これはライト達の冒険が始まる前の話し…
シャンシャンシティ__
「ごちそうさま」
チュンリーがジムリーダーに就任してから三ヶ月が経過した、ゴッカンジムを担当しているほのおタイプ使いのフブキが定期的に様子を見ている内にチュンリーは立派になっている。フブキは激辛ジャンキーなのでこの中華店一の辛さを誇るリバースマウンテンマーボードウフをいつも通り涼しい顔で完食していた。
「フブキありがとうネ、これでわたしも立派になれたアルヨ」
「チュンリーは正直ジムリーダーの中でも特例中の特例のケースだから、それにこの地方有り得ないほど人手不足だから私しか教えてあげる人いないし…」
チュンリーは急遽指名されたジムリーダー言わば繋ぎ、そんな彼女をフブキが色々教えたり鍛えたりする事で正式に認められつつある。
「どうも、シャンシャンジムの視察にきました」
「げっ…」
すると店の入り口から声が聞こえてきた、フブキは嫌そうな表情を浮かべる何故なら。
「チュンリーさんどうもワタクシはボワールです以後お見知りおきを…」
来たのはエイコウシティのジムリーダーボワール視察に来たようだ。
「おや、フブキさんまで雪山まで行く手間が省けましたフブキさんも視察を行えます」
視察それはジムリーダーの腕が落ちていないか定期的に確かめる物で今日はシャンシャンジムに来ている。
「ボワールさんネ!始めましてアル!!」
ボワールとチュンリーが実際に対面するのはこれが始めてである。
「チュンリー、コイツにさん付けする価値なんてないよ」
フブキは基本的にボワールに塩対応と言うよりはジムリーダー達は怪しい存在である彼を信用していない者が多いのだ。もちろん少数ながら彼を支持している者もいるがフブキは否定側。
「フブキさんは相変わらずですが、まぁいいでしょうワタクシの事は好きなようにお呼びなさい…」
「わかったアル…」
「視察するのは自由だけどチュンリーに変な事吹き込んだら許さないから…」
珍しく冷たい態度をとり続けるフブキだがボワールは気にする事は無かった。
「さて、さっそくですがどちらからやりましょうか?」
「私から」
最初はフブキが挑むバトルはシャンシャンジムで行うことに。
「それではいきましょうか」
「サーナイ…」
「はぁ…やる気無いけど行くよリザードン」
「ガウッ!」
ボワールはサーナイト、フブキはリザードンお互いのエースを出してバトルが始まる…
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「素晴らしいです!さすがはフブキさん」
ある程度二人のバトルが進むと勝負は中断され彼女を認める。
「これでいいでしょ」
「はい見事です、では次はチュンリーさんお願いします」
「はっはいアル!!」
次はチュンリーの番、彼とのバトルは初だが…
_____
「ふむ…まぁ初戦なのでこんなものです」
「うぅ…」
結果は負け…ボワールのエルレイドにチャーレムは倒されてしまった。
「そう気を落とさないで、チュンリーにはタイプ相性が悪いし…」
フブキはチュンリーに近付き励ます
「所で…チュンリーさんのチャーレムはメガシンカ出来るはずですが、使用しなかったのは何故ですか?」
チャーレムはメガシンカ出来るポケモンだがチュンリーは使わなかった、フブキもメガシンカしていないが既に何度か戦っているので問題ないが新参ジムリーダーの彼女が使わなかったのが引っ掛かっている。
「……したくても出来ないアル…」
「なるほどでは少し三人で話し合いましょうか…」
三人はバトルコートの外れベンチで話す事になった。
「このチャーレムは元々お師匠様のポケモンアル、失踪した時にこのモンスターボールとチャーレムナイトとキーストーンが見つかってその後ジムリーダーの跡継ぎとして抜擢されてそのまま引き継いだケド、どういうわけかメガシンカが出来なかったネ…」
「なるほどわかりました、要するに絆の力が足りずメガシンカする事が出来ないと言う事ですね」
今のチュンリーの話でボワールは状況を理解出来た、メガシンカは絆が必要だがチュンリーの場合失踪した師匠のポケモンを使用してるが為にその絆の力が不十分であるためメガシンカが出来ない状況であると考えていた。
「私はもう知ってる、解決するためにチュンリーと色々試したけどダメだった」
「とは言え困りましたね、ワタクシ達の地方ではメガシンカを使えるのがジムリーダーの最低条件なですので……でも一つ手はあります」
