プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

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超劇場版ケロロ軍曹4&HUGっとプリキュア

 一年前、フランスのパリ郊外。

 鉛色のどんよりとした曇り空の中、教会の鐘の音が悲しげに鳴り響いた。

 由緒正しい古いヨーロッパの貴族である、ドラクーン家の葬儀が執り行われていた。

 大勢の参列者は、ひそひそとある事を話していた。

 

「ドラクーン家の財産を彼女が継いで、やっていけるのか?」

「たった1人で何ができるって言うんだ」

「両親を亡くしたのに、涙の一つも流さないなんて、なんて冷たい娘だ」

 

 参列者の話は、そんな物ばかりであった。

 ドラクーン家は三人の家族だったが、両親が1人の娘を残して、天国へと旅立った。

 屈強な執事に手を引かれた少女は、両親の棺に花を供えた。

 少女は、キッと口を一文字に結んで前を見つめていた。

 その少女を気に掛けたのか、執事が話しかける。

 

「フェリシタシオン様…………悲しい時は、泣いてもも宜しいのですよ…………」

「いいえ、ピエール。泣くわけにはいきません。私は、ドラクーン家の当主なのですから」

 

 その執事…………ピエールがそう話しかけると、若くしてドラクーン家の当主となったフェリシタシオン・ドゥ・ドラクーンはそう答える。

 気丈に答えたが、その心にはぽっかりと穴が開いてしまった様で、今にも崩れ落ちそうだった。

 その心境は……………。

 

『一人ぼっちになったからといって、泣いたりしてはいけない。どんなに寂しいからって…………とても耐えられないくらい寂しくたって…………』

 

 そんな風に言い聞かせていた。

 そして、それから一年後。

 日向家では、日向夏美が、『ドラゴンウォリアーズ 青き星の守り人』というゲームを興じていた。

 

「ピッピッピ…………で、冒険再開っと!さあ…………今日こそは何としても、龍のお城まで…………!」

 

 夏美はそう言いながら、コントローラーを操作する。

 すると。

 

「げっ⁉︎何これ⁉︎ドラゴン⁉︎やばいやばい!あ〜んもう!冬樹しっかりしてよ!サブロー先輩、癒やして下さい〜!よ〜し!行くわよ!このっ!このっ!どうだ!ふぅ〜危なかった!」

 

 夏美はそんな風に言いながら、ドラゴンを倒す。

 ドラゴンを倒している最中、日向家の室内が暗くなる。

 

「あら?もう〜…………まだお昼だって言うのに!アレのせいですぐ暗くなっちゃうのよね〜」

 

 夏美はそんな風にボヤくと、リビングの電気をつけるスイッチをつける。

 すると。

 

「っ⁉︎」

『日向夏美に告ぐ!』

「そ、その声は…………!」

『ゲロゲロリ!我輩からの挑戦、受けてみよであります!』

「うわっ⁉︎」

 

 強烈な電気がついて、夏美が目を守ると、そんな声が聞こえてくる。

 すると、日向家のリビングに隠されていたシャッターが次から次へと閉まっていく。

 そして、ソファーなどの家具が床に沈むと、ジオラマの街が作られていく。

 それを見た夏美は。

 

「もう…………!全く懲りないんだから!」

 

 夏美はそう言って、携帯を操作する。

 その頃、街の本屋で立ち読みをしていた冬樹は。

 

「ん?メールだ。姉ちゃんから?」

 

 そんな着信音が響き、冬樹は読んでいたオカルト雑誌を左手に持つと、右手で携帯を取り出す。

 そこには…………。

 

「えっと………?『冬樹へ。ボケガエルがまた悪だくみの模様。援軍頼む』⁉︎大変だ!」

 

 冬樹はメールを見てそう言うと、雑誌を元の場所に戻して、商店街を駆け出していく。

 すると、どこからともなく、東谷小雪が現れる。

 

「冬樹殿!助太刀致そうか⁉︎」

「あっ…………東谷さん。ありがとう。でも、大丈夫だから」

「承知!」

 

