プリキュアと他作品のクロスオーバー小説   作:仮面大佐

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第2弾
ヒーローガールと狐の戦士の誕生


 仮面ライダーギーツ。 

 デザイアグランプリという未来人が開催していたゲーム。

 それに参加していた仮面ライダーの1人。

 浮世英寿という人物が変身しており、デザイアグランプリの責任者であるスエルを撃破して、誰もが幸せになれる世界を創った。

 その浮世英寿は…………。

 

「待て!」

 

 とある人物を追いかけていた。

 浮世英寿が追いかけていた人物は男で、何かの種子などを持っていた。

 すると、男の前にゲートが開くと、男はゲートに飛び込み、そのままゲートは閉じられる。

 

「逃げられたか…………」

 

 英寿は悔しそうにそう呟く。

 その後、英寿はある場所に向かう。

 

「英寿」

「どうだった?」

「すまない、逃げられた」

「そうか…………」

「となると…………かなり厄介だね」

 

 英寿がある部屋に入ると、その部屋にいた人物達はそう話しかける。

 桜井景和、鞍馬祢音、吾妻道長、五十鈴大智の4人だった。

 この4人も仮面ライダーだ。

 この部屋は、かつて、デザイアグランプリが行われていた時の待機場だった。

 現在は、情報共有を行ったりするなどの、憩いの場となっている。

 すると、その部屋に更に人が入ってくる。

 

「それにしても、そいつ(大智)の研究所から、ジャマトの種子が何個か持ってかれたって?」

「それはまずいんじゃない?」

「ジャマトが出てきてしまうという事じゃろ?」

 

 そんな風に言いながら入ってきたのは、晴家ウィン、我那覇冴、丹波一徹の3人だった。

 そう。

 謎の男によって、ジャマトの種子が何個か持っていかれてしまったのだ。

 

「ああ。持っていかれたのは、ポーンにナイト、ビショップ、ルークの物。更には、ジャマトライダーでも生み出すつもりなのか、保管してたデザイアドライバーやジャマトバックル、ディスコアIDもいくつか盗まれた」

「基本的なジャマトは生み出せるって事か…………」

 

 五十鈴大智は、男に持っていかれた物を説明する。

 持っていかれたのはそんな感じなのだと。

 すると、それを聞いていた1人の女性が口を開く。

 

「どうしましょうか?英寿」

「その男が向かった場所に向かいたいが…………どうも、厄介な事になってな」

「どういう事?」

「どうやら、違う世界に逃げ込んだようだ」

 

 口を開いたのはツムリ。

 デザイアグランプリのナビゲーターで、仮面ライダーのサポートを行なっている。

 英寿の言葉に祢音が首を傾げると、英寿はそう言う。

 

「違う世界?」

「となると…………盗んだ男は、未来人である可能性が高いね」

「そんな事が出来るのは…………未来の奴だけか」

「英寿なら、その世界に介入出来るんじゃないの?神様だし」

「神様と言っても、違う世界にはそう簡単には介入出来ない」

「マジか……………」

 

 冴が首を傾げると、大智と道長はそう言う。

 違う世界に逃げ込むなんて芸当が出来るのは、4次元ゲートと呼ばれる物を操れる未来人くらいのものだと。

 景和がそう聞くと、英寿はそう言い、ウィンは頭を抱える。

 

「それに、ジーン様の報告では、ジーン様やニラムが管理していたヴィジョンドライバーが、何者かによって複製され、持ち出されたそうです」

「つまり……………4次元ゲートとやらを使えたのは…………」

「ヴィジョンドライバーを複製したからだろうな」

 

 ツムリはそんな風に報告する。

 デザイアグランプリの運営に関係するヴィジョンドライバーが、複製されたのだ。

 一徹がそう言うと、英寿はそう言う。

 

「それで、どうすんだ?別世界に介入出来ないとなると、どうしようも出来ねぇぞ」

「………………」

「どうしたもんかな…………」

 

 道長が端的に現状を言うと、英寿達は頭を抱える。

 別世界にそう簡単には介入出来ない以上、どうしようも出来ないからだ。

 すると。

 

『…………異世界の戦士達よ』

『っ!?』

 

 そんな声が聞こえてきて、英寿達は身構えた。

 すると、デザイアグランプリの休憩室の天井に、星が現れる。

 

「何これ!?」

「どうなってんの!?」

『…………異世界の戦士達よ。聞こえていますか?』

「あなたは?」

『…………私は、とある世界の存在。あなた方の世界の存在が侵入した者の居る世界のです』

 

