ポケットモンスター―アルトマーレの誓い―   作:中2病人間M

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ヴィーナスの過去

「ヴィーナス様、どうです」

「意外と簡単だったわ、ゲノセクトの捕獲」

 

 

ヴィーナスは古代ポケモン総合研究所から逃走したゲノセクトを捕獲していた。

 

 

「さて、行くとするか、あとは本を手に入れるだけよ」

 

 

 

 

それから少しした後。

 

 

「君たちそりゃ無理だよ」

「そこを何とかお願いします」

『ピカピカ』

 

 

ここはチヨダシティ、ナガタチョウエリア、ここはニッポン最大の図書館、トウキョウ図書館、ここにはカントー地方やジョウト地方を含むニッポンで発行された全ての書籍が集められており、普通の書籍は閲覧可能だがレアな物や極秘書類などは閲覧禁止の場所にあり許可がなければ閲覧できない事になっている。

 

 

サトシはここの受付に閲覧許可をもらおうと頼んでいたのだ。

 

 

「サトシ君、もういいよ、流石に私たちじゃ無理だよ」

「よくないカノン、手がかりはここしかないんだろ!!カノンの旅の意味がなくなっちゃうぜ」

「……サトシ君」

「せめて館長さんにお願いできませんか」

『ピカピカ』

「いや、館長さん暇じゃないし、無理だよ、取り合ってくれるかどうか」

 

 

そこへ、

 

 

「どうしたんだい?」

 

 

ひとりの初老の男性が近づいてきたのである。

 

 

「ああ、ジェイムズさん、ご無沙汰ですね」

「そうだね、で、この子たちどうしたの?」

「いやですね、閲覧禁止の本を見たいって、たしか……なんだっけ、お嬢ちゃん」

「こころのしずくの生成って本です」

「そうそれ、無理だって言ってるのに……」

「まぁまぁ、そう邪険にしなくてもダメ元で頼んであげたら、他の本を勝手に見たいわけじゃなくてその本だけ見たいみたいだしさ」

「あの貴方は?」

『ピカピカ』

「あ、僕はジェイムズ、チヨダジムのジムリーダーだよ」

「え、ジムリーダー!?俺、このあとジムに行こうと思ってたんです」

『ピカピカ』

「そうか、チャレンジャーだったか」

「はい、俺はサトシ、こっちは相棒のピカチュウ」

『ピカッチュウ』

「私はカノンです」

「自分はタケシと申します」

「よろしくね」

「あの、なんで俺たちがお願いするの助けてくれたんですか?」

「……なんかさ、サトシ君、真っ直ぐすぎて息子を思い出しちゃったんだ」

「息子さんですか?」

「ああ、今はどこにいるのかわからないけどね、ま、元気でやってると思うよ」

 

 

その時

 

 

閲覧禁止の場所の壁が破壊された。

 

 

「なんだ!?」

『ピカピカ』

 

 

そこへ、

 

 

『ゲノォォ!!』

「ゲノセクト!!」

『ピカピカ』

 

 

ゲノセクトが壁を破壊して侵入してきたのだ。

 

 

「あらら、坊やたちいたの」

 

 

ゲノセクトの上にはネオ・ギンガ団のヴィーナスが乗っていたのである。

 

 

「ヴィーナス様、ありましたよ、これがディアルガを呼び出す方法を書いたこころのしずくの生成って本ですよ」

「はーい、ありがとう」

 

 

ヴィーナスは本を手に取った。

 

 

「ヴィーナス!!」

『ピカピカ』

「なによ、って坊やたちこの本見たかったんでしょ、協力してくれたら見せるわよ」

「たしかに見たいけど、お前たちになんか協力するか!!」

『ピカピカ!!』

「ちっ、また生意気を……まぁ、私たちにはもう叶わないわ、なぜなら……」

『シャォォォ!!』

 

 

ヴィーナスの後ろには赤い鎖で拘束されたラティオスがいたのだ。

 

 

そして、カノンのモンスターボールからラティアスが飛び出してきたのである。

 

 

『クゥクゥ!!』

「ラティオス!!そんな……」

「なんてことを……」

『ピカピカ』

「拘束するのに時間はかかったけど赤い鎖の残り物でラティオスぐらいなら精神奪って操り人形にすることぐらい簡単よ」

「なんて酷いことを……」

『クゥクゥ』

「許さないぞ、ヴィーナス」

『ピカピカ』

 

 

あのラティオス、間違いないぜ、デセルシティで助けてくれたラティオスだ。

 

