プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

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第1話 誕生!名探偵プリキュア!共闘!デカレンジャー!

 2027年1月24日。

 マコトミライタウンのとある道。

 

「私、持つ!」

「えっ?」

「誕生日パーティー、間に合わないよ!」

「そんなに急ぐと、崩れるって!あんな!」

「分かってるって!麦翔君も早く!」

「ああ」

 

 あんなはお母さんから箱を取ると、駆け出そうとする。

 あんなのお母さんは、そんな風に話しかけると、あんなはそう答えて、麦翔にも話しかける。

 麦翔がそう答える中。

 

「うっうっ………うぇーん…………!」

「「っ!」」

 

 そんな泣き声が聞こえてくると、あんなと麦翔はお互いに頷き、その声がする方へと向かう。

 そこには、1人の女の子が泣いていた。

 

「ねぇ、どうしたの?」

「ウッ、ウッ…………!」

「迷子かな…………」

 

 あんながそう話しかけるが、その女の子は泣いているだけだった。

 あんなのお母さんが困惑しながらそう言う中、麦翔とあんなは。

 

「…………もしかしたら。あんなちゃん、この子の事は僕に任せて」

「うん!すぐに見つけてあげる!」

「…………えっ?」

「私、嘘つかないから!それ、お願い!」

 

 麦翔とあんなは、お互いに何かに気づいたのか、麦翔はそう言う。

 あんなの言葉を聞いて、女の子が振り返ると、あんなはサムズアップしながらそう言う。

 あんなは箱をお母さんに渡し、茂みの中を探す。

 すると。

 

「あったよー!」

「わぁ…………!」

 

 茂みから出てきたあんなは、リボンを片手に持っていた。

 リボンを女の子に渡したあんなは、自宅へと戻る。 

 その際、麦翔も同行していた。

 

「あの子のリボンが風で飛ばされたってよく分かったね」

「リボンが片方だけだったから、ピンときたんだ!」

「あの髪型で、片方しかリボンをつけていないのには、違和感を感じたので」

 

 あんなのお母さんがそう聞くと、あんなと麦翔はそう答える。

 リボンを片方しか付けていないのを見て、リボンが飛ばされてしまったのだと察したのだ。

 すると、あんなは箱を開ける。

 箱の中身は、誕生日のお祝いのホールケーキだった。

 

「わぁ~………!はなまる美味しそう〜………!さぁ、わたしも準備するぞ!」

「はりきってるね」

「確かにね」

「当たり前でしょ。今日は特別な日にするんだから!コートおいてくる!」

 

 あんなは、ケーキを見てそんな風に言う。

 それを見ていたあんなのお母さんと麦翔がそう言うと、あんなはそう言って、自室に向かう。

 ちなみに、パーティーは1時から行う予定だ。

 すると、インターホンが鳴る。

 

「ごめん下さ〜い!」

「あら、料理が来たみたいね。麦翔君、悪いんだけど、対応してくれない?」

「分かりました」

 

 そんな声が聞こえてきて、あんなのお母さんは麦翔に対応するように頼み込む。

 麦翔がそう言って、ドアを開けると。

 

「は〜い……………って⁉︎」

「こんな所に居たのね。麦翔」

「か…………母さん⁉︎なんで…………⁉︎」

 

 麦翔がドアを開けると、そこには1人の女性がいた。

 その女性を見て、麦翔は驚いた表情を浮かべる。

 その女性は、麦翔の母親だったからだ。

 

「何でって…………忘れたの?あんなちゃんの誕生日の料理を、私が用意するって言ってたじゃない。…………さては、地球署のデカレンジャーの皆さんに挨拶に行く事だったり、あんなちゃんへの誕生日プレゼントを考えてて、忘れてたわね?」

「うっ⁉︎それに関してはごめん…………」

「まあいいわ。素直に謝れたんだから。………やっぱり、あの人に似てるわね」

「ん?」

 

 麦翔の反応を見て、麦翔の母親は呆れ気味にそんな風に言う。

 麦翔は、地球署のデカレンジャーへの挨拶とあんなへの誕生日プレゼントの事を考えていて、失念していたのだ。

 麦翔がそう謝る中、麦翔の母親はそう言う。 

 麦翔の母親のどこか感慨深い発言に、麦翔が首を傾げる中。

 

「ありがとうね。料理はテーブルに置いておいてくれない?」

「ええ。失礼しま〜す」

 

 あんなのお母さんがそう言うと、麦翔の母親は中に入り、テーブルに料理を置く。

 そんな中、あんなはコートを脱いでいると、ある物が目に入る。

 それは、懐中時計だった。

 それを見たあんなは口を開いた。

 

「お母さん!ありがと~!」

「えっ?何が?」

「誕生日のプレゼントだよ!」

「何言ってんだか。プレゼントはスマホを買ってあげるって話でしょ」

「麦翔く〜ん!見て見て〜!」

「ああ、今行くよ」

 

 あんなは、その懐中時計が誕生日プレゼントなのではと思い、あんなのお母さんに向かってそう叫ぶ。

 それに対して、あんなのお母さんはそう呟く。

 あんなが麦翔を呼ぶと、麦翔はあんなの自室へと向かう。

 それを見ていた2人の母親は。

 

「あの2人、本当に仲良しね」

「ええ。麦翔がファイヤースクワッドにスカウトされて離れてからも、文通をしてたみたいだしね」

 

 あんなのお母さんがそう言うと、麦翔の母親はそう呟く。

 2人は離れ離れになったが、文通のやり取りをしていたのだ。

 

「どう?これ!」

「うん。似合ってるよ」

「ありがとう〜!さすが14歳!大人の雰囲気~!」

 

 あんなが懐中時計を首から下げた姿を麦翔に見せると、麦翔はそう答える。

 あんながご満悦の表情を浮かべていると。

 

「ポチ〜………」

「ん?麦翔君、何か言った?」

「いや、僕は何も…………」

 

 そんな声が聞こえてきて、あんながそう聞くと、麦翔はそう答える。

 すると、クローゼットが開くと。

 

「ポッチ~!」

 

 クローゼットから何かが出てきて、あんなの胸へと飛びつく。

 それに気づいたあんなは。

 

「あぐっ!え?えぇー⁉︎何?犬⁉︎ねこー⁉︎」

「ポチタンだポチ!」

「ポチタン…………?」

 

 あんなは、その生き物を見て、そんな風に困惑していた。

 すると、その生き物はポチタンと名乗った。

 それを聞いて、麦翔がそう呟くと。

 

「し………しゃべ………⁉︎」

「静かにするポチ!」

「むぐぅ⁉︎」

 

 あんなは、ポチタンが喋ったのを見て、そんな風に大声を出そうとすると、ポチタンはあんなの口へと張り付く。

 あんなは、ポチタンを何とか引き剥がす。

 