「本当アル!?」
「怪しいもんじゃ無いよね?」
「いえそんな事はありません、実は以前カロス地方へ出張したときに新種のメガストーンをたくさんいただいけたでよろしければ差し上げましょう」
「そういう事かつまり新しいメガシンカを使って、メガシンカするポケモンを変えろと」
「はい!チュンリーさん自身のポケモンで絆が結べていればきっとメガシンカが可能なはずなので、お気に召したものはありますか」
ケースにはタイレーツナイト、シャンデラナイト、ウツボットナイト、ルチャブルナイト、ジビルドナイト、ピクシーナイト、スターミーナイトなど様々な新種のメガストーンが入っているどれも希少価値がものすごく高いが為に極めて流通が少なく一つ数億はくだらない代物となっている。
チュンリーの目に入ったのは……
「コレアル…」
ガメノデスナイトだ…
「はて、これまた興味深い…ガメノデスはアナタの扱うかくとうタイプではありませんが、メガシンカする事でかくとうタイプを得ることが出来ます、直感とは言えやはりメガストーンは引かれて合うもの取ってみなさい…」
チュンリーはガメノデスナイトを手に取った、メガストーンが輝いて見える。
「ところで肝心のガメノデスはお持ちで…」
「持ってるよ、なんせ幼い頃から一緒らしいし」
「ワタシ遠い何処かで生まれた後、そのまま海に流されてこの地方に行き着いたらしいアル、その時にカメテテが浜辺運んでくれてお師匠にカメテテごと拾われたネ」
チュンリーはキングス地方出身ではない上、本人でさえどの地方生まれなのか知らないのである。島流しされていた彼女をカメテテがキングス地方まで運んでくれたので今の彼女がここに居るのだ。
「なるほど、メガシンカ出来る素質は十分にあります今まで使わなかったのはジムリーダーに就任しかくとうタイプ使いになってしまい、やむなく他のポケモンで代用せざる終えなかったと…」
「そうアル…そのせいですっかりバトルで出せなくなって、修行とかでしか出す機会が無いアル」
キングス地方のジムリーダーは基本タイプ統一厳守であり、急遽選ばれたが故強制的にかくとうタイプを任命されてしまいしばらく出せなくなっていた。
「とにかくこのメガストーンを使えば、ガメノデスを使えるようになるって事でいい?」
「はい、ですからここからは実戦を通して体感してもらいましょう」
そしてチュンリーとボワールがコートに立ちフブキは見守っている
「ではワタクシから出させてもらいます、カラマネロお行きなさい」
「ネーロ」
今回ボワールが繰り出したのはあく・エスパータイプのカラマネロトリッキーさとフィジカルを両立しているポケモンだ。
「………ガメノデス、いくアル!!」
「ガメデッ!!」
ぎゅっとボールを握り投げガメノデスを出した、バトルに出したのは本当に久しぶりといった所か…
「にしてもアイツ、カラマネロなんて珍しい」
いつもなら、エルレイドとサーナイトを使うが今回は別何かあるに違いない。
「まずはウォーミングアップといきましょうか、つじぎりです」
カラマネロの触手が刃物のように鋭くなり引き裂こうとしてきた。
「シェルブレード!!」
ガメノデスは硬い爪に水を纏わせ、カラマネロの触手を弾き火花を散らす。
「ならコレはどうでしょう、ばかぢからです!」
するとカラマネロが突然闘志を発し前方へ突撃しだすコレを食らえば一溜まりも無い。
「ストーンエッジ上に逃げるアル!!」
チュンリーはとっさに反応、自身の足下に尖った岩を作り出しその勢いで上に飛び、カラマネロのばかぢからを岩でみがわりとして受ける事で無傷で凌いだ。
「素晴らしですですが」
カラマネロの様子が変わった、本来使った後能力が下がるばかぢからを放ったが逆にパワーアップしている。
「っ!?」
「驚きましたか?カラマネロの特性はあまのじゃく、上がる効果は下がり逆に下がる効果は上がります、ですが驚くのはここからですウォーミングアップも済んだのでそろそろ使ってみましょうか」
するとボワールの杖が光る、持ち手にはキーストーンがありそこから光を出している。
「まさか!!」
フブキが何かを察す、その予感は当たっていた。
「カラマネロメガシンカです!」
「ネ~~ロ」
新しいメガシンカが発見されているのはカラマネロも含まれている、メガシンカしたカラマネロは頭が肥大化し触手もより長くなり体も虹色に発光している。
「ワタクシも始めて使いますので試運転程度に使ってみますね」
