3人の転生者が色々な世界を巡るようです   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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テスト返却 修学旅行準備

 結局中間テストで急な出題範囲の変更により大半のE組生徒が50位以内に入ることができなかった。

 

 私は8位、叶が92位、春奈が95位と2人は本当にギリギリ配信停止を回避した。

 

 2人は配信では明るく振る舞っていたが、順位が確定するまでドキドキが止まらなかったらしい。

 

 テスト返却を終えて殺せんせー含め皆暗い雰囲気になる中、カルマ君が堂々と殺せんせーを暗殺しに行き

 

「ヌニャ!? カルマ君、先生は落ち込んで!」

 

 と言った所でカルマ君がテストを教卓の上に並べ

 

「俺テスト範囲変わっても関係ないし。冬の奴もそうだったじゃん。俺は救済使わずにこのクラスに残るけど? 冬もそうだよな?」

 

「勿論、私も残りますよ」

 

「だってさ、あ~でも殺せんせー殺されるのが怖くて、尻尾巻いて逃げるんだ〜皆が50位以内入れなかったとか理由つけて」

 

 カルマ君が煽る。

 

 それにつられてクラスメイトの皆も殺せんせー殺されるのが怖くて逃げるんだーと煽る。

 

「にゅやー!! 逃げるわけありません!! 期末テストでアイツらに倍返しでリベンジです!」

 

 結局殺せんせーが居なくなることは無かった。

 

 期末テストでのリベンジを誓うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 前世のアドバンテージ有りとはいえ、前世よりも高度な授業を受けているのは変わりない。

 

 正直中学生ではあるが授業の進み具合的に高校の内容に片足どころか両足浸かっている。

 

 中学校の勉強は広く浅くがメインだと思うが高校並みに深い部分も多々ある。

 

 高校を卒業した私でこれなので、病気でほぼ病室だった叶や高校に進学できなかった春奈は実質これが1周目になるので授業に付いていくのも辛いだろうに……

 

「小林(冬)何か考え事か?」

 

「あぁ、木村君、ゴメン」

 

 ダメダメ、一旦テストや勉強の事は忘れよう。

 

 修学旅行の事を考えよう。

 

 中間テストが終われば次のイベントは修学旅行。

 

 私達は5班で私、叶、春奈のいつもの3人に木村正義君、竹林孝太郎君の2人を加えた5人班である。

 

「片岡さん5班の班員表ね」

 

「ありがとう小林さん。でも意外ね竹林君を取るなんて」

 

「彼私達の配信の視聴者だから話が合うんだよね」

 

「あぁ……彼好きそうだもんね」

 

 班員の木村君と竹林君を選んだのは、木村君は叶と仲が良く、話しやすいからであり、竹林君は若干……いや、かなりの私達リカネの熱心な視聴者であるのが理由だ。

 

 彼からの配信の感想は配信者としてもありがたいし、適切な距離感でいてくれるので、今回はそのお礼も兼ねて同じ班となった。

 

 で、2泊3日の京都修学旅行だが、暗殺も実行しなければならない。

 

 烏間先生曰く政府が凄腕のスナイパーを雇ったのでそれの援護をするのが任務らしい。

 

 狙撃成功で暗殺達成すれば貢献度に応じて100億円から成功報酬を支払うらしい。

 

 となると暗殺しやすいポイントを班行動の最中に作る必要があり、ポイント作りの為に京都の地形を頭に入れる必要がある。

 

 普通の修学旅行よりも頭使うぞこれ。

 

 殺せんせーが席を外している間に皆で作戦会議を行う。

 

「というわけで京都の暗殺箇所だけど、どこをメインに回るかだけど……」

 

 木村君が他の班の暗殺場所を聞いてくれたらしく教えてくれた。

 

「1班は嵯峨野のトロッコ列車の一時停止の時、2班は映画村の殺陣の最中、3班は清水寺で暗殺予定らしい。渚達の4班はまだ決めかねてるだと」

 

「僕達は3日目の午前中の班行動の時間が暗殺の時間だから旅館からそんなに離れてない場所がよいよね?」

 

「東福寺の通天橋何かが絶好の狙撃ポイントではありませんか?」

 

「そこが上手くいかなかったら東寺に移動して五重塔から狙撃してもらえば狙いやすいかも?」

 

 暗殺ルートも決まり、そうなれば残りの時間をどうするかを決めていく。

 

 せっかくの京都だ。

 

 京都グルメを堪能したいし、お土産もいっぱい買いたい。

 

「竹林君は行きたい所とかないの?」

 

「錦市場には是非行きたい。だし巻き玉子が絶品のお店が有った筈です」

 

「錦市場なら食べ歩きもしやすいから2日目の昼頃に行こうか。となると祇園や河原町付近を巡ろうかな?」

 

「そうですね。午前中はそこら辺で午後には清水寺付近に移動するのが良いと思われます」

 

「産寧坂や二年坂のお土産もそこで買いたいね!」

 

 最初は仲良くやれるか不安だったが、木村君と叶が潤滑剤となり上手く回っていた。

 

 そうしていると殺せんせーが戻ってきて巨大なリュックサックにパンパンの荷物を詰め込んでめっちゃワクワクしていた。

 

 こんにゃくとかラジコンとか絶対に要らないだろ。

 

「1人1冊です」

 

 殺せんせーは皆に修学旅行のしおりとして辞書並みの分厚い冊子を渡してきた。

 

「すげぇそこらの旅行冊子よりも詳しい」

 

「京都で買ったお土産が東京駅に売っていた時の立ち直り方とかどんだけだよ……」

 

 しおりを開いてみると京都のお土産ランキングベスト100とか告白スポットとかそんなのが500ページ近く書かれていた。

 

 中にはテロリストに遭遇した場合なんて使うわけ無いだろという緊急時の対処法なんかもあった。

 

「イラスト解説の全観光スポットに旅の護身術入門から応用まで! 今なら初回特典で金閣寺ペーパークラフトまで付いてきます」

 

「「「めちゃくちゃはしゃいでるなおい!」」」

 

 来週から始まる修学旅行ハチャメチャの予感である。

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