ポケットモンスター―アルトマーレの誓い―   作:中2病人間M

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上空対決!!ピジョットvsウォーグル

「ふむ、メガシンカですか?」

「はい、カノンのベレー帽が……」

 

 

サトシはこれまでの事をユカワ博士に話した。

 

 

「なるほどなるほど……」

「何かわかりますか?」

『ピカピカ?』

「……ホウエン地方の古い文献で見たことがあります」

「え?」

『ピカ?』

「その文献を要約するとこうです、巨大なメガシンカエネルギーを秘めたキーストーンがあり、そのキーストーンは時として他のキーストーンやメガストーンを生み出すことがあると」

「……それじゃカノンのキーストーンは」

「可能性は高いですね」

 

 

その後、ユカワ博士はサトシのキーストーンやポケモンたちのメガストーンのアクセサリーを用意してくれたのだ。

 

 

「サトシ君のキーストーンのリングはアローラ地方という場所に伝わるZリングのレプリカにキーストーンが嵌め込めるように僕が改良したものです、得意なんですよ、こうゆう風に物をいじるの」

「Zリング?」

『ピカピカ?』

「ええ、何でもZ技という強力な技を放つのに必要らしく、僕が去年研究でアローラ地方を訪れた時に何個かお土産で購入したんですよ」

「……いいんですか、お土産を……」

「そうですよ、記念で買ったものを……」

「……私は旅先で後先考えず土産物を買ってしまうのです……」

「「「え?」」」

『ピカ?』

『クゥ?』

『ケッ?』

 

 

以下、ユカワ博士が各地方で無駄購入した土産物(一部)をダイジェストでお送りします。

 

 

【カントー&ジョウト地方】

カントー名物お茶×25

ピッピにんぎょう×20

シロガネ山のおいしい水500ml×28

いかりまんじゅう×60

ボンドリンクボトル×20

モーモーミルク×30

エンジュシティ生八つ橋×50

エンジュシティ茶菓子&玉露×30

エンジュシティその他和菓子×多数

コガネシティオクタン焼き冷凍セット×20

ナナシマ1~4の島の焼酎及びあしたば土産×数えきれぬ程

5~7の島のラム酒やパッションフルーツ、パパイヤ、6の島産珈琲豆×やばい量

※尚、パッションフルーツは腐らせた模様

オレンジ諸島のココナッツ等×60

渦巻き列島の銀色の羽のアクセサリー×20

サニーゴの角×15

カントー&ジョウト&オレンジ諸島ジムバッジ各種レプリカ×10

 

【ホウエン地方】

フエン名物フエンせんべい×60

ポロック詰め合わせ×30

ミシロシティ名物ミシロチャンポン詰め合わせ×20

ムロタウン名物ちんすこう×30

トウカシティ名物トウカラーメンセット×20

有名な焼き物コトキ焼きの湯飲み×20

ホウエンコンテストリボンレプリカ×10

ホウエンジムバッジ各種レプリカ×10

 

【シンオウ地方】

ポフィン詰め合わせ×30

もりのようかん×20

シンオウラーメンセット×20

生チョコ×15

クロガネシティ特産クロガネロメのみ×30

シンオウの恋人×25

シンオウコンテストリボンレプリカ×10

シンオウジムバッジ各種レプリカ×10

 

【イッシュ地方】

ヒウンアイス×20

ツンベアーアイス×20

シャラサブレ×15

ビレッジサンド×30

イッシュジムバッジ各種レプリカ×10

 

【カロス地方】

ミアレガレット×30

メェークルの乳で作ったチーズ×30

ワイン×25

カロスジムバッジ各種レプリカ×10

 

【アローラ地方】

ふしぎなおきもの×10

マラサダセット×20

ナッシーのボールペン×40

ZリングとZクリスタル各種レプリカセット×10

 

 

