そして実は、「俺が魔法使いの弟子なのは間違っている」の世界とリンクしてます。
言峰神父が二人いるだって?二人は別人です
この世界の言峰先生と、Fate世界のサーヴァントとしての言峰神父(現在は泰山の店長)なので、別人です。
3月18日(晴)
気が付けば、オリヴィエとクラウスが居なくなっていた。ついでににゃのはも。
仕方ないので、僕はリッドと二人きりで見て回ることになった。まったく、二人がラブラブなのは知ってるけど、団体行動は守ってよね。
そういえば、遊園地に来たのは何時ぶりだろうか?中学校の卒業旅行かな?
あの頃は楽しかった。今も楽しいけどね。
でも、大切な友達のうち一人だけ別の高校に進学しちゃったんだよね。
イジメられて、性格が歪んでいって、目が死んでしまった親友。
総武高校に入学したって聞いたけど、元気でやってるのかな?八幡君。
「どうしたの?」
なんでもないよ。中学時代の友達を思い出しただけだから。
ねえ、リッド?聞いてもいいかな?
「何?」
僕ね、恋愛っていうのがわからないんだ。
クラウスやオリヴィエ。士郎や凛とかみんなを見ていてもわからない。
中学の時、大切な親友が一人の女の子に告白してフラれて、それをクラス中にからかわれて酷い目にあってて、悲しそうに泣いてて。
僕は彼に何もできなかった。
だからかな、僕は恋愛が怖い。
人を好きになるのが怖いんだ。
おかしいでしょ?自分が酷い目にあったわけじゃない。自分が虐められたり、トラウマになったわけでもない。
あの光景を見て、僕は恋に恐怖してしまったんだ。
実を言うとね、僕はリッドの好意にはなんとなく気が付いてた。でも、気が付かないフリを続けてたんだ。怖かったから。
ねえ、リッド。君はそんな僕が本当に好きなの?
情けなくて、親友一人助けられなくて、ただ見てるだけしか出来なかった僕を。
「・・・・・・馬鹿。鳴善、君は本当に馬鹿だ」
僕はリッドにビンタされた。当然だよね。こんな僕が叩かれて当然だ。
「違う、違うんだよ鳴善。僕はちゃんと知ってるよ。君の事を」
え?どういうこと?
「霊夢や魔理沙から君の事は聞いた。だって、僕は君が知りたかったから。そして、ずっと僕は君を見てきた。どうしてだかわかる?」
あの2人が・・・・・・でもどうして
「霊夢と魔理沙は君が好きだから。でも、2人は君に近すぎて・・・・・・兄弟のように育った幼馴染だから君を理解してても受け入れようとしても、ダメだったから。だから、僕に託してくれた」
う、嘘。三人も僕を?でも・・・・・・
「もう一度言うよ、君は馬鹿だ。大馬鹿だ。でも、そんな君だからこそ、僕は好きになったんだ。だから、僕は君の全てを受け入れられる」
僕はリッドに抱きしめられ、唇を奪われていた。
ちょっ、ちょっと!?り、リッド?!
「これで、君は僕のモノだ。何があろうと、僕は君から離れないし、離さない」
い、いやでも!
「拒否権は無いよ?ちなみに、お互いの両親に婚約者扱いされてるし、高校を卒業したら結婚することになってるよ」
・・・・・・・・はい?
「お義母さんから、いつでも家に泊まりにおいでって言われてるから、今日は泊まりに行くね?」
・・・・・・・やっぱりアンタかーーーー!お母さーーーーーん!!!
この日から、僕たちは付き合うことになった。てか、婚約者なんて聞いてない!
◇
~少し離れた場所~
クラウス「おおー、リッドのヤツ大胆だなー」
オリヴィエ「そうですね。まあ、リッドが押さないとあの鳴善は絶対にヘタレるでしょうしね」
にゃのは「これにて、一件落着にゃの。おめでとう、ご主人様」
続く