「なっ…………⁉︎というより、麦翔君は何で驚いてないの⁉︎」

「まあ…………ファイヤースクワッドに入隊してから、色んな宇宙人を見てきたからかな………」

 

 あんなは、ポチタンに困惑しつつも、驚いていない麦翔に対してそう言うと、麦翔は苦笑しながらそう呟く。

 実際、ファイヤースクワッドに入隊してから、色々な宇宙人を見てきたのもあってか、ポチタンを見ても驚いていなかった。

 すると。

 

「一緒に来てほしいポチ!このペンダントで!」

「うわっ⁉︎うわぁーっ⁉︎」

「あんなちゃん⁉︎」

 

 ポチタンはそんな風に叫ぶと、あんなを押す。

 ポチタンに押されたあんなは倒れかけて、麦翔はあんなを支えようとする。

 すると、あんなが首から下げていた懐中時計のカバーが開くと、光が出てくる。

 長針が12時の方向を指すと、長針と短針が回転していく。

 まるで、時間を遡るかの様に。

 

「まだ説明が終わってないポチー!」

「一体何が…………⁉︎」

 

 ポチタンがそう叫ぶ中、麦翔は困惑した様にそう呟くと、光が強くなっていき、あんなと麦翔とポチタンを包んでいく。

 そんな中、廊下では。

 

「あんな~。何さわいで…………あれ?いない…………?」

「麦翔〜。何を騒いで…………え?居ない………?」

 

 2人の母親があんなの自室に入ると、そこにあんなと麦翔の姿は無かった………。

 


 

 そんな中、1999年のまことみらい市と呼ばれる街。

 とある建物の前に、1人の少女がいた。

 

「キュアット探偵事務所…………!ついにこの日が来た!絶対、テストに受かる!」

 

 その少女は探偵の様な服装をしており、そんな風に意気込んだ。

 少女は、キュアット探偵事務所の扉をノックしようとする。

 

「すみませ…………!うぃー⁉︎」

 

 少女がドアをノックしようとすると、空が光り、少女は光の方へと視線を向ける。

 

「うん…………?」

「「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」」

「うえぇー⁉︎ああぁぁーー⁉︎」

 

 その少女が目を細めながらその光を見ていると、光から麦翔とあんなの2人が現れる。

 少女が慌てていると。

 

「ポ~チ!」

「うはー⁉︎うっ⁉︎」

 

 ポチタンはそんな風に言うと、大きく膨らんで、クッションの様になった。

 その際、下にいた少女を巻き込んでいた。

 

「…………っと、な………何なの…………?」

「どうして外に…………?」

「ポッチ〜!」

 

 あんなと麦翔はそう呟くと、ポチタンから降りる。

 その際、開いていた懐中時計のカバーは閉じていた。

 ポチタンがそう言いながら、元の姿に戻ると。

 

「これのせい?もう何がどうなってんの?訳がわからないんだけど〜⁉︎」

「ちょっと…………落ち着いて…………」

 

 あんなは、首にかけていた懐中時計を外すと、ポチタンを揺さぶる。

 麦翔が落ち着かせようとしていると。

 

「ほえ〜…………。はっ!妖精だ!」

「ポチ?」

「え?」

 

 目を回していた女の子が、ポチタンに気づいてそう叫ぶと、あんなと麦翔はその女の子を見る。

 その女の子が2人に近寄ると。

 

「妖精と一緒ということはキュアット探偵事務所の名探偵ですね!」

「へ?」

「キュアット探偵事務所…………?」

 

 その女の子がそう言うと、2人は困惑していた。

 すると、その女の子は自己紹介を行う。

 

「わたし、小林(こばやし)みくるです!」

「みくるか…………。僕は東野(ひがしの)麦翔(むぎと)だ。それで、こっちが…………」

「あっ、わたし、明智(あけち)あんな!………って!そうじゃない!」

 

 その少女は、小林みくると名乗った。

 それを聞いた麦翔とあんなも名乗ると、あんなはそう叫ぶ。

 

「妖精って何⁉︎部屋にいたのに、どうしてここに⁉︎」

「落ち着いて……………」

「…………もしかして、探偵テストはもう始まってる?」

 

 あんなは困惑した様にそう叫んだ。

 麦翔があんなを落ち着かせようとする中、みくるはそう呟いていた。

 すると。

 

「もう〜!」

「お答えしましょう!かの有名な探偵シャーロック・ホームズは、靴のよごれや傷を見て、どこから来たのか言い当てます! あなた達は、ずばり!」

 

 あんながそう叫ぶ中、みくるはそう言う。

 みくるはそう叫ぶと、虫眼鏡を持って、2人の足を見る。

 だが、2人は靴を履いていなかった。

 

「靴…………はいてな~い⁉︎」

「まあ…………さっきまで部屋に居たからね…………」

 

 それを見て、みくるがそう叫ぶ中、麦翔は苦笑しながらそう言う。

 


 

 その後、何とか落ち着いた3人は、あんなと麦翔の為に、靴屋に向かう事に。

 靴屋に向かう中、麦翔は周囲を見渡していた。

 

『…………それにしても、何で部屋から外に移動したんだ?それに…………1月にしては、少し暖かいし……………』

 

 麦翔はそんな風に考えていた。

 部屋からいつの間にか外に移動していた事、1月にしては暖かい事を気にしていた。

 すると。

 

「…………ん?えっ?」

 

 麦翔は、ある物が目に入る。

 それは、カレンダーだったのだが、そこの年と月の表記が、『1999年4月』となっていたのだ。

 

「1999年4月…………⁉︎」

「どうしたの?麦翔君?」

「あ…………ごめん!すぐ向かうよ!」

 

 麦翔がカレンダーを見て唖然となる中、麦翔が立ち止まっている事に気づいたのか、あんながそう話しかける。

 麦翔はあんなにそう答えていると、SPライセンスを取り出す。

 

『とにかく、地球署かファイヤースクワッドに連絡を…………!いや、待て』

 

 麦翔はSPライセンスを取り出して、連絡をしようとするが、ある事が頭に過る。

 

『もし、本当に1999年に来たなら、地球署はともかく、ファイヤースクワッドには繋がらない筈……………幸い、万が一に備えて、スペースクラウドに繋がらなくても、デカバイオレットに変身できる様にしてもらったけど……………どうしたもんか…………多分、通貨も違うだろうし…………』

 

 麦翔はそう考え込んでいた。

 本当に1999年に来たなら、ファイヤースクワッドには繋がらないと。

 そこから考え込んでいると。

 

「あれ?そういえば…………」

 

 麦翔はそう呟くと、財布を取り出した。

 すると。

 

「…………あれ、通貨が当時の物になってる?」

 

 麦翔はそう呟いた。

 お金が2027年準拠の物から、1999年準拠の物に変わっていたのだ。

 

「…………よく分かんないけど、今は助かる」

 

