緋の目をした者 第十四弾
飛行機が水平になったのは多分アリアかキンジが何とかしたからだろう
そして俺はバーに入りゆっくりと理子に近づく
「くふっ。鍵。それ以上は近づかない方がいいよー?」
にい、と理子が白い歯を見せる
目を凝らすと理子の周りに丸く爆弾が仕掛けてあった
「ご存じの通り『武偵殺し』は爆弾使いですから」
と歩みを止めた俺に理子はスカートをちょっと摘み慇懃無礼にお辞儀してきた
「可愛いのはわかってるけど、出来れば捕まって貰いたいな」
「アハハ、冗談はよく無いよ鍵それに、銃弾無いでしょ?」
ーばれてたか…
さっき何発か撃った時に全弾撃ち尽くしてしまったんだ
「なら脅しにならないか」
と言いつつバーカウンターにファイブセブンを置く
「鍵はさー、この世の天国…イ・ウーに来ない?1人ぐらいならタンデム出来るし、連れて行ってあげれるから。」
「今は無理かな、一応アリアのパートナーだしね。まぁ俺よりキンジの方が良いみたいだがね…二回目がらあったら考えるよ」
「そっかー、じゃあまた今度誘うよ、アリアとキンジにも伝えといてね〜」
ウィンクしたかと思うと自分を抱きしめるような体制を取り
ドウッッッ!!!
いきなり背後の爆弾が爆発した
「しまっ!!」
急いで捕まるがファイブセブンは海へ落ちてしまった
そして消火剤とシリコンのシートがばらまかれた、それにより穴が塞がれる。
窓を見てみると改造制服のリボンを引っ張っていたするとパラシュートに変わりそのまま海へ落ちて行く
理子と入れ替わりに来た2つの光が近づく
なっ!?ミサイル!!
どぉごぉおお!!
見てみると内側の2つのエンジンがやられていた。
俺は急いでコックピットに行く
ついでに乗客に事情を説明し衛星電話を持っていた人にそれを借りる
機長と副操縦士は麻酔弾を撃たれたらしく昏倒していた。
「遅い!」
犬歯をむき出しにして言ったアリアは操縦席に座る。
「悪いな、理子は逃がしちまった。アリア―飛行機操縦できるのか?」
「セスナならね。 ジェット機なんて飛ばしたこともない」
窓の外を見ると海面からそう遠くない。
高度は300というところか
キンジが無線機を探し当てて羽田に連絡をしている
「こちら600便だ。当機は先ほどハイジャックされたが、今はコントロールを取り戻している。機長と副操縦士が負傷した。現在は乗客の武偵2名で操縦している。俺は遠山キンジ。もう一人は神崎・H・アリア。そしてフォローとして九十九鍵が乗っている」
キンジが無線局を使い空港と連絡をとっている
その後、さっき借りて来た衛星電話をキンジに渡し武藤に電話させる
「誰に連絡してるの?」
アリアの問いに向こうが答えてくれる。
『もしもし?』
「俺だよ武藤。へんな番号からですまない」
『キ、キンジが!?いまどこにいる!?お前のカノジョとライバルが大変だぞ‼』
ライバルって俺の事か?
良し武藤後でぶっ殺す!!
「カノジョとライバルじゃないが、アリアと鍵ならいるよ」
『ちょ…お前!!何やってんだよ…!!』
「か…かの、かの!?」
アリアはカノジョ扱いされ赤面させていた。そこで騒ぎそうなのを感じてかアリアの唇に人差し指を当てるキンジ
「…っ‼」
アリアはさらに赤面させる。
なんか聞いてるこっちが恥ずかしい…
「武藤、よくハイジャックのこと知ってたな。 報道されてるのか?」
『とっくに大ニュースだぜ。 客の誰かが機内電話で通報でもしたんだろ? 乗客名簿はすぐにコネクトが周知してな。 アリアと鍵の名前があったんで今、教室に集まってたところだ』
キンジはエンジン2基が破壊されたことや犯人が逃亡したことを伝える。
『安心しろ武偵遠山 その飛行機は最新技術の結晶だ。 エンジン2基でも飛べるし悪天候でもその状況は変わらない』
羽田コントロールの声にアリアはほっとした顔になる。
『それより、キンジ、破壊されたのは内側の2基っていったな。 燃料計の数字を教えろ』
『数字は今540だ。 535になった」
『くそったれ! 盛大に漏れてるぞ』
「ね、燃料漏れ! 止める方法を教えなさいよ」
『方法はない。 わかりやすく言うと機体側のエンジンは燃料系の門も兼ねてるんだ。そこを破壊されるとどこを止めても露出は避けられない』
「あ、あとどれくらいもつの?」
『残量はともかく露出の速度が速い。 いいたかないが後15分といったとこだ』
「さすがは最先端技術の結晶だな」
ついつい言ってしまう俺
『キンジ、さっきコネクトに聞いたがその飛行機は相良湾上空をうろうろ飛んでたらしい。 今は浦賀水道上空だ。 羽田に引き返せ、距離的にはそこしかない』
「元からそのつもりよ」
