ポケットモンスター―アルトマーレの誓い―   作:中2病人間M

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アスカマウンテンとメガクチート

アスカマウンテン、そこは発展しているトウショウ地方で珍しく保護されていない自然区域である。

 

 

「うわぁぁぁ!!都市の中に山があるね」

『クゥクゥ!!』

「なぁなぁタケシ、ここってポケモンゲットしてもいいのかな?」

『ピカピカ?』

「えぇっと……なになに、原則だめで管理者の許可があれば可能……だってよ」

「管理者?」

『ピカ?』

 

 

アスカマウンテンでは多くの野生のポケモンが生息しておりそのポケモンの捕獲には管理者の許可が必要であり、最も頂上にある電波塔が妨害電波を放っているためゲットすることは不可能なのだ。

 

 

「因みに各街の自然館の野生のポケモンもブリーダーがここで育成して配ってるらしいな、まぁ、ゲットしたいならキタシティの自然館だな」

「いや、今回の目的はメガチルタリス使いに会うことだぜ!!」

『ピカピカ!!』

「早く行こうよ!!」

『クゥクゥ!!』

 

 

 

 

そして、サトシたちは山へと入った。

 

 

「色んなポケモンがいるなぁ」

『ピカピカァ』

「あ、あれってノコッチじゃない?」

『クゥクゥ!!』

「本当だ珍しいな」

「よし、ピカチュウ、ゲットだ!!」

『ピカピー』

「あ、そうか、許可ないとダメだったんだっけ?」

『ピカ』

「何でかなぁ、ノコッチのゲットっていっつも失敗するんだよなぁ」

『ピカピカ』

 

 

その時

 

 

『クチィ……』

 

 

草むらから傷ついたクチートが出てきたのだ。

 

 

「このポケモンはたしか……」

 

 

サトシはポケホをクチートにかざしたのである。

 

 

『クチート、あざむきポケモン、はがね・フェアリータイプ。おお顎は鋼の角が変形したもの、愛嬌たっぷりの仕草に油断した相手をおお顎でがぶりと噛みつく』

「サトシ君、ポケホ見る前に手当てしなくちゃ」

「あ、そうか」

「なら、ここの管理者の所へ運ぼう」

「はい、タケシさん」

「その前にっと……」

 

 

タケシはモンスターボールからミルタンクを出した。

 

 

『モゥモゥ』

「ミルタンク、クチートにミルクのみだ」

『モゥ!!』

 

 

ミルタンクはミルクのみでクチートの体力を回復させたのだ。

 

 

「流石タケシ!!」

『ピカピカ』

「ミルタンクのお陰だ、ありがとう、ミルタンク」

『モゥモゥ!!』

「もうすっかりなついてるな」

『ピカピカ』

「そうよ、体張って守ってくれたんだから……私だって……」

 

 

カノンは以前ヴィーナスのミロカロスのアクアテールから守ってくれたサトシを思い出し紅潮していたのである。

 

 

「ん?どうしたんだカノン」

「何でもないっ!!」

「相変わらず鈍いな」

「そうですよね…………って、タケシさん……その……気付いてたんですか?」

「アルトマーレであんなの見せられちゃな」

「ちょちょまってください!!あれは私じゃなくてラティアスです」

『クゥクゥ!!』

 

 

ラティアスは誇らしげに胸を張った。

 

 

『クチィ……』

「あ!!ごめんなさい、クチート、今、連れてってあげるからね」

 

 

その時

 

 

「おっと、そうはいかねぇな、ガブリアス!!」

『カブリィ!!』

「お前は!?」

「教えねぇよ!!悪いがこっちもそのメガストーン持ちのクチートを捕獲しろって命令なんでね」

「許可がなければ捕獲はできないはすだ」

『モゥモゥ!!』

「そうだそうだ」

『ピカピカ!!』

「だから管理者に見つかる前にやってんだろ、チッ、邪魔するならただじゃおかねぇぞ、ガブリアス!!」

『カブリアス!!』

 

 

その時

 

 

「ドラゴンクロー!!」

『チルタリス!!』

『カブゥ!!』

 

 

突如、チルタリスのドラゴンクローがカブリアスを攻撃したのだ。

 

 

「のれっ!!」

 

 