 麦翔はそう呟くと、あんな達の元へと向かう。

 靴屋に到着すると、とあるCMが流れていた。

 

「新機能満載、つながるその先へ!」

『………やっぱり、本当に1999年に来たんだな…………』

 

 それは、携帯のCMだった。

 だが、今のスマホではなく、当時のガラケーの様な物だった。

 それを見て、改めて、過去に来たのだと麦翔は実感していた。

 麦翔は一足先に靴を選び終えて、会計は済ませていた。

 あんなとみくるはというと。

 

「ぴったりだ…………!」

「…………」

「どっちのがいい?」

「こっち!…………じゃない!」

 

 あんなはピンク色の靴を履いていた。

 みくるが黙っていると、あんなはピンク色と茶色の靴をみくるに見せる。

 みくるがピンク色の靴を選ぶと、そう叫ぶと、口を開く。

 

「部屋から落ちてきたなんてありえませんよ!」

「ほんとだって」

「信じられないかもだけどね…………」

「ポチポチ!」

 

 みくるはそんな風に言う。

 先ほど、部屋からいつの間にか外にいた事を聞いたみくるは、信じられないと思っていた。

 あんなと麦翔がそう言う中、いつの間にかおしゃぶりを咥えたポチタンがそう言う。

 

「ポチポチじゃ分からないよ」

「あれ?その子、おしゃぶりなんて付けてたかな?」

「そうですね…………この子、おしゃぶりをしているし、赤ちゃんですね。だからしゃべれないのかと」

「えっ?でもさっき………」

「普通に喋ってたんだけどな…………」

 

 ポチタンの言葉に、あんながそう言う中、麦翔はそう呟く。

 みくるもポチタンを見つめながらそう言うと、あんなと麦翔はそう呟く。

 部屋に居た時、普通に喋っていたのだから。

 すると。

 

「何らかの理由で赤ちゃんになり、しゃべれなくなった。今の推理でどうでしょう!探偵テスト合格ですか?」

「探偵テスト?」

「何?その探偵テストって…………?」

 

 みくるはそんな風に推理をする。

 何らかの理由で赤ちゃんの状態になってしまい、ポチタンは喋れないのだと。

 みくるがそう聞く中、2人が困惑してそう聞くと。

 

「その質問なら、簡単です!名探偵は、色々な事件を調べて解決し、人々を助ける!みんなのあこがれ!希望!わたしは、そんな名探偵になるために探偵テストを受けに来たんです!」

「そうなのか…………」

「名探偵ってすごいんだね!」

「よし!」

 

 みくるはそんな風に叫ぶ。

 みくるが名探偵を志す理由は、人々を助ける名探偵に憧れたからだ。

 麦翔とあんながそう言うと、みくるは好印象を稼げたと思ったのか、『100点』というプラカードを持って、ガッツポーズを取る。

 すると。

 

「ポチ!ポ~チ~!」

「え⁉︎」

「おしゃぶりが紐に…………⁉︎」

 

 ポチタンがそう言うと、おしゃぶりが消えて、紐が生成され、あんなにくくりつく。

 すると、次の瞬間。

 

「ポチ〜!」

「うわぁ〜⁉︎」

「ちょっと!」

「靴の代金…………!」

 

 ポチタンはそう叫ぶと、あんなを引っ張って連れて行く。

 それを見て、みくると麦翔はそう言う。

 一方、ポチタンに連れられたあんなはというと。

 

「ポッチ〜!」

「はぁ………はぁ………ハッ⁉︎…………お金はらってない!」

 

 ポチタンに無理矢理引っ張られ、あんなは息を切らしていた。

 あんなは、靴の代金を払っていない事に気づいて、そう言う。

 すると、みくると麦翔が追いついた。

 

「靴の代金、立てかえときました」

「ありがとう」

「それにしても、急にどうしたんだ?」

「ポチポチ!」

 

 みくるがそう言う。

 あんなが履いていた靴の代金は、みくるが立て替えたのだ。

 あんながお礼を言う中、麦翔がそう呟くと、ポチタンはある場所を指差す。

 

「ここって…………」

「結婚式場?」

「何でこんなところに…………?」

 

 ポチタンが指さしたのは、結婚式場だった。

 それを見て、3人がそう呟き、結婚式場の中に入ると。

 

「ない!どこに行ったの⁉︎」

 

 1人の女性が、ロビーにある植え込みの中を探していた。

 すると。

 

「幸野さん。ありがとうございます」

「「花嫁さんだ〜!」」

「まあ、結婚式場なら居るよね」

 

 そこに、幸野という女性に話しかける花嫁がいた。

 あんなとみくるが目を輝かせて、麦翔がそう呟く中、花嫁は口を開く。

 

「もう…………あきらめます」

「「「えっ?」」」

「でも……」

「…………式に間に合いませんから」

 

 花嫁は浮かない顔でそう言う。

 あんな達がそんな風に呟く中、幸野さんがそう言うが、花嫁は時計を見つめながらそう言う。

 すると。

 

「たちゅ………けて」

 

 ポチタンはそんな風に呟いた。

 それを聞いたあんなと麦翔は。

 

「…………麦翔君」

「ああ」

 

 あんなと麦翔はそんな風に言うと、お互いに頷き合い、前に出る。

 

「あの!困っていることがあるなら、お手伝いします!」

「話を聞かせて下さい」

「えっ⁉︎」

 

 あんなと麦翔はそんな風に話しかける中、みくるは驚いていた。

 


 

 一方、結婚式場の外では。

 

「…………ボス。この辺りなんだよな?」

『ああ。その結婚式場の周辺で、不審な人物が目撃されている。紅矢、その周辺の調査を頼む』

「ロジャー!」

 

 結婚式場の近くに停まっているパトカーの中で、麦翔と同年代の人物が通信をしていた。

 ボスと呼ばれた人物は、そんな風に言うと、紅矢と呼ばれたその人物はそう答える。

 

「…………さて。調査するか」

 

 紅矢はそう呟くと、パトカーから降りて、調査を開始していた。

 


 

 その頃、あんな達は話を聞く事にしていた。

 

「あらためまして。わたしは、式場のスタッフの幸野です」

「想田まりです。実は式で着けるティアラがなくなったんです」

 

 ウェディングプランナーである幸野さちよと花嫁である想田まりはそう名乗った。

 それを聞いた3人は。

 

「「ええっ⁉︎」」

「失礼ですが…………そちらのティアラは?」

「1時からの式に間に合うように式場が用意してくれたんです」

「まりさんのと、形と大きさも、似た物をなんとか用意しました。これが、まりさんのティアラです」

 

 あんなとみくるがそう反応する中、麦翔は近くに金色のティアラが置いてあるのを見て、そんな風に聞く。

 麦翔の質問に対して、まりとさちよはそう答えて、さちよはある写真を見せる。

 その写真には、銀色と青を基調としたティアラを頭につけているまりが映っていた。

 

