サトシたちはナカノシティの自然館の近くのポケモンセンターの外にいた。
『ミロォォ』
「う~ん……サトシ君、ミロカロス、あんまり言うこと聞いてくれないね」
『クゥクゥ』
「そうだな、ゲットしたばかりたしな」
『ピカピカ』
「まぁ、ミロカロスはあの時暴れてたしそう簡単にはいかいさ」
「タケシさん……でも、私、ミロカロスと仲良くなれるように頑張ります!!」
「ああ!!」
「頑張れよ、カノン」
『ピカピカ』
そこへ、
「皆さんっ!!」
サトシたちの所へユカワ博士がやって来たのだ。
「ユカワ博士!!」
『ピカピカ』
「お久し振りです」
『クゥクゥ』
「ご無沙汰しております……ユカワ博士、どうしてこちらに?」
「ええ、いや、今日はですね、このナカノシティにある古代ポケモン総合研究所に用事があって来たんですよ」
「古代ポケモン総合研究所?」
『ピカピカ?』
「ええ、その研究所は古代のポケモンのカセキの調査や復元を行う場所で復元した古代ポケモンの保護なども行っています」
「古代ってカセキポケモン!?」
『ピカピカ!?』
「そうなんですよ、スギナミシティの自然館でミロカロスが暴れた騒動でサトシ君たちが近くにいることを聞いたので、ぜひ、ご一緒にと探していたんです」
「見たい見たい、なっ、カノン……?どうしたんだ?」
「……サトシ君、いや、ちょっとトラウマが……」
『クゥクゥ……』
「……あ、あれか」
『ピカピカ』
サトシとカノンはアルトマーレの大聖堂に展示されていたプラテ、カブトプスのカセキが暴れた時のことを思い出していたのである。
「どうする、カノン?」
『ピカピカ』
「……いや、私もいくよ、色んなことを知りたいし」
『クゥクゥ』
「流石、カノンだぜ」
『ピカピカ』
「そういうことですので自分たちはご一緒させて頂きます」
「そうですか、よかった、では、行きましょう」
サトシたちはユカワ博士と共に古代ポケモン総合研究所までやって来た。
「ご無沙汰してます、ユカワ博士、皆さん、ようこそ、私がここの責任者のアカリです」
「久し振り、アカリちゃん、この子たちは僕の知り合いの……」
「俺はサトシ、こっちは相棒のピカチュウ」
『ピカピカ』
「私はカノンです、それでこの子はラティアス」
『クゥクゥ』
「アカリさん、自分はタケシと申します、それではここでゆっくりカセキの話を!!」
タケシのモンスターボールからグレッグルが出てきたのだ。
『ケッ』
しかし、
「まぁ、タケシさん、カセキの話するの!?私、カセキの話しをしてくれる人大好きで大歓迎よ、何の話をしようかな、まぁ、とりあえず色々話すわ」
アカリはタケシの腕を掴むと引っ張っていったのである。
「あーあ、始まっちゃった」
「ユカワ博士?」
『ピカピカ?』
「アカリちゃんはカセキの話しになると止まらないんだ」
「すげぇカセキの話が好きなんだな」
『ピカピカ』
「ユカワ博士、サトシ君、私たちも行きましょう」
「ええ」
「おう!!」
『ピカピカ』
『……ケッ……』
「ぎゃ!?」
『ピカピ!?』
タケシへのどくつきのタイミングを見失ったグレッグルは思わずサトシにどくつきをしてしまった。
「サトシ君!?グレッグル、それはまずいよ、耐性あるのタケシさんだけなんだから!?」
『……ケッ……』
グレッグルは冷や汗を滴しながらサトシを引っ張っていったのだった。
「見て見て、タケシさん」
「アカリさん、これは……」
タケシの前には巨大なカプセルのような機械があったのだ。
「いてて……もう、やめてくれよな、グレッグル」
『ピカピカ』
『……ケッ』
「……それでも、サトシ君も十分復活早いよね」
「そうなのか?カノン」
『ピカピカ』
「たぶん、普通じゃないよ」
「ええ、そもそもポケモンの技はポケモン自体が受けるのより人間が受ける方がダメージが大きいとも言われています」
「だってさ、グレッグル」
『ピカッピカ』
『……ケッ』
「……!!つまり、タケシさんもサトシ君もポケモンの技受けすぎてるから平気なんだ……」
『クゥクゥ』
「それより見てみろ、サトシ、カノン」
「!!タケシ、何だこの大きいの?」
『ピカピカ』
「えっへん、サトシ君、これはこの研究所が開発した化石復元装置なのです」
「アカリさん、復元って、ポケモンのカセキからそのポケモンが出てくるってこと?」
『ピカピカ』
「おお、よく聞いてくれたね、しかも、この復元装置はカセキの一部があれば十分なの」
