中章初投稿なのでいつもより文字数多めに書きました
チャンピオン
キングス地方のチャンピオンにしてライトの憧れの人物ゼン、それがいま彼の目の前にいる。
「私はここでゼンくんと昼食する予定だったけど、たまたま君達と会っちゃったの」
「僕は二人に会えて嬉しいよ」
「ボク達の事知ってるんですか?」
「ジムリーダーてっチャレンジャーを共有しないといけないのと言っても、一つや二つ突破した程度だと大したことはないけど三つ目くらいになるとこっちとしても、多少は本気を出さないといけないから嫌でも覚えないといけないの、でも君達はその中でも特別注目されてるのもあるけど」
「オレ達が注目されてる!?」
「二人共凄いじゃない!!」
自分達が注目されている事を知るとライトもアキラも喜んでいた。
「お待たせアルーあっゼンも来てるアルネ、注文は何にするアル?」
料理を運んできたチュンリーが出てきた、ゼンを見るも普通に対応している。
「僕はいいかな…」
「了解アル!!」
そういいフブキにリバースマウンテンマーボードウフを机に置き厨房へ戻る。
「キタキタ暖まるやつ…」
リバースマウンテンマーボードウフはグツグツとマグマのように煮えており、匂いだけでもその強烈な辛さが伝わってくる。
「うわっ凄い匂いね」
ユニがお手拭きで鼻を塞ぐぐらいには強烈な代物だが、フブキは平然と涼しい顔で食べている。
「はぁ~やっぱり冷えた時には死ぬほど辛い物が効く~」
「凄い…」
「フブキさん、相変わらず辛い物好きだね」
「とうぜんでしょ~やっぱり激辛が私の癒しなの熱々でも大歓迎だけど」
そしてそのまま完食してしまった
「ごちそうさま結局一人で全部食べきっちゃった…」
「まだあんまりお腹空いてないから大丈夫だよ」
激辛を平らげるフブキの衝撃も相当だが、やはり一番注目しているのはゼンである。
「さて、二人共やろうか」
ゼンが立ち上がり二人にボールを出すつまり…
「「もっもしかして」」
「せっかく会ったからね、今の君達の実力を僕にぶつけて欲しいんだ」
ゼンからのバトルの申し込み、二人はもちろん受けて立つつもりだが…
「まさかゼンくんからポケバトルを申し込むなんてね…でも先に私に勝ってからにしてもらおうかな?」
フブキがゼンにそういい出した、温度が急に下がったような雰囲気に変わる。
「フブキさん!?」
「急に雰囲気が!?」
「チャンピオンなった後のゼンくんとバトルするいい機会だし、それにゼンくんがチャンピオンの誇りをもってるか私が試してあげないと…」
「じゃぁやろうか!!」
ゼンはそれでも平然な表情をし、外へ出るバトル場所はチュンリーから許可を貰いシャンシャンジムの道場を借りる。
ルールは単純な1対1
「さーて腹ごしらえも終わったところだし、フレア全開でいくよ!!リザードン!!」
「オオオォォン」
フブキが繰り出したのはリザードン、誰もが知るであろうほのおタイプの王道のようなポケモンだ。そしてその風格は間違いなく彼女のエースポケモンである。
「リザードン相変わらず凄い迫力だね、ならボクはいこうセグレイブ!!」
「コアアァァァァァ」
ゼンが繰り出したのは、以前ライトがビデオで見た事のあるセグレイブ、ビデオで見た時よりも生で見るセグレイブは圧倒的な巨漢だった。
「ふーんコノヨザルでもルカリオでもないんだ…さては私がこおりタイプ苦手な事、解ってて出してるでしょ?」
「あははそんな事無いよ、僕はこのバトルはセグレイブが最適だと思ってるからね、それに僕のポケモン一匹一匹が大切な相棒だからみんなが最高のバトルをしてくれるよ!!」
そういいゼンは笑みを浮かべるソレは余裕からなのか、単純にバトルが好きなのか不明だ。
「言うね、じゃぁ……」
「フブキさん!?」
すると突然フブキは自ら何十にも着ている防寒具を脱ぎ始めシャツと短パンのみの服装に代わる、かなりスタイリッシュな体型でその腕には…
「待って!?あれってメガリングじゃない!?」
そうフブキの右腕にはキーストーンのはまっているメガリングが付いている、という事は…
「さっきも言ったけど本気の全力でいくから、チャンピオンとやるからには私のフレアを完全燃焼させてよ……………ね?」
するとフブキがメガリングをかざしリザードンと共鳴、激しい光と共にメガシンカが完了。
リザードンはメガシンカが二種類ある極めて珍しい特徴がある、一つ目は物理攻撃に長けているメガリザードンX、二つ目は天候を操りほのおタイプを最大限にまでいかすメガリザードンY、フブキのリザードンは後者のメガリザードンYであった。
「グオオォォン!!」
「あっつなんだ!?」
メガシンカしたリザードンが吠えると、ものすごい熱気と光が広がる真夏の太陽よりもすさまじい。