「お母さんも、結婚式でこのティアラを着けたんです。私も着けて、式をあげたかったんですが、この部屋から消えてて…………」

「突然消えるなんて…………」

「なるほど…………」

「はっ!まさか、これが本当の探偵テスト!」

 

 まりがそう説明すると、あんなと麦翔はそう呟く。

 そんな中、みくるはこの状況が探偵テストの一環であると思い込んでいた。

 すると。

 

「絶対に…………わたしが見つけてみせます!」

「みくるちゃん?」

 

 みくるがそんな風に意気込む中、麦翔はそう呟く。

 その後、部屋に男性1人と女性1人を呼んだ。

 

「どうしたの?よび出したりして」

 

 女性の1人が訝しむ様にそう言うと、みくるが口を開く。

 

「まりさんが最後にティアラを見てから、この部屋に出入りしたのはあなた方3人。この中に、ティアラをとった犯人がいます!」

「「「えっ?」」」

 

 みくるはそんな風に言うと、3人を指差す。

 それを聞いて、3人が困惑する中。

 

「まさか!ありえないですよ!」

「とりあえず…………犯人がこの中に居るのかどうかは置いておいて、それぞれの名前と、何をしていたのかを聞かせてもらえませんか?」

「で、ですよね〜…………」

 

 まりがそんな風に言うと、麦翔は助け舟を出しているのか、そんな風に言い、みくるは気まずい表情を浮かべる。

 この中に居るのは、まりとさちよ以外には、カメラマンの宇都見将太、まりの友人である藤井ともかの2人だった。

 宇都見とともかの2人は口を開く。

 

「ボクは花嫁さんを撮りに来たんだ」

「私は、まりにお願いがあって来たの」

「お願いって?」

「ブーケを、ともかのほうに投げてほしいって」

「あっ!ブーケトス!」

「そっ!花嫁さんが投げたブーケをキャッチすると、幸せをおすそ分けしてもらえるの!ずっとあこがれだったんだ~!」

 

 宇都見がそう言う中、ともかはそんな風に言う。

 ともかは、ブーケトスの際に、自分の方に投げて欲しいと頼み込んでいたのだ。

 あんながそう言うと、ともかはそう言う。

 それを聞いていた宇都見と麦翔は。

 

「お願いって、アリなんだ…………」

「それはそれでどうなんですか?」

「まり、OKって言ってくれたよね?」

「ともかが珍しく遅刻しないで来てくれたから、つい…………」

『うん?珍しく?』

「なるほど…………」

 

 宇都見と麦翔は、ブーケトスに関する癒着を見て、そんな風に呟く中、ともかがそう聞くと、まりはそう答える。

 それを聞いて、麦翔が違和感を感じて、みくるがそう呟きながらメモをとっていると。

 

「私は式の準備で部屋に出入りしていました」

「みんな、ここに来た時も今と同じ服装でしたか?」

「ええ、ティアラを隠せるようなものは、何も……………」

「そうですか…………」

 

 さちよは、準備の為に出入りしていた事を証言する。

 あんながそう聞くと、さちよはそう答える。

 そんな中、麦翔は。

 

『…………まりさんの話によると、ともかさんは遅刻の常習犯。友人の結婚を祝う為に、頑張って遅刻しない様にしたのなら筋は通ってる。でも、何だ?この違和感……………』

 

 麦翔は、先ほどから感じた違和感を考えていた。

 そんな中、みくるが口を開く。

 

「帽子………帽子の中に入れたとか?」

「はぁ?」

「たしか、このティアラ…………まりさんのとほとんど同じ大きさ。帽子…………いいですか?」

「あ、ああ」

 

 みくるがそう言うと、宇都見は困惑の表情を浮かべる。

 あんなは予備のティアラを持って、宇都見に近寄ると、そう聞く。

 宇都見は被っていた帽子をあんなに渡す。

 帽子の中に入れば、ティアラを持ち出せる可能性があるからだ。

 だが、結果は………。

 

「う~ん…………。入らない。これじゃ運べないよ」

「帽子よりも、ティアラの方が大きいね」

 

 あんながそう言うと、麦翔もそう言う。

 帽子よりもティアラの方が大きく、これだとバレる可能性が高い。

 

「ともかさんのバッグは?」

 

 みくるがそう聞くと、ともかはバッグを出して、見せる。

 ティアラと重ねて見るが……………。


 


「これも入らないよ」

「幸野さんのポーチも、サイズ的にティアラを入れるのは無理そうだね」

 

 あんなと麦翔はそう言う。

 実際、2人のポーチとバッグでは、ティアラを隠すのは不可能だからだ。

 すると。

 

「ありがとう……………。もう本当にいいんです。やっぱり…………ティアラはあきらめます」

 

 まりは、悲しげな顔でそう言う。

 それを聞いて、あんなとみくるは悲しそうな表情を浮かべる。

 そんな中、麦翔は。

 

『…………現状から、何かにティアラを入れて持ち運ぶのは不可能。だとすると、どこかに紛れた可能性もある。もしくは、盗むまでに隠すつもりなのか……………』

 

 麦翔はそう考えていた。

 あんなとみくるが部屋を出ようとする中。

 

「ごめん、もう少し聞きたい事があるから、先に行ってて」

「うん」

 

 落ち込むみくるをあんなが慰める中、麦翔はそう言う。

 あんなとみくるが部屋から出る中、麦翔はまりに話しかける。

 

「失礼ですが……………ともかさんが遅刻をしなかった日というのは、ありますか?」

「いえ…………本当に遅刻をしなかった事があまり無くて、珍しいなって……………」

「そうですか…………。あと、それと。ブーケトスの件は、どのタイミングでされたんですか?」

「えっと…………ともかが来てすぐにです」

「……………分かりました。ありがとうございます」

 

 麦翔はそう聞くと、まりはそう答える。

 ともかは遅刻の常習犯であり、今日の結婚式に遅刻をしなかったのが珍しいと感じていたのだ。

 そして、ブーケトスの件を話した。

 それを聞いた麦翔はそう言うと、外に出る。

 

『……………間違いない。犯人はあの人だ。だけど…………問題は肝心のティアラだ。持ち出すのが不可能なら、一旦隠したと考えるべきだろうけど…………』

 

 麦翔はこれまでの証言から、犯人が分かったのだ。

 だが、肝心のティアラの場所が分からなかったのだ。

 考える中。

 

『そういえば、みくるちゃん、かなり落ち込んでたな。心配だから、様子を見に行くか』

 

 麦翔は、みくるがやけに落ち込んでいたのを見て、心配になって、様子を見に行く事にした。

 そんな中、みくるは噴水に座って、帽子やケープを脱いで、メモを見ていた。

 

「ティアラを持ち出した方法が分かれば、犯人が分かるはずなのに…………。その方法が分からない……………。私って………いつも………」

 