 祢音と景和が驚く中、英寿はそう聞く。

 その存在はそう答える。

 

「……………マジか」

「つまり、未来人が侵入した世界の存在………?」

「神様的な存在って事か」

「…………そう考えるのが自然だね」

 

 ウィンが唖然とする中、冴、道長、大智はそう呟く。

 あまりにも超常的すぎるのだ。

 

「…………それで、そのあなたがどういったご用でしょうか?」

『…………あなた達の世界の存在は、私の世界の闇と接触し、世界を不幸に陥れようとしています』

「…………不幸に?」

「恐らく、スエルに賛同していたオーディエンスの1人のことかと」

「あいつ絡みか…………」

「だとしたら、ヴィジョンドライバーとかを複製できたのにも納得だな」

 

 一徹がそう聞くと、その存在はそんな風に答える。

 英寿が首を傾げると、ツムリはそう推測し、ウィンは納得するように言う。

 スエルとは、デザイアグランプリの創始者であり、エグゼクティブプロデューサーであり、現代の人を見下す性格。

 逃げた男は、スエルに賛同していたオーディエンスの1人の可能性が高かったのだ。

 

『…………このままでは、私たちの世界は闇に閉ざされ、不幸に満ちてしまいます』

「そんな…………!?」

「どうすれば…………」

「俺たちは、アンタの世界には介入出来ないんだぞ」

 

 その存在がそう言うと、景和と祢音がそう言う中、道長は冷静にそう突っ込む。

 すると。

 

『…………分かっています。ですので、あなた達の力を託す存在をその世界で見つけて欲しいのです』

「…………なるほど。俺たちの力を託せる人物を見つけて、そいつらに戦ってもらうって事か」

 

 その存在がそう言うと、英寿はそう言う。

 その存在の提案とは、英寿達の仮面ライダーとしての力を託せる人物を見つける事だった。

 

「…………ですが、確かにスエルに賛同するオーディエンスが紛れ込んだのは私たちの責任でもありますが、そちらの世界の人達に戦わせるなんて…………」

 

 それには、ツムリは難色を示した。

 確かに、スエルに賛同するオーディエンスを逃してしまったのはこちらの落ち度だが、その為に、現地の人たちを巻き込むのは良くないと思っていた。

 

「…………でも、このままじゃ、向こうの世界にジャマトが現れるでしょ?」

「だったら…………やるしかないよね」

「…………悪趣味なオーディエンスとかいう奴をぶっ潰してやりたかったが、仕方ねぇな」

 

 景和、祢音、道長の三人はそう言う。

 ツムリの言いたい事は分かるが、自分たちが介入出来ない以上、その世界の人たちに任せるしかないと。

 

「…………俺も姉さんと同じ気持ちだ。だが、だからといって、ジャマトを放置するわけにはいかない。向こうの世界には、ナッジスパロウの様な存在は居ないからな」

「同感だね。この話は、春樹君には聞かせない方がいい」

「だな。あいつに負担をかけたくないからな」

 

 英寿が景和達に同意する中、大智と道長はそう言う。

 春樹とは、クイーンジャマトと清春という人物の間に生まれた人間とジャマトのハーフであり、現在は道長が父親代わりに面倒を見ている。

 それを聞いたツムリは。

 

「…………分かりました。ですが、どうするのですか?」

「…………恐らく、鍵は俺だ」

『…………ええ。私とあなたの力を合わせれば、4人分は行けると思います』

「4人か…………」

 

 ツムリが星に話しかけると、英寿はそう言う。

 英寿の創世の力と、その存在の力を合わせれば、4人分なら行けると。

 それを聞いた冴がそう呟くと。

 

「なら、ギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファの4人分で良いんじゃねぇか?」

「確かに。丁度4人だしね」

「私たち?」

「良いの?」

「その方がいい。ツムリさんから話は聞いている。スエルとかいうのを倒したのは、君たち4人なのだから」

 

 ウィンがそんな風に言うと、大智も同意する。

 祢音と景和が戸惑いつつそう聞くと、一徹はそう言う。

 それを聞いた景和達は。

 

「…………ありがとうございます」

「英寿」

「やるぞ」

「ああ」

 

 景和がお礼を言う中、祢音と道長はそう言う。

 英寿が創世の力を発動すると、英寿の手に、ギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファのIDコアが出現する。

