プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

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怪奇蜘蛛男

 ある山奥。

 そこに道路があり、木陰から、謎の存在がある男を見ていた。

 その男はバイクに乗って、走っていた。

 その男の名は、本郷猛。

 バイクに乗って走る中、ある場所にいた男がストップウォッチを見つめる。

 本郷が到着すると同時に、その男はストップウォッチを押す。

 

「うん。なかなかいい調子だ。だが、この程度のラップタイムでは、まだまだグランプリの優勝は難しいぞ、本郷」

「ははは!敵わないな、立花のおっちゃん!よし!もう一度回ってみます!今度は10秒くらいは短縮してみせますからね!」

 

 その男は、本郷にそう話しかける。

 彼は、立花藤兵衛。

 スナックAmigoのオーナーで、本郷のトレーナーだ。

 本郷はそう言うと、バイクを走らせる。

 

(まったく。子供の様なやつだ。しかし、ライダーとしては超一流。しかも、城北大学生化学きっての秀才とは、誰も信じられんだろう)

 

 立花は、そんなふうに思う。

 この時の立花は、気づいていなかった。

 本郷が狙われていたという事に。

 本郷がバイクを走らせる中、ある事に気づく。

 それは、自分の後ろに、5台のバイクがいた事だ。

 

「見たことがないグループだが…………俺に挑戦する気だな。よし!」

 

 本郷は、そのバイクのグループを、自分に対する挑戦者だと認識する。

 そのまま走っていくと、ある光景が目に入る。

 それは、後ろの一団と似た様な服装を着たバイクに乗った一団が、まるで挟み撃ちをするかの様に待ち構えていたのだ。

 

「明らかに俺を狙ってる」

 

 本郷はそれに気づいて、そう呟く。

 前と後ろから迫ってきて、挟み撃ちにされそうになっていた。

 すると、本郷は口を開く。

 

「よぉ〜し!ふん!」

 

 本郷はそう言うと、バイクで思い切りジャンプをする。

 その一団は、慌てて止まった。

 本郷がそれを見ると、バイクの一団はどこかに去っていく。

 

「なぜあんな真似をしたのか、突き止めてやる!」

 

 本郷はそう言うと、そのバイクの一団を追う。

 それが罠であるとも気付かずに。

 しばらく走らせると、ある場所に集まっていた。

 本郷がそれを覗いていると。

 

「うわっ!?」

 

 突如、糸が本郷に向かってきて、拘束されてしまう。

 すると、不気味な笑い声を出しながら、人が現れて、本郷は意識を失う。

 本郷が意識を取り戻した際には、そこは手術室の様な天井であり、顔にペイントがされている男達が本郷を覗き込んでいた。

 本郷は手足を動かそうとするが、拘束されており、動けなかった。

 

「ここは一体どこだ!?俺を自由にしろ!!くっ!」

 

 本郷はそう言うと、拘束を外そうとするが、外れなかった。

 すると、謎の笑い声が聞こえてくる。

 

「ハッハッハッ!本郷猛!ようこそ、我がショッカーに来てくれた!」

「ショッカー…………?一体、何のことだ?」

 

 その声がそう言うと、本郷はそう言う。

 ショッカー。

 それは、世界のあらゆるところに網が張られる悪の組織である。

 本郷猛は、日本の人里離れた秘密基地に運び込まれたのだ。

 ショッカーの目的は、世界各国の人間を改造して、意のままに動かして、世界を征服する事を企む恐るべき組織だった。

 その声が、話をする。

 

「我々が求めている人間は、知能指数600、スポーツ万能の男。君は選ばれた栄光の青年だ」

「バカな!俺はショッカーに入ったつもりはない!」

「ハッハッハッ!遅いのだ、本郷!君の意思に関わらず、君は既にショッカーの一員にほぼなってしまっているのだ!君が意識を失って、既に一週間。その間にショッカーの科学グループは、君の肉体に改造を施した!君は今や、改造人間なのだ!改造人間が世界を謳歌し、その改造人間を支配するのが、私だ!世界は私の意のままになる!」

「改造人間?はっ!信じるものか!」

 

 その声は、そんなふうに言う。

 本郷猛が意識を失っている間に、本郷は改造されていたのだ。

 本郷がそう言うと、声が聞こえてくる。

 

「信じざるを得ない様にみせてやるがいい!」

 