「いつも反省してるんですけどね……けど!!6のしまの珈琲豆、これが絶品で、あと島焼酎、大昔イズ諸島の島民から製法を教わった焼酎、いやぁ、絶品、あと6の島のラム酒、ロックが私は好きで、また、カロスのワイン、これもまたメェークルのチーズとの愛称は抜群で……」

「博士……」

『ピカピカ』

「……たしかに自分も家族が多いこともありお土産はたくさん買いますよ」

「タケシ、シンオウの帰りもすごい量だったもんな」

『ピカピカ』

「ま、サトシ君のキーストーンに使えたことでよかったと思います」

「……はい」

『ピカ……』

「あはは……カノンさんのキーストーンについては調査しておきます」

「お願いします」

「えぇ、あ、皆さんはこれからどこへ?」

「ジムに挑戦するためにダイトウシティに行きます」

「けど、色んな場所を見るために遠回りすることにしたんです」

『クゥクゥ』

「ですのでこれからエドガワシティに向かいます」

『ケッ』

「エドガワシティ!!ならば、シノザキエリアに向かうといいでしょう」

「え?」

『ピカ?』

「シノザキエリアで今晩、花火大会があるんです」

「花火?」

『ピカビ?』

「え!?本当ですか」

「えぇ、私も研修がなければ向かうのですがあいにく、残念です、私の分まで楽しんでください」

 

 

その後、ユカワ博士と別れるとサトシたちはシティバスを乗り継いでエドガワシティのシノザキエリアにやって来たのである。

 

 

「うわぁー、まだ明るいのに人がいっぱいいるね」

『クゥクゥ!!』

「いい時期に来たものだな」

「屋台もたくさんあるぜ、どれ食おうかな、な、ピカチュウ」

『ピカピカ』

「サトシ君、食べることばっか」

『クゥクゥ~』

「そりゃもちろん!!」

『ピカピカ』

「こうゆうお祭り初めてだな」

「そうなのか?」

「うん、アルトマーレにもお祭りはあるけどね、こんな感じじゃないよ」

「な、どうしてアルトマーレは他とは違うんだ」

「え?ああ、それはね、アルトマーレは大昔、外国から難破船が行き着いたことがあってね」

「難破船?」

『ピカピピン?』

「うん、イタリアのベネチアって所の人たちだったみたいでベネチアの人たちが色んな文化を教えてくれたの、優れた建築物にゴンドラの造船技術、斬新的なアイデア」

「人間新しい物には敏感だからな」

「そうなのか?」

「そんなもんだ、サトシも新しいポケモンには興奮するだろ?」

「うんうん!!」

「あと、紅茶の作り方に麦がなかったから米からパンを作ってみたり、船がなかなか修理できずに暫くの間、ベネチアの人たちはアルトマーレに滞在したらしいの、その間にアルトマーレにベネチアの文化が浸透して今のようになったの、それに、アルトマーレグラスもベネチアの人が教えてくれたベネチアングラスの製法から作られたの」

「なるほど」

『ピカピカ』

「ほんとにわかったのか?サトシ」

「ああ、アルトマーレはいい所ってことだろ」

『ピカチュウ!!』

「サトシ君……」

 

 

カノンはどこか嬉しそうにしていたのだった。

 

 

その時

 

 

『ドーブル……』

 

 

1匹のドーブルが屋台の近くに座り込んでいた。

 

 

「ドーブルだ」

『ピカピカ』

 

 

サトシはポケホをドーブルにかざしたのだ。

 

 

『ドーブル、えかきポケモン、ノーマルタイプ、シッポの先から分泌する液体をあちこちに塗りつけて自分の縄張りをアピールする』

「どうしたの?ドーブル」

『クゥクゥ』

『ドーブル……』

 

 

ドーブルは屋台の方を見つめていたのである。

 

 

「……お腹すいてるの?」

 

 

カノンはドーブルにポケモンフーズを差し出した。

 

 

『ドーブル?』

「それ食べていいよ」

『……』

「ほら、おいしいよ」

 

 

カノンはポケモンフーズをひとつ食べたのだ。

 

 

「ね!!」

『ドーブル!!』

 