「あれはひでり…日差しが強くなってほのおタイプの技の威力が上がって水タイプの技が下がる天候、ほのおタイプはこれ以上無いほどに絶大な恩恵を受けることになるの…」
メガリザードンYの特性はひでり天候を変えほのおタイプに適したフィールドを作り出せる、まさにほのおタイプの理想型のような力である。
「対してゼンさんの方はこおり・ドラゴンタイプのセグレイブ、ドラゴンタイプが突いてるお陰でほのおタイプが弱点じゃないけど…」
一方でゼンのセグレイブもどんな動きをするか、見物だ、そして始める二人のバトル
「かえんほうしゃ!!」
いきなりフブキのメガリザードンが動き出す、大きな口からものすごい勢いの炎を吐いてきた。
地面から一気に広がるように逃げ場無しに炎が広がってゆく攻撃範囲もさることながら威力もすさまじく、こんなものをまともに喰らえば一瞬で消し炭にされそうなほどであった。
「いくら威力を上げてると言ってもあれはヤバすぎないか!?」
「リザードンって実は育て方で結構個性が違うの、体術が得意な子も素早さを中心に鍛えてる子もいるけど、フブキさんのリザードンの場合技の威力に一点集中させてる個体ね」
「よく知ってるね、リザードンは個体によって戦い方は多種多様…私のリザードンはフレアを極限まで鍛え上げてるからここまでの威力を出すことができるフルパワーでマルカルゴの十倍の温度は出せるから覚悟してよね」
「じゅっ」
「ユニ?マルカルゴの温度っていくつだっけ?」
「10000度だからフブキのリザードンのフルパワーは100000度!!人間が受けたら即死よ!!」
「っええ!?」
そんなとんでもない威力を誇るかえんほうしゃを直撃したセグレイブだが…
「りゅうのまい」
そのまま受けりゅうのまいを使う起点にしていた。
「フブキさんセグレイブの特性はねつこうかん、ほのおタイプの技を受けるとこうげきが上がる」
「これを狙ってたって事…」
「これぐらいなら許容範囲だからね、会えて受ける事でセグレイブが大幅に強くできたよ」
これもゼンの作戦通りだった、今の特性とりゅうのまいの効果によって今のセグレイブは相当強くなっている。
「二発目はどう?かえんほうしゃ!!」
メガリザードンがふたたびかえんほうしゃを放つ、先ほどよりも威力と範囲が増している。
「つららおとしで一気にリザードンを落とすよ!!」
セグレイブが冷気を放つとメガリザードンよりも上空につららが出現、一つ一つが非常に鋭くそれはまるで氷の槍、ひでりの炎天下にさらされても全く溶ける気配はない。
「っ全力で避けて!!」
だがリザードン程の飛行能力があるポケモンならこのくらい避ける事など造作もない、かえんほうしゃをキャンセルし避けに徹し、つららが落ちるのもある程度は時間がかかる為問題なく避けられているだがしかし…
((多い!!))
フブキに誤算が起きる、どんなに避けてもつららが追尾するかのごとくいつまでも落ちてくるのだ。これではいずれ当たってしまう。
「どんなに逃げてもセグレイブのつららおとしからは逃れなれないよ!!」
「なら、つららを溶かす!!」
メガリザードンは上を向き、つららにかえんほうしゃを放つが驚く事に全く効いていない。
「効かない!?」
「相手の炎よりも温度が低ければこおり技も十分に通用する、セグレイブだってものすごい冷気を扱えるんだ!!」
かえんほうしゃが効かず、そのまま落ちてゆくつららに撃墜され、地面に落ちてしまうそしてかえんほうしゃは落ちてきたつららを盾にすることで完全に防ぐ事に成功している。
立て直そうにもつららが羽を塞ぎこまれ身動きが取れない。
「セグレイブトドメだ!!きょけんとつげき!!」
セグレイブが背びれを使い突撃してくる、身動きの取れないメガリザードンなど的当然であり簡単に命中させる事ができる、だがフブキの真の狙いはこの瞬間だ。
「ふぅ、近づいたからにはフルパワーのフレアを最短距離で受けてもらうよ…オーバーヒート!!」
「ガア゛アアアアアアア」
「リザードンが見たことないほど燃え上がって!?」
「大丈夫セグレイブそのまま一騎打ちにいこう!!」
「どうなっても後悔しないでね!」
メガリザードンの温度が急激に跳ね上がる、これはほのおタイプの大技オーバーヒートだ、メガリザードンの持てる全ての力を激しい炎に変え全方位にばらまくそしてフブキのリザードンの全力は100000度、突っ込んでいるセグレイブに全てをぶつけようとメガリザードンを中心にその激しい炎の爆発が起きる。
そんな状態でもゼンは笑みを浮かべ、そのままセグレイブを突撃させる。
「どっっどっちだ!?」
