読者と作者の脳を破壊するブルーアーカイブ恋愛集 作:カンキツ蜜柑
ユメ先輩が好きな男の子がいたらこうなるだろうなぁというお話。
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正直、作者の性癖が垣間見える話……
あと、後書きでこの話に出てくる生徒の基本情報載っけときました。
アビドス高等学校。ここには、8人の生徒だけが残されていた。
今回は、その中にいる二人だけの3年生。
小鳥遊ホシノと寺須タイヨウの話である。
シャーレの先生は頭を抱えている。その理由はアビドスの2人の生徒のことを考えてのことだった。
「うへ〜先生、ちょっと時間もらうよぉ〜」
1人目はピンクの髪とオッドアイの小さな女の子、小鳥遊ホシノ。
「ひぃん!先生、仕事が終わらないよぉ」
もう一人は、半泣きになりながら仕事をこなす今日の当番の生徒。褐色の肌に黒と白のオッドアイ、黒の長髪の女装をした小さな男の子。寺須タイヨウ。
そう、男の娘である。
「"あ、ホシノ、手伝いに来てくれたんだね。ありがとう"」
私は感謝の言葉を述べる。
「いゃあ〜、ちょっとそばを通ったからねぇ〜様子を見に来たってとこさ〜」
気の抜けるようなふわふわな口調。
「ボジノ゛ぢゃ"ん"あ゙り"がどぉ〜」
タイヨウは見た目もそうだが、中身も男らしくはない。決して駄目だと言うわけではないけれどね。
でも、私はホシノとタイヨウの深い闇を知ることになる。
2人の様子に共通点と違和感を覚えたことが発端だった。
私がキヴォトスに赴任する前、ホシノとタイヨウが1年生の頃、アビドスには生徒が3人しかいなかったらしい。
「ひぃん!」
「全く、先輩がしっかりしてないから、私たち2人がしっかりとしなくちゃいけないんです。いい加減、生徒会長としての自覚を持ってください」
「助けてぇ、タイヨウく〜ん」
ユメ先輩は僕に抱きつく。タイヨウはホシノよりも数センチほど背が低かったため、ホシノ同様ユメ先輩の胸が頭に乗る。
「ちょっ、ユメ先輩!男の子にそんな風に接するのはよくないですよ!」
この頃の男の子は思春期真っ只中、僕自身も同じで……
「……ユメ先輩……は、恥ずか、しいです」
顔を真赤にさせていた。
正直、僕はユメ先輩が好きだ。それも恋愛的な意味で。守ってあげたい。甘えたい。そんなふうに僕はいつも思っている。でも、この気持ちを伝えるのはまだ早い。アビドスの借金問題を何とかしてから、言おう。振られるのが怖いわけじゃない……いや、怖い。でも、ユメ先輩に気を使われる方が怖い。その後でホシノとどう接すれば良いかも分からない。
『現状維持』
これが僕の、恋の答えだった。
いつか、言おう。そんな甘い考えがあの悲劇を起こした。
ある日、ホシノとユメ先輩が喧嘩した。きっかけは些細なことだという。ユメ先輩からモモトークをもらい、ホシノの様子を見に来ていた僕。
だが、後にここにこなきゃよかった。ユメ先輩を追っていればよかった。と深く後悔した。と共に、ホシノに対する憎悪が込み上げてきた。
「お前のせいで、ユメ先輩は!!」
思わず声を荒げてしまった。いつもは大きな声を出さない分、喉が痛かった。
ホシノは泣いていたが、僕に反論はしてこなかった。
僕は、学校を飛び出した。ホシノと合いたくない、ユメ先輩の事を受け入れられない。何より
『僕がユメ先輩を助けに行けなかったこと』が僕に深く重く、のしかかる。
ホシノにはああ言ったが、僕はそんな事思ってはいなかった。本当は、あの状況で選択を間違えた僕が、嫌で、辛くて、悲しくて、後悔……なんて言葉じゃ表しきれない。いっそのこと後追いをしようかと考えた。
でも。
僕がいなくなったらその後はどうなる?
ホシノ一人でアビドスを守ることになる?
