そして、リッドさんマジヒロイン
3月5日(曇り)
朝目覚めたら、目の前に変なステッキがふよふよと浮いてた。
・・・・・・・は?
「おや、お目覚めですか鳴善さん。おはようございます、カレイドステッキのルビーと申します!」
なに、これ?
「いやはや、ちょっと凛さんにいたずらして魔法少女に変身させただけなのに、ブチギレた凛さんが士郎さんに宝石剣を投影させて、まさか平行世界にぶっ飛ばされるとは思いませんでしたよ~。でもでも、私を拾って下さった朱莉さんには感謝ですよ~」
またお母さんか!って、凛に士郎?平行世界てのは、ラノベやアニメで知ってるからなんとなくわかるけど、あの二人をブチギレさせるこの杖って・・・・・
正直、嫌な予感しかしない
よし、逃げよう。僕は速攻で着替えて、家から飛び出した。朝食?これから逃げる先で食べればいい。僕の第六感が逃げろって叫んでるんだ!
「おや、逃げてしまいましたか。あはぁ~、逃しませんよー!朱莉さんに鳴善さんの魔法少女姿を撮影して下さいと頼まれてるんですから!」
死ぬ気で逃げてやる
ちなみに、何故かにゃのはが背中に張り付いていた。え?置いていかれるのは嫌?
で、逃げた先は喫茶店「Green Cafe」。王ちゃまが考えた苦労人同盟が集う憩いの場となっていた。
流石にここまでは追ってこないでしょ
「喋る杖、かぁ。普通の人が聞いたら、頭大丈夫?って聞かれるんだろうね。僕は非常識には慣れてるから平気だけど」
それはそれで問題あると思いますよ、祐輔さん
「いいかい鳴善君。僕は大学時代、幸助さんの発明品で散々酷い目にあってきたんだよ?。素材集めの為に、世界の果ての秘境に無理やり連れて行かれたり、古代遺跡のトラップに引っかかったり、タイムマシンを製作して恐竜の時代に飛ばされたり、実験で宇宙旅行する羽目になったり・・・・・今更なんだよ、喋る杖なんて」
スケールが壮大すぎます。というか、まるで物語の主人公のような体験ですよね
「うにゃ~。祐輔さんは苦労人なの」
祐輔さんに差し出されたぬるくなったキャラメルミルクをペロペロ舐めながらにゃのははそう言う。僕も同意見だね。
「それにしても女装かぁ。僕も高校生時代の文化祭で・・・・・思い出したくもない」
そういえば、女装してミスコンに「言わないで!」・・・・・はい
僕といい、祐輔さんといい、女顔ではないのに、女装が似合うって言われる。何故だ
「そりゃ、素材が良いからに決まってるじゃないですか~」
嫌だなそれ・・・・・・ギャアアアアアアアア!?出たあああああああああ!?
「ふっふっふ、逃しませんよ~。観念して魔法少女になるのです」
じょ、冗談じゃない!助けて、祐輔さん!
「え?それ無理。だって僕、ただの店員だもん」
うそだ、絶対ただの店員じゃない!
にゃのは、助けて!
「え?にゃのはも鳴善の魔法少女、見てみたいの。ダメ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいやいや
「さあ、私を握るのです。そして、禁断の世界へようこそ!」
くっ、ここまでなのか!
「させないよ、杖の化物」
「え?」
「鳴善は僕が護る」
ジリジリと迫る杖を掴み、僕を救ってくれたのは、リッドだった。
「くっ、しかし貴女を魔法少女にすれば!」
「好きにすればいい。僕はなんとも思わない。鳴善さえ無事なら」
「な、何というヒロイン力!?むしろこっちの方がマスターでよくね?」
リッドっ!僕は、僕は君のような親友をもって嬉しいよっ!
「う~ん、どっちがヒーローでどっちがヒロインだか分からない光景だね。男女逆転してない?鳴善君」
ほっといてください、祐輔さん
「ふっ、今回は諦めましょう。しかし、第二第三の私がいる限り、貴方の魔法少女化計画は潰えません!」
「この子は僕が管理するから安心して。君は絶対に僕が護るから」
「ま、まだ私には妹がいます!サファイアちゃーーーん!『すみません姉さん。今忙しいので後にしてください』さ、サファイアちゃあああああん!?見捨てられたーーーー!?」
こうして、僕の平和は守られた。ありがとうリッド。そして地獄に落ちろ、ルビー。
「ちぇ・・・・なの」
物凄くがっかりしてるにゃのはを見て、僕は少し悲しくなった。
今日も我が家は平和でした
ども、ゼルガーです
初めに書いておきますが、主人公は鳴善ですが、ヒロインはにゃのはではありません。
と言うか、ヒロインは決まってません。
現段階では、にゃのははあくまでも家族で、にゃのはがいる日々の日常がメインです。
なので、恋愛となる場合はまだ未定ですが、数人の候補はいます。