サトシたちはチルタリスのトレーナーの指示に従いチルタリスの背中にのりチルタリスは飛び去ったのである。

 

 

「ちくしょう……」

 

 

 

 

そして、サトシたちは小屋の前まできた。

 

 

「早くクチートを中へ……」

「はい!!」

『ピカピカ!!』

「あの治療なら自分も手伝います、こう見えても自分はポケモンドクター養成学校の研修生なので」

「そうか……だが、中にふっかつそうがあるからたぶん何とかなるだろ」

「それならば大丈夫ですね」

 

 

 

 

その後、クチートはふっかつそうで作った薬を飲み順調に回復したのだ。

 

 

「申し遅れました、自分はタケシと申します」

「俺はサトシで、こっちは相棒のピカチュウ」

『ピッカチュー』

「私はカノンです、で、この子はラティアスです」

『クゥクゥ!!』

「むげんポケモン……珍しいな」

『クゥクゥ!!』

「俺はここの管理者のアマタだ、ひとまず礼を言うぜ……さっきの奴はクチートとクチートが持ってるクチートナイトを狙ってやがって」

「アマタさんってメガチルタリス使いなんですよね?タウさんから聞きました」

『ピカピカ』

「ああ、そうだぜ、タウかぁ……あいつのメタモンすげぇよな」

「はい、本当にびっくりしました!!」

「知ってるか?タウはあのメタモンをアルセウスにへんしんさせたいらしい」

「えっ!?アルセウス」

『ピカピカ!?』

「それはすごいですね」

『モゥモゥ』

「だけど、資料だけじゃどうもうまくいかないみたいだな」

「あの……アルセウスって……」

『クゥクゥ!!』

「え、ラティアスも知ってるの?」

『クゥクゥ!!』

 

 

サトシはアルセウスのことをカノンに説明した、二度アルセウスに出会ったことも……

 

 

「そうだったんだ」

「さてと、あいつどうするかな……」

「大丈夫です、アマタさん、俺もカノンもメガシンカ使えますから!!」

『ピカピカ!!』

「ええ!!」

「そうか……そいつは助かるぜ」

『クチィクチィ!!』

「どうしたの?クチート」

『クゥクゥ!!』

『クチィクチィ!!』

「だめよ、クチート、安静にしてなきゃ」

『クゥクゥ』

「そのクチートもあの男が許せねぇんだろうな」

「そうなの?クチート」

『クチィクチィ!!』

「………安心して、クチート、あの男は私たちが懲らしめるから」

『クチィ……』

「だから今はゆっくり休んでね」

『クチィ』

『ピカピカ!!』

『クチィ……』

「ありがとうね、ピカチュウ」

『クゥクゥ!!』

『ピッカチュー!!』

 

 

その時

 

 

『ピッ?』

「どうしたんだ、ピカチュウ?」

『ピカピ…』

「聞こえるな……奴の足音だ、野郎、クチート狙ってやっぱ来やがったか」

「アマタさん!!」

『ピカッ!!』

「奴を取っ捕まえる、手貸せ」

「はい!!」

『ピカッ!!』

「クチート、ここにいてね」

『クチィ』

 

 

サトシたちが小屋の外に出ると男とガブリアスが待ち伏せしていたのである。

 

 

「待ってたぜ、さぁ、クチートとメガストーンをこっちへ寄越しなっ!!」

『ガブゥ!!』

「断るわ、ヨーギラス!!」

「チルット」

「グレッグル」

 

 

カノン、サトシ、タケシはそれぞれモンスターボールからヨーギラス、チルット、グレッグルを出した。

 

 

『ヨーギ!!』

『チルゥ!!』

『ケッ!!』

「チルタリス、暴れろ!!」

『チルタリス!!』

「そんじゃ、暴れさせてもらうか!!ガブリアス、メガシンカ」

『ガブゥ』

 

 

ガブリアスはメガガブリアスにメガシンカしたのだ。

 

 

「……メガシンカ」

『チルゥ……』

「ぶっ飛ばせ、チルタリス!!」

『チルタリス!!』

 

 

そして、チルタリスもメガチルタリスにメガシンカしたのである。

 

 

「やっちまいな、りゅうのはどう!!」

『ガブゥ!!』

「こっちもだ」

『チルタリス!!』

 

