます。
連載すればの話ですが。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
HUGプリとガッチャードにて、本家ガッチャードでは、ディケイドをモチーフにした仮面ライダーであるレジェンドが登場しましたが、HUGプリとガッチャードでは、ハピネスチャージプリキュアに助けられて、ハピネスチャージプリキュアをモチーフにしたプリキュアに変身するキャラを出そうかなと思っています。
ハピネスチャージプリキュアも、ディケイドやガッチャードと同様に、カードを使って変身しますからね。
変身に用いるカードは、ケミーカード準拠になる予定です。
他にリクエストがあれば、活動報告から承っております。

オムニバス形式で連載するならどれにするか

  • ひろプリとジオウ
  • ひろプリとゴースト
  • 初代仮面ライダーとプリキュア
  • デパプリとガヴ
  • ひろプリとギーツ
  • GOプリとジオウ
  • HUGプリとガッチャード
  • ひろプリとゼンカイジャー
  • まほプリと1号
  • HUGプリとガッチャード(別ver)
  • プリキュアオールスターズFの小説
  • プリキュアとゴジュウジャー
  • わんぷりと妖怪ウォッチ
  • ケロロ軍曹とスタプリ
  • ケロロ軍曹とトロプリ
  • ケロロ軍曹とひろプリ
  • ケロロ軍曹とHUGプリ
  • ケロロ軍曹とまほプリ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。