 景和は思わず、自分のデザイアドライバーを取り出すと、タイクーンのIDコアは装填されたままだった。

 

「…………創世の力で、新たなギーツ達のIDコアを生み出したのですね」

「ああ。頼むぞ」

『…………はい』

 

 ツムリがそう言うと、英寿は四つのIDコアを星に向かって渡す。

 すると、IDコアが消えて、星は徐々に消えていく。

 

『…………あなた達の力、確かに受け取りました。希望を…………』

 

 そんな声が聞こえてくると、星は消える。

 それを、英寿達は黙って見ていた。

 そんな中、その未来人が侵入した世界。

 それとは別の世界にあるソラシド市。

 ソラシド市にあるとある建物では、1人の少年が目を覚ます。

 

「ふわぁ〜…………よく寝た」

 

 その少年はそう呟く。

 その少年は、狐塚永守(こづかえーす)

 ソラシド市に住んでいる。

 永守は顔を洗うと、リビングに向かう。

 

「…………さてと、朝飯にするか」

 

 永守はそう呟く。

 現在、この家には永守1人だけが住んでいる。

 理由は、両親が海外で仕事をしているからだ。

 その為、水道光熱費などは両親が払っており、永守は両親が作り置きした食べ物や、時折自炊を行っている。

 

「……………うん、美味い」

 

 永守は朝食を食べる。

 その後、永守は出かけていく。

 散歩に出かけたのだ。

 しばらく歩いていると、知り合いを見かけた。

 

「よお、景都、ましろ」

「あ、永守!」

「こんにちは!」

 

 永守はそう話しかける。

 そこにいたのは、狸塚景都(まみづかけいと)と、虹ヶ丘ましろの2人だった。

 この2人は、同じ学校に通っている同級生だ。

 

「どうしたんだ?こんな所で」

「ちょっと、姉ちゃんに買い物を頼まれてね。ましろちゃんと会ったんだ」

「私は、おばあちゃんからお使いを頼まれてて。たまたま会ったんだ」

 

 永守がそう聞くと、景都とましろの2人はそう答える。

 どうやら、買い物の最中に出会った様だ。

 

「へぇ……………ましろは何を買ってるんだ?」

「頼まれたのは…………ローズオイルにシナモンスティック、干したカエル……………って、干したカエルって、どこで手に入るの?」

「いや、俺に聞かれても……………」

 

 永守がそう聞くと、ましろはメモを見ながらそう言うが、最後の干したカエルに関してはそう聞くと、景都はそう答える。

 すると、何かが空から落ちてくる。

 

「ん?……………何これ?」

「メモ帳みたいだな」

「ああ。だけど、なんで空から落ちてきたんだろ?」

 

 それを拾うと、メモ帳だと分かった。

 それを見たましろ、永守、景都の3人がそう話すと。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

「ん?」

 

 そんな声が聞こえてきて、永守達は上を向く。

 すると、上から青髪のサイドテールの女の子が落ちてきていた。

 

「そこ!退いてください!!」

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

「何で空から人が!?」

 

 その青髪の女の子がそう叫ぶと、永守達はそう叫ぶ。

 すると、青髪の女の子が紫色のモヤみたいなのに包まれると、ゆっくりと着地する。

 そして、紫色の髪の赤ちゃんをキャッチする。

 

「せ、セーフ……………」

 

 その青髪の女の子がそう呟くと、赤ちゃんは嬉しそうに笑う。

 それを、永守達が唖然としながら見ていると。

 

「……はっ!ご、ごめんなさい!ビックリしちゃいましたよね?実は私も相当ビックリしてて!偶然誘拐現場に出くわして、この子を追いかけて不思議な穴にえいやと飛び込んだら空の上にポコって!!それでピューって!!」

「た、たいむ……」

「誘拐現場?何の話だよ?」

 

 その青髪の女の子がそう叫ぶと、ましろはそう呟き、永守はそう言う。

 すると。

 

「はっ……え!?え!?何ですか、この変な街!?あれ、何ですか!?あれは?も、もしかしてここって…………魔法の世界〜!?」

「タ〜イム!」

 

 すると、その女の子は周りの風景を見ながらそう叫ぶ。

 すると、ましろはそう叫んだ。

 それに永守と景都が驚く中、静寂が続くと、2人は口を開く。

 

「「……これ、夢だ」」

「えぇぇぇぇ………………!?」

「何を現実逃避しているんだよ?どう考えても現実だろ」

「またまたぁ。夢じゃなかったら、空から人なんて降ってこないよ」

「そうですよ。夢じゃないのならこんな魔法の世界になんて来ませんし」

 

