【第四章 完結】異世界かぞく! ~人妻と不倫(こい)するNTR冒険譚~ 作:北条 ゆう(いすわーる)
華やかな
ウォーリアーズの本拠点を王都ルテティアに創設し、魔王軍に対抗するに相応しい規模に傭兵団を拡大するためだ。
「我々が王都に本拠点を置き、各地に支部を設置することで、
信彦は貴族や高官たちと対面し、ウォーリアーズの実績と将来のビジョンを熱心に語った。
彼の紳士然とした姿と冒険者としての確固たる信念は、会談の場でも威力を発揮する。ウォーリアーズが王国の防衛と安定にどれほど貢献できるかを具体的な例を挙げて説明し、本拠点と支部を創設することで得られるメリットを強調した。
「王国政府や諸侯方の皆さまのご支援を頂ければ、将来有望な冒険者を集め訓練を施すことも出来ます」
と信彦は力強く述べた。
「より多くのクエストを遂行する。そこから得られる知見は来たる大魔王領への反抗作戦でも大きな力となってくれるはずです」
高官たちは信彦の提案に耳を傾け、彼の熱意とビジョンに
「信彦殿、あなたの提案は非常に理にかなっています」
高官が言う。
「是非我が領土にもウォーリアーズの支部を創設して頂きたい」
貴族も頷く。
信彦は微笑み、会談が成功裏に終わることを確信する。
ウォーリアーズのリーダーとして、さらなる高みを目指し、新たな挑戦に向けて歩みを進めていくのだった。
パーティーの夜、華やかな音楽が流れる中、駆はエレアノール王妃とダンスを終えた。踊り終わると、エレアノールは微笑みながら駆をパーティ会場に面する静かな個室へと誘った。
「駆、あなたは歴史に興味があるのですね?」
椅子に座り、テーブルに置いたお茶とお菓子に舌鼓を打つ駆。取り留めもない話を交わす。
そんな雑談の中、エレアノールは駆に優雅に問いかけた。
「はい、王妃様。この世界の歴史についてもっと知りたいと思っています」
駆は真剣な表情で答えた。
エレアノールはその答えに満足そうに頷き、続けた。
「それなら、またこんな風にお茶をしながら歴史について話し合いましょう。わたくしも、貴方と同じように歴史が好きなのです」
駆はその提案に驚く。
「はい! 是非!!」
喜びを隠せなかった。
エレアノールは微笑みながら、「では、次回のお茶の時間を楽しみにしていますね」と言い、駆の手を軽く握った。
心臓が思わずキュッと締め付けられる駆なのであった。
「今まではゲームの設定集ぐらいの気持ちで楽しんでたけど」
その夜、駆はエレアノールとの約束を胸に、王宮に用意された私室でエルパッド内蔵のエルペディアや、エルパッドに収納されていたエルダリオン魔法学院の歴史の教科書を使って、さっそく準備を始めていた。
「しっかり勉強しとかないと」
レオンは《名誉モンスターマスター》として認められるため、授業を受けていた。様々なモンスターの絵や生態が記された教材。教師は白髪の老教授で、授業は長い経験と深い知識に裏打ちされている。
「モンスターとの信頼関係の築き方について」
教授は静かに語り始める。
「モンスターはただの獣ではない。彼らには感情があり、信頼を築くことで初めて真のパートナーとなるのだ」
レオンは真剣な顔つきで教授の言葉に耳を傾け、ノートにメモを取っていた。彼の隣には相棒のミケが座っており、時折レオンの手元を
「まず、モンスターの特性を理解することが重要だ」
教授は続ける。
「モンスターにはそれぞれ独自の性格や習性がある。それを理解し、尊重することが信頼関係構築の第一歩だ」
教授は
彼はミケとの絆を深めるために、エルミンの目指した《人間とモンスターの共存する世界》を創るために、これまで以上に努力することを決意する。
時と場所を移して。
「ヴァレンタイン、どうしてレオンもパーティに招待したの?」
冬の冷たい風が吹きすさぶネヴァースプリング。
それとは対照的に、城の一室で、暖炉の前で温かい飲み物を美香子とヴァレンタインは楽しんでいた。
彼女は春に予定されているパーティのことで、ヴァレンタインに問いかけた。
「分かっていると思うけど……レオンはわたしの実の息子じゃないわよ? 可愛くは思っているけれど……」
ヴァレンタインは微笑み「もちろん」と返し、続けて美香子の質問に答えた。
「私はレオンにこれからもミケと一緒にウォーリアーズの冒険者として活躍していって欲しいと考えているんだ。美香子が思っている通り、レオンは純粋で素直な子だからね、モンスターマスターとしての手腕を磨いていって欲しいと思ってる」
ヴァレンタインは優しい表情で続ける。
「そのために王宮のパーティに呼んで、彼に
そこでヴァレンタインは少し顔を
「美香子、君も知っての通りこの国は平民とモンスターが共に手を取り合い戦うことを禁じているんだ……実に古めかしい風習だ。だから今後、誰かに
言葉を区切り、最後に
「合格すれば、誰もケチをつけることは出来なくなる……もしそんな奴がいれば、この私自ら
美香子にウィンクしながらそんなことを言った。
「……素敵」
美香子は賛同するように、ヴァレンタインの手を軽く握った。
レオンは美香子の《息子ではない》が、《息子のようにかわいがっている男の子》であった。大切に思っているのは確かなのだ。
「彼がどんな成長を遂げるのか、楽しみだね」
美香子はヴァレンタインの優しい心配りに感謝の気持ちを抱き、ますます心惹かれた。胸が熱くなり、気づけば顔をヴァレンタインの顔に近づけていた。
「「……」」
二人は静かに唇を重ねる。
暖炉の炎が揺れる中で、互いの絆を確かめ合う。
美香子はヴァレンタインとの関係が、これから先もさらに深まっていくのだろうと、改めて思い入るのであった。
・あとがき
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それでは、またお会いしましょう。