「ガメノデス、ワタシ達も」
チュンリーはガメノデスナイトを投げそれをガメノデスがキャッチ、彼女のお団子結びのヘアバンドに付いているキーンストーンが光りガメノデスと共鳴しメガガメノデスとなる。メガシンカしたガメノデスは腕が増え体格もゴツくなっており、タイプもいわ・かくとうタイプに変化されている。
「それがメガシンカしたガメノデスの姿ですか、面白くなってきましたね」
ここからが本当の勝負
「ストーンエッジ!!」
今度はメガカラマネロの足下に尖った岩を発生させる、メガカラマネロは避ける事はしなかった。
「サイコカッターです」
メガカラマネロは特性によりパワーアップした事をいかしてそのまま力押しでストーンエッジをものともせず強引にこうかばつぐんのサイコカッターをぶつけてきたがなんとか踏ん張れた。
「シェルブレードアル!」
「させませんサイコキネシス!!」
メガガメノデスが反撃しようとした矢先、それを見越したメガカラマネロがサイコキネシスでメガガメノデスを宙に浮かせ動きを封じる。
「ガッ!?」
「コレはマズいね…」
動きを封じられた以上行動を縛られどうする事も出来ない…
「では、ばかぢからで仕留めなさい…」
「ネェェェロォォォォ」
メガカラマネロが確実に仕留めようと力を溜めている
「まだ終わらないネ!からをやぶる!!」
「ガッデェェェェェ!!!!」
メガガメノデスは自らのからをやぶり、守りが下がった代わりに圧倒的な攻撃力と素早さを得ることでサイコキネシスを突破しメガカラマネロのばかぢからを躱すことに成功、その後メガガメノデスは先ほどストーンエッジで生成した岩の近くに立つ。
「おやおや…」
「その岩を飛ばすアル」
「デデデデデデデデデッデェ!!!」
岩を粉々に粉砕し破片が落ちる前に高速でパンチする事でいくつもの岩の破片を弾丸のような速度でメガカラマネロに飛ばしてきた。
「止めなさい」
メガカラマネロは造作もなくサイコキネシスで止めるが…
「デッ!!」
メガガメノデスは既に相手の背後に回り込んでいるそして…
「ゼンブぶつけるアル!インファイト!!」
「ガッッッデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデ!!!!!!!!」
「カラマネロ受け流しを!?」
始めてボワールに焦りが見えた瞬間だった、メガガメノデスの怒涛の連打にメガカラマネロは触手で受け流そうとするが圧倒的な物量で耐えられずそのまま押し切られ、その身体に猛烈な連激を浴びせる。
「イッケエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェ!!!!」
「ガメッッデエエエエェェェ!!!」
最期の一撃が決まりカラマネロのメガシンカは解け倒れ込むつまり二人は勝利したのだ。
「やれやれ…やはり慣れていない事はするものではないですね…」
「やった勝てたネ!!」
「ガメデッ」
ガメノデスはメガシンカを解除しチュンリーとグータッチした。
「やるじゃん」
観戦していたフブキも一言呟く
_____
「認めましょう、これからもジムリーダーとして誇り高く励んで下さい…」
「はいアル…」
「そのガメノデスナイトはアナタに授けます、ではワタクシはそろそろ……」
「待って」
フブキが呼び止める
「何でしょう?」
「あんた何が目的はなに?こんな地方にいなくてもいいほど高い地位と名誉があって、その上新しいメガストーンを使わせて_」
「ワタクシの目的ですか、一言で言うなら(人類の進化)です」
「!?」
「は?何それ」
「おっと失礼しましたではそろそろワタクシはコレで、サーナイトテレポートをお願いします」
「サーナ」
そして彼はサーナイトを出しテレポートで帰ってしまった、「人類の進化」とは何なのか…
「チュンリーアイツはあんまり信用しすぎちゃダメだから、何考えてるか意味不明」
「…………でもまたガメノデスと戦える事が出来て嬉しいネ、感謝はしてるネ」
「まっコレでメガシンカが出来るから、今日はお祝いだね」
「そうネ、今日は激辛ラーメン沢山振る舞ってあげるアル!!」
こうして、チュンリーは代理ではなく正式なジムリーダーとして認められたのだった。
END
個人的に暴走メガガメノデスのモーション好きだったのでいかにガメノデスを格好良く書けるのか意識してみました。 メガガメノデス使うトレーナーは現状いないですし。