 みくるはそんな風に呟いていた。

 ティアラを持ち出した方法が分からず、壁にぶつかっていた。

 みくるが自分を責めている中。

 

「みくるちゃん………みくるちゃん!」

「あっ…………」

「大丈夫かい?」

 

 あんなと麦翔がそんな風に話しかける。

 思い詰めた表情をしていたのもあって、2人は心配していた。

 

「分からないんです…………。これじゃ、まりさんを笑顔にできない。名探偵にだって………」

 

 みくるはそんな風に呟いていた。

 すると、あんなと麦翔が口を開く。

 

「どうして、名探偵になりたいの?」

「何か理由があるのかい?」

「私も助けられたから…………」

「助けられた?」

「うん。今度は、私が名探偵になって、皆を助けたい!」

 

 あんなと麦翔がそう聞くと、みくるはそう答える。

 かつて、みくるも名探偵に助けられ、そこから名探偵を志す様になったのだと。

 それを聞いたあんなは。

 

「…………やっぱり、すごいんだね」

「えっ?」

「名探偵なら、ティアラを見つけてまりさんを笑顔にできるんでしょ?」

「ええ………きっと」

「だったらなろうよ、名探偵に!」

「でも…………」

 

 あんなはそう呟いた。

 みくるがそう反応する中、あんなはそう話しかける。

 名探偵になろうというあんなの言葉に、みくるが戸惑う中。

 

「…………きっとなれるさ」

「えっ?」

「それだけ悩んでいるのは、本気でまりさんを助けたいって思っているからなんだろ?」

「っ!」

 

 麦翔はそう呟く。

 みくるが反応する中、麦翔はそう言う。

 みくるが壁にぶつかっているのも、本気でまりさんを助けたいという気持ちがあるのだと、麦翔は感じていたのだ。

 すると、あんなが口を開く。

 

「悩んでるだけじゃ、始まらないよ!一歩踏み出せば、答えはついてくる!『一歩の勇気が、答えになる』………だよ!」

「ポチ〜!」

 

 あんなはそう言うと、みくるの手を取る。

 ポチタンがそう答える中、あんなは口を開く。

 

「みくるちゃん、行こう!もう一度全部調べよう!」

「…………っ!はい!」

「…………大丈夫そうだね」

 

 あんなはみくるにそう話しかける。

 みくるは、憑き物が取れた様な笑顔を浮かべて、麦翔はそう呟く。

 すると、風が吹いて、みくるの髪を結んでいた片方のリボンが宙を舞う。

 そして、花壇の方に流されて、落ちる。

 それを見たあんなは。

 

「今日、二回目だ」

「二回目?」

「うん。さっきもね、みくるちゃんに会う前に、植え込みの中に落ちた女の子のリボンを探すの、手伝ってたんだ」

「そうだったね。植え込みの中に落ちると、なかなか見つからないからね」

 

 あんなはそう呟きながら、みくるのリボンを回収する。

 麦翔も先程の出来事を思い出して、そんな風に呟く。

 すると。

 

「……植え込みの……中……」

「……花……?」

「なかなか見つからない…………」

 

 3人はそんな風に呟いて、考えていた。

 すると、3人の中で、点と点がつながった。

 

「「あっ………!見えた!これが……答えだ‼︎」」

「犯人は………!」

「あの人だ!」

「これなら…………ティアラを隠す事が出来る!」

 

 3人はそう叫ぶ。

 犯人と、ティアラを隠した場所が分かったのだ。

 3人は頷くと、すぐに控え室の方に向かう。

 


 

 その後、あんな達は先程話を聞いた3人を控え室に集めた。

 

「犯人が分かりました!」

「「「えっ⁉︎」」」

「一体、誰なんだ⁉︎」

 

 みくるがそう言うと、3人は驚愕の表情を浮かべる。

 そして、宇都見が犯人が誰かを聞く。

 それを聞いたあんなとみくると麦翔は。

 

「「犯人は……あなたです!」」

「今回のティアラの紛失…………犯人はあなたですね。想田まりさんの友人である藤井ともかさん」

 

 3人はそう言うと、ともかに指を向ける。

 犯人は、藤井ともかだと。

 それを聞いたともかは。

 

「やだな~。ティアラってポーチに入らなかったでしょ?外に持ち出せるはずがないよ」

 

 ともかは苦笑を浮かべながら、そんな風に言う。

 それに対して、あんな達は。

 

「ええ。ティアラはまだこの部屋にあるんです」

「「「えっ………⁉︎」」」

「確かに、あなたの言う通り、ティアラは持ち出せない。だとすると、どこかに隠すのが定石だ」

「あなたは、自分にブーケを投げてほしいってまりさんに頼んで、ティアラをブーケの中に入れた」

 

 みくるがそう言うと、麦翔もそう言う。

 2人がそう言う中、あんながブーケに近づくと。

 

「そして………まりさんからブーケを受け取った後に、ティアラを抜き取るつもりだったんだ!」

 

 あんながそう言うと、ブーケからティアラを取り出す。

 宇都見とさちよがともかに視線を向ける中、麦翔は口を開く。

 

「それに、あなたはミスを犯した。まりさんの話によると、あなたは遅刻の常習犯。遅刻癖というのは、睡眠不足や精神的な物も色々と合わさって、そう簡単には治りません。そして…………友人の結婚なら、まずは祝福の言葉をかけるのが普通です。なのに、あなたはブーケトスのお願いを優先した。ティアラを盗む為に。違いますか?」

 

 麦翔はそう言う。

 遅刻癖がそう簡単には治らない物である事、友人の結婚というめでたいイベントの中で、ブーケトスのお願いを優先した。

 それが、違和感となっていたのだ。

 

パチ……パチ……パチ……

 

 すると、ずっと黙り込んでいたともかが拍手をしながら立ち上がる。

 

「ふふふ…………やるじゃない。でも、一つだけ、大きな間違い…………いや、そこの(麦翔)と同じ言い方をすれば、大きなミスを犯しているよ」

「「えっ?」」

「どういう意味だ?」

「ボクは…………ともかではないんだ!」

 

 ともかは顔を上げると、悪人の様な顔になっていた。

 ともかがそう言う中、あんなとみくるがそう呟き、麦翔がそう聞くと、ともかはそう言って服に手をかける。

 服を脱ぎ捨てる様に腕を動かすと、そこに居たのはともかでは無かった。

 麦翔達の目の前にいたのは、男であり、薄緑の長い髪にシルクハットを被っていて、タキシードを着用しており、ドミノマスクを付けていた。

 その青年は、左手に薔薇を持ちながら口を開く。

 

「僕はニジー!怪盗団ファントムの………怪盗さ♪」

「怪盗団………ファントム…………⁉︎」

「怪盗団だと…………⁉︎」

 

 その青年は、ニジーと名乗り、そんな風に言う。

 みくると麦翔がそう呟くと。

 