「一部って……」
『ピカピカ?』
「一応、カセキの復元は他の地方でも行われてるけど全身のカセキが必要だったりうまくポケモンの機能がなかったり……あー、機能って言うのはね、ポケモンの技だったり、もっと言うとそのポケモンがカセキになる前の記憶のことよ」
「カセキを復元するとそのポケモンの記憶も元に戻るんですか!?」
『クゥクゥ』
「そうなのよ、他の地方の復元装置でも記憶が戻るケースは希にあるけどこの復元装置はほぼ完全に記憶も復元できるのよ」
「そんなどうやって……」
『ピカピカ』
「……」
『クゥクゥ?』
もしかしたらラティオスを救うのもに使えるかな。
「アカリちゃん、どうしますか?」
「……う~ん、いや、全部、教えるわ、たしかに発案者は私だけど完全な開発者は私じゃないし」
「そうですね」
「どうゆうことですか?ユカワ博士」
『ピカピカ』
「それはアカリちゃんから」
「こっちよ」
サトシたちはアカリと違う部屋に向かったのである。
「これは復元装置にも使われてるポケモンの複製装置よ」
「複製装置?」
『ピカピカ?』
「読み込んだポケモンのDNAからそのポケモンを作り出すの」
「!!それなら生きてるポケモンのクローンも作り出せるってことですか!?」
「いいえ、タケシさん、この装置では今存在するポケモンは複製できないんです」
「えっ……」
「古代のポケモンと今生きてるポケモンたちではDNAパターンが少し違うのでこの装置では古代のポケモンの複製に限られます」
「……この装置はアカリさんが開発したんですか?」
『ピカピカ?』
「ここにある装置は私よ、でも、元々の装置を開発したのはフジ博士って人よ」
「そのフジ博士は若い頃から遺伝子研究の第一人者だったと言われています」
「ユカワ博士、その方は今どちらに?」
「タケシ君……いや、色々あって今はどこにいるか分からないんだよ、それでその人が去る前にこの装置の設計図があったらしいんだけど誰も再現できなくて……でも、アカリちゃんが再現して……」
「ユカワ博士、違いますよ、元々の設計図は全てのポケモンの複製ができるって聞いてます、法律の問題でやらなかっただけで……でも、私のこれは……」
「すごいぜ!!」
『ピカピカ』
「えっ?」
「アカリさん、カセキになっちゃったポケモンを助けるなんて本当にすごいぜ、なっ、ピカチュウ」
『ピカピカ』
「カセキになったポケモンを助ける……フッ、なんか元気でた、ありがとう」
「……所でアカリさん、どうやって記憶を戻すんでしょうか?」
「タケシさん、それは時の石と呼ばれているものを使っているの」
「時の石?」
『ピカピカ』
「うん、ジョウト地方のウバメの森で発見された物でまぼろしのポケモン、セレビィの力が宿っているの、この石は昔のことを思い出すことができるって言われてるのよ、それを使ってあの装置を起動させることでカセキからDNAを取り出してポケモンを再現して記憶を時の石で再現するのよ」
「すごい」
『ピカピカ』
「でもね、本当にカセキになったポケモンを蘇らせているのかはわからないわ」
「え」
『ピカピカ』
「もしかしたら記憶を持っただけで元々のそのポケモンとは無関係かも知れないし」
「……もうアカリちゃん、いつもそうやってネガティブに……この技術は本当にすごいことなんだよ」
「……ユカワ博士……ありがとうございます」
「……所でアカリちゃん、例のお話は?」
「あ、そうでした」
「ユカワ博士、その用事って何なんですか?」
『ピカピカ』
「それは、他とは違うカセキが見つかったらしく……」
「それも案内するわ、こちらへ」
サトシたちはまた別の部屋へ向かった。
「これですか?」
「そうです、これがイッシュ地方から運ばれてきたカセキです、解析してるのですがDNA情報が今のポケモンに近く完全な復元には難航してます」
「アカリさん、これは何のポケモン?」
『ピカピカ?』
「まだ断言できないけど推定3億年前のむしタイプのポケモンかと……これからもう一度復元装置にかけてみます」
『……ピカピカ』
「どうした、ピカチュウ?」
『ピカピ』
ピカチュウは何かを考えているようだった。
その後、サトシたちは復元されたポケモンたちの保護エリアに来ていたのだ。
「すげぇ」
『ピカピカ』
『オム』