 その青髪の女の子とましろが同時にそう言うと、景都は驚き、永守がそう突っ込むと、その青髪の女の子とましろは、現実逃避を続ける。

 そんな中、空中に紫色の穴が開き始めていた。

 そして、自己紹介を始める。

 

「初めまして。夢の中の人。私、ソラ・ハレワタールです」

「私はましろ。虹ヶ丘ましろだよ。それで、この2人が……………」

「俺は狐塚永守(こづかえーす)だ」

「俺は狸塚景都(まみづかけいと)。よろしく」

 

 青髪の女の子……………ソラがそう言うと、ましろ達も自己紹介をする。

 ソラは周囲を見渡しながら口を開く。

 

「鉄の箱が道を走ってるなんて、夢の世界は凄いですね」

「車だけどな」

「車を知らないんだ……………。もしかして、車がない時代から来たとか?」

「車って言うんですか。この夢の街、名前はなんて言うんですか?」

「ソラシド市だよ」

「ソラシド市…………良い名前です」

 

 ソラは、周囲の車を見ながらそう言う。

 それを聞いた永守と景都がそう言う中、ソラはそう聞く。

 街の名前を聞くと、ましろはそう答える。

 すると、ソラはましろが持っている手帳に気がつく。

 

「ああ〜!」

「え?あぁこれ?もしかして……」

「はい!私のです!拾ってくれてありがとう!とても大事な手帳なんです!」

 

 ソラがそう言うと、ましろはソラに手帳を渡す。

 永守達が手帳を見ると、見た事がない文字で書かれていた。

 

「それにしても、この字、分かるか?」

「分かんない………」

「それ、どこの文字なの?」

「これですか?スカイランドの文字で、私の……………」

 

 永守たちがそう話すと、景都はそう聞く。

 ソラがそう答えようとすると、何かが地面に落ちてくる。

 

「夢の中、本当に何でもありだよ!?」

「夢じゃない気がするんだけど……………」

 

 ましろがそう叫ぶ中、景都はそう呟く。

 すると、土煙の中から声が聞こえてくる。

 

「許さないのねん、ソラ。まずはお前をボッコボコにして。それからプリンセスをいただくのねん!」

 

 そんな声が聞こえてくる中、土煙が晴れる。

 その声の主は、紫の体色をして豚のような顔に肥満体で、モヒカン頭にでべそ、更に左肩にはハートのタトゥーもあっていかにも不良のような見た目だった。

 

「えるぅ……………」

「怖くないですよ。私が守ります」

「ふん。守れるかな?」

「おい。そもそもお前は誰だ?」

 

 赤ちゃんが怖がる中、ソラはそう言う。

 その男が布で顔を拭く中、永守はそう聞く。

 すると、その男は名乗る。

 

「俺様はカバトンなのねん!」

「カバトンね……………」

 

 カバトンがそう名乗ると、景都はそう呟く。

 すると。

 

「カモン!アンダーグエナジー!」

 

 カバトンがそう叫びながら地面に手を置くと、何かのオーラが出てくる。

 すると、そのエネルギーは近くにあったショベルカーに流れ込む。

 すると、ショベルカーが怪物になっていく。

 

「ランボーグ!」

 

 ショベルカーのランボーグが生まれたのだった。

 周囲にいた人たちは、ランボーグを見ていたが、ランボーグが手を合わせると衝撃波が生まれる。

 それを見て、危機感が出たのか、人々は逃げていく。

 すると。

 

「…………カイゼリン様が渡してきたこれも使ってみるのねん」

 

 カバトンはそう言うと、あるものを取り出す。

 それは、浮世英寿が追いかけていた男が持っていたジャマトの種子だった。

 それをばら撒くと、ポーンジャマトがたくさん生み出される。

 

「普通に痛いよ!?これ、夢じゃ無いの!?」

「何なんだ、あいつ……………!?」

 

 ましろは頬をつねるが痛いと分かり、現実だと理解した。

 景都がそう言うと、ソラは口を開く。

 

「ましろさん。この子を頼みます」

「ソラちゃん……だっけ?一緒に逃げ……行っちゃダメ!」

 

 ソラはましろに赤ちゃんを預けると、ランボーグの方へと向かおうとする。

 ましろが止めようとソラの手を握ると、ある事に気づく。

 

(震えてる……………?)