 その声がそう言うと、科学者の1人がボタンを押す。

 すると。

 

「あっ!あぁぁぁっ!」

 

 どこからともなく、風が吹いてくると、腰についているベルトの風車が回る。

 本郷が呻く中、風は止まった。

 科学者は、本郷に話しかける。

 

「お前の体に、今から5万ボルトの電流を流す。並の人間なら、一瞬の黒焦げの死体となる。しかし、改造され、お前は風力エネルギーを蓄えた」

 

 科学者の1人がそう言うと、他の人に合図をして、何かの装置をつける。

 その男が装置を動かすと。

 

「うわぁぁぁぁぁ!!あぁぁぁぁぁ!!」

 

 本郷に5万ボルトの電流が流れてきて、本郷は苦しい声を出す。

 すると、科学者の1人が口を開く。

 

「やけど一つ、君の体には残らない。ただ、その苦痛は脳改造が行われていない為だ。脳改造が済み、指令の動く様になれば、君は完璧なる、ショッカーの改造人間の一員になれる!」

 

 その男がそう言う中、電流が止められた。

 本郷が荒く息を吐く中、口を開く。

 

「死んでも……………貴様の思い通りの人間になるものか!」

「誰しもが始めはそう思う!そしてやがてショッカーの一員である事に感謝する様になる!本郷猛の脳改造を開始する!」

 

 本郷がそう言うと、その男はそう言う。

 脳改造が行われようとする中、突然、その装置が爆発する。

 電気が消えて、サイレンが鳴る。

 

「発電機がやられました!」

「直ちに探し出すのだ!」

 

 入ってきた男がそう言うと、科学者達は、部屋から出ていく。

 その間、本郷は。

 

「ううっ……………!」

 

 本郷は、鎖を破壊しようとしていた。

 力を込めると、鎖はあっという間に破壊された。

 すると、部屋の扉が開く。

 本郷は警戒しながら、鎖を手に巻く。

 その人が入ってくると、本郷は驚いた。

 

「あなたは……………緑川先生!先生は確か、行方不明に…………!?」

「うむ。全てはショッカーの……………!?」

 

 本郷はそう言う。

 そこに居たのは、緑川弘。

 本郷猛の恩師だった。

 緑川博士がそう言うと、明かりが着く。

 

「はっ!いかん!本郷君!ここから脱出するんだ!」

「しかし……………どうやって?」

「あの天井を破れば、脱出口がある!」

「………………無理です!この高さでは…………!」

 

 緑川博士がそう言うと、本郷はそう聞く。

 緑川博士の言葉を聞いた本郷が、天井を見ながらそう言うと。

 

「本郷君!君は、鉄の留め金を苦もなく切れた!人間には不可能な事だが、君は改造人間なんだ!皮肉にも、ショッカーが実験用に君の体に風圧を与えた為に、恐るべきエネルギーが君の体に蓄積されたのだ!」

「そんな事が……………!?」

「出来る。今の君になら!」

 

 緑川博士はそう言う。

 本郷がそう聞く中、緑川博士はそう言う。

 鉄の拘束具を破壊する中、緑川博士は口を開く。

 

「ぐずぐずしてはおれん!やってみるんだ!本郷君!」

 

 緑川博士がそう言うと、本郷は大きくジャンプして、天井を破る。

 それと同時に、科学者が戻ってくる。

 

「あっ!居ない!?」

「あっ!天井から逃げた!」

 

 科学者達は、そう話した。

 本郷猛と緑川博士は、ショッカーの秘密基地から脱出して、バイクを走らせていた。

 だが、ある存在が本郷達を見ていた。

 すると、糸が飛んできて、本郷はそれを避ける。

 だが、目の前に蜘蛛の巣が現れ、2人は転倒する。

 そして、本郷は崖下に落ちていく。

 

「ああっ!本郷君!本郷君!!」

 

 緑川博士がそう叫ぶ中、不気味な笑い声を出す女が3人現れた。

 その女達によって、緑川博士はある場所に連れて行かれた。

 そこに居たのは、蜘蛛男と呼ばれる男だった。

 

「ショッカーを裏切れば、死だ。たった1人の娘もな」

 

 蜘蛛男がそう言うと、部下達と共に、緑川博士に迫る。

 

「娘…………ルリ子…………!」

「死ねぇ!緑川…………!!」

「娘は、殺さんでくれ!」

 