「惚れ惚れする…………変装だったろう!…………いただくよ」

 

 ニジーはそう言うと、あんなとみくるの間に向かって接近する。

 そう呟くと、ニジーは2人の間を通った。

 

「あっ…………!ティアラが!」

「しまった………!」

「窓から逃げたのか!追いかけるぞ!」

 

 あんなは、自分が持っていたはずのティアラが消えていた事に気付いた。

 すると、窓が開く音がした。

 それに気付いたみくるがそう言う中、麦翔はそう言うと、窓から飛び出す。

 

「「えぇぇぇぇぇ⁉︎」」

 

 あんなとみくるが驚きの声を出す中、麦翔は周囲の物を使って、無事に着地していた。

 そして、あんなとみくるもニジーを追いかける事に。

 


 

 そんな中、結婚式場の近くでは。

 

「…………さて、怪しい人物は…………っ⁉︎」

 

 紅矢と呼ばれていた青年が周囲を見渡す中、結婚式場からニジーが飛び出したのが見えた。

 

「あいつは…………ボス!結婚式場で怪しい人物を発見した!タキシード姿の…………怪盗の様な人物だ!」

『何⁉︎もしや…………その者を追え!』

「ロジャー!」

 

 紅矢はSPライセンスを取り出すと、ボスと呼ぶ人物に連絡をする。

 それを聞いたボスという人物は、紅矢にすぐに追いかける様に指示をする。

 紅矢は、すぐに結婚式場の敷地内に入り、ニジーを追いかける。

 


 

 一方、麦翔はニジーを追いかけていた。

 だが、ニジーはかなり早く、距離が縮まらなかった。

 

「くっ…………!あいつ…………かなり早い!」

 

 麦翔はそんな風に呟いていた。

 ファイヤースクワッドに入隊して、様々な訓練をこなしてきた麦翔だったが、ニジーのスペックの高さに驚いていた。

 すると。

 

「「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」」

「えっ?あんなちゃん⁉︎みくるちゃん⁉︎」

 

 そんな悲鳴が聞こえてくると、麦翔は声のした方を向く。

 すると、麦翔の上空を何かが横切る。

 それは、ポチタンに引っ張られたあんなとみくるだった。

 ポチタンに引っ張られたあんなとみくるは、ニジーの進行方向の先にある空き地へと着地する。

 ニジーは、麦翔とあんなとみくるに挟まれる形になった。

 麦翔は2人の元に向かう。

 

「2人とも、いつの間に…………⁉︎」

「ティアラを取り返したかったから!」

「…………そうか」

 

 麦翔がそう呟くと、あんなはそう答える。

 あんなの答えを聞いた麦翔がそう呟く中、ニジーは逃げもせずに、やれやれと言わんがばかりに肩をすくめていた。

 

「…………困ったベイビーだねぇ」

 

 ニジーは揶揄う様な口調でそんな風に言う。

 それに対して、あんなと麦翔は口を開く。

 

「ティアラを返して!」

「一体何が目的だ!」

「できない相談だよ。このティアラには………『マコトジュエル』が宿っているんだもの」

「マコトジュエル…………⁉︎」

「何だそれは…………⁉︎」

 

 あんなと麦翔がそう叫ぶと、ニジーは2人の言葉を一蹴する様にそう言う。

 マコトジュエルという聞き慣れない単語に、2人が首を傾げる中。

 

「花嫁がティアラを大切にする想いが…………マコトジュエルを引き寄せたのさ」

 

 ニジーはそう言うと、ティアラに手を翳す。

 すると、ニジーの左指に、ティアラとは別の宝石があった。

 アクセサリーの形をしており、中心部には宝石が嵌め込まれていた。

 

「このジュエルを頂くのが、ボクたちの目的」

「なるほど…………ティアラはそのマコトジュエルとやらが宿ってたから狙われたのか………!それを盗んで、何をするつもりだ!」

 

 ニジーがそう言うと、麦翔は、ティアラが狙われた理由を察した。

 そして、マコトジュエルを盗んで、何を企んでいるのかと問うが、ニジーはその質問には答えなかった。

 

「それは秘密だよ。…………そうだ!ティアラの代わりに…………素敵なショーをお見せするよ!」

「……ショー?」

 

 ニジーはそう言う。

 ショーという単語に、麦翔が首を傾げていると。

 

「ウソよ覆え!出でよ、ハンニンダー!!」

 

 ニジーはそんな風に叫ぶと、手に持っていた薔薇をティアラに投げ刺す。

 すると、次の瞬間、マコトジュエルが黒く染められていく。

 そして。

 

「ハンニンダー!」

 

 そんな声と共に、怪物が現れた。

 その怪物は、ティアラの形をしており、ティアラから腕と足が生えて、ニジーと同じくドミノマスクとシルクハットを被っていて、マントを付けていた。

 その姿は、アルセーヌ・ルパンの要素が入っていた。

 

「「…………っ⁉︎」」

「何だあの怪物は…………⁉︎」

 

 それを見て、あんなとみくるの表情が恐怖で歪む中、麦翔はそう呟く。

 そんな中。

 

「やっと追いついた……………っ⁉︎何だあの怪物は⁉︎ボス!」

 

 紅矢はやっと追いついた。

 すると、ニジーとニジーの近くにいた怪物に気づいて、紅矢はSPライセンスを取り出して連絡をする。

 

「状況は分かっている。君が目撃したその男が怪物を生み出した様だ!」

「やっぱりか…………!とにかく、周辺住民の避難に当たる!」

「頼む!」

 

 ボスは、デカベースからその通信を見ていた。

 そして、紅矢はハンニンダーによる被害が周囲に及ばない様にする為、避難誘導に当たる事にした。

 そんな中、ニジーが口を開く。

 

「ファントムが新たに開発した『ハンニンダー』さ!」

「ハンニンダー…………?あの怪物の名前か………!」

「さあ、ショータイムだよ、ベイベー!」

「ハン……ニンダー‼︎」

 

 ニジーはそんなふうに言う。

 怪物の名前が、ハンニンダーという存在である事を。

 麦翔がそう呟く中、ニジーは両手を広げ、舞台役者のように宣言する。

 すると、ハンニンダーは斬撃波を飛ばす。

 斬撃波が当たった木は、あっさりと真っ二つに折れた。

 

「当たったらひとたまりもない…………!」

「あぁ…………⁉︎」

「何とかしないと…………!」

「何とかって…………⁉︎」

 

 麦翔がそう呟く中、みくるは恐怖で体が震えていた。

 命の危険が目の前に迫っているのもあって。

 あんながそう言う中、みくるがそう呟く中、ニジーが口を開く。

 

「さあ…………探偵ごっこはおしまいだよ。怯える目が全てを物語っている。君は探偵じゃない。探偵気取りの真っ赤な偽物だ」

「……っ……くっ……!」

 

