《悲報》ワイ、マジシャン。魔法の才能ゼロなのに勘違いされて王国魔法学園に入学してトップにならなきゃいけない模様www   作:おれ

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油断禁物

 

『……嘘でしょ』

 

「ビビってて草」

 

「もう終わったし帰って良い?」

 

「勝ったし風呂入ってくるわ」

 

……やべえ。コイツら()うるせえ。自分を物理的に第三者目線で見るとこんな気持ちになるんだな。

 

「帰れ」

 

シッシッと手を振ると、仕方無さそうに愚痴を言いながら姿を消した。そもそも要らなかった気がする。ってかこんな感じだったっけ、俺。もしかしてネットの俺と現実の俺が混ざってる?

 

まぁ良いや。考えても分からないし、質問に答えよう。

 

「何が嘘なんだ?」

 

『それは良いわ、もう。と言うか、貴方は何者?』

 

俺って何者なんだろうね。普通のマジシャンだよな?何か人智を超えている様な、気にしたら負けか。

 

「魔法アンチな魔法学生」

 

『はぁ?』

 

なんで本当の事を言ったらキレられてるんだよ。ってか何で俺がキレられてるんだよ。思えば理不尽ばかりだしさぁ。何なんだよ、もっと何かご都合主義でハッピーな展開は無いのか?

 

「と言うか、もう戦おうぜ。(訳 お前もうムカつくから殴らせろ)お前を倒したらこのクラスで一位になるんだろ?多分。そしたら、クラスメイトを支配(コントロール)出来るのか?さっきみたいに」

 

『……気付いたのね』

 

「一応マジシャンのプロだったからな、気配りはするぞ」

 

と言うか、生徒達の様子が明らかに普通じゃ無くおかしかったからな。軍隊式は置いといても何だよ、ペットにするとか。初対面の同級生に言うセリフじゃないだろ。嬢帰りの魔法学生?

 

それに気付かないのは多分、耳の遠いラブコメ系の鈍感主人公ぐらいだと思う。良いなー俺も愛されてえな。何で、

 

アレを素で言ってたんだったら、土下座するけど。流石に世界は広く此処は異世界と言えどそんな常識は無かった様だ。

 

『それに関しては   って事』

 

ん?何て?バチ当たって聞こえなくなったか?もしくは年か。パクパクと口を動かすだけで言葉は出てこない。

 

「酸素不足?」

 

『はぁ……もう良いわ。殺りましょうか』

 

手から大きな炎を出し、それが瞬きをする間に形を変えた。大きな弓となり、続いて矢が現れた。

 

あ。だから酸素を入れて二酸化炭素を出したんだ、すげー。そんな小学生の理科みたいな事を考えていると炎の矢が放たれた。

 

待って、火事じゃん。クラスのトップは教室でキャンプファイヤーをしても許されるのか。

そんな事を思う間にも矢の追撃は止まらず、場所を選ばず辺りを燃やしていく。

 

学級崩壊してるわ。……元からか。ヤバいクラスのトップエルフに、突然ペット扱いする奴や暴言吐くクラスメイト、この状況にも関わらず、呑気にツボってるヤバい担任。おいガワだけ教育者この野郎。

 

はは、サイコだな学園生活。まさか、初日で学級崩壊するとは……。

 

『次は当てます。絶対に』

 

そんな勝ち確宣言を聴きながら、どうにか殺られる前に殺らないと。と思う。何かマジックを……。

 

「あ」

 

僅かに身体が間に合わず、炎の矢が俺の胸を貫き身体を燃やした。

 

最初は体が熱くなり、そこからゆっくりと感覚が薄れ身動きが取れなくなって倒れた。

 

近寄って、勝ち誇ったエルフの顔が見えた。

 

『これで終わり。あっけないですね』

 

あー、これで終わりか。二度目の人生……。確かにあっけなかったな。

 

さようなら。

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