 

 ソラの手が震えていたのだ。

 すると。

 

「俺も戦う」

「ちょっと、永守!?何言ってんの!?」

「あんないかにもな悪漢に、その子を渡すわけにはいかないからな」

 

 永守がそう言う。

 景都がそう言う中、カバトンが口を開く。

 

「何をゴチャゴチャ言ってるのねん!皆まとめてボコボコにしてもいいのねん!」

 

 カバトンはそう言う。

 すると、ソラは口を開く。

 

「…………相手がどんなに強くても、正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー!」

「この子は渡さない」

「待って!」

 

 ソラと永守がそう言うと、ランボーグに向かって走り出す。

 

「時間を稼ぎます!逃げてください!」

「でも……………!」

「早く逃げろ!」

「…………分かった。絶対に死なないでよ!?」

 

 ソラと永守がそう言うと、ましろは逃げるのを拒否しそうになるが、景都がましろの腕を引っ張っていく。

 

「ランボーグ!」

「ジャ〜!」

 

 ランボーグとジャマトが、2人に攻撃しようとする。

 2人はそれを躱す。

 

「こっちです!」

「こっちだ!」

 

 ソラと永守はそう言うと、別々に走っていく。

 ランボーグは、どちらを先に攻撃しようかと迷っていた。

 すると、それを見ていたカバトンは。

 

「……カバトントン!」

 

 そう言うと、額の石が光る。

 すると、ソラと永守の視界が塞がれる。

 そこに、ランボーグが攻撃する。

 

「キャアアアア!」

「危ね!?」

 

 ランボーグの攻撃が地面に当たり、ソラと永守は吹っ飛ばされる。

 永守はギリギリ躱して、視界が晴れる。

 そこから、ポーンジャマトが襲いかかってきて、永守は蹴られる。

 

「にゃーっはっはっは!YOEEE!」

 

 それを見て、カバトンがそう笑う中、ましろ達の方へと向く。

 カバトンとランボーグとジャマトは、ましろ達の方へと向かう。

 

「大丈夫か?」

「くっ……………!」

 

 永守はソラの方へと向かっていた。

 一方、ましろ達は走っていた。

 だが、カバトンが先回りをした。

 

「ちっ!」

「その子を渡すのねん!」

「渡すわけないだろ!」

「脇役が何カッコつけてるのねん!早く渡さないと……………!」

 

 カバトンがそう言うと、ましろは首を横に振り、景都がましろを守る様に立つ。

 カバトンがそう言うと。

 

「やめなさい!」

「ソラちゃん!永守君!」

「永守!無事だったのか!?」

「何とかな」

 

 ソラと永守が現れた。

 ソラは永守の肩を借りており、2人とも傷だらけだった。

 

「あなたの相手は…………私…………が…………!?」

「ソラ!?」

 

 ソラがそう言うが、ダメージが限界だったのか、倒れてしまう。

 永守が支える中、手帳がカバトンの方に向かう。

 

「あん?“私のヒーロー手帳”?何だこりゃ」

 

 カバトンはそう言いながらそれを拾うと、中身を見る。

 

「んん?“空の上を怖がっていたらヒーローは務まらない”、“ヒーローは泣いている子供を絶対に見捨てない”……ぶふっ!“絶対ヒーローになるぞ”ヒーロー……ぎゃははははっ!」

 

 カバトンは手帳の中身を見ていく。

 すると、ゲラゲラと笑うと、手帳のページを破いていく。

 

「力の無い奴はガタガタ震えて、メソメソ泣いてれば良いのねん!」

 

 そうソラを嘲笑いながら、ページを破いていく。

 

「酷い……………!」

「いくら何でもやり過ぎだろ!」

 

 それを見たましろと景都はそう言う。

 それを聞いたカバトンが睨む中、永守は口を開く。

 

「……………お前、人の夢を笑ってんじゃねぇよ。その手帳は、その子の願いなんだ。他人が嘲笑っていいもんじゃない!」

「永守君…………」

「何言ってんのねん!YOEEE奴がかっこつけるんじゃないのねん!ギャハハハハハ!!」

 

 永守がそう言うと、ましろはそう呟き、カバトンは永守も嘲笑う。

 だが、永守は折れなかった。

 

「あんな奴に…………あの赤ちゃんを渡してたまるか!絶対に守ってみせる!」

 

 永守はそう叫ぶ。

 すると、永守の前に、ギーツのIDコアが荘厳な鐘の音と共に現れる。

 そんな中、ソラの方も。

 