 緑川博士がそう言う中、蜘蛛男は迫る。

 すると、崖の上に何かが現れる。

 そこには、バッタの様な形の仮面を被った男がいた。

 

「貴様…………!」

「とうっ!」

 

 蜘蛛男がそう言うと、そのバッタの仮面の男は飛び上がる。

 すると、蜘蛛男とその仲間と応戦する。

 蜘蛛男を落とした後、他の仲間達とも戦っていく。

 

「とうっ!はっ!」

 

 その男は、蜘蛛男の仲間を次々と倒していく。

 

「とうっ!」

 

 その男は大きくジャンプすると、その場から去っていく。

 蜘蛛男は、悔しそうに見ている事しかできなかった。

 その後、ある道路では。

 

「うぅ〜ん!やっぱり美味しいわね!」

「色々と食べてるね」

「そうね」

「それがなぎさメポ」

「そうミポ」

「そうポポ!」

 

 3人の女の子と三匹の妖精が歩いていた。

 3人は、プリキュアと呼ばれる戦士である。

 美墨なぎさはキュアブラック、雪城ほのかがキュアホワイト、九条ひかりがシャイニールミナスに変身する。

 3人が歩いていると。

 

「何をする!?」

「「「っ!?」」」

 

 そんな声が聞こえてきて、なぎさ達は頷くと、Amigoの中へと入っていく。

 すると、立花藤兵衛が、ショッカーの手先に襲われていたのだ。

 

「アンタ達は!?」

「マスター!?」

「君たちか!こいつらが襲ってきた!」

「よく分からないけど、行くわよ!」

 

 なぎさ達がそう言うと、立花はそう言う。

 すると、なぎさ達は変身アイテムを取り出す。

 

「「デュアル・オーロラウェーイブ!!」」

 

 カードが装填されたハートフルコミューンの上部を360度回転させ、互いに手を繋ぐと共になぎさは右手、ほのかは左手を真上に突き出してそのように叫び、2人は虹色の光に包まれる。

 

「ルミナス・シャイニングストリーム!」

 

 続いて、タッチコミューンのポルンの顔部分に右手をかざしたひかりも金色の光に包まれる。

 すると、3人は変身が完了して、名乗りをあげる。

 

「光の使者、キュアブラック!」

「光の使者、キュアホワイト!」

「「ふたりはプリキュア!」」

「輝く命!シャイニールミナス!光の心と光の意志、すべてをひとつにするために!」

 

 3人は変身して、ショッカーの手先と応戦していく。

 

「はっ!ハアッ!」

「ふっ!はっ!」

「ハアッ!はっ!」

 

 3人は、格闘戦でショッカーの手先を倒していく。

 すると、何人かはもう1人の女性の方へと向かう。

 

「この娘じゃない!」

「車で行った方だ!」

「アンタ達、何者なのよ!?」

「お前達が何者かは知らんが、我らショッカーの邪魔をするな!」

「ショッカー…………?」

「あっ!」

 

 その男達は、その女性を見ると、そのままどこかへと向かってしまう。

 なぎさ達は、立花に話しかける。

 

「大丈夫!?マスター!」

「あ、ああ。それより、ルリ子が危ないんだ!彼女を助けてやってくれ!」

「ルリ子さんが!?」

「場所はどこなんですか?」

「場所はこの紙に書いてある」

 

 なぎさ達が話しかけると、立花はそう言う。

 どうやら、雪城ほのかは、ルリ子とは知り合いの様だ。

 立花は、ルリ子が向かった場所をすぐに紙に書き、なぎさ達に渡す。

 なぎさ達は、すぐにそこに向かう。

 ルリ子の親友である野原ひろみが話しかける。

 

「マスター、あの子達は?」

「人知れず戦っている子達だよ」

 

 ひろみがそう聞くと、立花はそう言う。

 立花は、プリキュアの正体を知っていたのだ。

 なぎさ達は、ルリ子が向かった場所へと向かう。

 

「確か……………ここら辺よね?」

「その筈なんだけど……………」

「あっ……………!あれ!」

 

 なぎさ達はそう話しながら、周囲を見渡す。

 すると、シャイニールミナスがそう叫ぶ。

 そこには、ルリ子を抱えた蜘蛛男がいた。

 

「ルリ子さん!」

「何なのよあいつ!」

「とにかく、追いかけましょう!」

 