アリアが武藤に返す
『操縦はどうしてる! 自動操縦は決して切らないようにしろ』
「自動操縦なんてとっくに破壊されてるわ! 今はあたしが操縦してる」
自動操縦が壊れてると相当厄介なフライトになるな…
理子、やってくれるよな
「というわけで着陸の方法を教えてもらいたいんだが・・・」
『すぐに素人ができるようなものではないのだが・・・現在近接する航空機との緊急通信を準備している。 同型機のキャリアが長い機長を探して・・・』
「時間がない近接する航空機との全ての通信を開いてほしい。 できるか?」
『い、いやそれは可能だがどうするつもりだ?』
「彼らに着陸の方法を1度に言わせるんだ。武藤も手伝ってくれ」
「アリア、無線貸してくれ、操縦方法と共に俺も聞く」
とアリアに言う
「一度にってキンジ、鍵、聖徳太子じゃないんだから」
「大丈夫だよ」
と俺
「できるんだよ。 今の俺には! いいからやってくれ」
アリアが驚きの様子でキンジを見ているのが分かる。
まぁ最近俺の影が薄いのはわかってますよ。ハイ
一気にしゃべる機長達の言葉を聞き分け操縦方法と着陸方法を覚える
キンジも同じだろう
このままなら無事に着陸出来る
俺がそう思った瞬間
『こちらは防衛省。 航空管理局だ』
!?何だと
『羽田空港の使用は許可しない。 空港は現在自衛隊により閉鎖中だ』
『何いってんだ!』
叫んだのは武藤だ
『誰だ?』
『俺は武藤剛気! 武偵だ! 600便は燃料切れを起こしてる! 飛べてあと10分なんだよ! ダイバードなんてどこにもねえ!羽田しかねえんだよ』
『武偵武藤。私に行っても無駄だぞ。 これは防衛大臣の決定なのだ』
嫌な予感がして横を見てみると、案の定、戦闘機が飛行していた。
「おい、防衛省。 あんたのお友達が横を飛んでるんだが・・・」
『それは誘導機だ。 誘導に従い千葉にむかえ。 安全な着陸場所を指定する』
「キンジ、鍵ここはいう通りに…」
静かにキンジは首を振った
そして通信を切った
「やめといた方がいい、多分海に出た瞬間ドカンだ」
と俺が小声て伝える
「ああ、多分な向こうがその気ならこちらも人質を取る。アリア、地上の上を飛ぶんだ」
とキンジがいい、東京上空を飛ぶそして俺はそれが終わってから借りて来た衛星電話で電話をかける
「何やってるのよ?」
「ん?電話」
『もしもし、九十九家でございます』
「あ!エリさんお久しぶりです」
『鍵様!!最近電話して来ないと思ったら、変な番号からして来てなおかつ…』
「す、ストップ!!今はお願いがあるから!!」
この人はうちのメイド長のエリス・クラウディアさん、いえにメイドがいるのは変態な親父の趣味そしてそんな変態な親父は顔が広く何と防衛省の、大臣が知り合いだったりする。
だから、エリさんに事情を説明した
『わかりました。すぐに何とかしましょう、ただしまた後で電話して来てくださいね‼』
「は〜い」
数分後
「!?戦闘機が引いていく!!」
「あんた何者よ」
「俺の親父に聞いてくれ」
『鍵様空港の方は自衛隊が展開していて撤退に30分ほど掛かるとのことです』
「燃料的に無理だな…わかりました。ありがとうございます」
と言い電話を切る
「武藤、なんとか30分以上飛ばせる方法はないのか?まぁ無理な事はわかってるけどな」
「ああ、無理だ、10分しか飛べねえよ』
「武藤、滑走路にはどれくらいの距離が必要だ?」
とキンジが聞く
『まあ、2450メートルだな』
「そこの風速は分かるか?」
『風速? レキ学園島の風速は?』
『私の体感では南南東の風風速41.02』
レキいたのかよ…
俺はその事に驚愕したわ‼
「じゃあ、武藤、風速41メートルに向かい着陸すると滑走距離は何キロになる?」
『まあ、2050ってとこだ』
「ぎりぎりだな」
『おい、キンジまさか・・・』
「浮島だろ、キンジ」
「あぁ、そうだ」
俺が聞くとキンジは頷いた。
「それにまだ死にたく無いからな」
そうだ。
俺は死ぬわけにはいかない。
アリアもだ。
俺達は諦めるつもりはないんだ。
「あんたちなんかと心中なんてお断りよ」
アリアはべーっと舌をしだしてくる。
『待て、キンジ空き地島は雨でぬれてる! 2050じゃ着陸できねえぞ』
「そこはなんとかする」
『か、勝手にしやがれ! しくじったら引いてやるからな』
叫ぶと武藤は切れたのか教室のみんなにわーわー叫ぶと電話を切ってしまった。
ハッハー、キンジお前が考えてる事と俺の考えてる事が一緒ならぜってぇ成功するだろ
「さぁ、これでフィニッシュだな」
そこでアリアと操縦を代わり浮島を目指した。
俺は少し楽しくなって来ていた