「く……うぅ……!」

「ヒーロー気取りが」

 

 ソラが立ちあがろうとする中、カバトンはそう言うと、手帳をソラに投げるとそれがソラの頭に当たって膝を付く。

 それを見た赤ちゃんは涙目になった。

 それでもソラはめげずに赤ちゃんの方を向いて微笑む。

 

「……大丈夫。パパとママの所に……お家に帰ろう」

 

 ソラは、その赤ちゃんを安心させる様に微笑みながらそう言う。

 その頃、永守の意識はある空間にいた。

 

「ここは…………?」

「お前が、ギーツの力に共鳴した男か」

「っ!?」

 

 永守が周囲を見ていると、そんな声が聞こえてくる。

 永守が振り返ると、そこには1人の男がいた。

 

「アンタは…………?」

「俺は浮世英寿。仮面ライダーギーツだ」

「仮面ライダー…………?」

 

 永守がそう首を傾げると、英寿はそう名乗る。

 

「…………それは、仮面ライダーになる為に必要なものだ」

「これが……………」

「だが、今ならまだ引き返せる。仮面ライダーになるという事は、様々な試練に直面する。お前に、仮面ライダーになる覚悟はあるか?」

 

 英寿がそう言うと、永守はギーツのIDコアを見つめる。

 そして、英寿はそんな風に決断を聞く。

 それを聞いた永守は。

 

「……………これがあれば、あの赤ちゃんを守れるんだよな?」

「ああ」

「…………なるよ。俺、仮面ライダーに。ソラの夢を嘲笑ったアイツを許せないし、あの赤ちゃんや、ソラの夢を守りたい」

 

 永守はそう聞き、英寿がそう答えると、永守はそう言う。

 それを聞いた英寿は。

 

「……………ふっ。どうやら、覚悟は出来てるみたいだな。お前の決意は見届けた。頑張れよ」

 

 英寿は笑みを浮かべる。

 そんなエールを送ると、そのまま何処かへと去っていき、永守の意識は現実世界に戻る。

 そして、ソラの方は、ある言葉を思い出していた。

 

『…………相手がどんなに強くても、正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー!』

 

 ソラがその言葉を改めて刻むと、ソラの前に何かのペンみたいなのが現れる。

 羽がついた見た目のペンだった。

 すると。

 

「ぷいきゅあああ!」

「うわっ!?」

 

 すると、赤ちゃんから眩い光と共に何かが飛んでいくとソラがそれを掴む。

 それは、スカイブルーに太陽のマークが描かれたアクセサリーの様な物だった。

 そんな中、永守の前に、何かが現れる。

 それは、デザイアドライバーだった。

 永守がそれを手に取ると、腰に装着する。

 

DESIRE(デザイア) DRIVER(ドライバー)

 

 腰につけると、そんな音声が鳴る。

 そして、ギーツのIDコアをデザイアドライバーの中央部のパーフェクターコアに装填する。

 

ENTRY(エントリー)

 

 IDコアを装填すると、そんな音声が鳴る。

 そして、永守の手にマグナムレイズバックルが出現する。

 永守は、ソラに話しかける。

 

「行くぞ、ソラ!」

「はい!……ヒーローの出番です!」

 

 永守とソラがそう言う。

 永守は、デザイアドライバーにマグナムレイズバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、永守の右側に、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が現れる。

 ソラはというと、ミラージュペンという物が、スカイミラージュに変化する。

 

「スカイミラージュ!トーンコネクト!」

 

 ソラがそう言うと、先ほどのアクセサリーの様なもの……………スカイトーンがスカイミラージュに装填される。

 すると、上部に付いている部分が携帯扇風機のように回転を開始する。

 

「ひろがるチェンジ!スカイ!」

「変身!」

 

 2人はそう言うと、変身を開始する。

 すると、スカイミラージュの上部にSKYという文字が浮かび上がる。

 ソラは謎の空間に移動するとステージに降り立つ。

 その際に髪がスカイブルーのツインテールへ変化し、先端の方がピンクになっていた。

 ソラがステージから跳ねつつ青のブーツを装着する。

 

「煌めきホップ!」

 

 その言葉と共にステージ部分にHOPの文字が浮かぶ。

 すると頭に翼を模した髪飾りが付いてそれから耳にアクセサリーが装着。

 

「爽やかステップ!」

 

 続けてステージがSTEPに変わるとソラの体に青と白を基調としたドレスが纏われてから両脚に白のハイソックスが履かれた。

 