 

ドーブルはカノンのあげたポケモンフーズを食べたのである。

 

 

「おいしい?」

『ドーブル!!』

「そう、よかった」

『ドーブル!!』

 

 

ドーブルはカノンの足に抱き付くとどこかへ走っていった。

 

 

「かわいい……」

「優しいんだな、カノンは」

『ピカピカ』

「え、そうかな?」

「そうだぜ!!」

「えへっ、ありがとう、サトシ君」

 

 

それから暫く屋台などを巡ったりしていたのだ。

 

 

その時

 

 

「ドロボー!!」

「誰か捕まえて!!」

 

 

突如、会場内で強盗事件が発生したのである。

 

 

「え、ドロボー?」

『ピカピ!!』

 

 

男がドーブル数匹と手当たり次第に人から物を強奪していた。

 

 

「あ!!あの子……」

『クゥクゥ!!』

 

 

そのドーブルの中にはカノンがポケモンフーズをあげたドーブルもいたのである。

 

 

他のドーブルが人から物を盗む中、助けたドーブルだけは盗めずにいた。

 

 

「お前もたまにはなんか盗めよ、使えねーな」

『ドーブル……』

 

 

その時

 

 

「あ……」

『クゥクゥ!!』

 

 

他のドーブルがカノンのベレー帽を盗ったのだ。

 

 

『ドーブル!!』

 

 

助けたドーブルはそのドーブルを止めようとするも、

 

 

『ドォブル!!』

 

 

盗んだドーブルに蹴り飛ばされたのである。

 

 

「よし、ずらかるぞ」

 

 

男はモンスターボールからウォーグルを出し、男と他のドーブルはウォーグルに飛び乗った。

 

 

「ほら、置いてくぞ」

『ドーブル!?』

 

 

助けたドーブルも何とか飛び乗ったのだ。

 

 

「私のベレー帽……」

「取り返してくる!!」

「え?」

「カノン、大事な物なんだろ?」

「うん……」

 

 

サトシはピジョットをモンスターボールから出したのである。

 

 

『ピジョットォォ!!』

 

 

サトシはピジョットに飛び乗ると男を追いかけていった。

 

 

「サトシ君……」

 

 

ピジョットはウォーグルを追いかけて全速力で飛行していたのだ。

 

 

「……見つけた!!」

 

 

サトシは先に飛んでいったウォーグルと盗人の男を見つけたのである。

 

 

「まてぇー、盗んだ物を返せぇ!!」

「なにっ!?追いかけてきただと……ドーブル!!」

『『『ドーブル』』』

 

 

ドーブルたちはれいとうビーム等を放ってきた。

 

 

「お前もやれよ!!」

『ドーブル……』

 

 

ピジョットは全てを避けるとウォーグルに接近したのだ。

 

 

「ピカチュウ、エレキボール」

『ピカァ!!』

 

 

ピカチュウはエレキボールで攻撃してきたドーブルたちを戦闘不能にしたのだった。

 

 

「お前も闘えよ!!……ああ!!もうお前いらね」

 

 

男はカノンが助けたドーブルを蹴り飛ばし落としたのである。

 

 

「!!なんてことを……ドーブル、まってろよ!!』

『ピカピィィィ!!』

『ピジョォォォ!!』

 

 

サトシはピジョットから飛び降りドーブルを宙でキャッチした。

 

 

『ピカピィィ!!』

「ピジョット、メガシンカ!!」

 

 

サトシのキーストーンとピジョットのメガストーンが反応しピジョットはメガシンカしたのだ。

 

 

『ピジョット!!』

 

 

ピジョットは急降下しサトシを掴まえたのである。

 

 

「ピジョット、ウォーグルにブレイブバート!!」

『ピジョットォォ!!』

 

 

ピジョットはウォーグルにブレイブバートで攻撃した。

 

 

『ウォー……』

 

 

ウォーグルはふらつきながらなんとか近くに着地し戦闘不能になったのだった。

 

 

