3人の転生者が色々な世界を巡るようです   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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暗殺教室開始

 3年生が卒業して私達はE組に正式に加入となった。

 

 E組の雰囲気は最悪で皆どんよりとした空気感が漂っていた。

 

 学食ではなくなりお弁当になったが、私は自炊できるので自分でお弁当を作り持ってきた。

 

「冬! お弁当自炊! 流石だね」

 

「あれ? 2人は自炊じゃないの?」

 

「うん、作ってもらったわ」

 

「せっかく朝時間があるんだからお弁当作るようにしない? お料理動画も伸びると思うんだけど」

 

「あー、それ良いかも次の動画はそれでいこう」

 

 そんな事を話していると教室に先生が入ってきた。

 

「はい、皆さんこんにちは! E組の担任をすることになりました雪村あぐりです! 1年間の間ですがよろしくお願いしますね!」

 

 と明るい先生っぽい。

 

 授業が始まっても皆暗い雰囲気のまま、ただ私達は普通に質問をしたり、休み時間もわからなかったところを雪村先生に聞きに行く。

 

「3人はなんでE組に? 先生素行不良としか聞いていないんだけど……あぁ、言いにくかったら言わなくても良いからね」

 

 そう質問され、私が代表して言う。

 

「動画の配信活動をしているんだよね実は! それで収益が発生しているからバイト扱いになっちゃってさ! 動画活動は辞める気はないけど」

 

「私も見て良い?」

 

「勿論!」

 

 私達はリーインカーネーション……転生の文字を略してリカネと言うチーム名で活動していた。

 

 先生は直ぐに見てくれたのか、今日の配信の料理挑戦をアーカイブの感想を翌日に教えてくれた。

 

「私動画とかあまり見なかったけど、凄く分かりやすくて感激した! 3人共顔とかは映ってないけど部屋とかは映って大丈夫なの?」

 

 褒めてくれた後に心配された。

 

「無問題! 親達から許可されてるし、それぞれの家で持ち回りで配信しているんだよ!」

 

「それに撮影はだいたい1時間以内で切り上げて、あとは勉強したり編集したり、動画の企画を考えたりしているんだよね」

 

「僕は体操とか体を動かすのが好きだから結構体動かす撮影をしたり」

 

「私は音楽が得意なので歌ってみたり演奏したりしてそれぞれの特色を活かして配信していますの」

 

「正直に聞いて良い? どれぐらい稼げるの?」

 

「先月はこれくらい」

 

 と私はぱーをする。

 

「え? 5万円?」

 

「桁がもう一つ大きいかな?」

 

「ええ! 先生よりも稼いでいるじゃない!」

 

「まぁここから3等分に分けるんだけどね」

 

「はへぇ~動画配信を甘く見ていたわ」

 

 雪村先生と仲良くなるが、私達はクラスから若干浮いていた。

 

 E組なのに明るく動画配信について話し合うし、落ちこぼれのレッテルを貼られようが気にしていない。

 

 趣味の為にE組に落ちてきたというのも異質さを際立たせていた。

 

 そんなある日、月がいきなり7割消失して三日月になってしまった。

 

 テレビやニュースではその事しか報道しなくなり、一部専門家が月が消失した影響について話す。

 

 ちょうど私達は春休み期間だったのでスマホで電話しながら話す。

 

「暗殺教室の始まりだね」

 

『じゃあ始業式が終われば始まる感じ?』

 

「そうなるね」

 

『楽しみだなぁ暗殺教室! 殺せんせーだっけ? 早く実物をみたいわね』

 

「春菜は暗殺教室よく知らないものね……と言っても私ももう殆ど覚えてないけど」

 

『僕も殆ど覚えてないな〜』

 

「まぁ一応ジョギングとかはしてきたけど暗殺に関しては叶をメインに私達は援護に入る形になると思うから」

 

『私達は銃を撃ったことありませんからね』

 

『僕に任せてよ! 運動はバッチリだよ!』

 

「パルクールは一応覚えたけど叶には負けるからね……暗殺教室でどこまで磨くことができるか……よ」

 

『それもいいけど今日の配信はどうする? コラボとかもできないからマンネリ化しない工夫が必要だけど』

 

『絵の方はどう? もう少しで完成しそう?』

 

「しっくりした皮がなかなかかけないんだよね? 何か要望はある?」

 

『色合いは信号機みたいに僕が黄色、冬が緑、春菜が赤にするんでしょ?』

 

「そう、で叶はボーイッシュに、春菜はお嬢様風に、私はベーシックにしようと思ってるけど」

 

『名前は配信で言っている様に下の名前のままで行く?』

 

『それがキャラクターになっていますしカタカタでいきましょうか』

 

「私がフユ、カナエ、ハルナねぇ……まぁ春休み中に仕上げに入るわ」

 

『頑張ろー』

 

『おー!』

 

 

 

 

 

 

 

 春休みが終わり、学校に行くとスーツの人達が教室に居た。

 

 皆ざわついていたが、黄色いタコみたいなのが入ってくると皆黙った。

 

「初めまして私が月を爆った犯人です。来年には地球も爆発する予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく!」

 

 暗殺教室の開始である。

 

 防衛省の烏間さんから説明が入る。

 

 まず国家機密であるということを念頭において欲しいと言われ、単刀直入にこの怪物を君達に殺してほしいこと……つまり暗殺である。

 

 最高時速はマッハ20。

 

 この生物が本気で逃げれば来年まで我々ではどうすることもできず地球も爆発される運命とのこと。

 

「ま、それでは面白くないのでね。私から国に提案しました。殺されるのはゴメンですが、椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやっても良いと」

 

 烏間さんは

 

「コイツの狙いはわからん。だが政府はやむなく了承した。君達生徒に危害を絶対に加えないことを条件にな」

 

 理由は2つあり、1つは毎日教室に来るため監視ができる。もう一つは30人の人間が至近距離からコイツを殺すチャンスを得れるかららしい。

 

 そして成功報酬は100億円。

 

 この報酬で皆の目の色が変わる。

 

 どん底のE組で100億の賞金が手に入れば文字通り未来が変わるからだ。

 

「国が殺れない私を君達が殺れるとは思っていませんがね」

 

 そして私達には先生に効く弾とナイフが渡された。

 

 家族や友人には勿論秘密。

 

 こうして私達の暗殺教室が始まるのだった。

 

 

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