 ニジーはみくるの心を折ろうとばかりに、そんな風に言う。

 みくるは反論しようとするも、声が出なかった。

 唇が震え、必死に泣くまいと堪えているのか、目には涙が溜まっていた。

 すると。

 

「……………それはどうかな?」

「何?」

「彼女はまりさんを助けたいと願い、彼女なりに必死に頑張っている。決して投げ出そうとせずにね。人を助けたいという思いが、彼女を動かしている。そんな事が分からないのなら、君に彼女が探偵じゃないと断ずる資格はない」

「本物だよ!みくるちゃんは名探偵になるんだ!」

 

 麦翔はそう口を開く。

 そして、麦翔に続く様に、あんなもそう叫ぶ。

 それに対して、ニジーは。

 

「名探偵?…………流石にありえないよ」

「なれる!…………助けたいって気持ちがあるから!」

「みくるちゃんなら、きっとなれるさ。名探偵にね」

 

 ニジーはバカにする様に、声のトーンを下げてそう言う。

 それに対して、あんなと麦翔はそう言う。

 2人の脳裏には、みくるのある言葉があった。

 

『うん。今度は、私が名探偵になって、皆を助けたい!』

 

 それは、みくるの思いだった。

 それに対して、ニジーは口を開く。

 

「そこの彼はともかく、強がってるけど、君も本当は怖いんだろ?」

 

 ニジーはそんな風に言う。

 実際、あんなも恐怖の感情があったのか、手が震えていた。

 麦翔はあまり手が震えていなかった。

 

「…………そうだよ、怖い…………怖いけど…………ティアラを取り返したい!困っているまりさんを…………私も助けたい!みくるちゃん達と一緒に!」

「…………恐怖の感情を持たない人間なんていないさ。でも、こんな所で逃げるわけにはいかない。まりさんを助けたい気持ちは同じだから」

 

 あんなと麦翔はそう言う。

 麦翔は、ファイヤースクワッドに入隊してから、様々なアリエナイザーと戦ってきた。

 だが、恐怖の感情は消えていない。

 本人はそれを自覚しつつも、人を助けたいと願っていた。

 それを聞いたみくるは手を差し出す。

 

「みくるちゃん…………!」

「一歩の勇気が…………!」

「答えになる…………!」

「ふっ」

 

 みくるとあんなはそんな風に話す。

 それを聞いて、麦翔が笑みを浮かべる中。

 

「見せてもらおうかな。その答えとやらを!」

「ハンニンダー!」

 

 ニジーがそう言うと、ハンニンダーはあんな達の元に向かう。

 あんなとみくるが手を握り合うと。

 

「「私達で…………取り返す!」」

 

 あんなとみくるはそう宣言する。

 すると、あんなのスカートのポケットから、懐中時計が飛び出してくる。

 それと同時に、みくるの胸元からも同じ懐中時計が出てくる。

 

「あっ…………!私のと…………」

「同じ…………?」

「同じ懐中時計…………⁉︎」

 

 それを見て、あんな、みくる、麦翔がそう反応する。

 あんなとみくるがその懐中時計を手に取ると、懐中時計は光り出す。

 

「ううっ…………⁉︎」

「何が…………⁉︎」

「プリキュアー‼︎」

 

 懐中時計から発せられる光が強くなり、ニジーと麦翔は腕で顔を覆う中、ポチタンはそう叫ぶ。

 すると、いつの間にか髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になっていた。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、変身アイテムの様な状態になる。

 そのアイテムは、ジュエルキュアウォッチだ。

 2人は、いつの間にか現れたマコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげる!」

 

 2人はそう名乗る。

 あんなとみくるは、プリキュアに変身したのだった。

 

「2人が…………プリキュアに…………⁉︎」

 

 それを見ていた麦翔はそう呟く。

 すると。

 

「ハンニンダー!」

「「はああああああああっ‼︎」」

 

 ハンニンダーが迫っており、あんなとみくるの2人は同時にジャンプをして、蹴りを入れる。

 ハンニンダーが吹き飛ばされる中、2人は着地すると。

 

「私……プリキュアって⁉︎」

「名探偵!私がなりたかった…………名探偵プリキュア!」

「ええっ、これが⁉︎」

 

 あんなが戸惑う中、みくるは嬉しそうにそう言う。

 すると。

 

「やるね。だったら、僕も…………!」

「えっ⁉︎麦翔さんも名探偵プリキュアに⁉︎」

「…………一つ違う。僕は名探偵じゃない…………警察だ!」

 

 麦翔はそう言うと、SPライセンスを取り出す。

 みくるがそう言うと、麦翔はそう答える。

 

「エマージェンシー!デカレンジャー!」

 

 麦翔はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 本来、デカレンジャーへの変身には、コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなり、変身が完了する。

 その為、1999年にタイムスリップした麦翔には変身は不可能なのだが、麦翔はデカブレイクの変身アイテムであるブレスロットルの様に、SPライセンス内にデカスーツを圧縮収納出来る様に頼み込んでおり、変身が可能となった。

 

「フェイスオン!」

 

 麦翔がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。

 麦翔が変身したのは、紫色を基調とし、8の字が入ったデカレンジャーだった。

 

「えぇぇぇぇっ⁉︎何ですかそれ⁉︎」

「それが…………」

「ああ。僕は…………デカバイオレット!」

 

 それを見て、みくるが驚く中、文通である程度を把握していたあんなはそう呟く。

 そして、麦翔がそう名乗ると、サイレン音が鳴り響く。

 それを見ていたニジーは。

 

「プリキュアだって……⁉︎……ヤツとは違う……新手か?それに…………デカレンジャーだと?紫のデカレンジャーは居ないはず…………⁉︎」

 

 ニジーは小声でそんな風に呟いていた。

 ニジーの口調から、別の名探偵プリキュアがいる事、デカレンジャーの存在を把握している事が分かった。

 だが、この時の麦翔達には聞こえていなかった。 

 何故なら。

 

「ハンニンダー!」

「来るよ!」

「ダァァァァァ!」

 

 ハンニンダーが迫ってきており、麦翔はそう叫んだ。

 ハンニンダーが回転しながら突っ込んでくると、3人はハンニンダーの攻撃を受け止める。

 

「「「うぅぅぅぅ…………!」」」

 

 3人はそんな唸り声を出す中、どんどん下がっていく。

 だが、ある程度下がると止まる。

 そして。

 

「「「ハァァァァァ!」」」

 

 3人はそう叫ぶと、ハンニンダーに蹴りを入れる。

 それを受けたハンニンダーは、大きく吹き飛ばされる。

 ハンニンダーが着地すると。

 

「その程度では倒せないよ!」

「ハンニンダー!」

 

 ニジーがそう言うと、ハンニンダーが再び迫ってくる。

 すると。

 