ホシノは僕が死んだらどうするんだろう。
先輩に同級生まで失ったら、僕は確実に後を追うだろう。今でさえ、そう思ってるのだから。
そうして、僕は変わることにした。
僕が、ユメ先輩の代わりにアビドスを……ホシノを守るよ。
意思を継ぐ。そう決めたその日から僕は変わった。
最初は口調を変え、髪を伸ばした。
1年間の間、ホシノは僕を心配していたが、2年になり、ノノミとシロコ、ヒイロが加わってからホシノも変わった。
僕は、一人称も、服装も変えた。ノノミとヒイロには最初、困惑や心配を向けられた。が、しばらくすると受け入れたようで何も言わなくなった。
ホシノと僕……いや、私は徐々にお互いが演じているユメ先輩を求めた。
互いが互いに求めることで、ユメ先輩を感じることで、精神の崩壊を防ぐ。
「うへ〜」
「ひぃん」
一人は能天気な昼寝好きのいつもは頼りない先輩に。
もう一人は、いつも明るいドジするか弱い先輩になった。
3年になって、セリカとアヤネ、ソウカが加わる。
そして、先生がやってくる。先生は見るからに頼りない印象で、これは何も変わらない。人が一人増えただけ。
でも、やはり、先生は大人だった。今までの状況が少しずつ変わっていく。
でも、少しずつだ。9億という借金はすぐには消えない。
だから私が、犠牲になって、アビドス(ホシノ)を救う。
3年前から、接触してきた『黒服』という男の話に乗った。アイツは私のことを『黎明のラー』と呼んでいた。
アイツの話の内容は『私の体に宿る神秘の研究』だった。奴は以前からホシノに対し必要な勧誘と契約を迫っていた。それは私も同じだが、一つ違うのは、ホシノは私が黒服と関わりがあることを知らない事だ。
『今後、アビドスに関わらない』
『借金の半分の返済』
これを飲んで、契約した。
アイツが、ホシノに関わらなければ、幾分かはマシになる。アビドスもきっと先生がなんとかしてくれる。と思っていた。
結果は、ホシノと私、二人とも黒服の話に乗せられ、ハメられた。結果、アビドスの借金はなくなったが、2人を失う事となった。
黒服によって行われる実験。神秘の反転。私とホシノの融合。……もう、お手上げだった。力が出ない。
恋も叶わず、命も犬死に。
疲れた。
今も思う。あの日の日常。太陽のようなあの人の笑顔ととなりで頭を掻きながらも緩んだ頬が隠せていない同級生の顔。
走馬灯が流れる。
「ダメだよ、タイヨウくん!ホシノちゃんを助けなきゃ!君はまだ、ここに来ちゃ──」
久々に聞こえた懐かしい声、いや、幻聴。
その人の声が私の、僕の意識を覚ましていく。
僕はひたすらに暴れ、抵抗した。ホシノと融合するための装置を破壊する為に殴り、蹴り、ガラスを叩く。
暫くして、今いる場所が大きな音を上げて崩れ始める。
例え、助からなくても。
例え、無駄に終わっても。
ユメ先輩に託された言葉を果たす為──
結果としてはふたりとも助かった。カイザーはPMC基地を失い、理事は消えた。でも、借金は以前と変わらないままだった。
先生が黒服との契約を破棄した為、ホシノと僕を救うことができたという。
僕も、ホシノも先生に救われることとなったのだ。
「……先生」
タイヨウはホシノがアビドスに戻った事を確認して、本来の口調で話し始める。
「私……いや、僕は本当に助けられました。きっと、あの時、先生がいなかったら……ホシノのこともアビドスのことも……先輩から託された思いも……何もかも成せないまま終わるところでした。本当にありがとうございます」
頭を下げるタイヨウ。
「"大丈夫だよ。私は先生として当然のことをしただけだから。いつでも私を頼ってくれていいよ"」
私はそう返して再び仕事に戻る。
「……ありがとうございます」
タイヨウも感謝を述べた後に仕事へと手を付ける。
基本情報
名前 タイヨウ
フルネーム 寺須タイヨウ
レアリティ ☆☆☆
役割 SPECIAL
ポジション BUCK
クラス サポーター
武器種 SG
遮蔽物 ━
攻撃タイプ 神秘
防御タイプ 特殊装甲
学園 アビドス高等学校3年生
年齢 17歳
身長 151cm
誕生日 1月1日
趣味 女装、散歩
EX 『みんな〜恵みの雨だよ〜』
範囲回復に加え、指定した場所に雨を降らせる。その雨にはリジェネ効果もあるが、その性能からか範囲回復の量は少ない。
ピックアップ『闇夜を照らす黎明』で入手可能。
後にホシノと共に臨戦が出てくる。その時はじゃそうではなく男として武装しアタッカーになる。もちろんホシノと同様、サポーターにもなるが、通常とは異なり、EXで前線に一時的に出てきて、敵の注目を集めつつ、体力の半分になるまで暴れるもしくは12秒で帰っていく。(サポーター)と確定クリティカルに加えて回避率上昇(18秒)のEX(アタッカー)がある為、実質タンクとアタッカーができる。ホシノと同じ編成だと互いに攻撃力が上昇する。
ポジション FRONT(BUCK)
攻撃タイプ 振動
防御タイプ 重装甲
メモロビでは先生がお姫様抱っこされる場面。顔近い。
ピックアップ『託された約束を胸に』で入手可能。
ミドリの話の生徒、赤羽アオは未実装生徒です。
次、誰の話書くか、参考までにお願いします
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砂狼シロコ
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黒見セリカ
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小鳥遊ホシノ
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便利屋68
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補習授業部(ハナコ視点)
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白州アズサ
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アリウススクワッド