《悲報》ワイ、マジシャン。魔法の才能ゼロなのに勘違いされて王国魔法学園に入学してトップにならなきゃいけない模様www 作:おれ
「へぇ……そうなんだ」
話が終わったタイミングで講師がやってきて授業が始まった。魔法の授業に関しては全く興味が無いので、誠に申し訳無いが全スキップさせて貰う。魔法学園の生徒なのに妙だな。
はい、終わりましたよっと。
「いやぁ、久々の授業はやっぱり長く感じるね……」
「だなぁ、まだ一限目だけどもう帰りたい俺」
帰ってマジックの研究を進めたい。そればっかり言ってるし、授業に出なければ退学になるので仕方無く出るけどさ。面倒臭い物は面倒臭い。
次の授業は学校の図書館で調べ物学習だった。興味無い講師の念仏の様な授業より、百倍マシだ。と思ったんだけど。
「やべえ、文字が並んでると眠くなってくる。ラノベとかなら行けるんだけど、論文はキツい」
「凄い分かるよ。内容が難解な上に、堅苦しい語り口調で長文だもんね。やっぱり好きな物とそうでも無い物の差なのかな」
今回の調べ物学習で出されたお題は《自分自身の魔法について》。此処の図書館は存在する全種類の魔法について、網羅しているからそれぞれの魔法について理解を深める為の授業なんだろうけど。
俺のマジックに関しては小さなコラムとか、長い論文の中の僅か数行ぐらいしか書かれてないんだよなぁ。それぐらいマジックはこの世界では貴重な物もしくは載せる価値が無い物らしい。
「レフンズの方はどうだ?」
ページを捲るだけの機械と化した俺と違って、レフンズはサラサラっと書き進めている。すげえな、何をそんな書けるんだろうな。俺なんか自分が出来るマジックを書いたせいで、本日のプログラムみたいになってるのに。
「僕の方はまずまずかな?及第点ぐらいの点数は取れそう。終わったらシャン君の方を手伝うよ」
「マジか!すげえ助かる、ありがとう!」
そう言うとレフンズは屈託の無い笑顔で笑って言った。
「良いよ、だって僕ら友達でしょ?」
「あ、あぁ!」
あれ、ちょっと待って?言われて思ったけど、今日会ったばかりなのにおかしく無い?何か距離感バグって無い?まるで前世からの付き合いみたいなさ。いや、陽キャはこんなもんなのか?分かんねえ。
何十年来の友達みたいなノリで来るけど今日初めましてだよね?初めて会って初めて喋るよな?怖い、なんか鳥肌立って来た。いや、親切にして貰ってるのに何言ってんだ。優しくして貰ったらありがとうだろ?
「そう言えば、シャン君の魔法ってどんな魔法?」
聞いてなかったよねと言われたので、マジックだよと返した。言ってなかったっけ。
「へぇ、マジック!そりゃあ、資料も少ないかも。基本中の基本だから、何処も同じ事しか書いてないし」
「あ、逆にレフンズは?どんな魔法を使うんだ?」
そう聞くと、レフンズは少し困った顔をした。なんだ?何か不都合なことでもあるのか?
「僕の魔法はね……コントロールの魔法だよ。ちょっとモノを動かしたりとか出来るぐらいの大した魔法じゃ無いんだ。だから、あまり言いたく無くて。入学するのもギリギリって感じで」
あはははっと、力無く笑うその姿はとても小さく見えた。
「だから、シャン君に近づいたんだ。そうすれば僕も何か変われるかなって。だから、少しの間だけ僕と友達でも良いかな?」
「勿論!」
「うわ、友達が出来たからってスレ立ては辞めろよぉ!世界中に晒すな!!」
情報収集の為と、趣味でスレを覗いたら自分の事が話題にされていた。(盛大に盛られた挙句、褒めちぎられていた)勘弁してくれぇ……。
その日はもうさっさと寝る事にした。明日から色々頑張ろう。まぁ、今日はシャンに近づけたし十分だろう。こう言うのは着実にやるのが良いって漫画で書いてあったし。
ストックが切れそうなのでちょっとでも面白そうだなと思って頂けたら方は、是非高評価やお気に入りなどをして頂けると続きを書く気になれるのでお願いします。