「僕が抑えるから、トドメは任せたよ!名探偵プリキュア!」

「うん!」

「はい!」

 

 麦翔はそう言うと、ハンニンダーに向かっていき、あんなとみくるはそう頷く。

 

「これで行くか!ディーブラスター01!ディーブラスター02!」

 

 麦翔はそう言うと、足にマウントされていた拳銃を取り出す。

 ディーブラスターとは、デカレッドの基本装備であるディーマグナムをベースに開発された新装備だ。

 麦翔が変身するデカバイオレットは、ディーブラスターともう一つの武器を状況に応じて使い分けているのだ。

 

「ふっ!はっ!」

 

 麦翔は、二挺拳銃としてディーブラスターを持って、銃撃しながら攻撃をしていく。

 そんな中。

 

「っ⁉︎あれは…………ボス!」

 

 避難誘導をある程度終えて、ハンニンダーの様子を確認しにきた紅矢は、名探偵プリキュアとデカバイオレットを見て、驚愕の表情を浮かべると、ボスという人物に通信をする。

 一方、この時代のデカベースの司令室には、ライオンの頭の獣人といえる存在が状況を見ていた。

 

「確認している。まさか…………名探偵プリキュアの登場に、謎のデカレンジャーか…………」

『どうします?』

「ひとまず、戦闘が終わり次第、紫のデカレンジャーをこちらに連れてくるんだ」

『ロジャー!』

 

 送られた映像を見て、その獣人はそんな風に呟いていた。

 紅矢がそう聞くと、その獣人は麦翔を連れてくる様に指示をする。

 一方、麦翔がハンニンダーを抑えている中、あんなとみくるは。

 

「一歩の勇気が!」

「答えになる!」

 

 2人はそう言うと、顔を見合わせて、力強く頷いた。

 そして、ジュエルキュアウォッチを取り出すと、長針を11に合わせる。

 長針が元に戻ると。

 

「「これが私たちの…………アンサーだあああああああ‼︎」」

 

 2人はそう叫ぶと、光を纏い、ハンニンダーへと向かっていく。

 

「よっと!」

 

 それに気づいた麦翔は、すぐにハンニンダーから離れた。

 光を纏った拳が、ハンニンダーの胴体を一瞬で貫いた。

 纏っていた光が消えて、ハンニンダーの反対側に着地したあんなとみくるは。

 

「「キュアット解決!」」

 

 そう叫びながら、決めポーズを取る。

 すると、ハンニンダーは光に包まれる。

 

「ハン……ニン……ダ………」

 

 力を失った声とともに、ハンニンダーは光に包まれ、霧のように消えていった。

 すると、光があんなの手元に向かうと、あんなの手にあったのは、マコトジュエルだった。

 

「よくやったね。…………さて、ニジーだったね。君には色々と話を聞かせてもらうよ」

「くっ………!今日は幕を下ろしておこう!」

 

 麦翔は、あんなとみくるの2人を労いつつ、ニジーに同行する様に言う。

 それに対して、ニジーはそう叫ぶと、ボールを地面に叩きつけ、煙幕を出す。

 すると、ニジーは姿を消していた。

 

「いなくなった…………」

「逃げられたか…………」

 

 みくるがそう呟く中、麦翔はそんな風に呟いた。

 


 

 その後、結婚式場ではウェディングベルが鳴り響いていた。

 まりの頭には、あのティアラがあった。

 結婚式が行われる中、変身したままのあんな、みくる、麦翔は少し離れた屋根の上から見ていた。

 

「良かった…………式に間に合って」

「お二人とも、ありがとうございました!」

「私たちのおかげというか…………あっ!怪盗!」

「いや、本物のともかさんだよ」

 

 あんなが安堵の声を出す中、みくるはそう言う。

 あんなが照れ臭そうにそう言う中、視界にともかが現れる。

 また怪盗が現れたのではとあんなは思ったが、麦翔はそう指摘する。

 現れたともかは、本物だった。

 そして、まりさんはブーケを投げて、ともかがそれをキャッチした。

 それを見ていたあんなは、口を開く。

 

「あっ!私、帰らないと!誕生日パーティーが…………!」

「その事なんだけど…………」

「あの…………プリキュアになれたってことはテスト合格ですよね!1999年4月〜!とうとう私もキュアット探偵事務所の名探偵になったんだぁ!」

 

 あんなは、誕生日パーティーがある事を思い出し、そう言う。

 麦翔が何かを言おうとすると、みくるはそんな風に叫んだ。

 

「……1999年? またわけ分からない事を………」

「ポチ?」

「いやいや!今日は1999年4月2日、春です!ほら!」

 

 それを聞いたあんなは、訝しげな表情を浮かべると、そんな風に言う。

 そんなあんなに対して、みくるはそう叫びながらある場所を指差す。

 そこには、満開の桜があった。

 

「…………えっ?桜…………?私たちが居たのは……………2027年1月冬…………」

「…………言いづらいんだけど…………本当だ。僕たちは今、1999年に居るんだ…………」

「えっ?…………もしかして私達…………昔にタイムスリップしちゃったのおおおおおおおおおおおおーっ⁉︎」

 

 あんながそう呟く中、麦翔はそう言う。

 これが現実であると。

 それを聞いて、あんなはそんな風に叫んだのだった。

 すると。

 

「は〜い」

「「「っ⁉︎」」」

 

 そんな風に声をかけられ、あんな達は声が聞こえた方を向く。

 そこには、紅矢の姿があった。

 

「えっと…………誰?」

「俺は…………宇宙警察の沖田紅矢(おきたこうや)ってんだ」

 

 あんながそう聞くと、紅矢はそう名乗りながら、SPライセンスを取り出して、カバーを展開する。

 

「それって…………麦翔さんの⁉︎」

「…………何の用ですか?」

「いやな。そこのお嬢さん方はともかく、お前。ちょっと来てもらおうか?」

 

 みくるは、紅矢が麦翔と同じSPライセンスを持っているのを見て、そんな風に言う中、麦翔はそう聞く。

 麦翔の問いに対して、紅矢はそんな風に言うのだった。

 タイムスリップしたという事実が判明する中、麦翔は紅矢に連行されようとしていた……………。




今回はここまでです。
今回は、たんプリとデカレンジャーの第一話を書いてみました。
1999年のデカレンジャーサイドは、デカレッドはオリキャラですが、ドギーに相当する立場のキャラは、原作デカレンジャーでも登場したキャラとなっています。
あんなとみくるがプリキュアになり、麦翔はデカバイオレットに変身しました。
ディーブラスターの形状は、アギト超能力戦争に登場する仮面ライダーG6の持っている銃をベースにしています。
そして、沖田紅矢に連行される麦翔。
果たして、どうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
あくまで現時点で書ける範囲です。
もし、たんプリとデカレンジャーでリクエストがあれば、下記のリンクから受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=336800&uid=373253
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