 なぎさ達は、ルリ子を抱えた蜘蛛男の後を追う。

 それと同時に、本郷もバイクに乗って追いかけていた。

 本郷がバイクを操作すると、バイクの形が変わっていき、マフラーから炎が出てくる。

 バイクが加速していく中、風がタイフーンに当たり、風車が回り、姿が変わっていく。

 その頃、なぎさ達は蜘蛛男に追いついていた。

 

「やっと追いついたわよ!」

「ルリ子さんを離しなさい!」

「あなた達は何者ですか?」

「我は、栄光あるショッカーの一員、蜘蛛男だ!」

「ショッカー?さっきから一体何なのよ!?」

「貴様らが知る必要はない!」

 

 なぎさ達はそう叫ぶ。

 蜘蛛男のショッカーという単語になぎさが首を傾げる中、蜘蛛男はそう言うと、手下達を出してきて、プリキュア達にけしかける。

 

「はっ!ハアッ!」

「ふっ!はっ!」

「はっ!」

 

 なぎさとほのかが、ショッカーの戦闘員と戦っていき、ひかりは2人のサポートを行なっていた。

 だが、苦戦していた。

 

「こいつら…………強くない?」

「確かに……………」

「ええ…………」

「貴様らは強いのは認めてやろう。だが、改造人間に勝てると思うな!」

「改造人間…………!?」

「えっ……………!?」

 

 なぎさ達がそう話す中、蜘蛛男はそう言う。

 改造人間である事を知り、驚いていた。

 すると。

 

「待てい!」

「っ!?」

 

 そんな声が聞こえてきて、その場にいる全員が、上を見る。

 そこには、本郷が変身した存在がいた。

 

「何あれ?」

「バッタ…………?」

「何でしょうか…………?」

「貴様は…………!?」

「俺は…………自然が遣わした使者…………仮面ライダー!」

「仮面……………?」

「ライダー…………?」

 

 なぎさ達が首を傾げる中、蜘蛛男がそう言うと、本郷はそう名乗る。

 この瞬間、始まりの仮面ライダー、仮面ライダー1号が誕生したのだ。

 本郷はジャンプすると、ショッカーの手先と戦っていく。

 

「ふっ!ハアッ!」

 

 本郷は、蜘蛛男の手下を次々と倒していく。

 それを見ていたプリキュア達は。

 

「私たちも負けてらんないわよ!」

「ええ!」

「サポートは任せて!」

 

 プリキュア達も、蜘蛛男の手下と再び戦っていく。

 手下達が倒れていくと、泡の様になって消えていく。

 

「あとはアンタだけよ!」

「ほざくな!」

 

 なぎさがそう言うと、蜘蛛男は激昂して、仮面ライダー1号とプリキュア達に襲いかかってくる。

 

「ふっ!はっ!」

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 仮面ライダー1号とプリキュア達は、蜘蛛男と戦っていく。

 3人の戦士の攻撃と、シャイニールミナスの援護によって、蜘蛛男は追い詰められていた。

 

「行くぞ!ハァァァァァ!!」

 

 本郷はそう叫ぶと、大きくジャンプをして、キックを蜘蛛男に叩き込む。

 それを受けた蜘蛛男は倒れて、泡に包まれると、そのまま消えていく。

 本郷は、後からやってきた立花にルリ子を託した。

 そして、プリキュア達と顔を見合わせる。

 

「あんたは一体…………?」

「俺は、本郷猛だ」

 

 なぎさがそう聞くと、本郷はそう答える。

 これは、仮面ライダーとプリキュアが、悪の組織であるショッカーと戦う物語だ。




今回はここまでです。
今回は、始まりの仮面ライダーである仮面ライダー1号と、始まりのプリキュアであるふたりはプリキュアのコラボです。
ちなみに、プリキュア側の時系列は、最終回後です。
ショッカーに立ち向かっていきます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
プリキュアと仮面ライダーのコラボは、まだいくつか考えています。
デパプリとガヴ、ひろプリとセイバーかギーツかリバイス、スマプリとセイバーか電王とかですね。
何をやるのかは未定です。

連載するならどれにするか

  • ひろプリとジオウ
  • ひろプリとガヴ
  • ひろプリとゴースト
  • 初代プリキュアと仮面ライダー
  • デパプリとガヴ
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