『昔々アルトマーレという島におじいさんとおばあさんがいました。』
大昔、アルトマーレという島があった。
その島にある老夫婦が住んでいたのだ。
「さ、爺さん、お茶が入りましたよ」
「おお、婆さん、ありがとうのぉ……」
「どうされました?」
「また、変な夢を見てのぉ」
「爺さんもですか?私も、お隣さんもそうらしいですよ」
アルトマーレに昔、住んでいる島民は悪夢を見ることが多かったのである。
特に島が波に飲み込まれる夢が多い、その夢が
また、不思議なことに島を離れるとその悪夢はなくなったのだ。
『ある日、ふたりは海岸で小さな兄弟がケガをしているのを見つけました。』
そんなある日、老夫婦は海岸を散歩していると小さな男の子と女の子の兄弟が倒れていたのである。
「おお、大丈夫かの?」
「爺さん、手当てを……」
老夫婦はその兄弟を連れ帰った。
『おじいさんとおばあさんの手あつい看護でふたりはみるみる良くなっていきました。』
兄弟を連れ帰った老夫婦はその兄弟を手当てした。
また、何故かその兄弟を招いてから老夫婦やその近くの人々は悪夢を見なかったのだ。
『しかし、突然、邪悪な怪物が島に攻めてきたのです。』
しかし、ある日、再び老夫婦は悪夢を見るようになり、さらに他の島民たちはそれよりも酷い悪夢に苦しめられていたのである。
「どうゆうことじゃ」
『島はたちまち怪物にのみこまれました。』
そして、老夫婦も悪夢が酷くなった。
「爺さん、あれを……」
「なんと!?」
悪夢で見ていた波が押し寄せていたのだ。
悪夢が現実で実体化し起ころうとしていたのである。
『と、そのとき。』
「この島が沈んでしまう……」
その時
『おじいさんとおばあさんの目の前でふたりの姿は変わっていきました。』
「爺さん!!」
手当てしていた兄弟の姿が変わった。
『ふたりはむげんポケモンラティオスとラティアスだったのです。』
そして、兄弟はラティオス、ラティアスへと姿を変えたのだ。
『シャァァァ!!』
『クゥゥゥ!!』
その2匹の声で
『2匹は空から仲間を呼び寄せました。』
そして、アルトマーレには大勢のラティオス、ラティアスたちがやって来た。
マスターキーストーンを持って……
『かれらは邪悪な闇を追い払う力をもってきてくれました。』
マスターキーストーンの力によりラティオス、ラティアスたちはメガラティオス、メガラティアスにメガシンカし集まった力をマスターキーストーンに集めこころのしずくという宝石を作り出し現実化していた悪夢は崩壊されたのだった。
『それは「こころのしずく」という宝石だったのです。』
その後、ラティオス、ラティアスはアルトマーレにこころのしずくとマスターキーストーンを授け去っていったのだ。
『島には平和がもどりました。』
そして、島には平和が戻ったのだった。
『それからというもの「こころのしずく」のあるこの島にラティオスとラティアスたちはしばしば立ち寄るようになりました。』
その後、マスターキーストーンとこころのしずくがあるアルトマーレにはラティオス、ラティアスは度々、訪れるようになったのである。
『この島が邪悪な怪物におそわれることはその後二度とありませんでした。』
その後、島民たちは悪夢が実現化することも激しい悪夢を見ることはなかったのだった。
『しかし、怪物は哀しみました。』
アルトマーレには古い時からダークライが住んでおりこころのしずくの力により怪物扱いされ殆んどのダークライが島から追い出された。
『怪物はアルトマーレを襲うつもりはなくただその大きな力を押さえることが出来なかっただけなのでした。』
ダークライは人間や他のポケモンよりも昔からこの島に住んでおり後から住み出した人間たちに故意ではなく悪夢を見せてしまったのだ。
『アルトマーレは怪物にとって理想郷だったのです。』
アルトマーレの環境はダークライにとって住みやすい島であったのである。
『理想郷を追われた怪物は哀しみいつか怪物の理想郷を取り戻すことを誓ったのでした。』
島からダークライが殆んどいなくなったが残った者もいた。
そして、2匹のダークライが話していたのだ。
『僕は絶対に許さない』
『……』
『だってそうだろう?僕らは自分達の悪夢を恐れて昔からこの島に住んでるのに後から来た人間に怪物扱いされてラティオスたちの力で仲間は追い出された』
『……』
『こころのしずくを破壊するのか?』
『……』
『マスターキーストーンを使うつもりか?』
『……』
『マスターキーストーンを使えば自分自身が大きなダメージを受けるのと引き換えにこころのしずくを破壊できるかもしれない』
『……』
『ああ、君の言う通り破壊するならマスターキーストーンは使わずにやった方がいい、絶対にこの島を取り戻す』
『おしまい』