『オムナイト、うずまきポケモン、いわ・みずタイプ。大昔、海に住んでいた古代ポケモン。10本の脚をくねらせて泳ぐ』
『オムスター!!』
『オムスター、うずまきポケモン、いわ・みずタイプ、オムナイトの進化系。触手が手足のように発達している。しがみつくと同時に噛みついてくる』
『カブトォ』
『カブト、こうらポケモン、いわ・みずタイプ。古代生物の化石から再生したポケモン。硬い殻で身を守っている』
『カブトプスゥゥ』
『カブトプス、こうらポケモン、いわ・みずタイプ、カブトの進化系。細い体で素早く泳ぐ。捕らえた獲物はカマで切り裂き体液を吸っていたらしい』
『プテェェ』
『プラテ、かせきポケモン、いわ・ひこうタイプ。のこぎりのような形の牙で相手の喉を噛みきってしまう。凶暴な古代のポケモンだ』
『カブトプゥゥ!!』
『プテェェ』
「やっぱりちょっと怖い……」
『クゥクゥ』
その時
『カブトプスゥゥ!?』
『プテェェ!?』
カブトプスとプテラに網がかけられたのである。
「カブトプスゥゥ!?プテェェ!?……と言われたら!!」
「答えなければ仕方ない!!」
「輝きに響けクライマックス!!」
「世界に響く奇跡の音!!」
「「我ら世界をかける無敵のロケット団!!」」
「ムサシ!!」
「コジロウ!!」
『ニャースだニャー!!』
ロケット団がロケットランチャーで網を放ちカブトプスとプテラを捕らえていた。
『モウ!!』
やはりミルタンクはロケット団の隣にいていつの間にかあったコップにミルクを注いでいたのだ。
『「「はぁ~うまい~」」のニャ~』
その時
『モウ!?』
『カブトプス』
『プテェェ』
カブトプスとプテラが網を破っていたのである。
『「「えっ!?」」』
その時
『ピカ?』
「どうしたピカチュウ?」
ピカチュウは何かに反応した。
そして、
『カブトプスゥゥ!?』
『プテェェ!?』
カブトプスやプテラ、他のカセキポケモンたちの様子もおかしかったのだ。
「……!!復元完了!?」
「アカリちゃん?」
「ユカワ博士、例のカセキが復元されたみたいです」
「え」
サトシたちは急いで復元装置の前に向かったのである。
するとサトシたちが復元装置の前に到着すると同時に装置の扉が開いた。
そして、
『ゲノォォ!!』
扉から現れたのはかつてプラズマ団に改造された3億年前のポケモン、ゲノセクトだったのだ。
「!!ゲノセクト」
『ピカピカ』
「!!これってニュートークシティに出現したゲノセクトってポケモンじゃないか!!」
「はい、ユカワ博士」
『ピカピカ』
「でも、ゲノセクトってたしか復元されてから改造されたポケモンって聞いてるわ、復元されたのはともかくどうして改造された姿なの!?」
その時
アカリのスマホが鳴ったのである。
「はい……え……分かったわ」
「アカリちゃん、どうしたの?」
「ユカワ博士、何者かがここのシステムに謎のデータを送り込んだようです」
「何ですって!?」
「ロケット団、お前たちか!!」
『ピカピカ!!』
『濡れ衣だニャ!!』
「そうよそうよ」
「俺たちにそんなことできるわけないだろ」
『コジロウ、ハッキングならできるのニャ』
「え、じゃあコジロウが改造したの!?」
「いや、無理無理」
「あなただったの?それに加え時の石が過剰に反応しているらしいの、説明して!!」
アカリはロケット団に問いただそうとした。
その時
『ゲノォォ!!』
ゲノセクトがロケット団にテクノバスターを放ったのだ。
『「「嫌な感じ~」」』
そして、ロケット団は飛んでいったのだった。
その時
「え」
カノンのモンスターボールからミロカロスが出てきたのである。
『ミロォォ!!』
ミロカロスはゲノセクトにハイドロポンプを放った。
「ちょっとミロカロス!?」
『ゲノォォ』
ゲノセクトはハイドロポンプを避けるとミロカロスに接近したのだ。
『!?ミロォォ』
ミロカロスはアクアテールでゲノセクトを攻撃するが防がれてしまったのである。
『ゲノォォ!!』
そして、ゲノセクトはミロカロスに攻撃しミロカロスを戦闘不能にした。
「ミロカロス、大丈夫!?」
『ミ、ミロォォ……』
『ゲノォォ!!』
そして、ゲノセクトは暴れ研究所から逃走していったのだった。
TO BE CONTINUED…
映画のゲノセクトが爪ッぽい化石から復元されたのに記憶を持っていたことが気になってゲノセクトの設定を入れて見ました。逃走したゲノセクトはいつかまた出ます。