 

「えと、なになにディアルガを呼び出すにはむげんポケモン、ラティオスかラティアスの命を赤い鎖で吸い上げることでディアルガの世界をこじ開けることが可能……なによ簡単じゃない、さぁ、さっそく実行よ、行くわよ」

「はい、ヴィーナス様」

 

 

ヴィーナスと側近は壁から外へ出ていった。

 

 

「サトシ君、ラティオスが……」

「任せろ、カノン、ラティアス、絶対、ラティオスは助けてやる!!」

「私も戦う、サトシ君」

『クゥクゥ!!』

「サトシ、カノン、向こうでギンガ団の手下たちが大勢いるらしい、俺はそっちを止めてくる」

「タケシ、頼んだぜ!!」

『ピカピカ』

 

 

外では、ヴィーナスたちが本に書かれた内容を実行しようとしていたのだ。

 

 

「ヴィーナス様、なんでディアルガ呼び出すのにラティオスたちの命なんですかね?」

「それも記載あったわ、むげんポケモンのむげんは夢と幻の夢幻、その力は夢を実体化させたり願いを叶える力もあるらしいわ、この本を作った人間は何をするつもりだったかわからないけど、この世界の創造神の力を宿す赤い鎖に夢幻の力を注ぎ込むことで本来人が干渉できない時間の世界への干渉とそのままディアルガを呼び出すことに成功したようね」

「ラティオス、ラティアス、そんなすごいポケモンだったんすね、ところでこころのしずくの生成って名前の本なんですから、そのこころのしずくの作り方ってどうやるんですか?」

「えと、ラティオスかラティアスの命と魂を結晶化させるか……ここから先はかすれてるわね、何かの力と大量のラティオス、ラティアスの力を使うみたいね、ま、こころのしずくは私たちには必要ないわ、さっさとディアルガを呼び出しましょう、赤い鎖、ラティオスの命を吸い上げなさい!!」

 

 

赤い鎖は強く光、ラティオスのエネルギーを吸い上げ始めたのである。

 

 

「ピカチュウ、10万ボルト!!」

『ピカチュウ!!』

 

 

ピカチュウの10万ボルトがゲノセクトに直撃した。

 

 

「クソ、またお前か」

「ヴィーナス、ラティオスを解放しろ」

『ピカピカ』

「そんなの無理よ、やっとディアルガ呼び出せるんだから、さて、ラティオス、暴れなさい、そして、赤い鎖に力を注ぎ込むのよ」

『シャォォォ!!』

 

 

ラティオスはそらをとび街にラスターパージを放ったのだ。

 

 

「ラティオス、やめてっ!!」

『クゥクゥ!!』

「俺が止めてくるぜ、ピジョット、チルタリス」

 

 

サトシはモンスターボールからピジョットとチルタリスを出したのである。

 

 

「チルタリス、メガシンカ」

『チルゥゥ!!』

 

 

サトシはチルタリスをメガチルタリスにメガシンカさせるとメガチルタリスに飛び乗った。

 

 

「行くぜ!!」

『ピカピカ』

『ピジョット』

『チルゥゥ!!』

 

 

サトシたちはラティオスの方へと向かっていったのだ。

 

 

「無駄よ、戦えば戦うほどラティオスは早く死ぬわ」

「……許さない、ラティアス、ミストボール」

『クゥクゥ!!』

 

 

ラティアスのミストボールがゲノセクトに放たれるもゲノセクトはかわしたのである。

 

 

「何するのよ」

「ポケモンが……ラティオスが可愛そうだと思わないの!!」

 

 

カノンは涙を流した。

 

 

「思うわよ」

「え」

「でもね、美しさが一番なのよ」

「どうしてそんなに美しいことに拘るのよ!!」

「理解が難しいかしら?ミロカロス」

 

 

ヴィーナスはモンスターボールからミロカロスを出したのだ。

 

 

「貴方、私が捨てた色違いのミロカロス捕まえたのよね」

「捨てたの貴方だったのね」

 

 

その時

 

 

カノンのモンスターボールからミロカロスが出てきたのである。

 

 

『ミロォォ!!』

「この子と貴方のミロカロスの親がどうなったか知ってる?ずっとヒンバスのままだったの」

「ヒンバス?」

「ミロカロスの進化前よ、とにかく不細工なの、でも、進化すればミロカロスになれる、当時、家はお金なくて手入れもできなくて美しさをあげられなかったわ、周りから不細工の雑魚って呼ばれて虐げられてわ、だから私はお金ためて、せめて子供のこの子達をミロカロスにするため努力したわ」

