緋弾のアリア~緋の目をした者~   作:徳元

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緋の目をした者 第十弾

緋の目をした者 第十弾

 

東京が台風の暴風域に入った日俺は荷物を確認していた、今日はアリアとイギリスに行く日だ。

ちなみに、俺はイギリス武偵高に留学ってことになっている。

それと、背中の傷は安静という事を無視したためまだ痛いorz

しかもMK23の調子がかなり悪いこれはイギリスに着いてから整備するしか無いな

最後にファイブセブンとMK23の弾を確認して着替えてから部屋を出るとキンジも個室からでてくる所だった。

「よう! 俺今日から留学してくる、まぁ戻ってくる予定だから部屋はそんまんまで」

「え?」

突拍子もないことを言った俺にキンジが驚いている

「もしかして、アリア絡みか?…」

「もしかしなくてもな(笑)」

まぁ当たり前だろう(笑)

チケットを手に寮を出る。

キンジの分ももらおうかと思ったが、なんとなくやめておいた。

強引に乗ることはまあ、できるといえばできるが緊急事態でもないのだから何も起こらなければ問題になるのでやめておくだろう

アリアがイギリスに帰ることはあのかなえさんの件の後、電話で知らされた。

なんて急なんだろう…

アリアが帰る件を言うか迷ったがキンジにはそれも黙っておいた。

 

 

 

 

羽田の第2ターミナルで手続きを終えて飛行機に乗り込む。

武偵であれば帯銃で乗ることも可能なのだ。

「うわぁ、ここ久しぶりだな…」

通された場所はホテルみたいな部屋だった

まだアリアは来てない様だ

確か空飛ぶリゾートとかいう超豪華旅客機、昔姉さんに連れられて4回ぐらい乗った事がある。

とりあえず、部屋を後にして機内を回る。

特に不審な点はないようだがすみずみまで調べるのも難しい。なんてったって広いからな(笑)

そしてアリアと同室の部屋に戻ろうと思っていると

「―武偵だ! 離陸を中止しろ!」

「お、お客様失礼ですがどういう…」

聞き覚えがある声だったので行ってみるとフライトアテンダントに怒鳴りつけてるのは…

「説明している暇はない! 今すぐこの飛行機を止めるんだ!」

 

フライトアテンダントが走っていき両膝をついたキンジに声をかける。

「ようキンジ」

「っ!?鍵!なんでっ…ってアリアと一緒だったな」

「やっぱり来たんだな(笑)」

「別にいいだろ」

機体が揺れた。

離陸準備に入ったのだ。

さっきのフライトアテンダントが膝を揺らしながら

「あ、あの・・・駄目でしたぁ。 き、規則でこのフェーズは管制官からの命令でしか止めることはできないって・・・」

「ば、馬鹿野郎!」

「キンジ何があったか状況説明を頼む」

なんとなくわかるけどなアリア関連で何かが起こったのだ。

「鍵、部屋に案内してくれ!」

「分かった、きちんと説明頼むぜ」

歩きながら俺はキンジに簡単に説明を受けた。

武偵殺しがアリアを狙っている。

まぁそうだろうとは思っていた。

だから、俺はアリアのパートナーになったんだから、一応…

そして説明を聞いてる間に個室の前に、

時間がないらしく個室の前に来るとノックもしないでキンジはいきなり扉を開いた。

「な、何!?キンジ!?」

 

アリアは驚いたらしく紅い目をまん丸に見開いた。

そりゃ、地上にいるはずのキンジがいたら当然の反応だな。

「さすがリアル貴族様だなこれ片道20万するんだろ?」

「断りもなく部屋に押し掛けてくるなんて失礼よ」

「いや、アリアそれ言う資格ないだろ」

などと話してる間に俺は着席。

俺って偉いな!!

「武偵憲章第2条 依頼人との約束は絶対に守れ」

「・・・?」

「俺はこう約束した。 アサルトに戻って1件目の事件をお前と一緒に解決してやる。 武偵殺しの1件はまだ解決してないだろ?」

「何よ! 何もできない役立たずのくせに」

がぅと!小さいライオンが吠えるようにアリアは犬歯を向く。

てか、ライオンなのに犬歯なんだよなぁ~

「帰りなさい! あんたのおかげでよくわかったのあたしはやっぱり独奏曲(アリア)あたしのパートナーになれるやつなんか世界のどこにもいないんだわ!だからもう武偵殺しだろうがなんだろうがこれからずっと一人で戦うって決めたのよ」

「おいおい!そいつは聞き捨てならないぞ‼俺がパートナーになってるんだだからお前は既に独奏曲じゃ無い、それにどっかの馬鹿も来たんだ、これで三重奏だろ?」

と俺が反論する

キンジはアリアの向かいの椅子に座る。

「そ、そうだけど…と、とりあえず‼ロンドンに着いたらすぐ帰りなさい! エコノミーのチケットぐらいは手切れ金代わりに買ってあげるから! あんたはもう他人あたしに話しかけないこと」