アダチシティにあるネオ・ギンガ団のアジトにてヴィーナスは酒を飲み干していたのである。
「……あれ」
「ヴィーナス様、それ空瓶ですよ」
「……次のは」
「いや、おかしいってそのジョッキ次飲んだら16杯目ですよ」
「お前だって2、3杯飲んでるんだろ」
「いや、僕のは氷たっぷりの水割り、ヴィーナス様のはジョッキでショットで70度以上、消毒液に代用できるやつ」
「……いいから瓶持って来いよ」
「もうあげません!!」
「……てめぇ……」
そこへ、ヴィーナスのテーブルに酒瓶が置かれた。
「……あざっす」
「え」
「ヴィーナス、
「……え」
「アカギ……様」
ヴィーナスの横には行方不明となっていたアカギがいたのだ。
「……生きてたの?」
「……ああ」
「あのアカギ様、どうやってここに?それにサターン様たちが探してますよ」
「……そうか」
「……おめぇ、こいつもう様じゃねぇから、大胆にシンオウ地方で失敗してるし……」
「ちょ、ヴィーナス様……」
「……で、何のよう?」
「マスターボールの場所がわかった」
「……は?」
「え?」
「……なんで教えに来た?」
「面倒だ、2つのギンガ団が騒ぎを起こすのは、早いところお前がディアルガを捕獲してしまえばすむ話だ」
「……それもそうね」
そして、アカギはマスターボールの情報を教えると出ていったのである。
「……相変わらず貫禄ありますね、あの人」
「……ま、マスターボールの情報をもらったし……ほな、やったるでぇ!!」
「なぜ、コガネシティ弁!!」
ヴィーナスはアカギが置いてった酒瓶をらっぱ飲みした。
「……え、ヴィーナス様、それスピリタス……普通に飲んでる……化け物だ……」
数日後、スギナミシティのスギナミ自然館で色違いのミロカロスが暴れていたのだ。
「ピカチュウ、10万ボルト」
『ピカッチュウ!!』
「ラティアス、ミストボール」
『クゥクゥ!!』
「ミルタンク、はかいこうせん」
『モゥモゥ』
その頃、
「どう、見つかった?」
「全然、見つかりませんね、ヴィーナス様」
「何だっけあの……」
「巨大ナマズンですね」
「そうそう、伝説の釣り人が捕り逃したナマズン、まさかマスターボールを飲み込んで逃げるなんてね」
「しかも、知らずにこの自然館に保護されてるなんて……そういやなんでアカギ様……じゃなかったあの人はいきなり協力してくれたんですかね?正直、ロストはアカギ様が止めれば済む話なんじゃ」
「それもそうね、まぁ、もしかしたら私たちのディアルガを奪うつもりとか?」
「うわ、そんなことをするつもりなんすか?」
「さぁ……あ、見つけた」
「本当にいましたね」
「あのミロカロス、暴れてるからこっちには人こないからナマズン、捕獲できるわね」
「しかし、あのヒンバス、進化したのに野生のまま捨てちゃっていいんですか?」
「もちろんよ、私のミロカロスの方が美しいし強いし、こう言うとき暴れさせて警察の気を引くのに使うのが一番よ」
「えー、ヴィーナス様のミロカロスの姉妹なのに」
その頃、
『ミロォォ!!』
「ミロォォ!!……と言われたら!!」
「答えなければ仕方ない!!」
「輝きに響けクライマックス!!」
「世界に響く奇跡の音!!」
「「我ら世界をかける無敵のロケット団!!」」
「ムサシ!!」
「コジロウ!!」
『ニャースだニャー!!』
突如、現れたロケット団にミロカロスは囚われていたのである。
『モゥモゥ!!』
『「「!!」」』
ミルタンクはやはりロケット団のいつの間にかあったコップにモーモーミルクを注いでいた。
『「「はぁ~うまい~」」のニャ~』
そして、ミルタンクは地面に着地すると地面が揺れ始めたのだ。
「!!ミルタンク、おまえの着地でこんなに揺らしてるのか?」
『モゥモゥ!?』
ミルタンクはタケシに自分ではないと訴えていたのである。
『ミロォォ!!』
『ニャに?』
「どうしたのよ?ニャース」
「ミロカロスなんか言ってたのか?」
『……あのミロカロス、トレーナーに姉のミロカロスだけ優遇されて捨てられたらしいのニャ』
その時
『「「なんとっ!?」」』
どこからかマッドショッドが飛んできてロケット団に直撃したのだった。
『「「嫌な感じ~」」』
「吐き出しましたよ、ヴィーナス様、マスターボール、今のマッドショッドで!!」
『クロバット』
「やったぁ!!」
『ミロォォ』
そして、ミロカロスは落ちて再び暴れだした。
『ミロォォ!!』
「……ねぇ」
『クゥクゥ』
「どうしおんだ、カノン」
『ピカピカ』
「私、あの子ゲットする、あの子捨てられたみたいだし、放っておけないよ」
『クゥクゥ』
「そうだな、これ以上、傷つけられないもんな」
『モゥモゥ!!』
「協力するぜ、カノン」
「その後の治療は俺に任せてくれ」
