《悲報》ワイ、マジシャン。魔法の才能ゼロなのに勘違いされて王国魔法学園に入学してトップにならなきゃいけない模様www   作:おれ

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天井越えのハードル

 

翌日、初めて来た校長室は一瞬で後悔する物だった。そもそも、まだ学校の門も潜ってないのに、校長室にいる事がおかしいのにその事を誰も突っ込まなかった。まぁ、突っ込める人もいないからおかしな事では無いかり

 

「どう言う事ですかグリージャー先生。どうして、この学校を破壊した凶悪人物を連れて来たんですか!何のために彼を出禁にしたかと……」

 

『それは彼がなんとか出来るからです。ね、シャン君』

 

確かに、校舎を元の状態に戻す事は可能だ。何故なら俺は、校舎を攻撃をした訳じゃないからだ。なんて言えば良いんだろう。俺のマジックはどちらかと言うと幻惑とか蜃気楼みたいな感じでその場の物では無く、ヒトの意識を歪めてるだけだ。よく分かんないけど。だから、元に戻す事だって出来る……筈。

 

なので頷いとく。

 

『その出禁のせいで、彼は直すことが出来なくなったんですよ。なので今から彼が直して今回は無かった事に出来ませんか?』

 

ヒモ姉の強引な提案に理事長は、口元を歪ませた。その顔は怒りを抑える事が出来ない様子だった。

 

「何をふざけた事を。仮に直ったとしても……」

 

「チャンッチャン♪」

 

俺は手を叩いてそう言った。話を早く終わらせたいその祈りも込めての行動だった。それは伝わらなかったみたいだけど。

 

「はぁ?」

 

「あ、直しました。では、皆様。外をご覧下さい」

 

外に移動した校長達は口を大きく開け驚いている。いやぁ、やっぱこうだよ。マジックは驚かせてなんぼだもんな〜。最高の気分だぜ。久々のマジックで楽しくなって来たわ。

 

『うんうん、流石だ。じゃ、良いよね?』

 

満面の笑顔で確認をされて、思わず頷きそうになって慌てる。ん?な、何が?意味がわからないのでそのまま口に出した。

 

「あ、うん。何が?」

 

ヒモ姉は質問に答えず、愉しそうに話を続けた。そして、俺は理解した。ああ、この人は最初からそれを押し通す事しか考えて無いんだって。

 

『学校長も良いですよね、こうして問題は解決したのですから。このマジック・シャンシャン君を王国魔法学校の生徒として、認めても』

 

「良い訳無いじゃない!グリージャー先生。また彼が何がやらかした場合は、誰が責任を取るんですか!」

 

正論をぶつけ、怒りをぶつける理事長に。

 

『なら、その時は私が責任取って喜んで辞めますよ。生徒の責任を取るのが先生の役目でしょう。と言うかそもそも、そうならない様にする為にいる物でしょう。それに……そんな事にならない筈ですよ』

 

教育者の見本みたいな事を言って、ヒモ姉は言って述べた。何処までが本気なのか分からないのが彼女の恐ろしい所だ。

 

「……はぁ、分かりました、実力だけは十分ですし今は貴方の言う通りにしましょう。その代わり、転入生という事で彼は一学年の中で最下位(ドベ)から始めて貰います」

 

理事長は苦虫を潰した様な顔で。俺を睨みつけてそう言った。俺、前世で理事長に何かした?そう思わないとやっていけないぐらいのヘイト買ってんだけど。

 

『あんまり気に入らないみたいですね。なら、一つ条件を入れましょう。序列一位を三年連続取れば、文句を言えないでしょう』

 

「この少年がそれを出来るとでも?」

 

『ええ、それぐらい面白いので』

 

「なら、それが出来なければ永遠に留年で」

 

勝手に決めるなよ。

 

心からのその一言は、きっと言っても聞いて貰えないんだろうなと諦めて俺は一旦意識を飛ばした。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

『はい、じゃあ皆静粛に、静粛に〜。今日は、皆さんに取って悲しいお知らせです。ライバルが一人増えます』

 

やっと始まった一回目の授業の前に、そんな事を言われ大体の生徒達の士気は一気に落ちた。まぁ、それが普通だよねぇ。

 

でも一部の生徒は、殺る気を出してるみたいだし一概には言えないか。元気があって大変宜しい!

 

『んじゃ、入っておいでよ』

 

そう彼に向けて声を掛ける。もう、この時点で戦いは既に始まってる。スタートダッシュをどう決めるか?これは見ものだね。

 

ど、どうもマジック・シャンシャンです。気軽にシャンシャンって呼んでやってください。え?、っと趣味はマジックです。よ、よろしくお願いします

 

ガッチガチになった様子で彼は姿を現した。様子がおかしいな。

 

『あれ?シャン君どうしたの?』

 

「カラフルヤンキー怖い……ギャルも色彩色豊かで怖い。顔面偏差値高いし、眩しい。全員虹の擬人化みたいな髪色で俺浮いて無いですか?俺だけ真っ黒で……スイ●ーみたいになっちゃいますよ」

 

『君って面白過ぎて、たまに私の容量を超えてくるのが唯一の難点だね』

 

にしても、様子が変だ。いつも以上におかしい。

 

『もしかして、人が苦手?な訳無いか』

 

「同年代とか、若い人とかは苦手ですね。オラオラしてて……。あんまり同年代と関わりを作らなかったですし。子供とかなら可愛いんですけど」

 

ん?あれ、なら何で私に対しては人見知りをしないんだ?んん?何でだろうね?

 

『私だって可愛い。滅茶苦茶かわいい』

 

「グリージャーさんは、えと。あの、大人としての包容力があって親しみやすくて話し易いのであの、あれですよね。親みたいな感じ」

 

『親?』

 

あ、やべイッショにいてアンシンする様な感じです」

 

『なら良いや、空いてる席に座って』

 

さぁ、私の社畜人生を君のマジックで楽しませてよシャン君!もしくはさっさと問題起こして一緒に飛ぼうよ。

 

 

 

 

一人で楽になれると思うなよ?マジック・シャンシャン君?死ぬ時は一緒だよ。

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