「晴れ晴れジャンプ!」

 

 更にステージがJUMPに切り替わり、手にハートマークのオープンフィンガーグローブが付与されて左肩に彼女の中のヒーローの象徴とも言えるマントが生えてくる。

 永守がマグナムレイズバックルを操作すると、音声が流れる。

 

MAGNUM(マグナム)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声と共に、マグナムレイズバックルから弾丸が発射されると、赤い弾丸が放たれ、隣のマグナムの文字に当たる。

 それが、マグナムフォームのアーマーとなり、ギーツのエントリーレイズフォームとなった永守に、装着される。

 そして、ソラが口を開く。

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

 こうして、ソラはキュアスカイに、永守は仮面ライダーギーツ・マグナムフォームに変身した。

 

「凄……………」

「私……どうしちゃったんですか!?」

「こんな感じなのか。行くぜ!」

 

 変身したソラと永守を見ながら、景都がそう呟くと、ソラがそう言い、永守はそう叫ぶ。

 それを見たカバトンは。 

 

「あ、アイツらをやっつけろ!ランボーグ!ジャマト!」

「ランボーグ!」

「ジャ〜!」

 

 ソラと永守の変化に驚きつつ、ランボーグとジャマトに攻撃を指示する。

 2人は攻撃を躱す。

 すると、ソラはかなり高くにまでジャンプしてしまった。

 

「嘘!?」

「あんなに高くにまで跳べるの…………!?」

「すごい…………!」

「すっげぇ!俺もいくか!」

 

 ましろ達が驚く中、永守はそう言う。

 そして、上のソラに向かって叫ぶ。

 

「スカイ!ジャマトは任せろ!お前はランボーグとの戦いに集中しろ!」

「ありがとうございます!」

 

 永守とソラがそう話すと、ソラの前にランボーグがやってくる。

 

「おいでなさい!」

「いくぞ!」

 

 永守とソラがそう言うと、ランボーグはソラに向かって攻撃する。

 ソラは、その攻撃を受け止める。

 

「これが武器か!ハァァァァァ!」

 

 永守は、マグナムフォームの拡張装備であるマグナムシューター40Xを手に、ジャマトと応戦していく。

 

「ふっ!はっ!」

 

 永守は、マグナムシューターで銃撃したり、キックをしたりして、攻撃していく。

 

「まだ居るのか…………うん?もしかして…………」

 

 永守は、まだ湧いてくるジャマトに辟易しつつそう言うと、両腕を見る。

 それを見た永守は腕を動かす。

 すると、短銃であるアーマードガンが展開される。

 

「すげぇな。これなら!」

 

 永守は、マグナムシューターとアーマードガンを使って、ジャマトを倒していく。

 だが、まだジャマトが現れる。

 

「しつこいな…………ん?」

 

 永守がそうぼやくと、永守の足元に箱が現れる。

 それを開けると、その中には、バイクのマフラーの様なレイズバックル…………ブーストレイズバックルが入っていた。

 

「これは…………使ってみるか!」

 

 永守はそう言うと、マグナムレイズバックルを抜き、ブーストレイズバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、永守の右側に、バイクのマフラーの絵と英語でBOOSTという文字が現れる。

 永守は、ブーストレイズバックルを操作する。

 

BOOST(ブースト)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、ブーストフォームのアーマーが現れ、マグナムフォームのアーマーを吹き飛ばしながら装着される。

 ギーツ・ブーストフォームに変身した。

 

「姿が変わった!?」

「今度は赤い…………!?」

 

 それを見た景都とましろはそう言う。

 永守がジャマトに向かう中、ソラは。

 

「おいでなさい!」

 

 ソラがそう言うと、ランボーグはソラに向かって攻撃する。

 ソラは、その攻撃を受け止める。

 そんな中、永守は。

 

「ふっ!はっ!」

 

 永守は、両腕に装着されたバイクのマフラーから炎を吹き出しながら、強力なパンチ攻撃を行う。

 それには、ジャマトも次々と倒されていく。

 ジャマトも、どんどんと減っていき、あと少しだった。

 

「…………そういえば、左側にも装填できるよな?」

 

 永守はそう言うと、マグナムレイズバックルをもう片方のスロットに装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、永守の左側に、白色のシリンダーと英語でMAGNUMという文字が現れる。

 永守は、二つのレイズバックルを操作する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

GET(ゲット) READY(レディ) FOR(フォ) BOOST(ブースト) &(アンド) MAGNUM(マグナム)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、マグナムのロゴがアーマーへと変化して、下半身に装着される。

