読者と作者の脳を破壊するブルーアーカイブ恋愛集 作:カンキツ蜜柑
D.U.の街の中、一人の少女が駅前で誰かを待っていた。
「……ちょっと早く来すぎちゃいましたね」
栗色の髪の少女、阿慈谷ヒフミ。
「あうう、モモフレンズのコラボカフェと……デートが楽しみすぎて、1時間も早く来てしまいました……」
まだ集合時間には早く、ヒフミはもうひとりの誰かを待つ形となる。
が、5分もしないうちにその人物は現れる。
「……あれ?ヒフミちゃん?待たせちゃった?」
「ソウカくん!私も少し前に来たばかりです!」
その人物は風留ソウカだった。
二人は少し早めだが、一足早くコラボカフェへと向かった。
モモフレンズコラボカフェ。
看板にデカデカとモモフレのキャラクターが乗ったカフェに興奮する二人。
「うぉぉ、凄い」
「は、早く行きましょうか!」
「そ、そうだね」
二人は早めに着いたこともあり、混む前にはいることに成功した。
「どれにしましょうか……悩みます」
ヒフミはメニュー表とにらめっこをしている。
「ソウカくんはどれにするか決めましたか?」
「う〜ん……悩ましいよねぇ。推しのメニューどっちも選びたいけど……『ピンキーパカのふわふわパンケーキ』か、『ウェーブキャットの長すぎホットドッグ』か……え?キャットなのにドッグ?」
事前にサイトに目を通していたが、やはりこの字面には思わず驚く。
「あはは、どれも魅力的ですよね。私は『ペロロサンドイッチ』と『おひさまペロロジュース』にします!」
「おお、ペロロ様尽くし!いいね!……それはそうとドリンクも悩ましい……『もこもこピンキーパカジュース』……わたあめが乗っててピンキーパカの毛を表現してる……良い。決めたよ。今回はピンキーパカ尽くしで行く!」
かくして注文、その後時間は流れ、お待ちかねの……
「『ピンキーパカのふわふわパンケーキ』と『ペロロサンドイッチ』、『もこもこピンキーパカジュース』と『おひさまペロロジュース』です!ではごゆっくり〜」
「す、凄いです!!ペ、ペロロ様が……」
「こっちも凄いよ……!可愛い!」
写真撮影、もちろん互いのメニューも写真に収める。
「では、早速!」
ソウカがそう言って食べようとすると、ヒフミに止められる。
「ま、待ってください……」
「ヒフミちゃん?どうしたの?」
ヒフミはモジモジとし始めた後に顔を赤くして言う。
「……一緒に写真撮りませんか?」
「一緒に?」
「はい、私たちって付き合ってる……じゃないですか、なんと言いますか、あはは……そういったこともしてみたかったので……」
「なるほど」
ソウカは対面で座っていた席を立ち、ヒフミの隣に寄る。
「わわっ」
「こんな感じかな?ヒフミちゃん、ピース!」
ううう、近い、近いです!!
カシャ。
「どう?なかなかいい感じじゃない?」
互いが頼んだコラボメニューを背に、二人は頬を寄せてるんじゃないかというほど顔を近めて笑顔で撮った。ヒフミの顔は赤くなったまま。
「店の入口のところ、あそこでも写真撮影できるみたいだから、帰りも写真撮ろうね!」
「は、はい……(カアアア)」
可愛らしいペロロ様のサンドイッチ。それを一口、口に入れる。
その味は、イチゴとレモンの甘酸っぱさとホイップの甘さが今のヒフミの心境を表しているようでもあった。
「おいしい……」
ヒフミは顔を赤くしながらも口の中に広がる甘い味に頬をとろけさせていた。
「ふふっ、ヒフミちゃんはい!こっちもふわっふわで美味しいよ!」
ソウカは自分に頼んだパンケーキをフォークに刺し、ヒフミに差し出す。即ち。
あーん!?
ヒフミはまさかソウカからそれをされるとは思ってもいなかった。いずれは、私からもそういった事を……と考えてはいたが、この天然男の方が一足早かったらしい。
「わっ、わわっ」
慌てるヒフミ。
「ほら、こっちのクリームはモモの味だよ!はい、あーん」
「あ、あーん」
パクっ。
「んん〜〜!!」
最初に感じたのはホイップ、モモの甘い風味。そこからパンケーキのふわふわさを体感、最後、生地の中からはマスカットの爽やかな果汁が口の中に広がった。
美味しいっ!
流石、このコラボカフェで2番目に高いメニュー。ペロロ様のサンドイッチも美味しいですが、これはスイーツとしての完成度が高すぎます。
できればもう一口……!?
そう思った時には目の前に既に、第二の矢ならぬ第二のフォークが。
パクっ。
パクっ。
パクっ。
︙
︙
気がついた時には半分以上も食べてしまっていた。
「た、食べ過ぎちゃいました!?ソウカ君ごめんなさい……」
「いいよいいよ。ヒフミちゃんの食べてる姿見てるだけで幸せだから」
「そ、そんな///……あ、私のサンドイッチも、ど、どうぞ」
「そう?じゃあ遠慮なく」
ソウカは2つあるサンドイッチのうちの『ヒフミが口をつけた』サンドイッチを取る。
「そ、それは……!」
「うわっ、美味しい!イチゴとレモンの甘みと酸味がベストマッチだよ!うま〜」
頬に手を当て、幸せ〜と言った表情。とても満足している様子に私は何も言えなかった。
そして、食べ終え。
「はいチーズ!」
パシャ。
店員さんに撮ってもらった2枚のツーショット。二人でハートマークを作って撮った一枚とペロロ様の着ぐるみに二人で抱きついて撮った一枚。
私は満足です……!
そして帰宅、ヒフミ宅前。
こんなに楽しかったデートも終わりが来る。
「今日は楽しかったです!……終わってしまうのが少し悲しいですが……」
「僕も楽しかったよ!大丈夫!またモモフレのイベントがあったら2人で行こう!次も、その次も!」
「ソウカ君……」
私たちはそこでキスをした。初めてではないけれど、初めてと同じ甘酸っぱさ。それはカフェで食べたサンドイッチかパンケーキの味を思い出させてくれます。
「ヘヘ、デート終わりのキスってなんだかロマンチックだね……なんて、じゃあね!」
ソウカは照れくさそうに言って帰っていった。
あなたとキスをするたびに、今回のデートを思い出すのだろう。
そうヒフミは思うのだった。
なお、そのデートを遠目で見ていた一人の生徒と先生がいたんだとかなんとか。
???「ガペッ(脳破壊した音)」
???「"大変だ!セリカが気絶した!?"」
店員生徒「あっ先生!もし良かったらこの着ぐるみ着てくれない?」
???「"え?ええ?"」(ペロロ着ぐるみ装着)
???「"(ええ……)"」(ヒフミとソウカに抱きつかれた先生(着ぐるみペロロの姿)の図)
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