「ありがとう、サトシ君、タケシさん」
「いくぜ、ピカチュウ、10万ボルト」
『ピカァァ』
『ミロォォ!!』
ミロカロスはハイドロポンプを放ったのだ。
「ミルタンク、はかいこうせんだ」
『モゥ!!』
ハイドロポンプとはかいこうせんがぶつかり合い爆発したのである。
『ミロォォ!?』
そして、10万ボルトが直撃しミロカロスはまひ状態になった。
「今だ、カノン!!」
『ピカピカ!!』
「うんっ!!」
カノンはシルフカンパニー、アラカワ支店で貰ったダイブボールを出したのだ。
「ミロカロスならぴったりだな」
『モゥモゥ』
「それっ!!」
カノンはダイブボールを投げミロカロスはダイブボールに吸い込まれたのである。
しかし、
『ミロォォ!!』
ミロカロスはダイブボールから出てきた。
『ミロォォ!!』
ミロカロスはアクアテールで攻撃しようとしたのだ。
「ラティアス、ギガインパクト!!」
『クゥクゥ』
『ミロォォ!?』
ラティアスのギガインパクトが直撃しミロカロスは宙にまったのである。
「今度こそ!!」
再びカノンはダイブボールを投げミロカロスは吸い込まれた。
「お願いっ!!」
『クゥクゥ!!』
そして、ダイブボールは停止しカノンはミロカロスをゲットしたのだった。
「やったぁ!!」
『クゥクゥ!!』
その頃、
「やっと終わったわね」
『ミロォォ』
「いや、かなり強かったっす……」
『クロバット……』
「そうね、やっと、手に入れたわ、マスターボール」
ヴィーナスの手にはマスターボールがあったのだ。
「因みに俺はこのナマズン、捕獲しちゃまいました」
部下の手にはハイパーボールがありその中には巨大ナマズンが入っていたのである。
「あとはディアルガ探すだけですね」
『クロバット』
「そうね、今日は祝杯よ」
『ミロォォ!!』
「え、ヴィーナス様、数日前にスピリタス、あんだけ飲んだあとじゃないですか?」
「余裕よ」
「まじで化け物ですね……お、あいつらあのミロカロス、捕獲したみたいですよ」
「そう、なら早くここから撤収しましょう」
ヴィーナスたちは自然館から逃げていったのだった。
その夜、ロスト・ギンガ団アジトではサターンたちが集まっていた。
「どうゆうことなの、サターン」
「マーズ、奴から話があるそうだ」
サターンの後ろにはレオがいたのだ。
「なんでこいつが?あんた裏切り者じゃないの」
「マーズ、裏切りも何も関係ない、元々俺はこうゆう契約だ」
そこへ、ジュピターはレオに近寄ったのである。
「久しぶりだな、ジュピター」
「ネプチューン、よく戻ってこれたわね、シンオウで顔ばれしなかったからって有名になるなんてどうかしてるわ」
「俺は強いやつと戦いたいだけだ」
「あっそ」
「それに間もなくお前らの会いたい人がここに訪れる」
「「「!!」」」
そして、
「久しぶりだな」
サターンたちの前にアカギが姿を現した。
「「「……アカギ様」」」
「久しぶりだな、サターン、マーズ、ジュピター」
「……アカギ様、どうしてあの時、私たちを置いてあの世界に……」
「……サターン」
「お答えくださいっ、アカギ様!!」
「……わかった、私はあの時世界を消滅させ私の認めた人間たちだけが生きる世界に変えようとしていた」
「では、私たちのことを認めていないということですか!!」
「いや、サターン、そうではない、私の考えが甘かった」
「え?」
「ディアルガとパルキアの力、時間と空間だけでは世界は安定しない、この世界と同じように反転物質の力が必要だ、私はやりのはしらで気が付き不安定な世界に消える振りをして姿を消した」
「……反転物質、ギラティナですか?」
「そうだ、ヴィーナスを騙しディアルガを捕獲するように誘導していた」
「では、なぜ我々の前には?」
「私が誘導するよりお前たちだけで動いて欲しかった、お前たちがヴィーナスと対峙しヴィーナスをディアルガまで辿り着かせたかったのだ」
「ヴィーナスがディアルガを捕獲したらどうするつもりですか?」
「ディアルガを私が奪い、その力でパルキアとギラティナを呼び出し赤い鎖で手に入れるつもりだった」
「そして、再び新しい世界を?」
「そうだ、ヴィーナスには既に味方の振りをしている……サターン、再び私に付いてきてくれるか?」
「……もちろんです、アカギ様……ロスト・ギンガ団は解散、そして、ギンガ団の再来だ!!」
「あんたも嫌なやつだな、あいつらを騙すなんて」
「……邪魔なあいつらをまとめて処理し、こころのしずくを手に入れるためだ」
アカギとレオはアジトから出て歩いていたのだった。
TO BE CONTINUED…
回想以外でのアカギの初登場です、でも、実は声として登場はしてるんです、これによりギンガ団たちの行動がどんどん大きくなっていきます。