 

メガガブリアスとメガチルタリスのりゅうのはどうがぶつかり合った。

 

 

「チルット、ドラゴンダイブ!!」

『チルゥ!!』

「ヨーギラス、シャドーボール!!」

『ヨーギ!!』

 

 

チルットのドラゴンダイブとヨーギラスのシャドーボールがメガガブリアスを攻撃したのだ。

 

 

「ほう、やるな」

『チルタリス!!』

『チルチル』

『ヨーギ!!』

「おのれ、ガブリアス、ギガ……」

「グレッグル、かわらわり!!」

『ケッ!!』

 

 

グレッグルはかわらわりでギガインパクトを放とうとしていたメガガフリアスを妨害したのである。

 

 

「ガブリアス、こっちもかわらわりだ!!」

『ガブッ!!』

『ケッ!!』

「大丈夫か?グレッグル」

『ケッ!!』

 

 

その時

 

 

『クチィィ!!』

 

 

クチートの悲鳴が聞こえた。

 

 

「クチート!!」

『ヨーギ!!』

 

 

そこにはニャース気球が飛んでおりクチートがロケット団に捕まっていたのだ。

 

 

「クチート!!ヨーギ!!……と言われたら!!」

「答えるならば仕方ない!!」

「輝きに響けクライマックス!!」

「世界に響く奇跡の音!!」

「「我ら世界をかける無敵のロケット団!!」」

「ムサシ!!」

「コジロウ!!」

『ニャースだニャー!!』

「ロケット団!!」

『チルゥ!!』

『メガストーンを持ったクチートは頂だニャ!!』

 

 

その時

 

 

『モゥモゥ!!』

 

 

ミルタンクがいつの間にか気球に乗り込んでいたのである。

 

 

「ミルタンク!?」

『ケッ』

 

『モゥモゥ』

 

 

ミルタンクはいつの間にかあったコップにモーモーミルクを注いだ。

 

 

そして、ロケット団はそのミルクを飲み干したのだ。

 

 

『「「はぁ~うまい~」」のニャ~』

『モゥモゥ!!』

 

 

そして、ミルタンクは気球から飛び降りタケシの前に着地したのである。

 

 

「ミルタンク……お前……」

『ケッ』

『モゥモゥ!!』

 

『って違うのニャ、モーモーミルク飲んでる場合じゃないのニャ』

「それにしてもあのミルタンク、すごい身体能力だな」

「とにかく逃げるわよ!!」

 

 

ロケット団は気球で逃走しようとした。

 

 

「待ちやがれ、そのクチートは俺の獲物だ!!」

『ガブゥ!!』

 

 

その時

 

 

「ラティアス!!」

『クゥクゥ!!』

 

 

カノンはラティアスに乗ったのだ。

 

 

「カノン!!」

「サトシ君、あの子は絶対助けたいの!!」

「…………カノン」

「ラティアス、お願い」

『クゥ!!』

 

 

ラティアスはカノンを乗せてニャース気球を追ったのである。

 

 

『来てるのニャ!!』

「モルフォン」

「モンジャラ」

 

 

ムサシとコジロウはそれぞれモンスターボールからモルフォンとモンジャラを出した。

 

 

『モルフォン』

『モンジャラ』

「モルフォン、サイケこうせん」

「モンジャラ、つるのムチ」

『モルフォン』

『モンジャラ!!』

「ラティアス、よけて」

『クゥクゥ!!』

 

 

ラティアスはサイケこうせんをよけるもつるのムチで妨害され気球に近づけないでいたのだ。

 

 

「モルフォン、もう一発!!」

『モルフォン!!』

 

 

モルフォンのサイケこうせんがラティアスに直撃したのである。

 

 

「ラティアス!?」

『クゥクゥ!?』

 

 

サイケこうせんでラティアスはこんらんしミストボールを気球の中へ放ってしまった。

 

 

『ニャ!?』

 

 

ミストボールはクチートの檻を破壊しクチートは気球から投げ出されたのだ。

 

 

『クチィ!?』

「クチート!!」

 

 

カノンはラティアスから飛び出しクチートを抱き締めたのである。

 

 

『クゥクゥ!?』

 

 