 小雪がそんな風に聞くと、冬樹はそう答える。

 ケロロのしょうもない作戦で、巻き込むのは申し訳ないと思ったからだ。

 そう話すと、小雪はどこかへと去っていく。

 冬樹が信号待ちをしていると。

 

「冬樹君。何か面白い事?」

「サブローさん。いえ、いつものドタバタなんで!じゃあ!」

 

 その近くの柱に寄りかかっていたサブローが、冬樹にそう聞く。

 サブローの問いに冬樹はそう答えて、そのまま走っていく。

 すると。

 

「あれ?冬樹じゃん!」

「お〜い!」

「あっ、ひかるちゃん!はなちゃん!皆も!」

 

 冬樹に気づいたのか、そんな風に話しかける少女達がいた。

 そこに居たのは、星奈ひかる、羽衣ララ、天宮えれな、ユニ、野乃はな、薬師寺さあや、輝木ほまれ、ハリー、はぐたんだった。

 はな達は、HUGっとプリキュアであり、冬樹達とも知り合いである。

 

「どうしたんや?そんなに急いで」

「いや、軍曹がまた何か悪だくみをしているみたいで………」

「本当に懲りないわね…………」

「全くルン!」

「せっかくだし、手伝おうか?」

「大丈夫だよ。軍曹の悪だくみぐらいで手伝わせるのは悪いし」

 

 ハリーがそう聞くと、冬樹はそう答える。

 それを聞いて、ほまれとララはそんな風に言う。

 えれながそう聞くと、冬樹はそう答える。

 

「そっか…………分かった!」

「でも、何かあったら手伝うよ!」

「ありがとう!それじゃあ!」

 

 それを聞いたひかるとはながそう言うと、冬樹は走り去っていく。

 すると、突如、日影に入ったのか、暗くなる。

 

「あれ?もう暗く…………?」

「やっぱり、あれ、気になるよね…………」

「そうだね…………」

 

 はながそう言うと、ほまれとさあやはそんな風に言いながら、上空を見る。

 そこには、謎の巨大なアーチがあった。

 このアーチは1ヶ月前、世界各地に出現したのだ。

 そのアーチは、蛇かミミズがくねっている様な見た目をしていた。

 

「アレから1ヶ月…………特に変化はないルン」

「でも…………気になるニャン」

「確かに……………正体不明だけど、何もしないのもあって、慣れちゃったからね………」

「そうだね」

「何だろう…………?」

「少なくとも、ケロロ達は知らないみたいだけど…………」

「宇宙人でさえも気にしてるのに、慣れちゃったんだよね…………」

「何やろうな、あれ…………」

「はぎゅ?」

 

 それを見ていたプリキュア達は、そんな風に話をする。

 出現した当初は、ニュースもワイドショーもアーチの話題で持ちきりであり、日向家でも、ケロロが夏美に問い詰められ、とばっちりを受けていた。

 アーチが何もしないと分かると、人々は慣れてしまったのだ。

 精々、洗濯物の乾きが悪いと文句を言うくらいで。

 すると。

 

「やっぱり気になるから、日向家に行ってみよう!」

「確かに!何か分かるかもしれないし!」

「結局、行く事になるルン?」

「いいじゃない」

 

 ひかるとはながそう言い、ララがそう呟くと、さあやはそう宥める。

 そうして、プリキュア達は、日向家に向かった。

 この時、ケロロ達やプリキュア達は気づいていなかった。

 このアーチによる騒動が、地球の命運をかけた出来事に繋がっていく事を。




今回はここまでです。
今回は、『撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』とプリキュアのクロスオーバーです。
HUGプリが出たのは、家族というテーマが共通していたり、愛崎えみるもお嬢様なので、シオンと繋がりがありそうな気がしましたので。
家族を失ったシオンには、はな達も思うところがあるでしょうし。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。

オムニバス形式で連載するならどれにするか

  • ひろプリとジオウ
  • ひろプリとゴースト
  • 初代仮面ライダーとプリキュア
  • デパプリとガヴ
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  • まほプリと1号
  • HUGプリとガッチャード(別ver)
  • プリキュアオールスターズFの小説
  • プリキュアとゴジュウジャー
  • わんぷりと妖怪ウォッチ
  • ケロロ軍曹とスタプリ
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