「ふたりともミロカロスになってるんだからいいじゃないですか」

「私のミロカロスわね!!でも、そいつは生まれたときからきれいなウロコを持っててすぐに進化したわ」

「え?」

「きれいなウロコをもったヒンバスはレベルさえ上げればミロカロスになれる、そして、そいつは進化したあと私のヒンバスを毎日虐めて酷いことをしたわ、だから捨てたの、混乱に乗じて」

『ミロォォ!!』

 

 

ヴィーナスのミロカロスはカノンのミロカロスに怒っていた。

 

 

『ミロォォ』

 

 

カノンのミロカロスはヴィーナスのミロカロスを馬鹿にしたような表情をしていたのだ。

 

 

「……ミロカロス」

 

 

カノンは自分のミロカロスに近寄ったのである。

 

 

そして、ミロカロスの頬引っ叩いた。

 

 

「え?」

『ミロォォ』

 

 

これにはヴィーナスもヴィーナスのミロカロスも驚いていたのだ。

 

 

「姉妹のミロカロスに謝って」

『……ミロォォ』

 

 

カノンはヴィーナスのミロカロスに近寄ったのである。

 

 

「ミロカロス、貴方の姉妹は今は私のポケモンなの、貴方たちの過去に何があったかは今、又聞きでしかないけどトレーナーとして謝らせてください、ごめんなさい」

『ミロォォ……』

 

 

ヴィーナスもヴィーナスのミロカロスも困惑していた。

 

 

「ポケモンに謝るやつ初めて見たわ……」

「そんなことないよ、私の大好きな人もきっと謝ったりありがとうって言ったりするよ!!」

 

 

いつも喧嘩したり助け合ったりしたら謝ったりするもんね、サトシ君とピカチュウ。

 

 

その時

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

カノンのミロカロスは引っ叩いたことにキレてカノンをアクアテールで攻撃をしようとしたのだ。

 

 

『バシャャ!!』

 

 

カノンのモンスターボールからバシャーモが飛び出してスカイアッパーでアクアテールを防いだのである。

 

 

「バシャーモ、ありがとう!!」

『バシャャ』

「ヴィーナス様、あいつトレーナーにまで攻撃するんすね、とんでもねぇやつだな」

「ああいうやつだよ、所で部下たちは?」

「あっちでここのジムリーダーと他のトレーナーや国際警察と戦ってますよ、ほら、あのハンサムってやつと」

「そうか、じゃ私はあの子と勝負するか」

「え?」

「ちょっとあの子好きになったわ、あんなの見たことある、自分のポケモン引っ叩いて叱るなんて」

「たしかに」

「うちのミロカロスもいい気味だと思うわ、ね、ミロカロス」

『ミロォォ!!』

「えと、名前なんだっけ?」

「……カノンよ」

「カノン、勝負よ、もし、ラティオスの命が尽きる前に勝てたらラティオスを解放してあげるわ」

「本当に!?」

「これは約束、そのラティアスとバシャーモ、ミロカロスで私はミロカロスとゲノセクトで勝負よ」

「わかったわ、行くよ!!みんな」

『クゥクゥ!!』

『バシャャ!!』

 

 

しかし、カノンのミロカロスはそっぽを向いていた。

 

 

その時

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

ヴィーナスのミロカロスはアイアンヘッドでカノンのミロカロスに攻撃したのだ。

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

カノンのミロカロスはまたキレてハイドロポンプを放ったのである。

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

ヴィーナスのミロカロスはれいとうビームを放ち、ハイドロポンプとれいとうビームがぶつかり合った。

 

 

「こらこら、命令なしに始めるな……」

『ミロォォ……』

 

 

そこへ、

 

 

『ミロォォ!!』

 

 

カノンのミロカロスはアクアテールでヴィーナスのミロカロスを攻撃しようとしたのだ。

 

 

「アクアテール」

『ミロォォ!!』

 

 

ヴィーナスのミロカロスもアクアテールで防いだのである。

 

 

「始めるわよ、カノン、そのミロカロスもやる気になったみたいだし」

「わかったわ、でも、この子、私の指示聞くかな?」

「ま、頑張んな、お前は手出すなよ」

「わかってますよ、ヴィーナス様」

 

 

そして、カノンVSヴィーナスが始まるのだった。




お久しぶりです、数年ぶりですが投稿再開しようかと思います、一応、不定期になります。
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