寝台特急サンライズ「出雲」松江・出雲夏休み殺人旅行 作:新庄雄太郎
被害者の2人の共通点とは
「これが先日松江で起きた殺人と出雲で起きた殺人、この被害者の2人に共通することは何だと思うかな?。」
と、南は言った。
「被害者の接点からにすると親戚関係ではないかと。」
「ほう、なるほどね。」
「まず資産家の大窪は資産家で、大窪は殴られた後に何者かに殺害された、そして、今回出雲で起きた殺人は、被害者の彼女の婚約者と分かりました。」
「そうか、やはりか。」
「ええ。」
「南主任。」
「松本、何かわかったのか。」
「大窪の手帳には、1ページだけ破られています。」
と、松本は南に遺留品を見せた。
「あっ、本当だ。」
「恐らく犯人が、破った後に持ち去ったと考えられるな。」
「ええ。」
「そして、出雲で起きた殺人も関係しているって事か。」
「はい。」
「殺害された大窪とその婚約者の相原は叔父と判明しました。」
「ほう、なるほど。」
「調べてみましたが、婚約者の相原は高校2年の頃に父親を亡くし、その母親と妹を連れて浜田の方へ移住していたことが分かりました。」
「ほう、なるほどね。」
「そして、亡くなった婚約者の糸村は大窪とは会社員時代からの長いお付き合いだそうです。」
「ほう、そう言う事か。」
そこへ、高山がやって来た。
「主任、今島根県警から連絡がありまして松江署と出雲署で合同捜査本部が設置されました。」
「ほう、そうか。」
「でも、問題は犯人はどうやってその方法を利用したかだ。」
と、高山は南に言った。
「ええ、それも考えられますね。」
「あれっ、この2人。」
「善子、花丸ちゃん何か知っているのか。」
「うん、実はマルと善子ちゃんが一緒に列車に乗っていたずら。」
「えっ、それは本当なのか?。」
と、高山は善子と花丸に言った。
「うん、確か岡山駅で見かけたけどね。」
「それは、本当なのか。」
「ええ。」
「という事は、岡山から特急に乗って出雲へ向かったと考えられるな。」
「ええ、恐らくな。」
「でも南さん、彼女と糸村さんは松江へ行ってその後に玉造温泉へ行っていたのよ。」
「そうか、善子と花丸は一緒だって言っていたな。」
「それなら、確認してきました。」
「安来刑事、それは本当ですか。」
「はい、うちの部下の椿が調べてもらいました。」
早速、椿刑事は報告した。
「ええ、確認しところ2人は婚約旅行で玉造温泉で1泊して出雲へ行っていたことは確かでした。」
「間違いなく、玉造温泉へ行っていたのは本当ですね。」
「ええ。」
「これで、アリバイは成立ですね。」
と、南は言った。
「ええ。」
そして、犯人が使った列車トリックとは?