そして、ピジョットも着地しサトシは男へ近づいたのだ。

 

 

「わかったよ、盗んだ物は返してやるよ」

「……」

 

 

サトシは男の顎に渾身のアッパーをしたのである。

 

 

「がっ……」

 

 

男は仰向けに倒れたのだった。

 

 

「ポケモンの命なんだと思ってるんだ!!」

「……」

 

 

サトシはベレー帽を含め盗品を持った。

 

 

「あ、そうだ」

 

 

サトシは盗品を一度地面に置くと、

 

 

「こいつのモンスターボールあるか?」

「は?モンスターボール……なんで?」

「いいから」

「……ほらよ」

 

 

男はモンスターボールを出したのだ。

 

 

「これか………ピカチュウ」

『ピッカ!!』

 

 

ピカチュウはアイアンテールでモンスターボールを破壊したのである。

 

 

「ドーブル」

『ドーブル?』

「お前も一緒にこいよ」

『ドーブル?』

「いいから」

 

 

サトシはドーブルをつれ、ピジョットに乗ってこの場を離れたのだった。

 

 

 

 

「サトシ君、大丈夫かな?」

「サトシのことだから平気だろ」

「そうですよね」

 

 

そこへ、

 

 

「カノン~タケシ~」

『ピカピカ~』

「サトシ君!!」

『クゥクゥ!!』

 

 

すっかり辺りも暗くなっていた。

 

 

「サトシ君、大丈夫!?」

「ああ、全部取り返してきた」

「すごい……」

「なぁカノン、こいつ」

『ドーブル……』

「あ、ドーブル」

『ドーブル……』

「なんで謝ってるの、貴方は盗んでないじゃない」

『ドーブル……』

「カノン、こいつゲットしろよ」

「え?……でも、あの男のポケモンじゃ?」

「あ、いや、その……」

『ピカピ……』

「あ、逃がしたんだよ、あいつ」

「そう……ね、ドーブル、私と一緒に旅しない?」

『ドーブル……』

「いいじゃん、そうしようよ!!」

『クゥクゥ!!』

『ドーブル!!』

 

 

ドーブルはジャンプしカノンに抱きついたのであった。

 

 

「よろしくね、ドーブル」

『ドーブル!!』

 

 

その後、盗品は全てジュンサーに回収され持ち主に返されたのだ。

 

 

そして、花火が打ち上げられる時間が近づいたのである。

 

 

「まだかな」

『クゥクゥ!!』

 

 

次の瞬間、

 

 

遂に花火が打ち上げられた。

 

 

「すごい、綺麗!!」

『クゥクゥ!!』

「すげぇ」

『チャァァァ……』

「綺麗だな」

「!!そうだ忘れてた」

 

 

サトシはジュンサーから預かっていたカノンのベレー帽をカノンの頭に置いたのだ。

 

 

「あ、忘れてたね、ありがとう、サトシ君」

「ああ」

 

 

カノンはサトシの横顔を見つめていたのである。

 

 

 

 

サトシがアルトマーレを立つその日、カノンは完成させた絵を届けようと祖父の呼び掛けに応じずサトシたちの乗っているボートを追いかけた、しかし、カノンは追い付けずにいた。

 

 

「どうしよう……」

 

 

その時

 

 

「え?」

 

 

もうひとりのカノンが現れカノンの手から絵を取ると姿が消えて絵だけがサトシたちを追いかけたのだ。

 

 

「ラティアス……そうか、絵を届けてくれるのね」

 

 

カノンはラティアスを追いかけ桟橋に向かい、桟橋で見たものはラティアスがカノンの姿でサトシの頬にキスをしている場面だった。

 

 

 

 

「………」

 

 

カノンはラティアスが行ったその行為を自分に置き換え想像し紅潮したのである。

 

 

「……あれ?」

 

 

―――私、もしかしてサトシ君のことが―――

 

TO BE CONTINUED…




やべ、カノンにえへっさせてしまった……やばいぞこりゃ
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