「元から他人だろ?」

「うるさい! しゃべるの禁止!」

こいつらは漫才でもやってんのか?むしろそれで食えるぞ‼

飛行機は東京湾を出る。

俺はふくれっつらで窓の外を見るアリアに苦笑しながらMK23の状態を確認するために簡易解体する、なんと!部品が一部無くなっていたorzそりゃあ調子悪いよな…

MK23が使えないならファイブセブンと最近出番の無かったナイフと綱糸での戦闘かな…もし戦闘があるならだけど

「―お客様にお詫び申し上げます。 当機は台風による乱気流を迂回するため到着が30分遅れることが予想されます」

台風なのによく飛んだよな…

ガガ―ンガガガ―ン

雷か…あぁ、うるせーこれじゃ、うるさくて眠れないorz

「怖いのか?」

キンジがアリアに言った

「こ、怖いわけない。 バッカみたい。 ていうか話しかけないで」

ガガ―ン

だから眠れないじゃん!!

「きゃ!」

へえー、アリアの苦手なもの発見だ(笑)

雷が苦手なんだな。

キンジも苦笑いしてるし

「雷が苦手ならベッドにもぐって震えてろよ」

「う、うるさい」

「ちびったりしたら一大事だぞ」

「バ、ババ馬鹿!」

ガガ―ン

「うあ!」

アリアは飛び上がってベッドに飛びこんで布団をかぶってしまう。

「アハハハ!」

いやぁ~まぁ人間限界っていうのがあるよね(笑)

「ば、馬鹿鍵!笑ったわね! 風穴地獄に…」

ガガ―ン

「~き、キンジぃ」

ついにアリアは毛布から助けを求めるように手を伸ばしたのでキンジは苦笑しながらその手を握ってやっていた。

ーーやっぱり俺とアリアよりは、キンジとアリアが似合ってるよ。

 

キンジが気をまぎわらすようにテレビをつけるとそこに映ったのは有名な時代劇だった。

「この桜吹雪見覚えねえとは言わせねえぜ」

遠山の金さんだな。

なんでもキンジの先祖らしい。

ちなみにキンジは30世だったか?

この人もヒステリアモードが使えたらしいぜ、流石遠山家!

「ほら、これでも見て気を紛らわせろよ」

「う、うん」

話しかけるなというアリアルールは消えたらしい。

ぶるぶる震えながらぎゅっとキンジの手と袖を握る姿はかよわい女の子そのものだった。

守ってあげたい。

そう、思える。

など考えてた時

 

 

パン パァン

 

銃声!

俺は立ち上がる。

 

「2人ともそこにいろ!!」

返事も待たずに廊下を飛び出すと大混乱になっていた。

無理もない。

1日に必ず聞く音として認識している俺達とは違うんだからな

銃声のした機体前方を見るとコクピットの扉があけ放たれている。

そこにいたのは…

さっき、キンジと話してたアテンダントか

「武偵だ!!お前!何してる!」

俺はファイブセブンを抜くとアテンダントに向けた。

その手には機長と副操縦士が引きずられている、多分薬かなにかで気絶させられているのだろう。

「お気をつけくださいでやがります」

というと何かを投げる。

やばい!

「全員部屋に入ってドアを閉めろ!!!!」

缶からガスが出るのを見て俺は怒鳴り部屋に入らせる、そして雷の恐怖を押し殺してでてきたアリアとキンジを押し戻すとドアを閉めた。

「キンジ!鍵大丈夫?」

大丈夫みたいだな。

毒では無かった様だ、あくまで予想だがただの煙幕だったみたいだ。

毒では無かったので特に痺れなどは無いがそれとは関係無くただ背中が痛い

でも、息もできるし意識もはっきりしてる。

「アリア、あのふざけたしゃべり方、やっぱり武偵殺しだ。やっぱり出やがった」

「待て! キンジもあいつがここに出てくることを知ってたのか?」

「も?って事は鍵も知っていたのか?」

「無論なんとなく!!」

「流石だな…」

苦笑された

「武偵殺しはバイクジャック、カージャックで事件を初めて、さっきわかったんだがシージャックである武偵をしとめた。 そして、それはたぶん直接対決だった」

つまり、キンジの説明はアリアが電波を傍受しなかった理由は武偵殺しが直接船に乗り込んでいたということになる。

まあ、確かにいきなりチャリジャックって小さくなってる、そしてかなえさんに冤罪を着せた時点で宣戦布告したって事か…

「・・・今お前と直接対決しようとしてる。 このハイジャックでな」

悔しそうに歯を食いしばるアリア

そこにベルト着用サインが点滅を始める。

和文モールスだ

訳すと

 

おいでおいで イウ―はてんごくだよ おいでおいでわたしはいっかいのばーにいるよ

 

「誘ってやがるな…」

「みたいだな」

「上等よ風穴あけてやるわ」

アリアは眉をつりあげてガバメントを2丁スカートから取り出す。

「俺も一緒に行ってやるよ。 役にたつかどうかは分からないけどな」

「こなくていい!」

ガガ―ン

雷鳴が鳴り響く。

「く、くれば?」

…おいおい、なんというか可愛いなお前‼

と馬鹿な事を考えながらさらに思った

さあこれからが決戦だ!!

 

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