両者激しい炎に飲まれ見えなくなるそして、熱気が徐々に収まり経っていたのはボロボロで今にも立つのが限界のセグレイブであった、さすがのチャンピオンのポケモンでもリザードンのオーバーヒ-トはかなり堪えていた、その証拠にかえんほうしゃでも効かなかったつららが完全に焼失している。
「私のフレア完全燃焼……」
フブキはメガシンカが溶けたリザードンをボールに戻し、さっき脱ぎ捨てた防寒具を再び羽織る。
((実際に戦ってみると、ホントに化け物染みてる強さになってる、チャンピオンになってから力に制御が不能なのが心配かも…))
「リザードン戻って…少し見くびったかもゼンくんがチャンピオンの誇りがあるのは十分に伝わった、いいよ二人とバトルして」
「僕も本気のフブキさんとバトルできたのがすっごく嬉しかったよ!!セグレイブも頑張ってくれてありがとう!!」
両者ポケモンをモンスターボールに戻し…
「私の用は終わったから、後は好きにしていいよ」
と言いフブキは観戦席に座った
「二人共お待たせ!!」
ゼンはライトとアキラを見てそういい、ライトとアキラはフィールドに上がる。
「頑張ってねー」
そして…
「一気に二人で僕に挑んで来て、僕は迎え撃つから」
それは二対一の申し出
「よしいくぞライト!!」
「うん、アキラ!!」
「バシャッ」
「カメッ」
ライトもアキラもお互いの最高戦力のカメックスとバシャーモを選出する。
体質ゼンは…
「ルカリオいくよ」
「ウオォン」
なんとゼンのエースポケモンのルカリオを繰り出した。
「っっ!?」
「よし!!いくぞ!!」
二人とも気を引き締め始まる……
「しんそく」
「バシャーモみきっ!?」
ライトはバシャーモにみきりを言おうとしたが、ライトの想定よりもルカリオは早すぎた今のバシャーモよりもずっと、スピードもさることながら攻撃も強烈で見切る間もなく連打されあっという間に倒される。
「ライト!?」
「ルカリオその勢いでインファイト!!」
「カメックス!!こうそくスピン」
アキラはこうそくスピンの遠心力でなんとか凌ごうとするが…
「ぜんぜん防げてねぇ!?」
攻撃をいなしているつもりが一発打撃を受けただけで壁まで吹き飛ばされ、目に見えないほどのスピードですぐさまルカリオが壁まできてしんそくとは非にならないほどの威力と速度でカメックスを徹底的に殴り込み戦闘不能にさせる。
((見事なまでの瞬殺…まだあの二人には早かったかなぁ?))
それを見ているフブキはそう感じているだが、今後どう強くなってくるのか楽しみにしていた。
「ルカリオ、戻っておいで」
「手も足も出なかった…」
「だな…」
メガシンカ無しでこの強さ二人はあまりにも現実離れした実力差を感じている、これがキングス地方チャンピオンの実力である…
「二人とも、まだまだ旅は長くてこの先強くなれる方法はたくさんある、まずはバッチを集めていつか戦える時は最高の1戦をしよう!!」
ゼンはそう笑った、もちろん二人は…
「ああ、今より最も強くなってジムリーダーも四天王もチャンピオンも驚かせるほど強くなるぜ!!」
「僕だって!!みんなと鍛えていつかチャンピオンを越えて立派なチャンピオンになってみせる!!」
「その意気込み忘れないよ!!」
二人の意気込みは間違いなく彼に届いていた。
「僕はそろそろここを離れるから、二人共またね!!」
ゼンの姿が小さくなりやがて消えた、まだ彼には遠く及ばなかった…
「ナイスファイト…」
「フブキさん!?」
「私一応ジムリーダーだからゼンくんの前に私に挑むことになるけど、その時は燃え尽きる覚悟してね…」
「ああ、必ず突破して見せるぜ」
「僕もフブキさんに挑む時は前より強くなってきます!!」
ゼンとの一件が終わり、ポケモンセンターで休んで休憩中ユニ、ライト、アキラは再び三人で旅をすることに決めた。
シャンシャンシティも別れの時が来た
「フブキ、また来るアル」
「辛いもの食べたくなったらいつでもここにいくよ…それと君達は次はどこに行くの?」
「次にいくのはエイコウシティ、ボワールさんの所です」
「アイツか…」
ボワール、キングス地方一の投資家にしてエスパータイプの使い手ジムリーダーの中でもベテランであり歴戦の猛者だ。
「ガンバルアルヨ!!」
「応援してる…私は一足先に」
「ガアアァァ」
フブキはリザードンにまたがりどこかに飛んでいった、彼女もいつか会える時が来るだろうそしてその時は彼女に挑む事になるはずだ。
ライト達も…
「よしっエイコウシティに行こう!!」
「ああっこの先に何が待ってるか楽しみだな!!」
「私だってこの地方のポケモンは知らないことがまだ多いもの!!」
チュンリーとの別れも終え三人はシャンシャンシティから出る、キングス地方での旅はまだまだ始まったばかりこの先何が彼らを待ち構えるのだろうか……