 永守は、ギーツ・ブーストマグナムフォームになる。

 

「……………逆にした方が良かったか?」

「そんな事言ってる場合!?」

「迷わないでよ!」

 

 永守がそう呟くと、景都とましろはそう突っ込む。 

 すると。

 

「もしかして」

 

 永守はそう呟くと、デザイアドライバーに触れて、リボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴ると、リボルブオンが実行されて、リボルブリングに包まれ、空中に浮き、マスク部分が外れて頭部が引っ込み、身体が時計回りに180度回転し、再びマスクが出てきて装着された後、マグナムブーストフォームになった。

 

「えぇぇぇぇ!?」

「どういう仕組みなの!?」

 

 それを見た景都とましろはそう叫ぶ。

 そんな中、ソラはランボーグを吹き飛ばす。

 吹き飛ばされたランボーグの下には、カバトンがいた。

 

「つ、TUEEE……」

 

 カバトンが吹き飛ばされながらそう言う。

 すると。

 

「ソラ、決めるぞ!」

「はい!」

 

 2人はそう話し、必殺技に入る。

 永守は、マグナムレイズバックルとブーストレイズバックルを操作して、ブーストレイズバックルは2回捻る。

 

BOOST(ブースト) TIME(タイム)

 

「はっ!」

 

 その音声が鳴り、永守はジャンプすると、ブーストフォームの拡張装備であるブーストライカーがどこからともなく現れて、ギーツモードになると、永守の後を追う。

 永守がブーストライカーに乗ると、永守はブーストレイズバックルを操作する。

 それと同時に、ソラもビルから飛び降りる。

 

「ヒーローガール!スカイパンチ!」

 

MAGNUM(マグナム) BOOST(ブースト) GRAND(グランド) VICTORY(ビクトリー)

 

「ハァァァァァ!」

 

 ソラのパンチとがランボーグへと向かい、命中し、永守はキックを放つ。

 永守が着地すると同時に、周りのジャマトの足元にギーツのクレストが浮かび上がり、そこから炎が出てきて、ジャマトを一掃する。

 

「スミキッタァ〜」

 

 ソラの攻撃を受けたランボーグはそう言うと、元のショベルカーに戻り、ランボーグによって破壊された物と永守の戦闘で破損した場所が復元されていく。

 ソラと永守の2人がカバトンを見ると。

 

「ヒッ!か、カバトントン!」

 

 カバトンはそう言うと、撤退していく。

 

「やったね、永守君!」

「キュアスカイも凄いよ!」

「…………ちょっと待ってくれ。嫌な予感がする」

「「えっ?」」

 

 ましろと景都が2人に近寄ろうとすると、永守は2人を止める。

 すると、ブーストレイズバックルから煙が出てくると、何処かへと飛んでいく。

 ちなみに、ましろと景都に当たりそうになったが、2人は避けた。

 

「えっ!?今の何!?」

「…………もしかして、必殺技を使うと、使えなくなるのか?」

 

 ましろがそう叫ぶ中、永守はそう呟く。

 2人が変身を解除すると、一息つき、ましろ達の方へと向かう。

 

「怪我はありませんか?」

「……へ?わ、私は大丈夫だけど……」

「2人とも…………今のは何?」

「私にもわかりません………」

「俺も分かんない」

 

 ソラはましろにそう聞くと、ましろがそう答える中、景都がそう聞く。

 それを聞いて、ソラと永守はそう言う。

 それを見たのか、赤ちゃんが笑う。

 そんな中、近くにある男がいた。

 

「……………カバトンは失敗したか。調子に乗るからだ。それに……………まさか、この世界にギーツが生まれるとは…………!忌々しい奴だ。確実に不幸に落としてやる…………!」

 

 その男はそう呟く。

 その男は、浮世英寿から逃げていた男だった。

 ここから、運命の歯車が動き出す。




今回はここまでです。
今回は、書こうかなと思っているひろプリとギーツの話です。
まだ書いてる小説が多いので、ひとまずは短編集として投稿します。
その為、設定は大雑把だと思います。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
第二弾として、何本かの話を投稿する予定ですが、次に投稿するのは何にするのかは、考え中です。

連載するならどれにするか

  • ひろプリとギーツ
  • GOプリとジオウ
  • HUGプリとガッチャード
  • まほプリとオーズ
  • ひろプリとゼンカイジャー
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