《悲報》ワイ、マジシャン。魔法の才能ゼロなのに勘違いされて王国魔法学園に入学してトップにならなきゃいけない模様www 作:おれ
なんてな。
大量の
「本当にな、俺」
俺2。何がだ?
「情けなさすぎるな」
うるせえぞ俺3。
「成クレ定期」
ブーメランだぞ俺。
「死んでて草」
生きてるよ、見れば分かるだろ。鏡じゃねえから。
「おっす」
「マジで痛かった」
何処からともなく呼んでも無いのに、彗星の如く現れたのは現地解散した筈のマジック・シャンシャン御一行様。感動の再会な筈なのに、誰一人として涙は流れない。
『そう言えば、最初はそんな人数だったわね』
そう、一番最初のクラスメイトが罵倒を浴びせながら、攻撃をして来た時の対策として増えた筈なのにいつの間にか減っていた。そして、いつの間にか元の数に戻っていた。
どうしてか、何故なのか。答えは一つだ。
「俺がマジシャンだからだ。客の目を欺くのも、命懸けの復活ショーを行うのも、全部お客様の為だ。だってお客様は神様だからな。全身全霊を掛けてこの身一つで楽しませるには命の一つは二つはかけないと割に合わないだろ」
そうドヤ顔で放ったセリフに、目の前のエルフは納得していなさそうだ。その場のノリで適当に話してるんだから、そんな真剣な顔で悩まないで欲しい。
まぁ、ちょっと。ほーんの少しは本音だけどな。
『まだ死んで無いのなら、続きを殺りましょう?私はまだとっておきがある。貴方だって……』
そう言った所でエルフの口は大きく開き、動かなくなってしまった。いや、口どころでは無く、身体も動かない。
視線の先にいたのは、理事長だった。
ってやばっ!俺は急いで行動に移す。
「貴方、何をしているのよ……
理事長の発言で、彼女が教室を見渡した時には既に自分と母親しかいなかった。ただ幻では無い戦いの後として、燃える教室が残っただけだった。
「疲れたな……」
学校長にバレたら面倒臭そうだったので、箱から箱間で移動し校舎裏まで来た。ついでにヒモ先生も一緒だけど。
『私も疲れたよ。笑い過ぎて……』
いまだにヒィヒィ言いながらお腹を鳴らすヒモ先生。仕方が無いので、あらかじめ作っておいた弁当を出して食べる事にした。
『あ、そうそう。言い忘れないうちに言っとくけど、あの子はクラストップじゃ無いよ』
「ふぁ?」
『後、クラスのトップを下剋上しても一位にはなれないよ。一年生の生徒の多くはそう勘違いするけどね。可能性があるとすれば……公の沢山の人間の監視下の元、公平な場所でその事を全員が理解し、行われなければいけない。となると、
「情報の濁流で頭がイカれそう」
……ええ、っと、つまり真のクラストップがいるって事?で、マジックで世界一を決める戦いが始まるのか。良いじゃん、魔法学園の癖に粋な事をするな。
「え、そのマジックトーナメントっていつやるんですか?」
『お?もしかして乗り気?良いじゃん。一ヶ月後を楽しみにしてるよ』
そう言って、ヒモ先生は笑った。なんか嫌な予感がする様な……まぁ、気のせいだろう。
『にしても……何で皆様子がおかしかったんだろう。私が知ってるクラストップとも違うし、トップになったからと言って他人に干渉出来る訳でも無い。となると……まさかスレミン?』
「どうしたんですか先生。真面目な顔して」
『失礼だな、私だって真面目な顔ぐらいするよ?あ、ヤンキーが君を追いかけて来てる。今すぐ逃げた方が良いね』
「雑な話題の変え方だなぁ。何か不都合だっ……」
そう言って先生が指差した方向を見ると、
「おいおいおいぃ……お前がZクラスの仮トップ、マジックシャンシャンシャンシャン♪だなぁ⁉︎」
「人違いです……そんなシーズン中のトナカイみたいに鐘鳴らしてないです」
俺はそう言って逃げながら、高笑いして一足先に逃げた悪役みたいな先生を探して巻き込む事にした。その後ろを馬鹿騒ぎしながら追いかける不良が占領し、大名行列みたいで変な噂になりそうだなと思った。