そして、こんらんしたラティアスはミストボールを再び気球に放ち気球は破けた。

 

 

『「「嫌な感じ~!!」」』

『モルフォン~』

『モンジャラ~』

 

 

ロケット団は飛んでいったのだった。

 

 

『クチィ!?』

「大丈夫よ、クチート……きっと……」

 

 

その時

 

 

「カノン!!」

『ピジョットォォ!!』

 

 

ピジョットに乗ったサトシがカノンとクチートをキャッチしたのだ。

 

 

「ありがとう、サトシ君」

『クチィ!!』

「ああ!!」

『ピカピカ』

「それよりカノン、ラティアスをモンスターボールに戻すんだ」

「ええ、戻ってラティアス」

 

 

カノンはラティアスをモンスターボールに戻したのである。

 

 

そして、サトシたちは地上へと戻ってきた。

 

 

「お前ら結構やるな」

『チルタリス!!』

「おしゃべりはそこまでだ、さぁ、クチートを寄越しな!!」

「へっ、断るぜ、サトシ!!」

「はい!!いくぜ、ピジョット」

『ピジョット!!』

『クチィ!!』

「クチート……あなた……」

『クチィ!!』

「………わかったわ!!」

「ピジョット、「クチート、メガシンカ!!」」

 

 

ピジョットとクチートはそれぞれメガピジョットとメガクチートにメガシンカしたのだ。

 

 

「出会ったばかりなのにメガシンカを決めるとは……」

『チルタリス……』

「くそったれ、メガシンカのバーゲンセールかってんだ、ガブリアス、ギガインパクト!!」

『カブゥ!!』

「チルタリス、りゅうのはどう」

「ピカチュウ、エレキボール、チルット、りゅうのはどう、ピジョット、ゴッドバード!!」

「ヨーギラス、シャドーボール、クチート、お願い!!」

「グレッグル、ベノムショック、ミルタンク、はかいこうせん」

『ガブゥ!!』

『チルタリス!!』

『ピッカァ』

『チルゥゥ!!』

『ピジョットォォ!!』

『ヨーギ!!』

『クチィ!!』

『ケッ!!』

『モゥゥゥ!!』

 

 

クチートはあくのはどうを放ちガブリアスのギガインパクトとその場にいたポケモンたちの総攻撃がぶつかり合ったのである。

 

 

 

『ガブゥゥゥ……』

 

 

ガブリアスは戦闘不能となりその後通報を受けたジュンサーに逮捕されていったのだった。

 

 

 

「すげー、メガシンカだったぜ」

『チルタリス』

「はい!!」

『ピカピカ!!』

「クチート、すごかったね」

『クチィ!!』

「……サトシ、カノン、これを……」

 

 

アマタはメガストーンをサトシとカノンに渡した。

 

 

「メガストーン!!」

『ピカピカ!!』

「サトシのがチルタリスナイト、カノンのがバンギラスナイトだ、持ってけ」

「いいんですか!?」

『クチィ』

「ああ、チルットもヨーギラスも進化したら絶対メガシンカを使いこなせる筈だぜ」

「「ありがとうございます!!」」

『チルゥ』

『ヨーギ!!』

「それとカノン」

「はい?」

「そのクチートは俺の小屋にあったクチートナイトを持ち出してしまった野生のポケモンだ」

「はい……」

「カノン、こいつを連れてかないか?」

「えっ……でも」

「俺の許可で捕まえることはできる、そのまま山を降りてからモンスターボールに入れれば問題ない」

「………クチート、私と一緒にくる?」

『クチィクチィ!!』

「決まりだな、クチート、強くなれよ」

『クチィ!!』

「アマタさん、俺もチルットも強くなっていつかチルタリスに進化してメガシンカ使いこなして見せます……だからその時は俺とバトルしてください」

『チルゥ』

『ピカピカ』

「もちろんだ」

『チルタリス!!』

 

 

そして、サトシたちはアマタと別れ山を降りてカノンはクチートをゲットしたのだった。

 

TO BE CONTINUED…




今回はサトシがチルタリスナイト、カノンがバンギラスナイトを手に入れ、カノンがクチートナイトをもったクチートをゲットしました、感想でクチートはどう?という意見があったのでそちらを参考にして頂きました。

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